【ホロライブワールド】攻略情報   作:天野空

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夜空メルのイベントを20個クリアしている。
【魔界】にある夜空メルが開いている、薬屋に行った事がある。
夜空メルの、薬の材料取りクエストを受けた事がある。


いつもの君へ

「はぁ~」

俺はとぼとぼ荒野を歩く。

ギャァァァ!

ザン

ドサッ

グギャオオオ!

ドス

ドサッ

「はぁ~」

俺の周りで光の粒子が虚空に消える。

「【魔界】の敵でさえこれか」

ここは裏世界の1つ【魔界】

髙レベル帯専用のエリアだが、このゲーム【ホロライブワールド】をやり込みまくってレベリングしまくった俺には、雑魚の敵しかいない。

(確かにこのゲームには、1人では攻略不可と言われる難易度の敵はいるが、それはそれだ。

パーティー前提の敵を1人で倒すなんて馬鹿な事は俺はしない)

「どこかに強いやつはいないのか」

俺はそう一人言を言いながら、ある場所へと向かっていた。

 

「着いた」

俺はある店の前に立つ。

そこはあるバンパイアの女性のお店。

「こんにちは」

「は~い、いらっしゃい」

俺が店に入ると、明るい声で出迎えてくれた。

「あれ、久しぶりだね」

カウンターに立つ女性はホロメンの1人、夜空メルちゃん。

(はぁ~

癒される)

俺がこのゲームを続けられるのは、この笑顔を見れるからと言っても過言ではなかった。

「今日もアイテム買いに来てくれたの?」

「は、はい」

俺はちらっと店内を見る。

珍しくプレイヤーがいない。

俺はカウンターに近づいてショーケースを覗いた。

(なんか、いつもよりラインナップが少ない?)

「あ、ごめんね。

今から材料を取りに行こうと思ってたから」

「え?

あ、そうだったんですね」

(やば、顔にでてた?

なるほど、それで店内に人がいなかったのか)

俺が罰悪そうにな顔をしていると、メルちゃんが俺の顔をじっと見ている。

「え、えっと」

推しにまじまじと顔を見られて俺は少しどもった。

「今、時間あるよね?

ちょっと付き合える?」

「あ、はい」

「じゃ、準備してくるからお店の外で待っててくれる?」

メルちゃんに言われて俺は店の外に出た。

カタン

「ん?」

俺が店を出た瞬間、後のドアノブの看板が準備中にくるっと変わった。

(全自動?)

「おまたせ」

店の横からひょこっと顔を出すメルちゃん。

(おお、ロングヘアだ)

「ん?

何か変?」

俺の視線を感じたのか、メルちゃんが髪を触る。

「い、いえ、似合ってるなって思って」

「そう、ありがとう」

俺の言葉に可愛い笑顔をかえしてくれる。

「それじゃ、行こうか」

メルちゃんはそう言って歩き出す。

俺はそんなメルちゃんについていった。

 

道中、俺はメルちゃんとたくさん話をした。

そんな中で、いくつか返答に困る質問もあった。

「パーティーとか組んだりする?」

「最近、調子はいいの?」

(俺は基本ソロだ。

別に友達がいないわけでもないのだが、何故か複数は苦手意識があった。

それにソロの限界っていうのも密かに感じていた。

だから、メルちゃんから聞かれたその質問に俺は答えられなかった)

 

「さぁ、着いたよ」

メルちゃんについて歩いていたので、どこをどう歩いたのか分からないが、俺が着いた場所は広い沼のような場所だった。

「ここですか?」

「そう、ここに出るんだ」

メルちゃんは沼を背にこちらに振り向き笑った。

「な、何がで、でるんですか?」

俺は恐々聞く。

「それはね。

おっっきなイカだよ」

(はい)「後にいます~!!」

俺は大声で叫んだ。

確かにいた。

めちゃくちゃでかいイカが、沼から現れてメルちゃんの後に!

「でた?」

メルちゃんはそのまま上を見上げる。

「本当だ。

出てる」

そんな無防備なメルちゃんにイカは巨大な足を叩きつけた。

「メルちゃん!」

ドゴン!

足は地面を叩きつけ、土煙が上がる。

(くそう、俺1人じゃ無理だ。

でも、メルちゃんを助けるには行くしかない)

俺は剣を抜く。

「メルちゃん、今助けに行きます」

「うん、ありがとう。

でも、1人じゃ大変だよ」

「へ?」

いきなり隣から声。

隣を見るとメルちゃんが少し浮いていた。

「え?

あれ?

さっき強烈な一撃を…」

「ふふん、これでもチートと呼ばれているホロメンの1人だからね」

そう言ってメルちゃんは胸をはる。

「はは、確かに」

「さぁ、一緒に戦おう」

「は、はい」

俺はメルちゃんの横に立ち、このゲームで2回目のパーティー戦をする。

始めてのパーティー戦。

その時の事は今でも思い出す。

あの時、パーティーを組んだ1人に言われた事。

「最初は弱いから後で見てたらいいよ」

それは始めての戦いをする俺に対しての気遣いだった。

でも、当時の俺は自分とは違う強さを見せつけられている気がした。

そして、俺は勝手に惨めになった。

別れる際も優しく声をかけてくれたその人に俺は何も言わずさっさと立ち去った。

それから俺はパーティーを組まなくなった。

いや、組めなくなった。

パーティーを組んだらまた俺はあの時の惨めな俺に戻るような気がしたから。

「大丈夫」

トン

そんな俺の背中をメルちゃんは軽く叩いてくれた。

「行こう」

メルちゃんはそう言って笑った。

俺はその笑顔を見て頷いた。

そう、俺はもうあの時の俺じゃない。

剣を握る。

そして、俺はメルちゃんと共に巨大なイカに向かっていった。

 

ドゴン!

凄まじい威力の一撃。

しかし、避けられない程じゃない。

俺は避けると同時にその足を斬りつける。

見れば、メルちゃんも赤い刀身の武器で足を攻撃していた。

(すごい。

浮遊しながら数本の足を相手に立ち向かってる。

おれも負けられない)

「はぁ!」

気合いを入れて足を斬る。

俺の一撃が足に傷をつける。

(いける!)

「ソードマスター奥義 キズキルランセン」

武器によって相手に傷を与えると、次の攻撃をノータイムで出せる技。

傷を与え続ける限り、この技は永遠に終わらない。

「うぉりゃぁぁぁぁ!!」

ザザザザザザザ!

凄まじい攻撃に、敵の足が徐々に斬れていく。

「おりゃ!」

そして、俺の最後の一撃が巨大な足を切り落とした。

「や、やった」

肩で荒い息をする俺。

「危ない!」

「え?」

そんな俺に巨大な別の足が襲いかかってきた。

(あ)

斬!

巨大な足が俺の頭上で切り裂かれ吹き飛ぶ。

メルちゃんの赤く長い刀身が見えた。

「危なかったね」

スッと音もなく俺の前に舞い降りるメルちゃん。

(すごい…)

そんな感想しか俺にはなかった。

(俺があれだけやってやっと切った足を…)

「◯◯◯、すごい。

あの足、1人で斬るなんてチート並みだよ」

そんな負の考えが頭によぎった時、メルちゃんは優しく声をかけてくれた。

「え」

俺はメルちゃんの顔を見た。

メルちゃんは本当に嬉しそうに俺を見ていた。

(認めてもらえた。

俺、役にたってるんだ)

「あ、ありがとうございます。

メルちゃんもすごいですよ!」

俺は剣をギュッと握って、メルちゃんに素直に言葉が言えた。

「ありがとう」

メルちゃんは微笑む。

「こちらこそ」

俺はボソリと呟いた。

「ん?」

「さ、さぁ、まだまだいきます」

メルちゃんがまた俺の顔を覗き込もうとしたので、慌てて声を出す。

「うん、もうひと頑張り」

メルちゃんはそう答えて敵の方を向いた。

(危なかった。

今、顔見られてたら真っ赤だっただろうな)

俺はそっと息を吐いてから、再度メルちゃんと共に

イカに向かっていった。

 

「これでいいんですか?」

俺は剣を納めながら目の前にある足の切れ端を見る。

「うん」

メルちゃんは元気よく答えた。

あれからしばらく戦って、数本足を切り落とすとイカは沼へと逃げていった。

メルちゃんが言うには、この足から取れる液体が必要らしい。

なので、現在メルちゃんは足から液体を採取していた。

「それにしてもあの血刀はすごい切れ味ですね」

俺はメルちゃんに話しかけた。

「え?」

メルちゃんは液体を採取した瓶を片付けながら驚いた顔をする。

「?」

(何に驚いてるんだ?)

俺が不思議そうな顔をしていると、メルちゃんは軽く手を振った。

「あれは血刀じゃないよ。

だってメル、血は苦手だもの」

「あ」

メルちゃんの言葉に俺は思い出す。

確かメルちゃんは血が苦手なバンパイアだった。

「あれはメルの力を具現化した武器で、赤いのはそんなに深い意味はないよ。

血晶刀って名前だけど、血は関係ありません。

強いて言えばトマトジュースとかアセロラジュースで出来てるかな」

「ええ、何ですかそれ」

メルちゃんの答えに俺は笑う。

そんな俺を見てメルちゃんも笑った。

「さ、帰ろう」

「はい」

メルちゃんの言葉に俺は頷いた。

 

道具屋に着いて、カウンターで待つ。

メルちゃんに「今回の報酬を渡したい」と言われたからだ。

「おまたせ」

いつもの服装にエプロン姿のメルちゃんがカウンター奥から現れた。

「はい、これが報酬」

トンとカウンターに瓶が置かれた。

「これは?」

「メル印のポーション」

「メル印のポーション?」

「そう、効力は普通のポーションと同じ」

「そ、そうなんですか」

俺はポーションを受けとる。

「でも、それを渡すのはメルが元気を与えたい。

応援してあげたいと思ったプレイヤーさんだけだよ」

その言葉に俺はメルちゃんを見た。

「そんなに俺、元気なかったですか?」

確かにここにくる間ずっと悩んでいた。

「う~ん、少しね。

元気ないなって。

でも、今は少し吹っ切れた顔してる」

メルちゃんが微笑む。

「はい、俺、ここに来て良かった」

そう、なんかうじうじ悩んでたのが馬鹿らしくなった。

「そうそう、さっき告知があったけど、メインストーリーの追加が近々されるみたいだよ」

「え?

本当ですか?」

俺はステータス画面のお知らせを見る。

確かに告知されてる。

「まだまだ、終わらないんだ」

俺は何か目の前が広がった気がした。

そんな俺をメルちゃんは嬉しそうに見ている。

「そうそう、もし良かったらメルを推してくれてるプレイヤーさん達の掲示板とかもあるから、今度パーティー組んでみたら?」

メルちゃんは優しく言ってくれた。

「はい、ぜひ、そうしてみます」

俺は元気に答えた。

「うん、やっと戻ってきたね。

いつもの君に」

「え?」

メルちゃんはそう言うと優しく微笑んだまま俺を見る。

「はは、そうですね。

元気でました」

俺は照れながら頭をかく。

「それじゃ、俺行きます」

「うん、またお店に来てね。

メルはいつでも待ってる。

そして、いつでも応援してるから」

店を出る俺にメルちゃんはそう言って手を振ってくれた。

俺はそんなメルちゃんに、手を振りながらお店を後にした。




さて、今回は夜空メルちゃんのイベント紹介でした。
ちなみにこのイベント、実はもう1つ受ける為に必要な条件があるみたいです。
私の独自調べにはなるのですが、その条件は何かに悩んでいる事みたいでした。
え?それが条件?
と言われると思いますが、これを条件にしてしまうところが、このゲームのすごいところですね。
さて、メルちゃんとの二人っきりのお出かけイベント。
皆さんもぜひ挑戦してみてください。
そして、メルちゃんが最後に言った言葉。
「いつでも応援してるから」は私なりにメルちゃんが言ってくれる言葉だと思っています。
それでは、また情報が整い次第更新します。
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