【ホロライブワールド】攻略情報   作:天野空

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TM【ホロ剣客十番勝負】をクリアする
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯事(条件不明)


TM【ホロ剣客十番勝負番外 鬼神無双】

(new challenger?)

そんな事は絶対にあり得ない。

Aちゃんも言っていた「【果たし状】のイベントは全てクリア」と。

なのにどうして?

ポン、ポン、ポン。

どこからか太鼓のような音が聞こえてきた。

いや、これは鼓の音。

グラッと景色が揺れたような気がする。

足元に煙のような物がどこからともなく流れてきた。

(そうか、まだ終わってはいない)

私は腰の天叢雲剣に手をかける。

イベントをクリアした私に誰かが挑戦してくる。

私はクリアした安堵と一度飲み込み、もう一度戦闘態勢に入った。

そして、今度は確かに景色が歪む感じを受ける。

鼓の音が規則正しく聞こえてくる。

そして、私は次への舞台へと誘われた。

 

そこは風丸にはとても見覚えのある場所だった。

辺りは霧に包まれ、地面は石畳。

そして、眼前の奥には巨大な門。

その門は今は固く閉ざされている。

ここは紛れもなく【鬼生門】の広場。

そして、それを管理するのは…

ポン、ポン、ポン…

鼓の音に合わせて門がゆっくりと開いていく。

そして門から霧が溢れだす。

その中からゆっくりと現れる人物を見て、風丸は驚いた。

「まさか、余を呼び出す者がおるとは」

「え?

あやめ殿でござるか?」

風丸は霧から現れた女性に声をかける。

「いかにも、余は百鬼あやめ。

そういうおまえ様は…

風丸か?」

「は、はい、そうでござる」

「ほほう、久しいな。

全然姿が変わっておらぬな。

ん?

ここはゲームの世界だったな。

なら、変わらぬのも必然か?」

「そういうあやめ殿はかなり変わられたでござるな」

「ん?」

あやめは風丸に言われて自分の姿を見る。

「そうか、これは過去の世界という事か?」

「過去の世界?」

「ん?なんでもない余。

この姿は、風丸の知っているあやめの未来の姿だ余」

風丸の前に立つあやめはいくぶんか背が高くなっていて、少し肉も付き、衣装から素肌が普段より見え隠れしていた。

2本の太刀も大太刀が普通の太刀の長さに見える。

「さて、それでは今から戦うのだ。

お互いに名乗ろうか。

余は百鬼流免許皆伝 鬼神無双 百鬼あやめ」

(百鬼流免許皆伝だって)

「わ、私は疾風の女侍 風丸」

「うむ、いい余。

これで戦える」

あやめは腰から2本の太刀を抜く。

(あやめ殿はまだ百鬼流の真髄にいたっていないと言われていた。

それを免許皆伝とは、やはりこの人はあやめ殿の未来の姿…)

「では、小手調べ」

あやめが一瞬で風丸の目の前に現れる。

「!」

あやめの一撃で風丸が吹き飛ぶ。

「ふむ」

吹き飛ぶ風丸に対してあやめは太刀を振り、斬撃を放つ。

風丸は吹き飛ぶながら辛うじてそれを打ち払った。

「ん?

そんなものだったか?」

地面に着地した風丸を見るあやめ。

「なるほど」

何か分かったのか手をポンと打つ。

そして、懐から何かを取り出して風丸へと投げた。

風丸はそれ受け取る。

「薬?」

それは虹色に輝く液体の入ったビンだった。

「メルちゃんの作ったエリクサーEXだ余。

それでいろいろと元に戻る」

風丸は手に持つ薬を確認する。

確かにエリクサーEXと表記されているが、説明文が文字化けしていた。

(ええい、ままよ)

風丸は一気にエリクサーEXを飲み干した。

「な!」

確かエリクサーは体力や魔力を完全回復するものだが、風丸が驚いたのはスキルのリキャストタイムまで回復した事だ。

(これって運営のチート能力)

「スキルのリキャストタイムまで回復したでござるよ」

「ま、余がいるところのメルちゃんは、そのレベルの薬を作っている余」

「そ、そうでござるか…」

(未来のメル殿という事でござるか…?)

「さて、これで本気をだせる余ね?」

「もちろんでござるよ」

(と言ってもスキルを使っても先程の動きに追い付けるかどうか)

「【古参の騎士】【解放】」

風丸の姿が変わる。

「ほう、【古参の騎士】

それは初めて見る余」

「では、参る!」

風丸はあやめとの距離を縮め、連続で攻撃を放つ。

しかし、あやめは笑顔でその場から1歩も動かずその攻撃を太刀で受け流していた。

(攻撃が届かない。

なら!)

風丸はアイテムボックスから【白狐の宝刀】を取り出して二刀流になり、攻撃を続ける。

「これはなかなか」

あやめは嬉しそうに微笑んでいるが、先程と変わらず1本の太刀で風丸の二刀の攻撃をさばく。

「く」

大きく飛び退く風丸。

「なかなかどうして楽しめる余」

ブンと音を鳴らして太刀を振るあやめ。

風丸の攻撃が一切あやめに届いていない。

(こうなったら)

風丸は奥の手を出す。

もう、勝つ為にはなりふり構ってはいられない。

「【運命共同】【鬼武者】!」

風丸の背後に緑色の透明な鬼武者が現れる。

「なんと!

風丸、お主の正体…」

「あやめ殿、それは秘密でござるよ」

「はははは、それで。

ようやく分かった余。

風丸と戦う度に前にどこかで手合わせした気がしていた。

なるほど。

今の余はこれを知らない。

まさか、だいぶ先になってから種明かしされるとは」

あやめは楽しそうに笑う。

「さぁ、あやめ殿。

これからが本番でこざる」

風丸の言葉にすっと真顔に戻るあやめ。

「いや、これで終わりにする余。

【鬼武者】を使う事ができるのはいいけれど、すぐにその先を見せれないなら。

興醒めだ余」

「え?」

「【百鬼流 鬼神一閃】」

あやめの背後に現れた鬼武者が一瞬で風丸の体を斬る。

その後すぐにあやめが鬼武者と反対側から風丸の体を斬った。

ゆっくりと前に倒れる風丸。

「実力差があるのだから、すぐに【鬼神大元】にならないといけない余」

あやめは汚れを払うように太刀を振って腰に納めた。

風丸への一撃はリスポーンする程の威力だ。

今回もあやめの勝ちとなった。

「いや、まだでござるよ」

「なに?」

あやめは背後を見ると、風丸がゆっくりと立ち上がっていた。

「確かに油断できぬ相手に油断していた」

立ち上がり振り返った風丸の手に持つ【白狐の宝刀】が淡く光くだけ散った。

そして、風丸は体に白い気を纏った。

「それは…」

「狐神の神気でござる。

フブキ殿に貰ったあの刀。

1度だけリスポーンを無効にして、その後狐神の神気を身に纏う事ができる。

そして、【運命共同】【鬼神大元】!」

【古参の騎士】の侍の装備の上から狐神と鬼武者の力を纏う。

砕けた刀に成り代わり、白と緑の気で出来た太刀を持つ。

天叢雲剣と太刀。

二刀を構え、風丸は最強の鬼の前に立った。

「余い、余い」

あやめは笑顔で2本の太刀を抜く。

「すごく良い顔になった余。

それでこそ、余を呼び寄せた人間様だ余」

あやめの顔が真剣な顔付きに変わる。

「だから、ここからは百鬼流を存分に使ってお相手する余」

「こちらも全力でいくでこざる。

疾風の女侍 風丸。

参る!」

天叢雲剣を振り、水刃を放つ。

それを追うように風丸はあやめとの間合いを詰める。

軽やかな足裁きで水刃を避けるあやめ。

そのあやめに対して風丸は二刀をもってあやめに攻撃した。

先程とは比べものにならない程の攻撃スピード。

しかし、当たらない?

全て足捌きで避けられてる?

それに何?

あやめ殿の存在が上手く感じられない?)

「【百鬼流奥義 光風霽月】

百鬼流を会得して【鬼武者】を使ってないから、これも分からないかな?

ま、奥義と言っても攻撃に繋げる予備動作みたいなものだ余」

あやめが攻撃に転ずる。

たった一振で風丸はその場から下がらされた。

(予備動作?

そんな簡単なものじゃない)

「まだまだ!」

風丸が前に出たその時に、もうあやめは眼前に来ていた。

「!」

「次は余の番」

両者激しい打ち合いに見えた。

しかし、風丸の二刀流に対してあやめは一刀。

普通のプレイヤーでは到底追い付かないスピードだが、その中でもあやめは最低限の動きで攻撃を払い打ち込んでいる。

風丸も打ち込みを防げばしているが、攻撃を当てる事が出来ていない。

(ここまでしてこの差)

風丸は打ち合いながら実力の差を感じていた。

(完全に遊ばれている)

「そう怖い顔する事はない余。

人間様でそこまで出来ていれば十分」

ドン

「う」

刀を払われ隙をつき、あやめが風丸に体当たりをした。

後ろに吹き飛ばされる風丸。

「だから、1つご褒美をあげる余。

今の余では到底使えない技の1つ」

あやめは両手を広げ、2本の太刀の刃を下に向ける。

「【百鬼流裏奥義 百鬼夜刀】」

放した2本の太刀が石畳へと沈む。

そして、あやめの姿がぶれたと感じた瞬間、辺りは闇に包まれた。

「な、なんでござるか」

風丸は警戒しながら闇を見つめる。

(どこからくる?)

すると、闇の中にぼっと何かが光った。

その光は次々と増えていく。

それは人魂?

風丸の周りを包むようにそれは増えていった。

ゾク

風丸は背後に殺気を感じる。

急いで振り向いたそこにあやめが現れた。

あやめが人魂を掴むと人魂は刀に変化する。

そして、ギン!

なんとかあやめの攻撃を受ける風丸。

そんな風丸を見てあやめは微笑みながら闇へと溶けていく。

次は頭上。

人魂を掴み刀に変え、振り下ろすあやめ。

(このスピードなら)

風丸は二刀でその攻撃を受けた。

すると今度は頭上のあやめが消える前に、眼前に殺気。

(もう1人のあやめ殿?)

眼前のあやめはまたも人魂を刀に変えて斬りかかってくる。

「く!」

背後に跳びながら眼前のあやめの攻撃を受ける。

(まさか、この周囲全部)

「ご名答」

「百の余達の」

「連続攻撃」

「捌ききって」

「見せ余」

『人間様』

次々と姿を表すあやめ達。

全員が人魂を刀に変えて風丸に襲ってくる。

(はぁ、無茶を言うでござるな)

風丸は笑う。

「やって見せてやるでござるよ!」

風丸はそう言って百のあやめを相手に、今一度刀を持つ手に力を入れた。

 

 

「楽しかった余」

「私はもう相手にしたくないでござる」

石畳に寝転がる風丸に大刀を納めて見下ろすあやめ。

「ま、今回は特殊なイベントだ余。

運営もこれは予想つかなかっただろうし。

【ホロライブワールド】のいたずらだと思えばいい余」

「世界のいたずらでござるか。

本当に、意思を持つ世界には振り回されっぱなしでござる」

「それは前回の世界を守った戦いの事を言ってるのかな?」

「さて、どうでござろう」

風丸は立つ。

「ま、あれはあれでいい友人が出来たので良かったでござるけど」

「そっか」

風丸の顔を見てあやめは微笑む。

「では、余は帰る。

この世界の余には余の事は黙っていてほしい。

少しでも気を抜いて貰いたくないからね」

「今のあやめ殿は、一生懸命精進されているでござるよ」

「なら、良かった余」

あやめはゆっくりと門へと向かう。

「では、またいずれ」

「はい、いずれまた」

あやめが門を通るとゆっくりと閉まって消えた。

(あやめ殿、今度あなたに会う時はその頂まで登っておくでござるよ)

風丸は変わっていく周囲の景色の中、変わらぬ空を見つめそう思った。

 

『スキル【百鬼流】を習得しました。

称号【ホロ剣客を越えし者】を習得しました。

武器【夜刀 鬼正】を手に入れました』




お待たせしました。
風丸の挑戦していたTMの続きを更新しました。
この番外はどうやらTMをクリアする以外に特殊な条件が必要みたいなのですが、解析してみた結果どうにも分からず仕舞いでした。
申し訳ございません。
ですので、皆様がこれに挑戦した時にこのあやめちゃん(未来の姿)に会えるかどうかは分かりません。
ま、会えたとしても戦いになるかどうか…

さて、風丸のTMはこれにて終了です。
また、他のイベントの情報を得られましたら更新しますのでお楽しみに。
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