【ホロライブワールド】攻略情報   作:天野空

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レベルカンストからリスタートする時に会えるAちゃん神に9回会い報酬を選ぶ。
10回目に会いに行った時に選べる報酬でアイテムを選び、その中にある【10枚の果たし状】を選ぶ。
【ホロライブワールド】にログインした後、【10個の果たし状】を使用する。
ほぼ全てのホロメンと出会って絆を持っている。



TM【ホロ剣客十番勝負 (自称)十人の中でもっとも最弱】

「やっと、これを使う日がきたでござるな」

風丸はアイテムボックスから、10枚綴りの手紙を出した。

アイテム名【10枚の果たし状】

「ふふ」

風丸はこのアイテムを手に入れた時の事を思い出した。

このアイテムはレベルMAXにして、リスタートする時に行けるAちゃん神の間でレベルMAX報酬として交換できるものの1つとなっている。

ただし、このアイテムが交換アイテム表に並ぶのは10回目のレベルMAX報酬。

レベル1からレベルMAX(レベル100の状態)を10回行わなければいけなかった。

レベルMAXにするにもかなりの時間がかかるので、それを10回もするとなると、このゲームをやり混んでいるプレイヤーとなる。

 

「本当にこれにするんですか?」

Aちゃん神は少し呆れたように言った。

「はい、それでお願いするでござる」

「このアイテムがどういったものが分かってます?」

Aちゃん神に言われて風丸は笑顔で頷いた。

「はぁ」

1つため息をついてから、Aちゃん神はアイテムを具現化させた。

「分かってるのにこれにするとは、貴女も物好きですね」

アイテムを差し出すAちゃん神。

「そうでござるか?

最強になるにはこの道は避けられないでござるからね」

風丸はそう言ってアイテムを受け取る。

「ま、世界を救った事がある貴女なら、別に挑戦するのは構いませんが、そのアイテムを使って起こるイベントは、完全に運営が面白がって作ったシナリオですよ?

こう言ってはなんですが、クリア率は1%以下。

出てくるホロメンは、その能力を全て発揮できる状態です」

「それでこそ、私も力を出せると言うもの。

あ、それと私は世界を救う手伝いをしただけなので世界を救ったのはこのはです」

「確かにそうかもしれませんが、貴女がいなければ世界は終わっていましたよ。

さぁ、それではこれで1度ログアウトします。

次にログインした時はレベル1。

間違ってすぐに使わないように。

レベルを上げてから挑んでください」

そう言って最後は笑顔で送ってくれた。

「あんな微妙な顔は初めて見たでごさる」

風丸はくすっと笑った後、一端町に戻る。

最後のレベル上げをしていた風丸のレベルは80。

これでも足りないように感じるが、風丸はこのアイテムを使いたくてしょうがなかった。

 

 

宿屋で一泊して、一端ログアウト。

リアルでする事を終えた後、ログイン。

宿屋で目を覚ます。

少しお休みをいただくのはもう伝えた。

後は、その休みの間にこのイベントをクリアするのみ。

風丸は準備をした後、町の外に出て、【10枚の果たし状】を取り出す。

そして、そのアイテムを使った。

『これからイベント【ホロ剣客十番勝負】が開始されます。

このイベントは1プレイヤー1度きりのイベントになりますが挑戦しますか?』

機械音声が終わった後、YES、NOのボタンが現れる。

風丸は迷わずYESのボタンを押す。

『挑戦者確認。

通り名を決めてください』

風丸は疾風の女侍と入力。

『疾風の女侍 風丸でよろしいですか?』

YESのボタンを押す。

『通り名確認。

では、シアターミッション【ホロ剣客十番勝負】を開始します』

機械音声が終わった瞬間。

辺りの景色が一変する。

 

そこは岩山に囲まれた平地。

(岩山に囲まれている為、その向こう側は見えないでござるな。

なら、この囲まれた空間が果たし合いの場所)

風丸は辺りを見回しながらそう思った。

ふと、視界に何かが見えた。

「さて、この運営の酔狂なイベントに参加するのは誰かと見にきたけど…

まさか、風丸だなんてね」

向こうから笑顔で歩いてくる彼女が言った。

「こっちこそ、剣客と言われているイベントで、まさか貴女が現れるとは思ってもみなかったでござる」

「はは、まだ、ござる言ってたんだ」

笑う彼女。

「な、これは侍になった私のアイデンティティーでござる」

「はいはい、それは前に聞いたでござるよ」

面白がる彼女。

ひとしきり笑った後、彼女は風丸に向かって微笑む。

「では、名乗らせてもらうね。

ホロ剣客十番勝負、第一の刺客。

十人の中でもっとも最弱!

夏色まつり!」

彼女、夏色まつりはびしっと風丸を指差した。

「それ、絶対自称でしょ!」

すぐに突っ込む風丸。

「え?

そんな事ないよ、十人の中で最弱だよ?

まつりは」

「まつり殿が最弱だったら、残りの人達ってどれだけ強いんですか」

「ん~

何か勘違いしてるみたいだから言うけど、どんな手を使って良いのなら、まつりは最弱ではないけど」

まつりはそう言って手を横に振る。

すると平地だったその場所に腰ぐらいまでのひまわりが突然生え、一面ひまわり畑に変わった。

「これ、1本で戦えって言われたら、やっぱりまつりは最弱かな?」

まつりは目の前のひまわりを逆手で掴み引き抜く。

葉っぱを2枚残して、茎の中から刀身が現れた。

柄が2枚の葉っぱを表しているのか?

持ち手のひまわりの花は少し小さくなっている。

「名刀 火廻り。

まつり専用の刀だよ。

ま、普段はもっぱら近代武器だけどね」

まつりが微笑む。

(初めて見た。

あの時に共闘して戦った事はあったけど、あの武器は見た事ない)

風丸は武器を抜いて構える。

風丸の武器も一般プレイヤーとしては破格の性能を持つ武器だ。

あの世界の答えと呼ばれたプレイヤーが持っていた鬼切丸には到底及ばないが、激レアの部類に入る一刀。

「まだ、使ってたんだ。

名刀 天叢雲剣」

様々なゲームで登場する天叢雲剣。

この【ホロライブワールド】も例外ではなく、この刀は存在する。

ただ、ゲーム内で一振しかない武器でもあった。

「もちろんでござる。

この武器はあの戦いを共に乗りきった友でござるから」

風丸はそう言って微笑んだ。

「さて、まつりが1人目だからね。

色々と説明しないといけないんだよね、このイベントの事」

「よろしくでござる」

「じゃ、簡単に。

このイベントは勝ち抜き戦。

まつりを倒せたら【9枚の果たし状】ってアイテムが手に入る。

そうやって果たし状の数をゼロにしたらクリアって事になるよ。

ただし、挑戦出きるのは1回のみ。

ここで負けたら果たし状は失くなってそれで終わりだからがんばってね」

「ちなみに聞きたいでござるが」

「ん?なになに?」

「このイベントを行ったプレイヤー殿は今までいるでござるか?」

「うん、いない。

風丸が最初だよ。

噂は流れてるからね。

運営の酔狂で作られたクリア困難なイベントがあるって。

ただ、条件が厳しい上にクリア率が低すぎるから、受ける人がいない」

まつりはそう言って笑った。

「あと、次に勝利条件。

これは簡単。

相手のホロメンが参ったと言うか、戦闘不能にすれば勝ち」

「戦闘不能…」

「ただし、このエリアでは、まつり達ホロメンの能力はチート級のままだから。

他のイベントみたいに制限はかかってないよ」

(すなわち、本当のホロメンと戦う事になるのでござるな)

「あと、そっちが戦闘不能になったり負けを認めると負けてこのエリアから追い出されるから、気をつけてね」

まつりはそう言って刀を構える。

『(自称)十人の中でもっとも最弱 夏色まつり

疾風の女侍 風丸

いざ、尋常に勝負!』

野太い機械音声が戦闘の合図を出した。

「じゃ、まずは準備運動。

軽く手合わせしようか」

突然目の前で消えるまつり。

(はやい!)

キン!

そう感じながらも風丸は横から斬りつけてくる、まつりの攻撃を防ぐ。

「へぇ、反応は出きるんだ。

すごい」

そのまま、押してくるまつり。

風丸はまつりの方に体を向け、向き合う形になって間合いを取る。

すぐさまその間合いを詰めるまつり。

そのまま、連続で攻撃してきた。

なんとかそれを受ける風丸。

「よしよし、良い感じだよ」

まつりは笑みを絶やさずに攻撃を続ける。

風丸もそれをきちんと防いでいた。

タン

まつりが大きく風丸との間合いを取る。

「さすが世界の答えと共に世界を救った英雄」

「違うでござる。

ただ、私は手伝っただけでござるよ」

まつりの言葉に少し呆れて答える。

(確かにあの時、共に戦いこの世界を救ったけど、あれは彼女の力が大きかった。

私なんて本当に手伝っただけ)

「それ言ったらこのはに怒られるよ。

みんながいてくれたから勝てたんだって」

「確かに言われそうでござるな」

まつりのつっこみに笑う風丸。

「さ、実力が落ちてないのは分かったから、次はこのイベントの情報を少しあげるよ。

まずこのイベントには、オリジナル世代は1人しか出てこない。

そら先輩やすいすいは参加してないので安心して」

(それは確かに、あの2人には到底勝てない)

「だけど、1人は参加してるからね。

もし、戦う事になったら【歌】は歌わせないようにしないといけない。

【歌】われると高確率で負けちゃうよ」

(確かオリジナル世代の特殊スキルが【歌】でござったな)

「ま、後は注意する相手は何人かいるけど、風丸が持つスキルならいけるんじゃないかな」

まつりはそう言って笑みを浮かべる。

「私のスキルはもうバレてるでござるからな」

(前回の共闘の時にも見せた事がある。

だから、隠しても仕方ないか)

風丸は剣をゆっくりと下ろす。

そして、真剣な面持ちでまつりを見た。

「ここからは全力で行かせてもらうでござる。

スキル【解放】」

とたんに風丸のステータスが軒並みアップした。

その数値は普通のステータスのカンスト値を越えている。

スキル【解放】は対なるスキル【溜め】で普段、自分のステータスを半分に抑え、その溜めた数値だけ、【解放】を使った時にプラスする能力だ。

【解放】でプラスされる値も上限はあるが、今回の値はその上限いっぱいだった。

その姿を見てニヤリと笑うまつり。

「それでやっとまつり達と楽しく遊べるくらいだね」

底上げしたステータスを感じ取ってもなお余裕の笑みを浮かべるまつり。

それほどまつり達ホロメンは、プレイヤーとは違う強さだった。

「そうでござるな。

ではスキル【古参の騎士】」

風丸がスキルを発動した瞬間。

彼女の姿がある姿へと変わる。

着物は青と白の彩り。

羽織も同じ色。

所々に豪華な金の細工。

少し機械的な笠から風丸はまつりを見ていた。

その姿をまつりは知っていた。

いつの間にか頬を汗がつたう。

(ゲームの中なのに、AIである自分が緊張している。

理不尽きわまりないわね)

「【円卓の騎士】

まさか、貴女がその1人とはね」

スキル【円卓の騎士】はときのそらの専用スキル。

しかし、その【円卓の騎士】を司る13人がプレイヤーとしてゲーム内にいる時、その個人に円卓の騎士の力がスキルとして与えられた。

風丸はその【円卓の騎士】の1人、ver.侍。

今、スキルで風丸はその侍の力を得ていた。

「これで、勝ちも見えてきたでござるかな?」

「さぁ、どうかなぁ」

お互いに武器を構える。

そして、同時に間合いを詰めた。

ガキィン!

刀と刀が打ち合わさる。

力は互角。

と思いきや。

(ホロメンなのに力負けしてる?)

「やぁ!」

風丸に押され下がらされるまつり。

そのまま、風丸はまつりに連続で斬りかかった。

先程とは逆。

まつりは風丸の攻撃を防ぐのに手一杯だった。

(反撃できない)

それほど、風丸の攻撃は激しく確実に急所を狙ってくる。

「く」

まつりはスキルを発動する。

第一世代組専用スキル【ブースト】

全ての能力を一定時間強化する。

ギャイン!

まつりの反撃と風丸の攻撃がかち合う。

そのままお互いに連続攻撃を開始した。

しかし、お互いの攻撃はお互いの攻撃にかち合い、決定打にならない。

「やるわね」

まつりの言葉に、風丸は返事をしない。

いや、出来ないほど集中している。

「本当は使いたくないんだけどね」

まつりはかち合った瞬間に全力で風丸を押した。

風丸はたまらず後ろに下がる。

その瞬間、まつりはその刀の力を解放した。

「廻れ 火廻り」

次の瞬間、風丸は見えない力で横に移動させられる。

いや、横ではない。

まつりを中心に無理やり旋回させられている。

(な、なんでござるかこれは)

旋回は速度を上げ、止まる気配がない。

「この刀の力。

目で見える対象をまつり中心に旋回させる。

それも永遠にね」

(く、これでは方向感覚が…)

あまりにも早い回転に風丸の方向感覚がおかしくなっていく。

「そして、止まれ 火廻り」

まつりの言葉と同時に風丸は勢いよく、岩山へと吹き飛ばされた。

ドゴーン!

「がはぁ」

岩山にクレーターを作り風丸がめり込む。

「く」

なんとか岩山から抜け出し地面に降りる。

(く、目の前が揺れてる。

それにダメージも大きい)

風丸の視界は酔った時のように定まらない。

「まだまだ、廻れ 火廻り」

またも旋回させられる風丸。

しかし、さっきよりは回るスピードが遅い。

(どうすればいいでござる。

どうすれば…)

そんな時、風丸はまつりの言った言葉を思い出す。

(これにかけるしかない)

風丸は自分の直感を信じて攻撃に転じた。

「へぇ」

キン!

突然背後から斬りかかってきた風丸の刀を、まつりは見ずに刀で受け止めた。

「よく分かったね、火廻りの抜け方」

そう、まつりが言っていた。

(目で見えるものを対象とできる。

なら技【瞬動】で目に見えない速さで動けば出れる。

そう考えた風丸は動いた。

結果は見ての通り抜け出せた。

「まるで忍者だね」

まつりはそう言って笑う。

「そうでござるな」

風丸もニヤリと笑った。

「その姿じゃ、嫌みにならないのね!」

まつりはそう言って風丸を見る。

「廻れ 火廻り」

しかし、目の前の風丸は笑った姿のまま、そこにいた。

「は!」

キン!

何かに気づいたまつりはまた、背後からの攻撃を刀で受け止める。

「残像…本当に忍者じゃない」

「忍者ではござらんよ。

れっきとした剣術の技でござる」

まつりの視界に入らないようにしながら風丸は言った。

「では、これで決着をつけさせてもらうでござる」

方向感覚がほぼ戻ってきた風丸は最後のスキルを発動する。

「スキル【覚醒】」

ステータスが10分間10倍になるスキル。

このステータスで使えばそれはもう、まつりの使った【ブースト】を、越えるスキルになる。

まつりの【ブースト】は切れていた。

「ふ、粘り勝ちってとこか」

まつりはそう言って笑った。

 

 

「はぁ、まじで負けちゃったか」

あの後の凄まじい連撃を受けて、まつりはその場に仰向けに倒れていた。

「まつり殿がヒントをくれなかったら、負けていたのはこっちでござるよ」

その場に座り込んだ風丸は、ふぅと息をはいてから言った。

「ま、せっかくアイテムゲットしたのに、1人目で負けるのは可愛そうだからね」

まつりは身を起こしながらウィンクした。

「はぁ、あれだけ攻撃を受けても、傷1つ与えられないとは、チートはすごいでござるな」

元気そうなまつりを見て呆れる風丸。

「はは、アイドルが血だらけになったら、それはそれで問題だからね。

ほら、それより報酬出るよ」

まつりの言葉の通り、風丸の目の前にアイテムが現れる。

それを手に取る風丸。

『アイテム【9枚の果たし状】をゲットしました』

機械音声が流れる。

「先は長いでござるな」

「そう言いながら風丸は嬉しそうだけど?」

まつりの言葉に「そうでござるか」と笑みを浮かべた風丸が答える。

「ま、がんばりなよ」

まつりは立てって風丸に手を差し出す。

「ありがとうございます」

風丸はその手を握る。

 

『勝者 疾風の女侍 風丸』

野太い声の機械音声がエリアに響き渡った。




お待たせしました。
新たなTMの情報が入りましたのでお伝えします。
このイベントはまだ、挑戦した人が1人しかいないと言う事でかなりのレアイベントとなっております。
挑戦されたプレイヤーさんも、私の知ってるプレイヤーの中でも最強の部類に入る方です。
皆さんが挑戦される場合はかなりの覚悟と努力が必要となると思いますので、挑戦を一旦諦めてどんな内容かをここで確認するのも良いかと思います。
その場合ほぼネタバレになりますのでご了承下さい。
ちなみに今回、情報を提供してくれた風丸さんは、このはと呼ばれるプレイヤーさんと【ホロライブワールド】を救った英雄と言われています。
ただ、その辺りの話は今回の話とは関係がないので、詳しく紹介しておりません。
また、詳しい話が知りたい場合は、別の機会にお話しするかもしれません。
それでは、また新たな情報が入りましたら更新します。
お楽しみに
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