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【ファンタジー】第3の町近くにあるルーナちゃんの屋敷に行く。
上記の条件をクリアしている場合、屋敷の前で湊あくあがうろうろしているので話しかける。
「さて、今日もあくあちゃんを一目見に行こうかな」
僕は【ファンタジー】第3の町を出て、ルーナちゃんの屋敷に向かう。
そこには僕の最推しのあくあちゃんが、メイド長として働いている。
リアルはポンなあくあちゃんだけど、このゲームでは立派なメイドさんをしているところが、ギャップ萌えだ。
ま、ポンなあくあちゃんも最高だけど。
ちなみに、ゲーム内のあくあちゃんはメイド長をしていてスキがないメイドさんなんだけど、いくつかイベントをクリアしていくと、やっぱりあくあちゃんだなぁってところが見れるのがいい。
お皿を大量に運んで落としたり、窓拭きするのに床を拭いた雑巾を使ったり、料理で隠し味を勝手に入れようとしたり。
それでも、他のメイドさん達があくあちゃんについて行くのは、いざという時の判断力や、そのどうにかしたくなる保護欲をかき立てられるからだと思う。
そんな僕も、この前やっとあくあちゃんにプレイヤーネームを呼んで貰えるようになった。(呼ばれるようになってやっと顔見知り)
始めはなかなか顔を合わして話してくれないし、おどおどされて話どころじゃなかったからなぁ。
初めのクエストもほぼ、影から見守りながらフォローするものばかりだった。
「あ、見えてきた」
道を進んでいくと丘に大きな屋敷が見えてきた。
あれがルーナちゃんとあくあちゃんが住む屋敷だ。
屋敷にはルーナちゃんとあくあちゃんの顔がプリントされた旗が上がっている。
2人とも屋敷にいるという証明だ。
僕はうきうきで道を進んでいると、屋敷の横に頬っ被りをしてうろうろしている人を見かけた。
かなり怪しい。
だけど、どこかで見たあの衣装。
もしかして…
「こんにちは、あくあちゃん」
背後から声をかけるとびくっとする怪しい人物。
その人物はおそるおそる振り返り僕を見た。
「なんで分かったの?」
消え入りそうな声で怪しい人物、あくあちゃんが聞いてきた。
「衣装がまんまです」
僕は衣装を指差して答える。
「う…」
自分の衣装を確認して唸るあくあちゃん。
「ああ、もう、こっそり抜け出そうと思ったのに」
頬っ被りを外してあくあちゃんは頬を膨らませた。
そんなあくあちゃんを見て可愛いなぁと思いながら、僕は疑問を聞く。
「どこかにお出かけだったんですか?」
その言葉にあくあちゃんは、僕の顔を見て何か考える。
「えっと、○○○は今時間ある?」
「はい、ありますけど」
ここにはあくあちゃんに会いに来ただけだから。
「ちょっとお願いしてもいいかな?」
本当にすまなそうに手を合わせるあくあちゃん。
「大丈夫です。
僕に出来ることなら任せてください」
「うん、ありがとう。
それじゃ、今第3の町に旅の仕立屋さんが来てるの」
「仕立屋さん?」
「そう、伝説の仕立屋さんにこれを渡してほしいの」
そう言ってあくあちゃんから1枚の依頼書を受け取る。
「ただし、これをそのまま渡しても受け取ってくれないから、今から言う合い言葉を伝えて」
頷く僕。
「まず、服をセットで選んで、上をfe5dd8、下をffa6eaと言えば向こうから依頼書の事聞いてくるから」
「はい、分かりました」
俺はメモに先程の言葉を記入する。
「それじゃ、お願いします」
あくあちゃんが頭を下げる。
「頭なんか下げないでください。
僕に任せて」
「うん。
それじゃ、出来たらこれを門番の人に渡して」
あくあちゃんから1枚のチケットを貰う。
「これは?」
「あてぃしを呼ぶチケットだよ。
それを渡したらあてぃしに連絡が来るから会いに行くから、急がなくていいから、気長に待ってるね」
そう言ってウィンクするあくあちゃん。
「すぐに持ってこれるように頑張ります」
びしっと僕はあくあちゃんに敬礼すると、あくあちゃんに見送られながら、第3の町に戻った。
「さて、伝説の仕立屋がいる場所だけど…」
僕はまず情報を得る為に酒場に向かった。
こういう時は酒場のマスターに聞くのが一番だ。
「いつもの」
カウンターに座り注文する。
「はいよ」
マスターがミルクを出してくれる。
僕はミルクをごくごく飲んだ。
「今日のノエルミルクも濃厚だね」
「そりゃ、今日の朝ノエルさんの牧場のミルクを入荷したからな。
搾りたてよ」
マスターは笑顔で答える。
「それで、マスター
少し聞きたい事があるんだけど」
僕はミルクの代金といくらかのチップを渡して聞く。
「なんだい?」
マスターはお金を受け取りながら聞いてきた。
「この町に今、伝説の仕立屋が来ているって聞いたんだけど場所知ってる?」
僕は小声でマスターに聞いた。
「ああ、それなら俺より詳しいやつがいるよ」
そう言ってマスターは酒場の奥の丸テーブルを指差す。
「あそこにいる飲んだくれから聞くといい。
ま、いくらか金は取られるかもしれないが、情報は確かだよ」
マスターは苦笑いをする。
僕はマスターにお礼を言ってから、その丸テーブルに向かった。
女性なんだろう。
赤色の服を着た人が机に突っ伏している。
寝息は聞こえないから、寝てはいないだろうけど、机の上に酒瓶が散らかっていた。
「あのう」
僕は声をかける。
「ん?」
突っ伏したまま、こちらを見る女性。
あ、この人。
僕はこの人に見覚えがある。
「なに?
お金ならないよ」
そう言って体を起こした女性はかなりセクシーな赤い衣装を身に纏っていた。
「マリン船長?」
「え?
私が見えてるの?」
僕を見てプレイヤーと確認した後、驚く船長。
船長がマスターの方を向くとにやっと笑って手を振っていた。
「あのオヤジ、お酒飲んでる時は客を寄越すなって言ったのに」
船長はマスターにあっかんべーをした後、また僕を見る。
「それで、用事は何?」
船長はドクロの杯でお酒を飲みながら聞いてきた。
「えっと、伝説の仕立屋を探していて」
「ああ、そういう事。
誰かに頼まれたの?」
船長にそう聞かれて僕は事情を話す。
「はぁ、あくたんからの依頼で動いてるのか。
それならお金取れないや」
船長は残念そうに言った後に、地図をくれる。
「ここに行けば会えるよ。
ま、あくあ先輩の為に頑張って」
そう言って手をひらひらしながら言う船長。
「ありがとうございます」
僕はそう言っていくらかのお金を机に置く。
「いや、いらないって」
船長が慌てるけど、僕はゆっくりと首を横に振る。
「いらないなら、これはつけの返済に回しとくよ」
いつの間にか隣に来たマスターがお金を取る。
「ああ、船長のお金~」
そそくさとカウンターに戻るマスターに手を伸ばしながら船長は情けない声を出した。
「だから、いらないって言ったのに」
船長はそう言いながらまたお酒を飲み始めた。
「ほらほら、早くいきなよ。
仕立屋が次の町に行っちゃうよ」
船長に言われて、僕は頭を下げてから酒場の外に出た。
地図を広げる。
かなり入り組んだ路地裏にいるみたいだ。
僕は急いで、仕立屋さんのいる場所に向かった。
「ここか」
僕は路地裏にあるテントを見る。
見た感じ、人一人入れるぐらいの大きさのテントだけど合ってるのかな?
おそるおそる中に入る。
「いらっしゃい」
元気な声と共に迎えられな僕は、中に入って驚いた。
中はめちゃくちゃ広かった。
見た目は小さなテントなのに、中は店舗1つ分の大きさで、服が陳列されてあり、展示もされていた。
「すごい」
「ここは初めてですか?」
店員の人から声をかけられる。
「あ、はい」
僕は少し気圧されながら返事をした。
「えっと服をセットで頼みたくて」
僕がそう言うと店員さんが、じっと僕を見る。
あれ?
なんか変な事言った?
「分かりました。
こちらにどうぞ」
そう言われて僕はカウンターに連れて行かれる。
ついて行く時もお店を見ていたけど、けっこう繁盛しているみたいで、買い物客が普通に多かった。
「それでは、ここに座ってお待ちください」
そう店員に言われて少し背の高い椅子に座る。
しばらく待つと部屋の奥から1人の気難しそうな男性が出てきた。
「服をセットで頼みたいのは君かな?」
「あ、はい」
男性に言われて僕は返事をする。
「それで、どんな物を探しているのかな?」
品定めするように見られた後、男性が聞いてきた。
「えっと、上をfe5dd8、下をffa6eaでお願いします」
僕の注文に目を大きく開き、それから男性は笑顔になった。
「なるほど、お使いでしたか。
それで、依頼書はありますか?」
男性に聞かれて、あくあちゃんからの依頼書を渡す。
「なるほど、分かりました。
ただ、これを完成させるには2つほど素材が必要ですが大丈夫ですか?」
男性に言われて僕はその素材を聞いた。
「分かりました。
今から取ってきます」
僕はその素材を聞いて男性に答える。
今の僕のレベルなら、ソロで普通に狩れるモンスターだ。
「では、よろしくお願いします。
出来れば10日以内でお願いしますね。
それ以降はここには私の店舗はありませんので」
そう言って男性が笑った。
そうか、この人が店長さんか。
「分かりました。
すぐに取ってきます」
僕はそう店長に伝えるとテントから出て目的の物を取りに向かった。
イベント進行中…(人によって必要素材が違うようです)
僕はあれから2日かけて素材を集め、テントに戻って来た。
店員に案内されて店長に会って素材を渡す。
店長は素材を見て満足そうに頷いた後、明日また来るように言われた。
次の日、再度テントに訪問した。
「これが注文の品ですよ」
店長は紙袋を1つ渡してくれた。
「あのう、代金は?」
「それはこの前の素材がその代わりです」
「ありがとうございます」
「あくあちゃんによろしくお伝えください」
店長にそう言われて僕は「はい」と答えてテントを出た。
向かうはルーナちゃんの屋敷。
屋敷にはルーナちゃんとあくあちゃんの旗が上がっていた。
門番に例のチケットを見せる。
しばらく待つように言われた後、僕は屋敷のある部屋へと案内された。
ドキドキしながら待っていると部屋にあくあちゃんが来た。
「ごめんね、待たせちゃった」
「いえ、ぜんぜんです」
あくあちゃんは僕の返事を聞いて微笑む。
僕は早速紙袋を渡して、店長がよろしくと言っていた事を伝えた。
あくあちゃんは僕の話を聞き「ありがとう」と笑顔で言ってくれた。
紙袋の中身を確認するあくあちゃん。
「まだ、○○○は時間ある?」
「はい、あります」
即答する僕にあくあちゃんは笑う。
「それじゃ、せっかくだし似合ってるか見ていって」
そう言ってあくあちゃんは衝立の後ろに入っていった。
しゅるしゅると布が擦れる音がする。
僕は黙って椅子に座って待った。
「じゃん」っと衝立から出てくるあくあちゃん。
それは公式のアイドル衣装だった。
「おお~」
見慣れているとはいえ、この衣装を作るのに僕が手伝ったと思えば新鮮味がある。
「似合ってるかな?」
体をくるりと回しながらポーズを取るあくあちゃんに、僕は何度も頷きながら「似合ってます」と答えた。
そんな僕を見て笑うあくあちゃん。
「この衣装は何着あっても困らなくて。
でも、伝説の仕立屋さんにしか作ってもらえないから、今回は助かったよ」
あくあちゃんが笑顔でそう言った。
その笑顔が僕には何よりの報酬だ。
「そうだ!
今度ぜひ来て」
そう言ってチケットを渡された。
そのチケットはあくあちゃんのライブチケット。
「ありがとうございます、必ず行きます」
僕の答えにあくあちゃんは微笑みながら手を差し出す。
僕はその手を握って握手した。
「これからも応援よろしくね」
「はい」
そして、このクエストは終了した。
後日、ライブで歌うあくあちゃんは、あのアイドル衣装を身に纏っていた。
その衣装ほ僕が用意した物か、初めから持っていた物か、他の誰かが用意した物か分からないけど、僕にはその衣装は僕が用意した物に見えた。
そう、僕はそう思える手伝いをしたんだ。
僕はあくあちゃんのライブを見ながら、おおいに楽しんだ。
お待たせしました。
今回は湊あくあちゃんのイベント紹介です。
このクエストはある程度のレベルが必要なのと、あくあちゃんに関するクエストを消化しておかないといけません。
あと、伝説の仕立屋ですが、期間によって様々な場所に移動するので、この仕立屋が第3の町に来ていないとイベントが発生しないようですので追記しておきます。
ちなみに今回は公式のアイドル衣装でしたが、違う衣装を頼まれる時もあるようです。
それはご自身の目でゲーム内にてご確認してください。
それでは、また新しい情報が入りましたら更新します。