ペルシャ湾岸の国、ラジャール国から帰ってきてから数日後、変態紳士4人組は閻魔王庁に呼び出された。
紳士たちが部屋の中に入ると、そこには既に黒い襟なしの服を着た男が立っていた。
黒装束の男が頭を下げると、閻魔王が事情を明かした。
「この方は、異世界の魔法王国の王様じゃ。
なんでも急ぎの以来という事でな、部下の一人を地獄に送ってよこしたのだ」
霊媒師でもあった
おそらく部下を殺して、連絡を取ったのだろうと考えたのだ。
「
早速ですが、私の妻が近隣の
妻を誘拐した
レイプマンが怒気を含んだ声で尋ねた。
「なんであンたの
大事な、国のお妃様なンだろう」
黒装束の男は表情を変えずに答えた。
「私は、25歳まで
大黒天国王の血は引いていますが、
つまり五代
話の展開から嫌な感じがしたモヒカンは、マイルドセブンの6ミリを取り出す。
ソフトパックから、タバコを取り出すと火を点けた。
「外から王位についた私を面白く思わない人が多く居ります。
今回の土人襲撃による誘拐事件も、その一例です。
私の反対派は、わたくしの妻と土人の酋長を結婚させて、王位につけさせる企みを持っております」
変態仮面はあまりの話の難しさに、石像みたいに固まっていた。
「私は日本人ですが、魔法王国を真剣に愛しております。
反対派の企みを成功させないためにも、妻と土人の勢力を潰してほしいのです」
黒装束の男が言い終わった後、モヒカンが一言言った。
「女房が寝取られたから、俺たちに後始末しろっていうのか。
飛んでもねえ話だな」
喜助は土下座をすると、改めて紳士たちに頼み込んだ。
「どうか国のために、妻を殺してください。
空に太陽が二つと無いように、国にも王が二人いてはダメなのです」
閻魔王は赤い顔をしたまま、命じた。
「話は分かった。
行け、変態紳士4人組、土人の酋長の首を取って来い!」
変態紳士と武器を満載したサスライガーは、一路魔法王国に飛んだ。
地球のインドと似た環境である魔法王国に着くと、早速旧ソ連製のジープUAZ-469で、南の方にある蛮地に向かった。
そこは化外の地とよばれており、一切の国家権力が及ばない危険地帯であった。
食人と斬首の習慣がある土人が暮らしており、旅人が来ると彼らの信じる神や精霊に生贄として差し出す地域だった。
時速60キロの速度で、車は王都を後にした。
いちばん近い土人部落に向かう車中、モヒカンが呟いた。
「
ハンドルを握る
「モヒカンよ。難しいこと考えることはない。
土人の部落を焼いて、酋長と囚われている王妃様を殺せば済む話じゃ。
レイプマンくン、変態仮面くン、そんなに心配しなくていいぞ」
笑みを浮かべる
「まあ、俺もいつも通りエレクチオンすればいいって考えることにしたわ」
その際、狭い車内に笑いが起こった。
深い森の中を二時間ほど走った後、急に開けた場所に来た時、裸族の群れにぶち当たった。
彼等の肌色は漆黒で、着けているものといえば、麻で作った粗末なふんどしだけだった。
車が止まると、レイプマンとモヒカンは車外に出た。
即座にレイプマンとモヒカンは捕縛され、連れ去らわれてしまう。
これは作戦だった。
裸族の男たちにつかまったふりをして、土人部落の正確な位置を探る計画だった。
一つ危険があるとすれば、土人に殺されかねないということだけである。
目隠しをされたレイプマンとモヒカンは3時間程歩いた後、かやぶき屋根の小屋が密集する部落に連れてこられた。
それこそが土人酋長のいる部落であり、王妃が誘拐された場所だった。
一番大きい屋敷の前にまで来ると、そこから黒い肌をした大男が出てくる。
真っ黒い肌の全身に色鮮やかな入れ墨を入れており、ふんどし以外何も身に着けていなかった。
彼こそが土人の酋長であり、魔法王国の事件の首謀者であった。
サスライガーに戻った変態仮面と
探知機は簡単に見つからない様に、2台用意し、それぞれ下腹部と尻の間に隠していた。
どうやら土人には見つからなかったらしい。
早速、サスライガーを、300キロ先にある土人部落に向け発信させた。
そのころ、レイプマンたちは激しい取り調べを受けていた。
両手を縛る形で木の上からつるされ、3時間ほどの拷問を受けた後、気を失っていた。
拷問の現場に、土人の酋長と王妃がやって来た。
「どうじゃ」
酋長は部下の土人に訊ねた。
「昨夜誘拐してここに連れてきましたが、一言も話してません」
「死ンでいるのか」
「気を失ッているだけです」
「水をぶッかけろや」
「はい」
冷たい水が、覆面をしたレイプマンとモヒカンの顔に掛けられる。
「ううぅ」
「眼ェ、覚めたか」
王妃様が何故、拷問の現場に!
レイプマンたちは驚愕の色を浮かべた。
「お前らが大黒天の仲間だということは判っている」
土人の酋長は、不敵の笑みを浮かべる。
「お前たちがこの部落に来ている理由はなんだ。
部落に来て何をしようとしているのか!」
レイプマンたちは笑って返した。
「一言も口をきかンというのか。
それならば、手荒い真似をさせてもらうぞい」
土人の部下が持っているのは、さびたペンチだった。
「ペンチで何をするのか。
そりゃ一本一本、指の爪を剥がしてやろうとな」
縄を解かれたレイプマンは、部下により汚れた木製の机の上に押し倒された。
レイプマンの人差し指の詰めに、ペンチが添えられる。
「ぐわあぁあ!」
その瞬間、鮮血がほとばしり、悲鳴が響き渡る。
悲鳴の主は、レイプマンではなく、土人だった。
ペンチを持った腕を肩から切り落とされた土人がのた打ち回る。
その背後から、全裸で日本刀を持った男が出て来た。
「貴様は誰だ」
驚いた土人の酋長は、刀を持つ全裸の男に訊ねた。
「変態紳士の隊長、
ortus様、ご評価ありがとうございます。
貴殿のような方から採点を頂き、感涙の極みにございます。
すいません。
夏に書くと言って、12月になってしまいました。
ご感想お待ちしております。