おれも一人前のハーメルン投稿作家の一員って証を貰ったことに感激しております。
時は、平成三年の日本。
ソ連崩壊の足音が聞こえ、バブル経済の狂乱に沸くこの地に、再び帰ってきた。
レイプマン、モヒカン男、変態仮面に、
四人の男達を乗せた機関車は、着陸を始めた。
「なあ、ここでは一つ。現地調達でもしねえか。
裸で街に躍り出るってのは……考えもんだぜ」
「お、あそこにへんな掘っ立て小屋がある。ちょいと服でも拝借すればいい」
「ごめん下さい」
薄暗い部屋に入るなり、変態仮面は思わず叫んだ。
「これは、SMの
そこには、一糸まとわぬ姿をし、両手を後ろ手に手錠で縛られた女が寝転がっていた。
レイプマンは、べつに驚いたふうでもなかった。
復讐の対象として、数多くの女を辱めてきたからではない。
SMプレイというのは人口に膾炙した愛情表現だったからである。
「見ろよ、女が寝てるってことはノンケ専用だぜ」
レイプマンはモヒカンの言葉にひどく狼狽して見せた。
「モヒカン、お前はホモだったのか」
モヒカンは、そこにいる男たちに、とうとうと過去を語り始めた。
「何時頃からか、俺は世間にのけ者扱いされるようになって、自信を失った。
失われていく生への渇望を取り戻すつもりで、ボデービルを始めた。
そうしたら、逞しくなる肉体と比例するように、それまで押し隠してたホモの欲求が頭をもたげてきた」
「俺はすがるような気持ちで、ホモの世界、いわゆる
だが俺を受け入れてくれる世界は、ホモの世界にもなかった」
「だから、俺はモヒカンに頭を刈り、革の装束を着て、男を漁っていたのさ」
「のう、モヒカン。お前の悪とやらは小さいのう」
「ジジイ、貴様に俺のこの孤独がわかるか」
「わからん。分かるわけなかろう」
レイプマンは裸の女の左の薬指に輝く結婚指輪を見るなり、
「奥さん、どうしてこういう状況なのか、話してくれないか。
場合によっちゃ、俺たちはあんたの復讐の依頼を受けるぜ」
と、ひとりでに話を進めた。
レイプマンによって手錠を外された女は、すすり泣いた後、
「私は、外山沙知。今は開業医の人妻をしておりますが、少しは名を知られた女優でした」
モヒカン男は、心にある疑問を打ち明けた。
「なんで、おめえさんはそんな手錠なんかしてたんだい」
「それは……有倉という男に……辱めを……」
レイプマンは、頬を泣き濡らす外山沙知に問いただした。
「とにかく、その有倉とかいう男に復讐をすればいいんだな」
「はい。世間を歩けないように」
「じゃあ、奥さん。俺たちに下着をくれないか」
外山沙知は、変態仮面の提案に困惑した。
「えぇ……」
「なにせ、わしらは全員全裸じゃからのう。ハハハハハ」
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