【ホロライブワールド】攻略情報   作:天野空

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【学園】に入学している。
猫又おかゆ関連の【学園】内で起きるイベントを5つクリアしている。
放課後、第7教室で活動している夏色まつりの学園探偵団に行った事がある。
以上を達成している場合、【学園】周辺の曲がり角でイベントが起きる。



振り返れば猫がいる

「やっべ、昼休憩終わっちまう」

俺は時計を見ながら【学園】へと急いだ。

今日は午後からどうしても受けたい授業があった。

この授業を終えれば、スキル【炎魔法・序】が手に入る。

(やっとここまできたからな)

普通、魔法を覚えるなら店で魔法書を買うか、【ふぉーす】にあるダンジョン内で魔法書を見つけるか、誰かから教えてもらうかだ。

せっかく【学園】に入学したから何かスキルを覚えようと思いこの授業を真面目に出てたからな。

俺はもう一度腕時計を見る。

(これなら間に合いそうだ。

後はあの曲がり角を曲がれば)

俺は勢いよく曲がり角を曲がった。

「きゃん」

「え?」

曲がり角を曲がった瞬間、何かとぶつかる。

慌てて辺りを見回すと、目の前に何かが倒れていた。

お魚咥えた白猫?

「きゅ~」

白猫は完全に目を回していたが、咥えた魚だけは放していなかった。

「お、おい大丈夫か?」

俺はゆっくりと白猫を抱き上げる。

(どうする?

このままほっておくのも何か気がひける)

ちらっと腕時計を見る。

時間は差し迫っていた。

「しかたねぇ」

俺は白猫を抱いたまま【学園】へと向かった。

「あれ?どうしたの?」

校門前にちょうど見知った顔の人がいた。

「あ、おかゆちゃん」

「なになに?

その猫どうしたの?」

気さくに話しかけてくれるおかゆちゃん。

【学園】は基本イベントエリアなので、こうやってイベントキャラであるホロメンとも話ができる。

あと、おかゆちゃんのイベントをいくつかクリアしてるから、顔を覚えてくれていたみたいだ。

「いや、そこの曲がり角でぶつかっちゃって」

俺は事情をおかゆちゃんに話した。

「へぇ、なるほどね。

わかった。

この娘はぼくが介抱しておくよ」

「本当ですか?

助かります」

俺は白猫をおかゆちゃんに渡すと、お礼を行って教室に向かった。

(まだ、この時間ならギリ間に合うはず)

そして、俺は何とか授業に間に合ってスキル【炎魔法・序】を手に入れる事ができた。

 

「えっと?」

俺は無事スキルを覚えた後、園内でおかゆちゃんを探した。

預けた白猫が気になったからだ。

「誰か探してるのかい?」

「うわぁ」

食堂を探している時に背後からいきなり声をかけられて驚いてしまった。

「おかゆちゃん」

後ろを見るとおかゆちゃんが笑顔で立っていた。

「ここで立ち話もなんだし、場所変えようか」

「え?

分かりました」

俺はおかゆちゃんの後について場所を変えた。

途中何人かのプレイヤーとすれ違ったが、おかゆちゃんを気にする人はいなかった。

(おかゆちゃんが見えてないのか?

とするとこれは何かのイベントが起きてるのかな?)

イベントが起きていた場合、そのイベントを行っている人以外には、イベントを見る事ができない。

なので、今のおかゆちゃんはイベント中の登場人物の役割をしているのだろう。

だから、他の人には見えていない。

「ここなら、いいかな?」

俺はおかゆちゃんにつれられて、校庭が見えるベンチに座った。

「それで、ぼくに何かようだった?」

「あ、はい、今朝預けた白猫何ですが」

おかゆちゃんに聞かれて、俺は気になっていた事を尋ねた。

「ああ、あの娘ね。

無事に意識を取り戻して帰っていったよ」

「そうですか、よかった」

俺はその言葉を聞けて安堵した。

「気にかけてたなんて、なかなか見所あるね」

「え?」

安堵した俺を見ておかゆちゃんが言った。

「い、いや。

ぶつかって意識を失わせてしまいましたから、気になってたんですよ」

「でも、相手は猫だよ?」

「それでも、怪我をさせたら悪いじゃないですか」

「なるほどねぇ」

「な、何かおかしいですか?」

俺の方をじっと見るおかゆちゃんに、少したじろぎながらも答える。

「いんや、別に悪くないよ。

むしろいいかも」

「は、はぁ」

どういう意味か分からないが、悪くは言われてないからいいか。

「それじゃ、ぼくはこれで、またね」

おかゆちゃんはそう言って手を振ると校舎の方に向かって言った。

「なんであんなに見られてたんだ?

ま、いいか。

あの白猫も助かったみたいだし」 

俺はベンチから立って寮の方へと向かった。

(さ、風呂に入ってゆっくりとしますかね)

そして、その日から俺の不思議な日々が始まった。

 

「さて、どんな服にするかな?」

俺は次の日、【バーチャル】のショッピングモールで私服を選んでいた。

授業を終えた自分にご褒美のつもりで買いに来たのだが…

「あれ?奇遇だね」

服を選んでいた俺は背後から声をかけられる。

振り向くとそこにはおかゆちゃんがいた。

「え?おかゆちゃん?」

「やぁ、こんにちは」

「どうしてここに?」

ここは普通のショップで、ホロメンのキャラ達が買い物してるって噂も聞かないけど。

「うん、この夏着る部屋着を探しててね。

きみは?」

「あ、俺はこの前授業で新たなスキルゲットできたので、その自分ご褒美を」

「へぇ、それはおめでとう」

「あ、ありがとうございます」

おかゆちゃんの笑顔に癒されながら頭を下げる。

「服は決まったの?」

「いえ、まだこれからで。

おかゆちゃんは?」

「ん?ぼく?

これなんかどうかなって」

そう言って1枚のパーカーを見せてくれる。

ワンポイントにクロネコのマークが入っていた。

「あ、可愛いんじゃないですか?」

「きみもそう思う?

じゃ、これにしようかな。

部屋の中だし、これ1枚でも過ごせるし」

「え?」

「ん?」

なんかすっごく魅力的な言葉が聞こえたような。

「そうそう、ちょっときみに聞きたいんだけど」

「はい、なんでしょうか?」

「犬と猫だったらどっちが好き?」

「え?」

(なんだ?

この二択は?

すごい笑顔で聞いてくるけど、犬と猫だって?

これってつまり、ころねちゃんかおかゆちゃんどっちが好きって聞いてきているのか?)《違います》

(俺的にはおかゆちゃん推しだがころねちゃんとのてぇてぇも大好物だ。

く、これはどう答えれば…)

「あ、ちなみにぼくかころさんを選んでとかそういうのじゃないから」

「え?

あ、そうなんですね」

(よかったぁ~)

「そうですね、俺は猫ですかね。

実はリアルでも猫飼ってますので」

「へぇ、そうなんだぁ。

なるほどねぇ」

おかゆちゃんは俺の話を聞きながら頷く。

「ありがとう。

いろいろ聞けてよかったよ。

それじゃ、ぼくはこれで」

おかゆちゃんはそう言うと、会計を済ませてショップを出ていった。

 

 

次の日、俺は【学園】の食堂で昼ご飯を食べようとしていた。

「やぁ、奇遇だね?」

「え?」

そんな俺に背後から聞いた事のある声がした。

「おかゆちゃん?」

「一緒にランチしてもいいかな?」

「え?あ、はい、どうぞ」

俺の返事にニコッと笑っておかゆちゃんは対面に座る。

(他のプレイヤーがおかゆちゃんに反応しないって事は、これも何かのイベントなのか?)

そんな事を考えながらふと、おかゆちゃんの持ってきたランチを見る。

「あ、おにぎり定食」

「そうだよぉ、おにぎり大好きだからね」

おかゆちゃんは嬉しそうにおにぎりを頬張った。

「あ、そうそう、せっかくまた会えたし、この前聞き忘れてた事、聞いていいかな?」

「はい、なんですか?」

「この前、リアルで猫飼ってるって言ってたけど、ここでは何かペット飼わないの?」

「ゲーム内でですか?

そうですね。

【学園】ってペット大丈夫でしたっけ」

「ペットは大丈夫。

基本的に寮の部屋を壊すほどの大きさじゃなければ、部屋の中で呼び出しても大丈夫かな」

「そうですか。

なら、騎乗できる馬とか、空を飛べるアビッグルとか」

「うんうん」

「でも」

「でも」

「そういった環境生物もいいですけど、やっぱり猫もいいですよね」

俺の言葉におかゆちゃんは少しびっくりした顔をした。

そう、俺は子どもの頃から猫が好きだ。

おかゆちゃん推しになったのも、初めは猫好きだったからだった。

今はおかゆちゃんに惹かれてるけど。

「そっか、ありがとう。

貴重な意見だったよ。

じゃ、ぼくはもう行くね」

おかゆちゃんの言葉に俺はおかゆちゃんのランチのお皿を見た。

「いつの間に」

「おむすびはぼくの体の一部みたいなものだからね。

すぐに食べちゃうよ」

おかゆちゃんはそう言って微笑む。

そして、どこかに行ってしまった。

(なんだったんだろう?)

俺はそんな事を考えながら自分のご飯を食べる。

それから、1日1回、おかゆちゃんと偶然会う日が続いた。

会った時はいろいろと質問されて、そして別れる感じが続いた。

そして、運命の日がやってきた。

 

「やぁ、こんにちは」

いつものように背後から声をかけられる。

でも、いつもと声が違うような?

振り向くとそこにはまつりちゃんが立っていた。

「はは、思ってた人と違ってごめんね」

「い、いえ」

「ちょっときみに用事があってね。

ついてきてもらっていいかな?」

「分かりました」

今回も周りのプレイヤーにまつりちゃんが見えていない。

なら、これもイベントのはず。

俺は黙ってまつりちゃんに着いていった。

着いていった先は校舎裏?

「ここって」

伝説の桜の木がある場所?

「確かあの木の下で告白すると成功するっていう」

「そう」

俺の言葉に頷くまつりちゃん。

「そして、きみに用事がある人がそこにいるよ」

桜の木の下に誰かいる。

「それじゃ、まつりはここまで。

あとは2人に任せるよ」

そう言ってまつりちゃんはにこにこしながらどこかに行った。

残された俺は桜の木の下へと進む。

そこには1人のよく知った女性が立っていた。

「おかゆちゃん?」

「やぁ、来てくれたんだね」

おかゆちゃんは優しく微笑む。

「俺に用事って」

「うん、その前にきみに謝らないといけないね。

実は最近よく出会ってたのは偶然じゃないんだ」

(ですよね)

「実はきみの事を知りたくなってね」

(ん?

俺の事を?)

「そう、これから長く共にいるならきみがどういった人か知る必要があって」

(これから長く共にいる?)

「それできみがとてもいい人だって分かった」

(え?

まさか?

伝説の桜の木の下でこの展開って。

まさか?)

「だから、よかったらこれから一緒にいて欲しい」

「え、あ、ちょっと心の準備が」

(おかゆちゃんとこれから一緒にって)

俺は手のひらを顔の前でぶんぶんと振った。

けど…

よく見るとおかゆちゃんは何かをこちらに差し出していた。

白猫?

「前に猫を飼ってみたいって言ってたよね?」

確かに言ったけど…猫かぁ。

ん?

でも、この猫確か?

「気がついた?」

「はい。

もしかして、この白猫あの時ぶつかった」

「そう」

おかゆちゃんが優しそうに微笑み頷いた。

「実はあの時に、この娘が一目惚れしちゃったみたいでね。

それで、ぼくがきみの事を調べさせてもらったんだ」

「そうだったんですね」

俺は白猫を受けとる。

「なぁ~」と可愛い声でなく白猫。

「どう?

この娘と一緒にいてもらえるかな?」

おかゆちゃんの答えに俺は頷く。

(せっかくのおかゆちゃんからの紹介だし、こんなに俺の事を好きでいてくれるなら、それに答えないと)

俺は素直にそう思った。

「これからよろしくな」

「なぉ~」

嬉しそうに答える白猫を見て俺は自然に笑みがこぼれる。

そんな俺たちをおかゆちゃんは嬉しそうに見つめていた。




今回はおかゆちゃんのイベントとなります。
環境生物の一種【幸運の白猫】をゲットするイベントでもあります。
ちなみにこのイベントで猫を飼うのを断った場合は、介抱してくれたお礼に【幸運の白猫バッチ】がもらえます。
また、白猫を介抱しなかった時は普通にイベントは起こらないのでお気をつけください。
では、また新たな情報が入りましたら更新します。
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