俺と契約して、ブリュンヒルデになってよ!   作:シシカバブP

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盛り上がりに欠ける回かもです。


第142話 IS弄り~模擬戦編~

束の提案で、改修した一夏達の模擬戦を行うことになった。

確かに動作確認の意味でも、一度戦ってみるのが一番だからな。

 

「それじゃあ、私も……」

 

「おい簪、どこ行くんだ?」

 

「え?」

 

「簪、まさかお前、自分も模擬戦に参加する気じゃねぇだろうな?」

 

「……ダメなの?」

 

「ダメに決まってんだろ」

 

一夏達の改修具合を確かめるのに模擬戦するって言ってんのに、蹂躙するのが目的じゃねぇんだぞ。

 

「かんちゃ~ん、今回はトラウマ植え付けるのはご遠慮くださ~い」

 

「Σ(゚д゚||)博士酷い!?」

 

束のオブラートに包まない一撃で、簪がorzった。

 

「それで、組み合わせはどうするんだ?」

 

「そうだね~。実は束さん、ちょ~っと試したいことがあるんだけど……」

 

そう言って俺に耳打ちしてきた。……ほう、紅椿にそんな機能が?

 

「なら、後はいつもの組み合わせでいくか」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

姉さんに改修された一夏と私、そして宮下の改修キットで強化したセシリア達。この面子で模擬戦をすることになったのだが……

 

「箒さん、ずるいですわ!」

 

「そうよ! 一夏とタッグなんて!」

 

そう、今回はタッグマッチで行うことになり、私は一夏と組むことになった。姉さんの鶴の一声で。

ちなみに他は、セシリアと鈴、シャルロットとラウラが組むことになっている。更識と宮下は出ない。というか、出て来られたら困る。

 

「おらおら、さっさと模擬戦すっぞー」

 

「宮下さん! どうして一夏さんと箒さんが……!」

 

「何? そんなに簪のメメントモリ食らいたいのか?」

 

「イエ、ナンデモアリマセンワ……」

 

「陸、私の扱い悪くない……?」

 

セシリアと宮下、二人揃って顔を明後日の方に向けていた。そんなの更識の白い目が怖いなら、端からしなければいいのに。

 

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

その後なんやかんやあって、一夏・私 vs シャルロット・ラウラが始まった。

 

――ドドドドドドッ!

 

「さすがにそれは反則じゃねぇか!?」

 

「いや、まあ、正直私もそう思う……」

 

「なら使うなよ! くっそ、箒! シャルの方を任せていいか!?」

 

「ああ、任せろ!」

 

ラウラの榴散弾を避けながら、私はシャルロットの正面へ移動する。

 

「僕の相手は箒なんだね! それじゃあ行くよ!」

 

――バンッ! バンッ!

 

「ショットガンか! だが!」

 

今までの模擬戦から、シャルロットのショットガンは二連装、撃ったら装填が

 

「甘いよ!」

 

――バンッ! バンッ! バンッ!

 

「何ッ!? がっ!」

 

馬鹿なっ! 装填しないで撃てるはずが……

 

「ダメだよ箒、全部が今までと同じだと思っちゃ。バラしちゃうけど、僕の改修は『新装備の追加』なんだから」

 

「新装備、だと? それなら私にもっ!」

 

――ジャキッ ビシュゥゥゥンッ!

 

「うわぁっ! な、何それ!?」

 

不意打ち気味に放った穿千の高圧縮のエネルギー・ビームは、シャルロットの装甲の表面を削った。

 

「『花びらの装い』でも曲げ切れないとか、どれだけ高エネルギーなのさ!?」

 

「うむ、次からは少し出力を減らそう」

 

「え? それ出力可変なの?」

 

「そうらしい」

 

確かあの時も『出力可変型ブラスター・ライフル』と表示されていたはずだ。

 

「困ったなぁ。箒相手には遠距離が安全だと思ってたけど、そうも言ってられなくなったかな」

 

――ガキィィンッ!

 

シャルロットめ、高速切替(ラピッド・スイッチ)でショットガンから二刀流だと!?

 

「う~ん、やっぱり二刀流は難しいね」

 

「それはそうだ。普通は利き手じゃない方に隙が出来やすくなるからな」

 

「そうなんだ」

 

シャルロットは勝敗よりも、新装備の確認に重点を置いているのか。確かにそれが目的ではあるが……。

 

「ラウラ達の方も、そろそろ決着みたいだね」

 

「何?」

 

シャルロットに言われて視線を向けると、苦い顔をした一夏が目に映った。

その手に握る雪片に、零落白夜のエネルギー刃はない。おそらく、エネルギーが切れたのだろう。

 

(終わりか……いや、まだ終わらせたくない。まだ、一夏と戦いたい……!)

 

たかが模擬戦で、と思うかもしれない。だが、どうやら私は、自分で思っているより負けず嫌いだったようだ。

 

(私の我が侭に付き合ってくれるか? 紅椿)

 

その問いに答えるかのように、

 

「こ、これは……!?」

 

紅椿の展開装甲から黄金の粒子が溢れ出す。

 

「ほ、箒!?」

 

「紅椿のエネルギーが、回復していく……?」

 

絢爛舞踏(けんらんぶとう)、発動。展開装甲とのエネルギーバイパス、構築完了』

 

単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)、だと……」

 

ハイパーセンサーから送られてくる情報には、確かにワンオフ・アビリティ―の文字が並んでいた。

これが、紅椿の本当の力……?

 

「ほ、箒……?」

 

「すまんなシャルロット、どうやら紅椿も私も、まだまだやる気のようだ」

 

エネルギーの消費を心配して抑えていた穿千を

 

「だから全力でお前を倒して、一夏に合流させてもらうぞ!」

 

出力を最大にして射出した。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

穿千が構築されたのもそうだけど、こっちも上手くいったよ。さっすが束さんてんさ~い!

 

「第一形態でワンオフとか、マジか」

 

「しかもこれ、エネルギーを増幅する機能なんだよ」

 

さらにこれ、束さんが考えてた通りなら……

そう思っていたら、

 

 

箒ちゃんが増幅させたエネルギーを、いっくんの白式に譲渡した。

 

 

「……」

 

りったんも、これには驚きで声が出なかった。

 

「これは、形勢逆転したかな~」

 

エネルギーの心配をする必要がなくなったいっくんが、眼帯に零落白夜で斬りかかる。

 

それから3分、無尽蔵のエネルギーから出される零落白夜に、アザトイと眼帯(仏独)のSEが空になった。

うむうむ、想定通り事が運ぶってき~もち~!

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

次はオルコット・凰 vs デュノア・ボーデヴィッヒだが、面倒になってきたのでダイジェストで。

 

『扱い悪くない(ありません)!?』

 

……どこかからオルコットと凰の声が聞こえた気がしたが、気のせいだろ。

 

 

序盤からボーデヴィッヒの面制圧が入る……かと思ったが、

 

「新生セシリア・オルコットをご覧遊ばせ!」

 

――チュィィィンッ!

 

「くっ! フレキシブルがこんなに厄介だとは……!」

 

オルコットの妨害で、なかなかレールカノンを撃てないボーデヴィッヒ。

う~む、やっぱ撃つまでの所要時間に難ありだなぁ。

 

別の場所では、凰とデュノアが衝撃砲とショットガンの撃ち合いをしていた。

 

「当たりなさいよ!」

 

「嫌だよ! その冷凍弾食らったら、絶対動けなくなるでしょ! 鈴だって、いつもの接近戦はどうしたのさ!?」

 

「二刀流パイルバンカーとかバッカじゃないの!?」

 

お互い罵り合いをしながら、何とか自分の優位になる距離にしようとグルグル中空を回っている。

 

「レンジ取りしながら円状制御飛翔(サークル・ロンド)とか、色々おかしい気がする」

 

ジト目の簪曰く、本来は射撃と回避を繰り返す、高度なマニュアル機体制御が必要な代物らしい。

ぶっちゃけ、凰には似合わないな。それでもやれるのは、さすが代表候補生と言えばいいのか?

 

「あ、オルコットさん落ちた」

 

「え」

 

簪が言う通り、ボーデヴィッヒのプラズマ手刀がオルコットに直撃していた。

 

「オルコットさん、接近戦をまだ軽視してたんだ……」

 

ひぃ! 簪の目がうさみちゃんに……!

オルコットは近接用のブレードを展開するのに、めちゃくちゃ時間がかかるらしい。というか、武装名を叫ばないと出せないレベルなんだとか。……馬鹿?

 

「で、最後は凰さんが挟撃されて終了、と」

 

以上、オルコット・凰 vs デュノア・ボーデヴィッヒ、ダイジェストでした。

 

『だからあたし(わたくし)達の扱い悪くない(ありません)!?』

 

気のせいだ気のせい。




箒、ここに来て覚醒する。福音以降平和すぎて、全然強くなる機会に恵まれなかったという。

次回、各視点でクリスマスの予定。
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