STR700以上(装備、アイテム込みでOK)
あるホロメンを推している事。
「うぉりゃー!」
ドゴン!
俺様が殴ったパンチングマシンはその威力に勢いよくぶっ倒れる。
そして、叩き出された800の数字。
「これはすごい!
今大会最高の数字が出たぞ!」
アナウンスが場を盛り上げる。
「うぉー」
「すげぇ」
「やるなぁ、さすがチャンピオン」
俺様の回りで観客達が沸く。
ここ、【ゲーマーズ】第2の町で行われている『最強の一撃』とパンチングマシン大会に出場している。
月一で行われるこの大会に俺様は今日で連続優勝10回目になった。
俺は優勝のトロフィーと賞金を受け取り外に出た。
この大会に出て優勝する為、俺様は並々ならぬ努力をしてきた。
レベルアップのボーナス値(レベルで上がる数値以外にもらえるポイント)ではSTRに全振り。
レベルMAXで行うAちゃん神には基礎STRの上限を解放してもらう事、5回。
そして、今もレベルはMAX99。
装備やアイテムを駆使してSTRは740になっている。
ステータス999MAX(HPMPは9999がMAX)で740はかなり高い数字だ。
(ふう、この世界で俺様より強いやつなんていないんじゃないか)
俺様はそう考えながら家路につく。
早く帰ってトロフィー並べないとな。
「ちょっとそこのチャンピオン」
そんな俺様に背後から声をかけてくるやつがいた。
「なんだ」
俺様は振り返り声のした方を見る。
そこにはローブを纏いフードを深く被った腰の曲がったばぁさんがいた。
「ふぉう、ふぉう、威勢がいいのぅ」
ばぁさんはそう言って俺様に近づいてくる。
「な、なんだ」
俺様は拳を構えた。
「なんじゃ、こんな老婆に拳を向けるのか?
臆病もんじゃなぁ」
「な、なんだと!」
「ふぉう、ふぉう。
そう怒るな。
さっきの大会見とったぞ。
どうじゃ?
あの大会よりもっと上の大会に興味ないかい?」
「上の大会?」
俺様は拳を納めてばぁさんを見る。
「興味あるようじゃな。
そう、様々な猛者が出場する大会。
もし、優勝すればレベルアップ時のボーナス値が通常の値にプラス20されるぞ」
「な、なんだと」
普通レベルアップ時のボーナス値はAちゃん神に頼んでも増やせる事がない。
そして、ボーナス値は毎回5が限度。
(HPMPは1ポイントで+10)
それが+20されるとなると毎回25になるだと。
俺様が目指すSTR999も夢ではないし、それ以外もMAXを目指せれる。
目指せれるが、怪しすぎる。
そんな条件が本当に存在するのか?
「ふぉう、ふぉう。
疑うのは無理もないが」
俺様の疑う目にばぁさんが気づいたように笑い、あるディスプレイを出す。
そこには『究極の一撃』と題された大会告知が表示されていた。
そして、何より左下に運営が主催となっている証明の表示がされていた。
間違いない。
これは本物だ。
優勝報酬も間違いなくさっき言った通りだった。
「で、どうする若いの」
ばぁさんがニヤリと笑う。
それは当然、俺様は今や無敵。
いくら猛者が現れるとしたとしても軽くボーナスゲットさせてもらう。
「参加するに決まってるだろ」
「では、今日の深夜1時にここにくるがええ」
そう言ってばぉさんは去っていく。
ん?
そのばぁさんが振り向きニヤリと笑う。
「怖くなったら、逃げてもいいんじゃよ」
「逃げるか!」
「ふぉう、ふぉう」
俺様の言葉にばぁさんは笑いながら去っていった。
約束の時間。
俺様はあの場所に来ていた。
ここに来る前にドーピングアイテムも購入してきた。
持ってる全てのアイテムも装備した。
ドーピング禁止とはあの画面には書いてなかったからな。
「確かにドーピングもありじゃよ」
「うわぁ」
いきなり背後から声をかけられて変な声が出ちまった。
「び、びっくりするだろうが」
「そうかい、それはすまない事したねぇ。
ふぉう、ふぉう」
ばぁさんは笑いながら謝る。
「で、どうやってその会場に行くんだ?」
俺様が聞くとばぁさんは笑って指を鳴らす。
するといつの間にかそこは闘技場だった。
「え?な、に」
驚いて辺りを見渡す。
「うぉー!」
闘技場の観客席は満員。
闘技場の真ん中にはあのパンチングマシンが置いてあった。
「さぁ、始めましょうかぺこ」
ばぁさんがそう言って纏っていたローブを脱ぎ捨てた。
ぺこ?
「さぁ、始まりましたぺこ!
【ホロライブワールド】の強者が集まるこの大会。
『放て!究極の一撃』!
司会は【ホロライブワールド】第三世代組、兎田ぺこらでおおくりするぜぇい!」
「うぉ~」
「ぺこちゃ~ん」
「可愛い~」
な、なんだ。
「そして、今回は特別ゲスト。
『最強の一撃』を10回優勝している」
(名前なにぺこか?)
ぺこらちゃんが聞いてくる。
(ガオウです)
最初に聞いといてくれよ。
「ガオウだぁ~」
「おお~」
「頑張れよ~」
「気張れ~!」
観客からの応援が聞こえる。
ま、俺様が出れば敗けはないがな。
ドーピングも出きるしな。
俺様はにやりと笑う。
「さ、ゲストは最後だから下がっているぺこ」
俺様はぺこらちゃんに言われ、背後にある席に座った。
俺の横には6人のフードを被った見る。
俺様より低いやつもいれば、大きいやつもいるが、ま、大丈夫だろ。
「では、1人目の登場だ!ぺこ」
一番端の人物が立てる。
そして、脱ぎ捨てるローブ。
現れたのはドラゴニュートだと。
まだプレイヤーには実装されていない種族か。
どれ程か見せてもらおうかな。
ドラゴニュートがパンチングマシンの前に行く。
そして、渾身の一撃を繰り出した。
ズドン!
凄まじい音がなりパンチングマシンが倒れる。
会場にある巨大なディスプレイに700と点数が表示された。
ふ、それくらいか。
ぺこらちゃんが、点数をアナウンス。
その後、ドラゴニュートはパンチングマシンを挟んだ向こう側の椅子に座る。
それから次々にパンチングマシンに挑む。
格闘家にサイボーグ、悪魔。
しかし、どれも点数は700前後。
その程度なら俺様に勝てるやつはいないな。
そして、立ち上がる。
5人目の人物。
背が低い。
ま、これなら…
そう思った俺様はそのローブを脱いだ姿に目を疑った。
「次は大会本命、天音かなた~!」
会場が今までで1番の盛り上りを見せる。
な、なんだと!
ホロメンだと!
「かなた選手意気込みをどうぞぺこ」
ぺこらちゃんがマイクをかなたちゃんに向ける。
「今度こそ勝つ!」
そう言ってかなたちゃんが俺様の方に指を指す。
って初めてこの大会に参加するんだが?
「気合い十分のかなた選手、これは記録が楽しみぺこ」
かなたちゃんは指を鳴らし、肩を回しながらパンチングマシンに向かう。
そして、パンチングマシンの前に来た。
右手をまっすぐパンチングマシンに向け、ゆっくりと拳を握る。
振りかぶる拳。
そして、それは放たれた。
ズガン!
それはそれは今までで聞いた事のない音が会場全体に広がった。
得点は!
はぁ?
900だと…
「く、まだ足りない」
得点を見てかなたちゃんは悔しがっていた。
いや、悔しがる点数じゃない。
俺様でもその数値は出せれるか分からんぞ。
正直、ホロメンが参加してくるとは思っていなかった。
このままだと負けてしまう。
俺様がそう考えていると、隣の席の人物が立つ。
かなり背は高い。
そして、ドラゴニュートのようなしっぽ?
ローブを脱ぎ捨てる人物。
そこには腕組みして女性が立っていた。
会場が先程のかなたちゃんの時より盛り上がる。
ま、まさか。
俺は自分の目を疑った。
そこには腕組みして立つ1人のドラゴニュートがいた。
「き、桐生ココさん」
目の前にいたのは俺の憧れの存在だった。
会長はゆっくりとパンチングマシンに向かう。
ぺこらちゃんが何かアナウンスしていたが俺は聞こえなかった。
会長から目が離せない。
そうか、今理解した。
かなたちゃんが指差したのは俺じゃない。
会長だったんだ。
会長が腕をパンチングマシンに向ける。
そして、そのままデコピンを放った。
それはもう言いようがない一撃。
砕け散るパンチングマシンを見て俺は勝てない存在を知った。
「どうするぺこ?」
ぺこらちゃんに聞かれて俺は首を横に振る。
「優勝は桐生ココ!」
会場には溢れんばかりの拍手と声援。
俺は自分がまだまだな事を痛感し、それ以上に目の前に立つ存在から目が離せなかった。
トロフィーを受けとる会長。
そして、かなたちゃんに何か言われて笑う会長。
いたんだ。
本当にこちらに戻ってこられてたんだ。
俺はある大召喚で会長と共に戦った。
あの大召喚の後、会長の行方は分からなかった。
他の推しメン達も居場所は分からず、幻の存在と言われていた。
会長がこちらに来る。
そっと手を差し出す会長。
俺はその手を取った。
「あの時は駆けつけてくれて助かったよ」
そう会長は言って笑った。
「いえ、会長の召喚に応じれてよかったです!」
俺は立ち上がり直立不動で返事をする。
あの時、俺は無数にいる推しメンの1人だった。
それでも、覚えていてくれた。
「また、その力を貸してもらうね」
「光栄であります!」
俺のその返事に微笑む会長。
『スキル【赤竜の一撃】を覚えた』
え?
機械音声に俺は驚く。
「では、これにて『究極の一撃』終了ぺこ~!」
その言葉に俺は目の前が暗転した。
そして、気づくと俺は集合場所に戻っていた。
辺りには誰もいない。
時間を見ると1時を15分過ぎていた。
「ゆ、夢か?」
俺はスキル一覧を見る。
するとそこには【赤竜の一撃】があった。
『赤竜帝に出会い、赤竜帝が望んだ者が使える技。
その一撃は最強の一撃!』
俺はその場で拳を握る。
腕に手に力が集まる感じがした。
そして、空に放つ【赤竜の一撃】
それは、確かにあの最推しが放ったデコピンと同じ空を切る音がした。
次は桐生ココ会長からもらえる最強スキルのご紹介です。
このスキルを使える条件がSTR700以上であり、会長を推している事が条件です。
他のホロメンにも専用スキル習得イベントはありますので、そちらも分かり次第ここでお知らせしようと思います。
【赤竜の一撃】は赤竜帝である会長の力を借りて放つ一撃で、ほとんどの相手にかなりのダメージを与える事ができます。
1日1回の制限付きではありますが。
【赤竜帝の篭手】を持っている場合は、このスキルの回数制限はなくなりますが、この装備品を手に入れるのはかなり難しいと言われています。
では、また新しい情報が入りましたら更新していきます。