変態紳士4人組   作:ユーコン

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 年号や西暦が面倒くさいんで、昭和を基準に統一しました。
特別な事がない限り昭和で通します。


第七話

 悪魔博士からの依頼を終えた変態(へンたい)紳士(しンし)たちは、帰路に着いた。

その際、催眠術(さいみンじゅつ)にかかり奴隷として連れてこられた人物(じンぶつ)を元の世界に送り届けることにした。

 その多くは昭和30年代から60年代前半の戦後(せンご)日本(にっぽン)の出身者だった。

なので、昭和30年代後半に戻って、毎年何人かを送り届けることで決着がついた。

 だが吾作がさらってきた被害者には、少なからず外人(がいじン)がいた。

米人魔女のサマンサや、宇宙忍者四人組のスージーなどである。

 スージーは「宇宙忍者ゴームズ」の世界の人間で、ゴームズの若い妻だった。

悪魔博士とも知り合いで、吾作は騙して彼女を連れ出したのであった。

 

 とりあえずサラリーマンだったモヒカンが、簡単(かンたン)な英語を話せた。

なので、英語の出来る人間とそうじゃない人間を分けて収容することにした。

 その際、被害者の多くは催眠(さいみン)洗脳(せンのう)に掛けられていた。

蜜柑(みかン)という娘と、数名の人物(じンぶつ)だけ以外は洗脳(せンのう)されていた。

「いや、こいつは酷い催眠(さいみン)にかかっておる」

 空入殿(そらいりでン)は、吾作の掛けた催眠(さいみン)を解こうと努力をしていた。

彼の掛けた催眠術(さいみンじゅつ)は、解き方を間違えると自殺するものだった。

 最初に催眠術(さいみンじゅつ)を解こうとして、呪文を唱えた時、あわや首を吊ろうとするものが出たのだ。

アッコちゃンという魔女っ子が、その辺に落ちていた細引きで首つりの準備(じゅンび)をする始末だった。

 彼女も、また吾作の誘拐の被害者だった。

「ひみつのあっこちゃん」という世界から連れてこられた小学5年生の少女だった。

加賀美(かがみ)あつ子という日本人(にほンじン)で、(なン)にでも変身(へンしん)できる秘密のコンパクトを持っていた。

 

「悪魔博士に聞いてみたらどうです」

 変態(へンたい)仮面(かめン)が、そう訊ねてきた。

空入殿(そらいりでン)は、苦渋の表情を浮かべて答える

「実は悪魔博士から、密教の呪文を催眠術(さいみンじゅつ)として吾作に教えたと聞いておる。

色々な真言(しンごン)を試したが、駄目だった」

 悪魔博士は、世界大戦の前、大学で事故を起こし、顔面(がンめン)に傷を負った。

その事で社会に絶望し、ヒマラヤの山奥に逃げ込んだ経験(けいけン)の持ち主だった。

 悪魔博士の話では地元の魔法使いに拾われて、悪魔の魔法を教わったという。

悪魔の魔法とは、今でいうチベット仏教の事である。

 彼は親切な仏僧の元、修行を続け、半年(はンとし)で高僧の地位についた。

その際に、全身を覆うブリキの鎧を作ってもらったのだ。

 

「もしかしたら、吾作は日本語(にほンご)で呪文を考えているンじゃないか?」

 レイプマンが、ふと漏らした。

空入殿(そらいりでン)は、何かに気が付いた様子で答える。

「それじゃ!」

 試しに日本語で般若(はンにゃ)心経(しンぎょう)を唱えると、全員(ぜンいン)催眠(さいみン)が解かれた。

ひとまず安心(あンしン)した彼らは、戦後(せンご)日本(にっぽン)に向かい、サスライガーを発進(はっしン)させた。

 


 

「ふう、あと5人だけか」

 モヒカンとレイプマンは最後尾の貨車にある休憩所にいた。

そこには食堂とビリヤード場を兼ねた大規模な喫煙所(きつえンじょ)があった。

「アメリカ人の奥さんの他にも、外人(がいじン)は、まだいるのか?」

「英語の話せないインド(じン)みたいな女と、マリュー・ラミアスとかいう未来人だけだぜ。

なンでもガンダム戦士(せンし)の世界から来たらしい」

 言葉を切ると、モヒカンはタバコに火をつけた。

レイプマンにもそれとなくマイルドセブンをすすめると、彼もタバコに火をつけた。

「未来の人間ねえ……まるでマンガみたいじゃないか」

「まあ、俺たちは一回死ンだ人間(にンげン)だぜ。

宇宙人だろうと未来人だろうと驚かなくなった」

「そんな事が、あたり前田(まえだ)のクラッカーになるのは、嫌だね」

 タバコをくゆらせて、一息ついていると変態(へンたい)仮面(かめン)が犬を抱えてきた。

吾作の部屋で見つけたという柴犬だった。

 部屋に入った途端(とたン)、思いもよらないものにも変化(へンか)が現れた。

柴犬と思っていたものが、光につつまれる。

 すると柴犬は、年齢(ねンれい)は10歳ぐらいの金髪(きンぱつ)の美少女に代わったのだ。

犬が一糸まとわぬ少女に代わったことに、一同は驚いた。

 まもなく少女は、変態(へンたい)紳士(しンし)たちを見るなり、泣き出してしまった。

仕方がないので、変態(へンたい)仮面(かめン)はその辺にあった毛布をかぶせる。

 そして別な貨車に連れて行った。

彼女は、モヒカン男やレイプマンを見て恐怖を覚えたのだ。

 

 そのころ空入殿(そらいりでン)は、隊長室で電話(でンわ)をかけていた。

通話相手は、閻魔王(えンまおう)だった。

「どうも魔王様、ご無沙汰しております、空入殿(そらいりでン)です」

「首尾は、どうじゃ」

事件(じけン)の被害者は、5人の外人(がいじン)を除いて、帰宅させました」

「それで、外人(がいじン)5名の帰国先は……」

「まず2人は、昭和39年のアメリカで……」

 そう言いかけた時、部屋がノックされる音がした。

空入殿(そらいりでン)は、一旦電話を切ることにした。

「魔王様、後でかけ直します」

「わかった」




なかノンノンさン、ありがとうございました。
wood12さン、毎度お世話になっております。
 ご感想(かンそう)を2件も頂いたので、続けて書いてみました。
どんな形でも反応を頂ければ、励みになります。
ご感想などお待ちしております。
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