(ちなみにこのエリアにはモンスターが出現しないのでレベル上げはできない。
ガイコツが彷徨いているが、墓を掃除する無害なNPCなので攻撃しようものなら、主がぶちキレる)
30日(ゲーム時間)目に、ある墓の前にいる女性に話しかける。
【大霊園】の主、潤羽るしあ関連のイベントを1度でもおこしている(任意)
「こ、これだけ探しても会えないのか」
俺はある未確認情報を確かめる為に、この【大霊園】をもうかれこれ29日間さ迷っている。
ログアウトもログインもここで行ってるので、ほぼ毎日ここをいる。
ま、たまに食事をする為に買いだめをしに近くの町に行っているが、今やここに住んでいると言っても過言ではないだろう。
え?
なぜそんなにここにいるのか?
そりゃ、このゲーム【ホロライブワールド】に【ホロライブワールドEN】のホロメンが現れるという噂を聞いたからに決まってる。
普通はサーバー違いのENのホロメンがこのゲームに現れるのはあり得ないんだけど、ある情報屋の話だと、いくつかのイベントに他サーバーのホロメンが現れると聞いたんだ。
いや、ホロメンだけじゃない。
噂の域を出てないが、ホロスターズも存在するとかしないとか?
ま、それはどっちでもいい。
俺が今会いたいのはEN勢の誰か。
出来ればあの人に会えればいいと思ってる。
会えればかなり自慢できるだろ。
情報では、この【大霊園】にいるって事だけどこんなに探していないなんてデマだったか?
いや、まだ諦められねぇ。
ここまでやったんだ。
明日、後1日で1ヶ月。
そこで1回区切りをつけよう。
そして、俺はログアウトした。
はぁ、やっぱりいねぇ。
俺は30日、約1ヶ月目の探索を始めていた。
会うといえば無害のガイコツ。
初めはびびったが、よく見ると墓の掃除をしていた。
お、いた。
「よ、よう」
俺は墓を掃除しているガイコツに手を上げた。
ガイコツは俺に気づいたのか掃除の手を止めて、すっと手を上げた。
なんか知らないが意志疎通っぽい事がガイコツと出きるようになった。
いや、いや。
ガイコツと仲良くなってどうする。
俺の目的はEN勢だ。
パン!
と頬を叩き俺は気合いを入れ直して墓を巡る。
なんか日が落ちてきたな。
ふと空を見る。
夕暮れ時で、世界は赤く染まったように夕日に照らされる。
でも、いつもより赤くないか?
俺は少し寒気を覚え、身を震わした。
「ん?」
誰かいる?
墓の前に、さっきまではいなかった人?が立っている。
後ろから見たらベールみたいな物を被っている。
何か喪服のような服を着てるな。
まさか、EN?
いや、まさかな。
EN勢にあのような服装の人はいなかった。
でも、何かのイベントが発生するかもしれない。
俺は怖さより興味の方が勝ち、その人に近づいた。
「あ、あのう」
背後から声をかける。
しかし、その人は振り返らない。
後ろから見た感じスラッとした女性のようだけど。
「あ、あのう!」
さっきより少し大きな声で話しかけてみた。
何か祈っていたのだろうか?
女性はゆっくりと振り向く。
ベールのせいではっきりと顔が見えない。
「お、お墓参りですか?」
少し怖くなったがイベントを進める為に聞いてみた。
もしかしたら、ENのイベント関連かもしれない。
「ええ、可愛そうな人なんです。
なぜ死んだのか分からず、この世界からいなくなってしまう」
そう言って女性はもう一度墓を見る。
「そ、そうなんですか?」
俺もその墓が気になり、彼女の後ろから墓を覗く。
名前は見えないが、亡くなった日は分かる。
ん?1月4日?
それって今日じゃないのか?
「もっとよく見ますか?」
女性に言われて俺は思わず頷いてしまった。
女性は立っていた場所を俺に譲ってくれた。
そして、俺はその墓を見る。
1月4日 ◯◯◯ 【大霊園】で死す
え?
俺の名前…
「この神聖な領域である【大霊園】を無闇に彷徨されては、迷惑です」
「え?」
背後の言葉に俺は振り向く。
そこには巨大な鎌を振り上げる、森カリオペさんがいた。
っていた~!
それはスローモーションだった。
カリオペさんの持つ鎌が俺に振り下ろされる。
うわぁ、死亡エンドかよ。
しかし、俺は目を開けて彼女を見た。
やっと、やっと会えたんだ!
いくらやられるといってもこんなに間近でそうそう見れるもんじゃない!
そして、彼女の鎌は俺の魂を…
【死神エンド】
(リスポーンして近くの町へ
ただし、レベルが半分になっている。
魂を刈られた為)
『るしあ関連のイベントをおこしている』
「るしあ先輩」
「さすがにここまでしちゃうのは、どうかなと思うのです」
るしあは間一髪のところで、カリオペの鎌を受け止める。
「知り合いですか?」
「ん~
ま、そんなとこなのです。
るしあのガイコツ達によくしてくれてるので」
そう言ってるしあはそのプレイヤーを見た。
「目を開けて気絶してるのです」
「本当ですね」
プレイヤーの男性を覗き込みなから2人は苦笑した。
「うわぁ」
俺は目を覚まし周りを見る。
ここはどこだ?
【大霊園】?
そ、そうだカリオペさんは?
俺は周りを見たが誰もいない。
やっぱり俺の気のせいか。
ゲーム内で気を失うなんて俺って器用だよな。
「はぁ~」と俺はため息をついた。
「起きましたか?」
「はい?」
俺は背後から声をかけられて振り向く。
そこには両手に水らしき物を持ってカリオペさんが歩いてきていた。
「いた~!」
「う、何ですかいきなり」
「あ、いえ、すいません」
あまりの感動に声をあげてしまって、カリオペさんにひかれてしまった。
「ま、いいです。
これを」
そう言って持っていた飲み物を1つ渡してくれた。
「あ、ありがとうございます」
俺はもらった飲み物を飲む。
カリオペさんももう1つの方を飲んでいた。
「あ、あのう…」
「るしあ先輩に感謝しなさい。
もし、るしあ先輩が知らない相手だったらキルしていました」
「は、はは」
カリオペさんにそう言われて、自分に振り下ろされた鎌は夢ではなかった事に気づかされる。
そっかぁ、るしあちゃんに助けられなかったら死んでたのね、俺。
っていうか俺るしあちゃんに会った事あったっけ?
「るしあ先輩からの伝言です。
「いつもガイコツ達と仲良くしてくれてありがとう」という事です」
「あ」
俺は挨拶したガイコツを思い出した。
そっかぁ、何でも好感度ってあげとくもんだな。
「それよりあなたはここで何をしているのですか?
返答によっては」
いきなり鎌を構えるカリオペさん。
「い、いや、噂でこの辺りでEN勢の方に会えるって聞いて、まさかカリオペさんに会えるだなんて、俺めちゃくちゃファンなんですよ」
俺は1ヶ月の思いを込めてカリオペさんに言った。
まさか、現れるEN勢がカリオペさんだったなんて、俺めちゃくちゃテンションが上がっていた。
カリオペさんは鎌を振り上げたまま止まる。
「ん?」
そんなカリオペさんを見ていると。
あ、顔が赤くなった。
「な、な、なに言ってるんですかおまえは!
そんな邪な考えでこの聖域を彷徨くなど、いくらるしあ先輩が知っているとしても、刈るしかないですね」
顔を真っ赤にしながら鎌をなおも振り上げるカリオペさん。
うわぁ、顔赤くしてるの可愛い。
そんな危ない状況でも俺はギャップ萌えをしていた。
「はぁ、そんな目で見られては、やる気も失せます」
カリオペさんの手から鎌が消える。
「ま、何か変な色が見えますが、邪な事を考えてるようではないようですね」
俺は全力で頷く。
「はぁ、それであなたは、私達ENを見つけて何がしたいんですか?」
「え、それは…
そのう」
俺は考える。
何をしたいか、か。
全然考えてなかった。
まさか、本当に会えるなんて思ってなかったから。
「?」
そんな俺を不思議そうに見るカリオペさん。
「じゃ、じゃ、町をぶらぶらとか?」
「ん?
そんな事でいいんですか?」
不思議そうに聞かれた。
「は、はい、ぜひ、お願いします」
そうして俺は念願のカリオペさんとデート?する事になった。(本人談です)
イベント中…(カリオペと町をぶらつく)
「今日はありがとうございました」
俺はカリオペさんの方を向いて頭を下げた。
「こちらこそ、いろいろとご馳走になりました」
露店で買った食べ物の事かな?
「こちらの世界ではあまり長くはいられないから。
こういった時間がとれて、こちらの世界の食べ物を食べれるのは稀なんですよ」
「そうなんですね」
「ええ、それじゃ、そろそろ向こうに戻ります。
そろそろ鳥が頭を燃やしてるかもしれないですから」
「は、はい。
あのう、最後に」
そう言って俺はカリオペさんに手を差し出した。
カリオペさんはその手を見て、しっかりと握ってくれた。
「あ」
感動で泣きそうだ。
「また、会えるといいね。
◯◯◯
楽しかった」
そう言ってカリオペさんは笑顔で消えていった。
俺は1人残されたが、その握手した手はまだ暖かかった。
称号【死神の友】を取得しました。
今日、2つ目の情報です。
【ホロライブワールドEN】別サバの森カリオペさんのイベントです。
攻略にも書いてありますが、【ホロライブワールド】と【ホロライブワールドEN】は別サバで普通なら移動する事が出来ません。
ですので、ホロメンも基本出現しないのですが、ある数種類のイベントだけ、今回みたいにEN勢のような他サバのホロメンが現れます。
かなり貴重なので、興味がある方は挑んで見てください。
ちなみに彼はるしあちゃんのイベント『ガイコツに優しく』のイベントを発生していた為、るしあちゃんがプレイヤーを知っていました。
皆様もこのイベントを挑戦するにあたって、できればるしあちゃんのイベントを何か1つおこしている事をおすすめします。
そうしないと本当にあの墓に入る事になるかもしれませんよ?
なんてね。
では、次の情報が入りしだい更新します。
ありがとうございました。
皆さんがイベントをした時の感想もお待ちしてます。
(こうこうこうだったという妄想で構いません。
何せこのゲーム事態が妄想ですから)