裏世界【魔界】にある【魔王城】最深部の部屋、魔王の部屋に行く。
魔王の影と戦い倒す。
魔王が姿を表したら、ある装備を着ける。
レアアイテム【ゴッドメンタル】を所持している。
パーティー全員、ラプラス・ダークネスのイベントを30以上クリアしている。
「くそう!
こいつ強すぎるぞ」
「諦めるな、この敵を倒さないと例のアイテムは手に入らん」
「さすが【魔王城】の隠しモンスターの一体。
レベルカンスト数回している俺達でも、簡単には倒せないか」
「みんな頑張って、このモンスターがラストだから」
俺達は目の前に悠然と立つゴーレムに必死の思いで攻撃していた。
俺達が【魔王城】に籠ってかれこれ数ヵ月がたっている。
その間、俺達6人は時間が会う時に、狙っているイベントのキーアイテムをこうして集めていた。
人数が揃わない時は、【魔王城】でレベル上げやアイテムの買い出しに行っている。
キーアイテムを持つモンスターは、倒した時にいる人数しかキーアイテムを落とさない。
その為には6人揃った時にしか、討伐する事はできなかった。
誰1人として欠けてはいけない。
そういうイベントなのだ。
「これで最後だぁ!」
槍使いのメンバーが止めの一撃を放つ。
ゴモァーーーー
ゴーレムはゆっくりと崩れ落ちていった。
『はぁはぁはぁ』
パーティーメンバーみんなはその場に座り込み荒い息をしていた。
「や、やったぁ」
俺は消えたゴーレムの後に現れた一際豪華な宝箱を見て言った。
「よ、ようやくこれで全部揃うな」
俺達は疲れた体をなんとか起こして、宝箱に向かった。
「あ、開けるぞ」
俺の言葉に5人は頷く。
ガチャ
中には光輝く欠片と防具が6つ入っていた。
「これでやっと揃った…」
6人は各々防具をアイテムボックスに入れる、そして代わりにアイテムボックスから【未完成なメンタル】と名前のついた宝玉を取り出す。
「よし、頼む」
俺はパーティーメンバーの女性に言った。
女性は頷き、光輝く欠片を宝玉に近づけた。
『うわぁ』
まばゆい光が辺りを包む。
そして、光が収まり俺の手には【ゴットメンタル】と名のつく宝玉が握られていた。
「長かったなぁ」
パーティーメンバーの1人が宝玉を見ながら涙ぐむ。
「ああ、長かった」
他のメンバーも頷きながら宝玉を見た。
俺はそのアイテムをボックスに入れる。
「いや、まだここは通過点だ。
今から最後の戦いに向かう」
俺はみんなにそう伝える。
5人は力強く頷いた。
(そう、ここからがある意味本番だから…)
「付いたぞ」
俺は目の前の巨大な門を見ながら呟いた。
禍々しいその扉は【魔王城】の最深部にある【魔王】の部屋に続く門。
パーティーメンバーは各々4つの鍵を差し出した。
鍵は光の玉になって門に吸い込まれる。
ガチっという音が聞こえた。
「いくぞ」
俺の声に5人は頷く。
そして、俺達は巨大な門を押した。
ギィーっと重く扉が開いていく。
先は真っ暗。
俺達は恐れず部屋に入った。
すると手前から奥へと両脇の柱に青白い火が付いていった。
「雰囲気あるな」
パーティーメンバーの1人の男性が言った。
「ま、【魔王】の部屋ですからね」
パーティーメンバーの女性もくすっと笑いながら言った。
(雰囲気的にはいい。
今から最後のボスである【魔王】との決戦だ。
ここで負ければ今までの苦労も水になる)
【魔王】の部屋の奥に相手はいた。
俺達より巨大なその真っ黒な何かはつり上がった目でこちらを睨んでいた。
「あれが【魔王】の影か」
「ああ、あいつを倒さないと【魔王】が現れない」
俺はそう答える。
これは事前の情報で調べている。
そして、あの【魔王】の影か決して弱くはないことも。
『ははははは、よく来たなぁ!
しかし、お前達の冒険もここまでだ!
我輩の力に朽ち果てるがいい!』
【魔王】の影が体の半分ぐらいに巨大な真っ赤な口を開き叫ぶ。
「いくぞ、ここが正念場だ!」
『おぅ!』
俺達は持てる力を全て使い【魔王】の影に向かっていった。
戦闘中(勝てなければイベントは発生しません)
「ぐわぁ~」
俺は【魔王】の影の攻撃に吹き飛ぶ。
「大丈夫?」
ヒーラー役の女性がすぐに駆け寄り回復魔法をかける。
「すまない」
ヒーラーの女性にお礼を言ってすぐに前戦に復帰する。
「大丈夫か?」
タンク役の男性に俺は声をかける。
「ああ、なんとかな。
しかし、防げなくてすまなかった」
(さっきの攻撃の事か?)
「なに、前戦が崩れてないだけでも十分だ」
タンク1人にアタッカー2人、回復1人に補助1人、後衛アタッカー1人の6人。
(十分やれているはずだ)
影とはいえ、こちらの物理攻撃も効いている。
もちろん、魔法も確実に相手にダメージを与えているはずだ。
そのせいか影の大きさは小さくなり、薄くなってきている。
(このまま、押しきれれば)
『やるな、プレイヤーどもよ。
だが、これで終わりだ!』
影が大きく息を吸い込み始める。
「な、吸引攻撃だと!」
アタッカーの1人が槍を床に突き刺して耐える。
「く、くそう」
タンク役も盾を地面に突き刺して耐えている。
その姿を見て、影が笑ったような気がした。
「違う、これは吸引攻撃じゃない!」
俺の言葉にタンクは、はっとした顔をした。
そして、俺の指摘をあざけ笑うように影は業火の息を吐き出した。
『はははははははは』
【魔王】の影は高笑いしていた。
俺達は全員床に倒れている。
さっきの業火の息をまともに受けほぼHPは0に近い。
「このまま終わるのか…」
タンク役が弱々しく声を出す。
「いや、まだ、まだだ」
俺は剣を杖がわりに、弱った体を持ち上げる。
「俺達はあるイベントの為にここまで来たんだ。
こんなゴール寸前のところで諦められるか!」
「そうだよな…」
槍使いのアタッカーもそう言って立ち上がろうとする。
他のメンバーもそうだ。
「そうだったな、俺達はこの為に来たんだ」
タンク役も立ち上がった。
『ははははは、お前達は知らないのかも知れないが、我輩を倒しても、我輩は影。
この後には【魔王】様が控えていらっしゃる。
そんな、ボロボロで勝てると思っているのか?』
「そんな事、分かっている!」
俺は最高級の薬を惜しみ無く使う。
他のメンバーもそうだ。
「俺達のゴールはお前を倒し、【魔王】を引っ張り出す事だ!
ここで出し惜しみなどするか!」
俺の言葉にメンバーは、何かが吹っ切れたのか、様々なアイテムを使い始める。
俺も秘蔵の一定時間だがステータスが上昇するレアアイテムを使った。
「いくぞ、【魔王】の影!」
『これで終わりだぁ~!』
俺達の声が【魔王】の部屋に響き渡った。
そして、俺達は影への最後の攻撃を放った。
『ぐわぁ~~』
影がその姿を崩していく。
「ようやくだ、ようやく」
満身創痍ながらも俺達は影に勝った。
次に現れるのは…
影がいなくなり、その奥に玉座が見える。
そこに足を組み座る1人の大人の女性。
「我輩の影をよく倒せたものだ」
そう言って女性は玉座から立ち上がり腕組みをする。
「ラプラス・ダークネス…」
俺はその女性を見て呟く。
後で知った事だが、第六世代組の特有スキルは、前世代のスキルを使えるようで、ラプラス・ダークネスは【変身】のスキルを使えるらしい。
その力で大人の姿になっていたらしい。
「そうだ。
刮目せよ!
我輩のお名前はラプラス・ダークネスだぁ!」
『う』
「う?」
『うぉ~!』
「な、なんだ、なんだ!?」
俺達の突然の叫び声に驚くラプラス。
「やったぁ~!ここまできてやったぞ!」
『山田、山田、山田』
「ええい!
山田コールはやめろぉ。
っていうかお前らは我輩と戦いにきたのではないのか?」
俺達の歓喜な叫びに、ラプラスは不思議そうに聞いてくる。
そりゃ、無理もない。
さっきまで俺達は【魔王】の影と死闘を繰り広げていたんだ。
だが、俺達の真の目的は戦うことじゃない。
「【魔王】いや、ラプ様!」
「え?ラプ様?」
俺の言葉に一つ一つ反応してくれるラプ様は本当に尊い。
俺はあるアイテムをアイテムボックスから出して、ラプ様に見せる。
「な、それは!
なぜキサマがそれを、【ゴッドメンタル】を持っている!」
ラプ様は驚愕な顔をして一歩後ずさる。
「まさか、それを持っているという事はお前ら、アレも所持しているのか!?」
ラプ様の言葉に俺はニヤリと笑った。
「もちろんだ!
見ろ!
いや、見てください!」
俺達は装備を全部外す。
そして。
「キングゴーレムを倒して手に入れた、ラプラス命のはっぴ」
俺達は紫色で背中にラプラス命と書かれたはっぴを装備する。
「【魔王城】の死神。
デスリッパーから手に入れたラプラスうちわ」
これまた紫のハート型うちわに表はラプ様の顔、裏にはラプラス命ででかでかと書かれている。
「ロボメタルを倒して手に入る、パープルライトソード!」
紫色に光る棒状の剣をその手に持つ。
「そして、最後はネームドモンスター
虚空の侍 修羅を倒して手に入れたラプラスハチマキ!」
紫色でラプラスの間にハートマークが入ってるハチマキを着けた。
「お前らがなぜそれを集められた!?
その情報は出回っていないはず」
「そう、この情報は確かに表には出てなかった。
だが、俺達のラプラス愛に神は答えてくれたんだ!」
少し昔の話をしよう。
それは俺がある場所でポツリと呟いた事が始まりだった。
「はぁ~
ラプ様に会いたい」
俺は【魔王城】の中にある道具屋でアイテムを見ながらポツリと呟いた。
「また、ですかぁ?」
店長のこよりちゃんはそんな俺を見て呆れ顔。
「何言ってるんですか!
ラプ様のイベントをこなしても、実際に会えるのなんてなかなかないんですよ」
俺はカウンターに向かった叫ぶ。
「こよりちゃんみたいに、道具屋の店番してないし」
「はいはい、悪かったですね。
これでもマッドサイエンティストで【魔王】様直属四天王の1人なんですけど」
こよりちゃんはそう言って少し拗ねたようだった。
しかし、すぐに何かを思い出したように、俺の方に向く。
「そんなに会いたいなら、取って置きの情報がありますよ」
「え?」
「実は…」
そして、俺はこのイベントを知った。
「ってお前かぁ、はかせ!」
うわ、いきなり俺の回想に出てこないでくださいよラプ様。
「いや、これはダイブ型ゲームだから思考は情報化されて我輩にも伝わるから…」
それでも、回想ですから!
「そうですよ、それに毎回店に来て同じような愚痴聞かされるこよの気持ちにもなってください」
いや、こよりちゃんも今は回想なんだから、自分勝手に喋らないで。
「いや、だってこれダイブ型…」
分かったって!
とまぁ、そういう訳で条件を聞いた俺は町に戻った。
【魔王城】でのアイテム集めは確かに辛い条件だが、粘ればなんとかやれる。
それより難しいのはこのイベントが6人パーティーで行わないといけない事だ。
正直に言おう。
俺はその時ぼっちだった。
いや、ギルドには入っていてから厳密には共に冒険する相手がいないわけじゃない。
ただ、ラプ様関係でこんな長期になりそうなクエに付き合ってくれる相手はいなかった。
しかし、神は俺を見捨てなかった。
酒場でマスターに愚痴っていた俺に、マスターが今のパーティーメンバーを紹介してくれた。
「あ、ちなみにそのメンバーリサーチして引き合せたの私です」
「幹部お前もかぁ!」
「いやぁ、【魔王城】で個別にラプのイベント探してたので、いけるかなと」
え?
まじでルイ姉が!
って、2人とも回想シーンで好き勝手しないでください。
ま、まぁ、そういう事で俺達は出会い、このイベントを進めてきた。
この【魔王】の部屋に来る為に、第六世代組の人達とも戦った。
そして、今俺達はここにいる。
「だから、後はこれをするのみ」
俺達は横1列に並んだ。
そして、「歌一曲お願いします!」と土下座した。
「ぐ!」
ラプ様はそんな俺達を見て下がったような気配がした。
「仕方ないよね、契約だし」
「しんじん!?」
クロヱちゃんの声が聞こえ、俺達は頭を上げてラプ様の方を見た。
ラプ様の横にクロヱちゃんが笑いながらいた。
「ですね、ラプ」
他にも微笑むルイ姉やこよりちゃん、いろはちゃんまでいる。
「う…」
「契約ですか?」
俺は不思議そうに聞いてみる。
「そうでござる。
ラプ殿が【魔王】になってなかなか人がこないくて暇だって言ったので、かざま達でこのイベントを計画したでござる」
「情報は流さず、全てのキーアイテムを集めて、もしこの場所に来てお願いされたら歌おうってね」
いろはちゃん、こよりちゃんが笑いながら教えてくれる。
「情報流してるではないか」
2人にラプ様が愚痴る。
「ま、でも、せっかくここまで頑張って来てますし、約束ですから」
とても優しい顔のルイ姉がラプ様に言った。
「うぅぅぅ」
ラプ様が下をうつむき唸る。
「く、くそ~!
お前ら立て!」
ラプ様が手を横に振りながら言った。
俺達は立ち上がりラプ様を見る。
『あ!』
俺達の声がハモる。
目の前のラプ様がいつもの姿になり、そして、ライブ衣装に変わっていた。
「一回、一回だけだぞ」
ラプ様のいる場所が動きだしステージに変わっていく。
「おい、なんでお前らがそっちに行く?」
いつの間にか俺達の方に来ているルイ姉達。
「いや、観客は多いほど萌えるでしょう」
そう言って笑うルイ姉。
「か、勝手にしろ」
ラプ様は恥ずかしそうに後ろを向く。
そして、大きく深呼吸してこちらを向いた。
「リクエストはあるか?」
ラプ様の質問に俺達は頷きあう。
この時の為に俺達は一曲決めてきたのだ。
俺は【ゴッドメンタル】をラプ様に見せる。
「はぁ、だろうな。
では、いくぞ。
お前ら、我輩の歌を聞け~!」
『わぁ~!』
そして、一曲限りの【魔王城】ラプラスライブが始まった。
お待たせしました。
ラプラス総帥のイベント情報です。
今回も前回ルイ姉と同様の【魔王城】ライブのイベント情報でした。
ただ、このイベントは詳細な情報があまりだせれないらしく、簡略的な情報になってしまい申し訳ございません。(ラプラス総帥の妨害にあった為)
それでも、挑戦する価値は十分にあるイベントとなっていますので、情報を自分で収集しながら6人仲間を集めて頑張ってみてはいかがでしょうか?
それでは次回も情報が入り次第更新します。
お楽しみに