5月病が再発してますが、頑張って更新再開します。
『全学年の専用機持ちは、今すぐ会議室に集合しろ』
相変わらずワイルドな
部屋に入ると、織斑先生とイージスコンビに刀奈、それと……あ?
「なんで
「宮下、お前昨日、そいつを放置してただろう」
「ああそうか、なんか忘れてると思ったらそれか」
「てめぇぇぇぇぇぇぇ!」
地下に繋がれてたはずのオータムが吠えるが……大量の毛布に包まってダルマ状態で吠えられても、全然怖くねぇな。
「こ、こうでもしねぇと、風が少しでも当たっただけで……」
「オータム……」
「憐みの目で見んじゃねぇぞレイン! ってさみぃぃぃぃ!」
ケイシー先輩に怒鳴った勢いで毛布が落ちて、少し腕が見えた瞬間、まーた地下にいた時みたいに歯をガチガチ鳴らし始めた。というか、レインってケイシー先輩のことか? 確かこの先輩、名前はダリルだったはずだが?
「お前達、そんな話をするために集めたわけじゃないぞ」
俺の疑問を遮るように、織斑先生が手を叩く。
「えーっと、千冬姉「織斑先生だ(バコンッ)」がふっ! お、織斑先生、話って……」
一夏、お前はどうしてそこだけは学習しないのか……まさか、姉に叩かれることを望んで……!?
「陸君、さすがに織斑君でも、そこまでHENTAIじゃないと思うわ……」
「俺の心読んでツッコミ入れんでください」
「顔に書いてあるのよ」
『純真』の扇子をわざとらしく広げない!……俺、そんなに分かりやすいのか?
「ええい! まずは黙って私の話を聞けぇ!」
「「「「「「「「は、はい!」」」」」」」」
織斑先生がキレて、俺と刀奈だけでなく、全員が直立で返事がハモる。
「今回お前達を呼んだのは、先日のハッキング事件であったことを説明するためだ」
「あ~、私とダリルが本国に帰ってる間に起こったやつっスね」
「そして
「「「「亡国機業?」」」」
一夏ハーレムの面々(ボーデヴィッヒを除く)が首を傾げる。
「国際的な秘密結社だな。一説には第2次大戦中に生まれたと言われているが、確かな情報がほとんどない組織だ」
「そんなものが……」
さすが現役軍人、知ってたのか。 ちなみに俺、簪、一夏の3人は
「ケイシー」
「ああ、やっぱそうだよなぁ……」
ケイシー先輩が諦めたような顔をする。
「オレは亡国機業の元・エージェントだ」
「「「「「ええ!?」」」」」
「そんで、オレの本当の名前はレイン・ミューゼルって言ってな。亡国機業の実働部隊にいたんだが、色々あって足抜けしたんだよ」
「足抜けって……」
「理由については聞くなよ? そこの生徒会長がまた暴れるから」
「暴れないわよ!」
刀奈、お前何やったんだよ。
「で、そこの会長経由で学園側と交渉するために、司法取引したってわけだ」
「レイン、やっぱてめぇが情報を売ってたのか!」
「仕方ねぇだろ。っていうか、お前だって宮下の拷問に耐え切れずにゲロっちまったんだろ?」
「うぐぐ……!」
「陸、お前拷問なんてしたのか……?」
ちょっと待て一夏、どうしてそんなドン引きした目でこっち見てんだよ!?
「俺は拷問なんてしてねぇぞ!?」
「嘘つけ! てめぇの拷問のせいで、私はこんな風になってさみぃぃぃ!(ガタガタガタ)」
「陸……」
「簪までそんな目で見んじゃねぇよ!」
なんだよなんだよ、みんなして俺のことイジメやがって……。
「あ~……で、だ。こいつらから得られた情報から、色々面倒なことが分かった」
・・・・・・
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織斑先生の説明で分かったこととしては、
①今回のハッキング騒動は、亡国機業とアメリカの一部が手を組んで起こしたこと
②今の亡国機業の上層部は、以前俺と倉持が揉めた件で女権団を追放された連中が牛耳ってること
③ハッキング要員として、クロエが(自律思考を止める装置付きで)女権団から亡国機業に譲渡されたこと(クロエの証言以外に証拠が無いため、女権団をしょっぴくことは出来ない)
「ふざけやがって……!」
大方の予想通り、話を聞いた一夏は怒りで握り拳を震わせていた。
「ISを埋め込んだ上で自律思考を止めるなんて……」
「下衆ですわね……」
他の面々も、クロエの扱いについて腹を立てていた。
「ところで、クロエ・クロニクルって名前はどこから?」
確か先日聞いた時には、名乗る名前が無いみたいな話だったはず。
「それは――」
「それは束さんが付けたんだよー!」
「た、束さん!?」
「篠ノ之博士!?」
「束! 突然入ってくるな!」
全員がとにかく驚く中、束が会議室の窓から乱入してきた。 あれ? 窓開いてなかったよな? どうやって入った?
「ど、どうして姉さんが……?」
「ふふふー、それはね箒ちゃん? 束さんがくーちゃんの家族になったからだよ♪」
「か、家族ぅ!?」
篠ノ之が驚く。というか、織斑先生とクロエ本人以外全員が驚いていたが、驚きすぎて篠ノ之しか声を出せなかったという。
「昨日ちーちゃんに呼ばれてね。何かと思ったら、くーちゃんの身元保証人になれなんて言われたんだよねぇ」
「私が身元保証人になると、色々勘繰る連中がいるからな。その点束なら、各国も下手なちょっかいは出してこないだろう」
「教官! 『私に任せろ』ってこのことですかぁ!?」
確かに昨日、医療室でそんなこと言ってたな。
「良かったなボーデヴィッヒ。姉妹で仲良くな」
「仲良くなんて……」
肩をポンポンと叩かれ、ボーデヴィッヒがしなしなと萎むようにしゃがみ込む。
「束、説明ご苦労。帰っていいぞ」
「ちょ! ちーちゃん冷たぁい! あ、りったん。この前あげた時結晶で専用機作ったんだって? 資料ちょーだい」
おっと、突然俺に話のバトンが。
「のほほん、データ渡していいか?」
「いいよ~」
「「ちょ、本音!?」」
「束、スペックデータと、この前のタッグマッチのデータでいいか?」
「いいよー」
「宮下お前、勝手にデータを……! いや、もういい」
なんか、俺の方に手を伸ばしかけた織斑先生が、ガックリ首を垂れたんだが?
「まぁ、篠ノ之博士なら、データを渡したところで……」
「大丈夫だよ、ね?」
刀奈と簪も、苦笑いを堪えてますって顔になってるんだが……俺、またなんかやっちゃいました?(確信犯)
「ホイホイ来た来た。後で目ぇ通して感想送るねー」
「お手柔らかにな」
『のほほんでも扱えるIS』をコンセプトに作ったから、ぶっちゃけ第2世代相当なんだよな、ナインテール・セラフ。テールブレードの自動防衛モードを含めても、2.5世代ぐらいか。色々言われそー。
「そんじゃ私は帰るねー。くーちゃんも、学園生活楽しむんだよー!」
「はい、束さま」
「むー、ママって呼んでくれるのは、いつになることやら……まぁ焦らずいこう! 箒ちゃんもバイバーイ!」
篠ノ之に向かってブンブン手を振ると、束は来た時と同じく窓から部屋を出て行った。あいつが扉使ったところ、ほとんど見たことねぇんじゃねぇか?
「あ、相変わらずですわね、篠ノ之博士は……」
「やめろセシリア、そんな目で私を見るな」
何とも言い難い顔をしたオルコットが篠ノ之の方を見ると、篠ノ之も『あれと一緒にすんな』という顔になっていた。
「……なんか、情報量が多すぎて頭がこんがらがってるっスよ……」
「安心しろフォルテ、オレも良く分からなくなってる」
「ダメじゃないっスか!」
「こんな連中に、このオータム様は惨敗したって言うのかよ……」
ある程度情報共有が図られたものの、束の登場辺りで収拾がつかなくなっていた。
「それと篠ノ之。お前今日から日本の代表候補生な」
「織斑先生!? ちょっと雑過ぎません!?」
そのせいか、篠ノ之が代表候補生になったことは、さらっと流されたのだった。一応これで、篠ノ之と紅椿の帰属問題は解決したわけか。
「今度は、布仏とナインテール・セラフの帰属問題が浮上しているがな……」
いや織斑先生、俺を睨まんでくださいよ。俺は悪くねぇ!
「いや、陸が悪いと思う」
「織斑姉弟がイジメる……」
「よしよし」
「はいはい、元気出して」
orzった俺を、簪と刀奈が慰める図が出来上がっていた。ちくせう……。
次回辺りで、エムを出しておきたいなー。(願望)
そして次回辺りでワールド・パージ編を終わらせて、運動会に移ろうと思ってます。