基本負けイベントです。
どうしても勝ちたい場合は、運を上げる装備並びに運のステータスが高い日に挑戦してみてください。
その状態で【ゲーマーズ】第3の町、大カジノに入る。
入り口付近にいるバニーさんに「今日は兎さんが来てるみたいよ」と言われたらスロットがあるエリアに向かい対象者を探す。
「よし、イカサマコインに竜神の壺、天使のキッスに大桜神社の幸運のお守り。
そして、今年1番の幸運ステータス60越え。
これなら私やれるかもしれない」
私は【ゲーマーズ】第3の町、カジノの町に来ていた。
ある攻略記事に載っていた、あるホロメンと出会い勝つ事でもらえる超激レアアイテム。
超激レアアイテムもそうだけど、またあの推しホロメンに会える。
そして、勝つ。
それが私がこのイベントに参加する動機だった。
「ここまで来るのにかなりの時間がかかったわ」
思い起こせば、運を上げるアイテムを集めるのに様々なクエを受けた。
1人では無理なクエは友人や野良の人に頼みまくってクリアした。
私はアイテムボックスのアイテム達を見る。
このアイテムは今日、この瞬間共に戦う仲間達。
私はステータス画面を表示する。
ステータスの運の欄。
ログインする時や1日経つごとに変動するステータス。
今日は64。
過去最高値。
そしてその横の+20。
これだけのアイテムを集めても+20だけど現在運は84。
過去最高の数値。
私は強く頷いた後、大カジノへと向かう。
確かバニーさんに情報を聞かないと。
私は大カジノの入り口で辺りを見回すと、入り口に1人のバニーさんが立っていた。
そのバニーさんはたくさんの冒険者の人と話しては手を振って別れている。
間違いない、あの人だ。
私は大きく息を吸うとバニーさんの方に向かった。
「あら、こんばんは」
バニーさんが笑顔で挨拶してくれる。
「あ、はい、こんばんは」
まだ、昼だけどこの町には夜しかない。
なので必然的にこの挨拶になる。
「え、えっと今日はどの台がおすすめですか?」
私は事前に聞いた言葉をバニーさんに言う。
すると、「そうね、今日はスロットの12列の8番が良い感じだと思うわよ」と教えてくれた。
「はい、ありがとうございます」
私はお礼を言う。
そして、あと1つここが大切。
「常連さん来てます?」
私がそう聞くとバニーさんはにこっと笑って、ひそひそと私の耳に教えてくれる。
「今日は兎さんが来てるみたいよ」
そしてウインク。
「あ、ありがとうございます」
私の嬉しそうな顔を見て、バニーさんも嬉しそうに笑い、「頑張って」と手を振ってくれた。
「はい」
私もバニーさんに手を振りながら大カジノに入る。
行くところは決まっている。
カジノコーナーに急ごう。
さすがにこのゲーム1のカジノ。
スロットコーナーもほぼ満席だった。
「さてと」
私は一応、バニーさんに聞いた台のところに行く。
しかし、その台はもう他の人にとられていた。
「ま、予想どおりだけど」
私は苦笑しながら、本来の目的の為にスロットコーナーを見て回る。
私の目的。
その相手は今日ここに来ているはず。
すると、たくさん並ぶスロットの席の中で、ぴょこっと何かが動いた気がした。
私はその何かを見てドキッとする。
恐る恐る私はその何かが見えた方に近づいていく。
するとその人はいた。
スロットコーナーで隣り合わせになっている人も気づかないその人は、さっきから大当たりをひきまくっている。
ここまで大勝してたら注目されてもいいと思うけど、誰もこの人を見ない。
それもそのはずこの人は…
「兎田ぺこらさんですよね?」
私はその台をうっている人に聞く。
するとフードを被ったその人はゆっくりと後ろを振り向いた。
「まさか、このイベントでこのぺこーらに挑戦するプレイヤーがいるなんて」
そう言ってフードから覗く兎耳を揺らしながら兎田ぺこらちゃんはニヤリと笑った。
基本、カジノ内では幸運関連のアイテムは全てキャンセルされる。
もちろん運に作用されるスキルもそうだ。
しかし、一部例外があったそれが『◯◯ギャンブラー』と呼ばれる系統のイベントである。
「分かってるぺこか?
声をかけてしまった瞬間からもう逃げれないぺこよ」
ぺこらちゃんは椅子から下りてこちらを見る。
「はい、もちろん承知の上です」
「いいぺこ。
なら、ついてくるぺこ」
そう言って台の上にあるボタンを押すぺこらちゃん。
しばらくすると店員さんが現れた。
この人がジャッジする人?
私がそう警戒すると「あ、ご飯休憩で」とぺこらちゃんが店員さんに言う。
「はい。
では、1時間でお願いします」
「はい」
店員に言われてぺこらは返事をする。
離席の準備ね。
「では、行くぺこ」
ぺこらちゃんはそう言って歩き出す。
私はその後ろについていった。
ついた先は使われていない一台のテーブル。
「さて、始めよう」
ぺこらちゃんはディーラーの位置へ。
「勝負は簡単ぺこ。
ブラックジャックは知ってる?」
「はい」
私はぺこらちゃんに答える。
ぺこらちゃんはゆっくりと頷く。
そして、トランプのカードをよくきるぺこらちゃん。
そしてカードの束がテーブルに置かれる。
「次はそちらがきる番ぺこ」
私は言われた通りトランプをきる。
「では、7枚配ってもらえるぺこか?」
私は交互にお互いにトランプを配る。
「今からお互いにカードを1枚ずつ出すぺこ。
そして、お互いの数字を見て高い方が勝ち。
勝ったら出したカードは勝った方が取り横に置く。
全7回して取ったカードが多かった方の勝ちぺこ」
「分かりました」
「それと、もう1つルールがあるぺこ。
出したカードがもし相手に負けていた場合、追加でカードの束の1番上のカードを取って出したカードに足す事ができるぺこ。
ただし加えられるのは数字が負けていた時に1度だけ。
しかし、引いたカードと出しているカードが17を越えた場合はその時点で負けぺこ」
「なるほど」
「絵札は全て10。
数字のAは1か11どちらとしてでも使えるぺこ。
もし2枚引いて負けた時は勝った方は3枚カードがゲットする事ができるぺこ」
なるほど、ひきすぎて負けたら不利になると言うことね。
「用意はいいぺこね」
「はい」
「それでは、勝負!ぺこ」
私は配られたカードを見る。
絵札5枚にA1枚、それに3のカード1枚。
見た感じはとてもいいけど。
私はぺこらちゃんを見る。
ぺこらちゃんはこちらを見てにこっと笑う。
う、あっちもカードいいのかも。
では、『勝負!』
2人は同時に手札を出す。
こちらは絵札で10。
あちらは6。
よし、勝った。
「ふふ、ドローぺこ」
ぺこらちゃんの目が怪しく光る。
ぺこらちゃんが山札の頭から引いてきたカードは5。
「こちらの勝ちぺこね」
ぺこらちゃんの言葉に頷く私。
カードはぺこらちゃんへ。
く、まだ、始まったばかり。
このイベントでは幸運アイテムも効いてるはず。
まだまだやれる。
『勝負!』
次も私は絵札を出す。
向こうは7?
「もちろんドローぺこ」
引いてきたカードは絵札。
「ふう、すれすれぺこね」
そう言って笑うぺこらちゃん。
「ぺこらの勝ちでいいぺこ?」
そんな毎回聞かなくても分かってるのに。
「はい」
私は悔しいのを我慢をして返事をする。
ぺこらちゃんはにやっと笑ってカードを取る。
そんな時、トンと肩を叩かれた。
そちらを見ると、フードを被った1人の女性が立っていた。
「ルール分かってるにぇ?」
「え?」
「こ、こら、話し合いは禁止ぺこ」
なぜか慌てるぺこらちゃん。
「出したカードが相手に負けていた場合、カードを引けるにぇ。
それをよく考えるといいよ」
そう言ってフードの女性はどこかに言ってしまった。
「うう、余計なことを~」
ぺこらちゃんがそのフードの人を見ながら言った。
(出したカードが負ける?)
「さぁ、次ぺこ!」
『勝負!』
こちらはまた絵札。
向こうも同じく絵札だ。
「く、引き分けぺこね」
引き分けはお互いに自分のカードをもらう。
だめだ、考えがまとまらない。
『勝負!』
次も私は絵札。
「絵札ばかりとは恐れ入るぺこ」
そういうぺこらちゃんも絵札。
引き分け。
お互いに自分のカードをとる。
2敗2引き分け、枚数は2対8。
このままじゃ。
『さぁ、勝負ぺこ』
私はまたも絵札。
向こうは5。
「では、ドローぺこ」
ぺこらちゃんが引いたのは8。
これで向こうは13。
こちらの出したカードが負け…
「こちらの勝ちぺこね」
出したカードが負け?
ふと、先ほどの女性が言った言葉が思い浮かぶ。
(出したカードが相手に負けていた場合、カードが引ける。
まさか)
「いえ、まだです」
「う」
私の言葉にぺこらちゃんの動きが止まる。
「私の出したカードが負けているって事は、私も山札からカードが引けますよね?」
私の言葉にぺこらちゃんは大きく目を見開いた後、そしてゆっくりと頷いた。
(そうなのだ。
ぺこらちゃんがなぜ私に勝った事を毎回聞くのか。
それは、私がカードをドローしないという了承を得る為。
自分で負けましたと認めさせる為。
確かにルールは教えてもらった。
ぺこらちゃん自身は何も悪くないけど)
「きちんと教えてくださいよ」
私の言葉にぺこらちゃんは苦笑いをする。
(でも、この山札からとるカードが4から7でなくては勝てない。
引けるの今の私に…)
私はぎゅっと胸を押さえる。
そこには大桜神社の幸運のお守りが。
(やるしかない!)
「勝負!
ドロー!」
私が引いたのは6。
「か、勝った」
「そちらの勝ちぺこね」
そうぺこらちゃんに言われて私の方に4枚のカードが。
これで一気に6枚。
まだやれるはず。
次のカードは私は3。
向こうは2?
「く、負けぺこ」
ぺこらちゃんがカードを引かない?
これで8枚。
同数。
「さぁ、最後の勝負ぺこね」
ぺこらちゃんの言葉に頷く私。
『勝負!』
そして、出したのは私はA。
向こうは7だった。
「どうするぺこ?」
数字的にはこちらが負け。
ただし11にすれば勝てる。
「…カード引きます」
私はそう言ってカードを引いた。
結果は6。
「引き分けぺこ」
「はい」
私は返事した。
そして、最終結果は私が10枚。
ぺこらちゃんは9枚だった。
「やったぁ」
「まさかあそこで6を引くとは思わなかったぺこ。
どうして最後11にしなかったぺこ?」
「したら、ぺこらちゃんが引いてしまうからです」
「では、もし6ではなくて他の数字だったら?」
「その時は運がなかったって事です」
私はそう言って笑った。
本当に最後、ぺこらちゃんに引かせたくなかった。
ぺこらちゃんが同じ数の習得枚数にした時。
そして、7の数字を出した時に、私はまだぺこらちゃんが本気を出してない気がした。
だから、こちらが引くターンで終わらしたかった。
ぺこらちゃんが引けば負けるそんな気がした。
「ふう、感も鋭いとは恐れ入ったぺこ」
そう言ってぺこらちゃんは手を出してきた。
私はその手をとり握手した。
『激運ギャンブラークリア』
そう、機械音声が流れる。
「これが成功報酬ぺこ。
今度はこっちからリベンジしに行くぺこよ。
◯◯◯」
そう私の名前を言って手を振りながら、スロットコーナーに向かうぺこらちゃん。
覚えててくれたんだ。
始めて会ったあの日、私はたくさんの中の1人だった。
それでも覚えてもらいたくて、ぺこらちゃんに聞こえるかどうか分からず叫んだ私の名前。
「ありがとうぺこらちゃん」
私はもらったアイテムを胸に、ぺこらちゃんに頭を下げた。
【幸運ぺこらのしっぽ】を受け取りました。
兎田ぺこらちゃんのしっぽのレプリカ。
持っているといいことあるかも。
次の情報は兎田ぺこらちゃんです。
基本【ゲーマーズ】第3の町では、幸運系のアイテム、スキルは使えませんが、このイベントだけは別となっています。
そうしないと幸運兎さんには勝てませんので。
ちなみにプレイヤーの考えどおりに最後にぺこらちゃんに順番を回すと【幸運眼】を使われて負けます。
あと、バニーさんの台詞ですが、いくつか別のバージョンがあり、白銀さんが、シャチさんが、巫女さんが等があるようです。
その時は相手が変わり、勝った場合はそれぞれに対応したチケットがもらえ、集めるとアイテムと交換できるそうです。
ただ、兎さんだけはチケットではなく限定の激レアアイテムで、それを手に入れるともう兎さんとのここでのイベントは起きなくなるようです。
ただし、最後にぺこらちゃんが言ったようにリベンジの為に、あちらから来るかもしれません。
それは実際にゲーム内で確認してみてください。
では、またイベントが分かり次第お知らせします。