俺と契約して、ブリュンヒルデになってよ!   作:シシカバブP

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本当に評価が上がってしまった……。
みんな露骨すぎるぞぉ! そんなにエロが好きか!? ……自分も嫌いじゃないですけどね。


第75話 ISコアの秘密

本日のタッグマッチの練習は中止になった。一夏ハーレムの面々が全滅している上、簪も放課後になってやっと自力で立てるようになったものの、この状態で織斑先生とのスパーリングなんぞ無理に決まってる。そして

 

「陸君……簪ちゃんに何したのよ……?」

 

「そうだ宮下、お前は織斑に何を吹き込んだ?」

 

生徒指導室で、楯無さんと織斑先生から尋問を受けていた。ちなみに、簪と一夏も一緒だ。

 

「まず簪に何をしたかですが……ご想像にお任せします」

 

「陸君!?」

 

「そして一夏に対しては、直接は何もしてません」

 

「……直接は?」

 

「篠ノ之達が『もっと一夏とイチャイチャしたい』と相談してきたので、持ってた麝香をあげました」

 

「麝香って……お前、それ媚薬だろう!?」

 

「あれ、やっぱりお前の仕業だったのか! 昨晩あのお香を部屋で焚いたら、箒達が……うぅ……」

 

「ちゃんと平等に愛してやったか?」

 

「やめろ馬鹿野郎ぉぉぉ!!」

 

聞かれたから正直に話したら、楯無さんと織斑先生は頭を抱えて悶絶。一夏は昨晩の事を思い出したのか、叫んだ後に顔を真っ赤にしてそのままフリーズした。

 

「ちなみに簪に関しては、俺が押し倒されました」

 

「そうだけど、その後は陸が肉食だった」

 

「否定はしないが、簪も結構な肉食だっただろ」

 

「う~……だって陸が「そんな赤裸々に話さなくていいから!」

 

楯無さんが顔を真っ赤にして、簪のセリフをインターセプトする。うん、そうなると思ってたから、敢えて話した。

 

「か、簪ちゃんが、こんなエロネタOKな子になっちゃうなんて~……」

 

「お姉ちゃんだって、『姉妹丼』とか言ってたのに」

 

「あ、あれは、ちょっとした冗句と言うか、その……」

 

昨日の事を指摘されて、両手で顔を覆いながら俯いてしまった。そういうところだけ純情か。

 

「二人共お願いだから、そういうのは隠してよぉ……」

 

「「善処します」」

 

「確約してよぉ!」

 

楯無さんに言われるまでもなく、今回限りだって。そう何度も夜の営みを誰彼構わず言う気はない。

 

「ちょっと待て」

 

先ほどまで話に入って来なかった織斑先生が、再起動して突然声を上げた

 

「宮下が篠ノ之達に媚薬を渡して、それを織斑に使ったんだな?」

 

「たぶんそうでしょうね。なぁ一夏?」

 

「俺に振るなよ……」

 

「織斑、どうなんだ?」

 

「それは……はい、箒達5人と使いました……」

 

「つまり、織斑は……一夏は、5人を相手にして……?」

 

今更気付いた事実に固まる織斑先生に

 

 

「やったねちーちゃん。義妹(かぞく)が(一度に5人も)、増えるよ」

 

 

「。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。おい馬鹿やめろぉぉ!!」

 

 

止めを刺しておいた。

 

「陸、お前ぇ……」

 

「ところで一夏、俺がお前に送った誕生日プレゼント、気付いてくれたか?」

 

「気付いたわ馬鹿野郎! 『近藤さん』10箱セットとか、頭湧いてんじゃねぇか!?」

 

そうか良かった良かった。ちゃんと『家族計画』は実施できたわけだ。

 

「そもそもお前が、あいつらに寂しい思いをさせてたのが事の発端だろうが」

 

「うぐっ……」

 

「なら、ここらで男を見せるべきだったと、俺は思うんだがな」

 

「……本音は?」

 

「見てるこっちが焦れったいんださっさとニャンニャンして名実ともにハーレム作ってろ」

 

「陸ぅぅぅぅぅ!!#」

 

おっとつい本音が。

 

「それじゃお疲れ様でーす!」

 

「陸、抱っこ」

 

「あいよー」

 

まだ歩行が覚束ない簪をお姫様抱っこすると

 

「あ、おい宮下!」

 

「陸君!?」

 

「おい待て陸!」

 

颯爽と生徒指導室から逃走するのだった。

最近、お姫様抱っこぐらいじゃ恥ずかしくなくなってる俺がいる。……愛ってすげぇな(白目)。

 

ーーーーーーーーー

 

その日の夜、寮の部屋に珍客が来ていた。

 

「……一体どうした?」

 

「ちょっとね……」

 

「鼻血?」

 

簪が言うように、いつものように突然やってきた束の鼻には、鼻血でも出たのかティッシュが詰められていた。

 

「……ああ」

 

「簪?」

 

何か納得したかのように頷くと、簪は束の肩に手を置いて

 

「妹さんと織斑君の致すところ、見ちゃったんですね?」

 

その一言に、束の全身がビクンビクンと跳ねる。え、束、まさか一夏の部屋を盗撮してたん? で、昨日のニャンニャン現場を見ちゃったと。

 

「な、なななな、何のことかなぁ!?」

 

うわー、顔真っ赤にして視線もあっちこっち彷徨って、全然隠せてねぇ。

 

「妹の情事を覗き見する変態姉ちゃんか」

 

「変態言うなぁ!」

 

涙目になって叫ぶ束を見て加虐心が芽生えそうになるが、あんまり引っ張るのも可哀想か。

 

「それで、今日は何用だ?」

 

「うぅ……りったんに見せて欲しいものがあったんだよぅ……」

 

「見せて欲しいもの?」

 

束が見たがるものとか、そんなもん持ってたっけ?

 

「ちーちゃんから聞いたけど、前にISコアのパチモンを作ったんだって?」

 

「パチモン……ボーデヴィッヒさんにあげたやつ?」

 

「ああ、あの劣化版か」

 

夏休み明け、アラスカ条約に条文が追加された辺りからすっかり忘れてた。

 

「パチモンとはいえ、5割近い性能があったって聞いて、どんな作りしてるのか気になっちゃってね」

 

「実物が無いから設計図だけになるが、いいか?」

 

「もち!」

 

俺は端末から劣化版ISコアの設計図を引っ張り出すと、束の端末にデータを送った。こうやって近距離だと、ネットを経由しなくても送受信が出来て楽だよな。

 

「どれどれ~……」

 

設計図を読み進めていく束だったが、途中からどんどん表情が曇っていく。そして読み終わったのか、端末から顔を上げると

 

「どうしてこれで5割も動くのか分からない……」

 

その目にはハイライトが無かった。

 

「ねぇりったん、どうしてこのコア、時結晶(タイム・クリスタル)無しで動いてるの? おかしいよ……」

 

「時結晶?」

 

「ISコアの根幹になる鉱物だよ!」

 

「そんなのがあるのか。ああそうか、あのブラックボックス部分はこいつだったのか。どうりで再現しようとしても無理が出てくるはずだ」

 

そんな未知の物質を使ってるなら、完品なんて出来るはずねぇよな。

 

「つ、つまりりったんは、既存の物質であれを再現したの……?」

 

「そうなるな。もっとも、見ての通り完全再現は出来なかったがな」

 

「(PД`q)かんちゃ~ん! りったんおかしいよ~!」

 

「知ってます」

 

束がひでぇこと言いながら簪に泣きつき、簪も即肯定しやがった。解せぬ。

 

「でも、そんな物質があるなんて聞いたことない」

 

「俺も無いな」

 

確か教科書にも書いてなかったはずだ。

 

「それはそうだよ。だってISコアが時結晶で出来てることとか、ルクーゼンブルクっていう国でしか時結晶は取れないこととか、ちーちゃんを含めた数人しか知らないことだもん」

 

「……その"数人"の中に、私と陸も今入っちゃったんですけど?」

 

「これで二人とも、ISコアを作れるよ」

 

「私は作りませんから……」

 

「作りたいのは山々なんだがなぁ……」

 

ルクーゼンブルクか……名前の響きからして欧州方面の国なんだろうが、さすがに採掘しにはいけないな。束が言うように数人しか知らないなら、売ってもくれないだろうし。

 

「ところで陸、この劣化版ISコアをデュアルコアとか出来ないの?」

 

「無理だろうな」「無理だね」

 

簪の案は俺も考えたが、やっぱり束も不可能と断言するか。

 

「作ったりったんの前で言うのもあれだけど、このパチモンは人間で言えば『半端者』なんだよね。それを2人揃えたら1人前の仕事が出来るかと言えば、答えはノー。お互い足を引っ張って、逆に単体より性能が落ちるね」

 

「簪の弐式でデュアルコアが成立するのは、使用してるコアがどっちも正規品、1人前の仕事が出来るやつを揃えてるからなんだよな」

 

打鉄弐式の場合、操縦と火器管制をそれぞれのコアに分担させてるから、あれだけの性能を発揮出来てるわけだ。それを劣化版にやらせても、大した成果は出ないだろうよ。

 

「それに、劣化版コアは製造禁止令が出てるだろ。お前と織斑先生から」

 

「うん、だから聞いてみただけ。あれを作ったらまた大騒ぎになるから」

 

「りったんも大変だね~……そうだ!」

 

ハイライトが戻って来た束が、エプロンドレスのポケットから何かの鉱石を取り出した。もしかして、これが?

 

「これが時結晶だよ。はい」

 

「お、おう」

 

実に軽いノリで渡されたそれを受け取る。見た目は色の薄い紫水晶みたいだな。

 

「それじゃ、頑張って作ってみてね。ISコア」

 

「え? くれるのか?」

 

「束さんのラボには在庫がいっぱいあるからね。それに、りったんが完品を作れるか興味もあるからね」

 

「あの、陸にはコアの製造禁止令が……」

 

簪が止めようとするが

 

「"劣化版コア"は、だよね? これから作るのは正規品だから、対象外なのだ~」

 

「へ、屁理屈を……陸ぅ!」

 

束の重箱の隅をつつく攻撃で撃沈したかと思いきや、矛先がこっちに来やがった!

 

「簪……」

 

分かってる。お前が何を言いたいかはよーく分かってるつもりだ。けどな、

 

「……ダメか?」

 

某消費者金融のCMに出て来たチワワのような瞳でお強請りしてみる。だって作ってみたいやん、完全なISコア。

 

「ぐぅぅぅ……! その瞳は卑怯……!」

 

結局簪が折れて、俺は時結晶を手に入れた。ただし、束が帰ったあと滅茶苦茶簪に搾り取られた(意味深)。そしてまた翌日、簪をおんぶして登校した。




簪の肉食化が止まらない。というか、2夜連続とか正気か?(下品)

ISコアの原料をもらうの巻。感想欄で『オリ主まだ1からIS組んでないやん』との指摘をいただきまして、どうせならコアから作ってしまおうと、当初考えてたシナリオを捻じ曲げました(白目)。そういえば、ここまでの登場人物の中に、公式外伝で専用機に乗ってた奴がいたなぁ……。
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