「それじゃあそろそろ動きましょうかね」
時間は深夜2時を周り俺は精霊魔法で契約したグリフォンを魔法陣から呼び出す。
潜入作戦はまず俺が正門の扉をぶっ壊した後このグリフォンで教会の建物まで火を玉を吹かせて出来るだけグリフォンに時間を稼いでもらいその間に建物に忍び込んで例の悪魔の子供の所まで移動して連れ去る算段だが勿論そう簡単に行くとは思えないのでまずは状況確認を徹底した後に行動に移る必要がある。
「それじゃあ後は頼んだぞ」
俺が疾風属性魔法で正門の扉を破壊した後俺は周辺付近の門番に出来るだけ俺の存在を感知させないように反対側に周り教会の屋根の上に登る。
「さて、皆様パニックになって下さいね」
俺は3階の窓を
「グァァァァァァァァァ!」
「クソ!グリフォンが暴れている!この神聖なる教会を破壊の阻止せよ!」
「アチ!アタ!この隊長!グリフォン火炎属性魔法を使って来ます!
「水魔法が使える者は
「ダメです隊長!グリフォンの特殊スキルの一つである雄叫びの反動で魔法が使えない者もいます!」
「防御班が動けるようになるまでなんとか我々で時間を稼ぐぞ!」
「「「「「「「「はい!」」」」」」」」
そんな事を俺は知るよしも無く3階から探し回っていると聖職者達が階段前で固まって話し込んでいるのを発見した。
「おい!例の悪魔は盗まれていないか!」
「まだ来てないようだ!だが、それも時間の問題だろう。聖歌の部屋の窓ガラスが飛び散っていた事から既に侵入者が侵入している事は確かだと思う!」
「なるべく地下に近づかれないように見張りを強化しとかないと!」
やべえな。侵入した事もうバレてんのか、にしても地下に近づかせないようにしてるって事はあの子供は地下にいそうだな。取り敢えず情報は得ることが出来た。
後は連れ出すのみ、一旦下に降りるか。
それから他の信者や神父を掻い潜って地下に辿り着く。
奥の部屋に繋がる扉を開けて辺りを見回すと2人の影が見えた。
1人は立襟の祭服を身に纏う大柄な男性と縄に縛られて床に這いつくばっている1人の少女の姿だった。
「待っていましたよ、貴方がここに来る事は計算通りです。ここに何のようですかね」
そう言って振り返る大柄な男は十字架の付いたネックレスを付けており、胸にはダイヤのブローチを付けている。
「人の事聞くならまず自分の事から明かしたらどうだ」
「侵入者の貴方に言われるとは、まあいいでしょう。私は4神官の1人にしてダイヤのラファと呼ばれております。以後お見知りおきを」
ダイヤのラファ、確かお昼にラールが言ってた奴の事か。
神官とは思った以上に面倒な奴と会ってしまったな。
だが例の子もいるようだしさっさと片付けよう。
「俺は………そうだな。厚かましい魔女の亡霊とでも言っといてくれ」
「亡霊ですか。それでは亡霊さん、貴方に聞きましょう。一体何の要ですか?」
「そこに転がっている子供に少し用があってな。悪いが連れて行かせてもらう」
「そうですか、残念ながら私としてはこの悪魔を貴方から死守する事が私の使命なのですよ。しかし、何というか亡霊さん。貴方は本当に運がないのですね」
「あ?一体何の話だよ」
「気づかなかったんですか?此処に来る事自体私が仕組んでいたという事に」
「嗚呼、変に思ったよ。口では地下への入り口を塞ぐとは言ったもののズボラでいつでも入ってくださいと言わんばかりの状況だった。どう考えても罠だと気づいたがわざわざ嘘を付いてまで此処にいる理由は特にそれ以上の情報が得られなさそうだったしな。生憎この状況で貴様が何者なのか知ることができそうだしな」
「何者も何も私はただの聖職者ですよ。ただ特殊な魔法を持ったただの人間です」
ラファは手元に持っていた素早さ、攻撃、魔力が上がるポーションを口に入れて空になったポーションの器を床に落として粉々にする。
「貴方は私に近付く事など微塵も出来ないでしょうがね」
「ほう、自分で言う割には言うじゃないか。やってみろよ」
次の瞬間、俺は壁に吹っ飛ばされていた。
(何があった!?横っ腹が痛え、よく見るとアイツさっき俺がいた場所に立ったいやがる。)
「まさかとは思うがやっぱりか、お前がそのポーションを飲んだ時にテメェの動きが見えない程早かった。考えられない程に、"それがお前の魔法って訳だな"」
「初見で私の魔法を見破るとは、でもそれがどういう効果で発揮をしているのか分かっていなかったら所詮そこまでという事です。安心しなさい、殺しはしない。貴方には"
「へっ、自分の魔法名に神の審判とか付けるなんてお前どんだけ意識高いんだよ。見た所自分に注がれた
「侵入者である貴方に言われる筋はないでしょう」
「なら俺も自分の実力を見せる事でテメェと対等である人間だって事を証明してやるよ!"我は力の最下にして最上の壁を破壊する者、力を持たない獣は核を破壊する
俺の拳に薄く白く丸い空間が両手から生まれそれは体全体に広がっていく。
「自ら作り出す魔法とは必ず
「言ってろよ三下、テメェはあくまで使いっ走りにしかすぎねえ事を教えてやるよ。"風並みの光を追う者よ!力と指揮と栄光に捧げ数多の風を引き起こせ!
「ほう、魔法を連続で詠唱して新たな魔法を発生させましたか。しかしそう長くは持たないでしょう。どれだけ破壊力が上がろうと今の貴方では
「散々言えばいいさ、"アンタの魔法も"ちゃんと
俺はそう言ってポケットから黄金の豆を口に入れた。
「今更何をしたって貴方は私に太刀打ち出来ない!」
次の瞬間俺を殴る蹴るの連続殴打で攻撃するラファに俺はある一言を乗せて返した。
「こっからが反撃だ!」
「グハッ!?」
俺の拳は"運良く"ラファの顔面を捉えていた。俺の拳を受けて壁に吹き飛んだラファは殴られた頬を手で擦りながら立ち上がる。
「運の良い人の運命は残酷ですね。ようやく当てられたこの攻撃が貴方の最後になるんですから!」
そう言って俺に蹴りを入れようと真正面から走り高速で俺の後ろに周りフェイントをしたラファだったがその前に裏拳でラファの胴体を叩く。
「ゲホッ!?」
ラファは溝落ちの所を両手で押さえながら苦しみ叫んで俺を睨む。
「き、貴様!一体何をした、こんな、こんな事あってはならない!」
「別に大した事はしてねえよ。お前の使う魔法の法則を理解出来たからそのままこの
俺は見せつけるように黄金の豆を摘みあげる。
「それは、
「別にそんなんじゃねえよ。入荷品でよく回る楚材アイテムでさ、お前も言ってたじゃねえか。"魔法とは必ず
「この私の"
「お前の飲むポーションが全ての
ラファは真相を理解したのか、狂気に満ちた憤怒の顔がどんどん冷や汗を出した驚きの顔に変わっていく。
「まさか!たった
「嗚呼、お前の魔法は自分の
「ま、待て!この悪魔は連れてって良い!だから!」
「へぇ、"数ヶ月前から計画していた
「な!?お前!何故その事を知ってる!いつ何処で何をお前は!まさかお前、いや貴方様は!?」
「もう良いよな?終わらせるぞ」
俺はそう言って神官ラファに