【ホロライブワールド】攻略情報   作:天野空

61 / 76
魔乃アロエのイベントを5つクリアしている。
【魔界】に行った事がある。


悪魔達の薬

私は今、るんるんで【魔界】を歩いている。

え?

なんでそんなに機嫌がいいのかって?

だってあのアロエちゃんからお使いを頼まれたから。

隠れホロメンキャラのアロエちゃんに会えたのは、私が【ホロライブワールド】をやり始めた中で1番の幸運だった。

第五世代組の魔乃アロエちゃんが実装されたという噂は聞いていた。

けど、公式ではきちんとした発表はされておらず、私もネットのただの噂だと思っていた。

でも、私は出会った。

出会ってしまったのだ。

【ファンタジー】の始まりの町の近くにある【精霊の森】の中。

その湖の近くで私はこけた。

いや、無理にではないよ?

本当にこけたの。

何でか知らないけど。

そして、持っていた串焼き肉を湖に落としてしまった。

あの時は落胆した。

楽しみにとっておいた最後の串焼き肉を、まさか湖に落とすなんて。

でも、その落胆はすぐになくなった。

どうしてか?

そりゃぁ、湖から羊角の女神様が現れたからに決まってるじゃない。

右手に銀の、左手に金の串焼き肉を持って。

「あなたが落としたのはこの金の串焼き肉ですか?

それともこの銀の串焼き肉ですか?」

私は考えた。

これってかの有名な金の斧銀の斧のお話では?と。

だから、私は正直に羊角の女神様に答えた。

「いや、金も銀も食べれないんで、普通の串焼き肉です」

「…」

私の返答に何故か静かになる羊角の女神様。

えっと?

私が不思議そうに羊角の女神様を見ていると。

「本当に?」

と聞かれた。

「え?

あ、はい。

本当です」

「いや、ほら、金だよ?銀だよ?

もらって売ったら何本も串焼き肉買えちゃうよ?」

何故か金、銀の串焼き肉を薦めてくる羊角の女神様。

「いや、買えるかもしれないけど、落としたのは普通の串焼き肉です」

「そ、そっかぁ~」

私から目をそらす羊角の女神様。

ふと、私は羊角の女神様の足元を見た。

あ、串焼き肉の串が落ちてる。

食べちゃったかぁ~

「ギリギリわるくないわため」と笑顔で女神姿のわためちゃんが言った。

「いや、誤魔化してもダメです。

返してください」

「ふ、ふぇ~ん、食べちゃったもん」

半泣きのわため女神様と困った私。

「何してるのだ?

わため先輩、こんなところで」

そこに通りかかったのが半透明なアロエちゃんだった。

「アロエちゃ~ん」

その姿を見て半泣きでわため女神様は飛びついた。

 

「はぁ~

メインだからうろうろしてもいいかもだが、プレイヤーさんに迷惑かけてはダメだぞ」

「う、だって跳んできた串焼き肉が美味しそうだったから」

アロエちゃんに言われ反省しているわためちゃん。

何やら、この近くにある【五世代ハウス】に遊びに行こうと歩いていたわためちゃんに、ちょうどぶっ飛んだ串焼き肉がいったようで、そのまま口でナイスキャッチ。

食べてしまったらしい。

で、プレイヤーに見えないわためちゃんは、どうにかして誤魔化そうと近くの湖から、さっきの女神様に扮装して今回の事になったそうだ。

「ま、本人もこうして反省しているようだから、許してもらえない…」

「はい、もちろん許します!」

「そ、そうか?」

食い気味の返答に少しびっくりするアロエちゃん。

そりゃぁもちろん許しますよ。

あのアロエちゃんに出会えたんだもん。

その後、「ありがとう、またね」と帰るわためちゃん。

私はどうにかアロエちゃんと絆を結びたくて、いろいろとお話をした。

その話の中で、アロエちゃんが実装された事が公式に発表されない理由を聞いた。

その理由とは、アロエちゃんに体がないからだそうだ。

メインAIは幽霊のような存在としてはいられるようになったけど、体がないことでメインAIしかこの世界に存在できないそうで、イベントもあまりないらしい。

一応、メインAIのアロエちゃんに出会えればいくつかイベントはあるらしいのだけど、メインAIに会える確率なんてめちゃくちゃ低い。

なので、運営は公式に発表していないらしい。

「あ、絆マーク出てる」

私はステータス画面の絆一覧を確認すると第五世代組の最後のところにアロエちゃんのマークが出ていた。

「良かったら推しになってくれると嬉しい」

隣で画面を見ているアロエちゃんに「もちろん」と答えて、私は絆マークを推した。

 

それから、何回かアロエちゃんに会ってイベントをクリアして、今回はお使いを頼まれたというわけ。

内容はある薬を作る為の材料を運ぶ事。

その場所が【魔界】にあるメルちゃんのお店だった。

ま、こう見えても私はレベルの限界突破を5回ほどしているので、ソロでも【魔界】の町までなら普通に行ける。

というわけで何事もなくメルちゃんの薬屋さんに到着。

ここも色々とお世話になったなぁ。

特に裏世界を回る時に。

「いらっしゃい」

カウンターから笑顔のメルちゃんが出迎えてくれる。

「こんにちは、お使いで来ました」

「ありがとう。

もしかしてアロエちゃん?」

「はい!」

私は元気に答える。

「よかったぁ。

待ってたのよ。

アロエちゃんは、なかなかあの場所から動けないから。

いつもあるプレイヤーさんが持ってきてくれてたんだけど、これからは頼める相手が増えたみたいでよかった」

「そうだったんですね。

もちろんこれからもお手伝いします」

「ありがとう。

じゃ、こっちに来て」

私はそう言われて、メルちゃんに連れられ薬屋の中へと入っていった。

中に入ってしばらく進むと地下へと続く階段があり、そこを降りていくと

「あれ?

今日は違う人?」

と鍋をかき回す手を止めてトワ様が声をかけてきた。

「そうみたい。

アロエちゃんのお友達みたいよ」

ええ、お友達なんて照れるなぁ。

「ふぅん。

よかったじゃん」

トワ様はそう言ってまた鍋を混ぜ始める。

「さて、預かった物もらえる?」

「あ、はい」

私は預かったアイテムをメルちゃんに渡した。

「うん、これこれ」

メルちゃんは受け取った箱を開けて中の確認をした。

「ちなみに何が入ってるんですか?」

中身は教えてもらってないから気になっていたので聞いてみた。

「あ、これ?」

メルちゃんは中身を見せてくれる。

「?

なんです?」

中には野菜の芯のような物が2つ入っていた。

「これはね、マンドラゴラの唇だよ」

「ふぇ?」

思わず変な声が出る。

「このマンドラゴラは特殊なもので【五世代ハウス】でしか栽培してないものなんだ」

そう言いながらその唇を鍋に入れる。

「後はこの粉を入れてと」

メルちゃんが小袋から黒い粉を鍋に入れる。

「それは?」

「これはちょこ先生の角を削った物だよ」

「ええ~」

「ああ、もちろんちょこ先生自ら削ってもらって手に入れてるから」

「いや、それもそうですけど、何を作ってるんですか?」

驚く私を見てため息つくトワ様。

そして、嬉しそうにメルちゃんが教えてくれた。

「これはね、惚れ薬、なの」

 

それから、私は薬屋を出た。

はぁ、まさか惚れ薬を作る手伝いをさせられていたとは。

でも、帰る間際にトワ様が「ま、成功したことないんだけどね」と苦笑いしてた。

ま、どうして惚れ薬を作っていたのかは分からないけど、きちんとお使い終わらしたし、アロエちゃんに報告しないとね。

私はアロエちゃんの待つ【五世代ハウス】へと向かった。




お待たせしました。
アロエちゃんのイベントとなります。
ちなみにこのイベント、会うホロメンみんながメインAIみたいです。
普通はイベントAIなのですが、このイベントは特殊なようですね。
なので、これをやるにはかなりの運が必要みたいですよ。
まずはアロエちゃんに会わないといけないようなので。
では、今回の情報はここまで。
また、新たな情報が入り次第更新します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。