とある日の午後。お散歩をしていると。
「お!ファン吉じゃ~ん!」
「む!この声は!」
「げ、この声は……」
聞くだけでも明るくなれるようなこの声は!間違いない、あの子だ!
「ファン吉うぇ~い☆」
「ヘリたんうぇいうぇ~い!マジお久~!」
「それな!ファン吉もう全然かまちょしてくれないからメンブレ寸前だったし!」
「メンゴメンゴ!最近ちょっち忙しくてね~!」
そう!ヘリたんことダイタクヘリオスちゃんだ!今日も眩しいぐらいの笑顔だぜい!
「あれ?ファントムじゃん!久しぶりだね!」
「おぉ!パマちんもお久~!」
「うん、本当に久しぶりだね」
パマちんことメジロパーマーちゃんも来た!ほほう、中々錚々たるメンバーだ。
「てかファン吉今暇系?だったらウチらとパしない?」
「いいねいいね!パろうパろう!」
「なんでもかんでも真似するんじゃねぇファントム。つーか、テメェらもファントムが真似するから変な言葉を使うんじゃねぇ」
「おっ!エクっちも混ざりたい?ウチは大歓迎!みんなでパすると気分もテンアゲッ!みんなニコちゃんで超ハッピー!」
「聞けや人の話!」
「というか待って!私もなの!?私は別にファントムに変なこと教えてないよ!?」
パマちんが抗議してるけど多分エっちゃんにはそんなこと関係ないと思うよ。
それからパーティするための面子集めになったわけだが……丁度そこで出会ったのが。
「ファントム!ターボ、ファントムにお願いがあるんだ!」
「あれ?どしたのターボ?私にお願いって?」
「暴走娘のお願いねぇ……併走とかそんなんじゃねぇの?」
ターボちゃんが私にお願いがあるのだとか。はてさて、一体どんなお願いなのか……。
「ターボもアイドルやってみたいぞ!」
「「アイドル?」」
「アイドル!?マジ面白そうじゃん!」
アイドル……良く分からないね。とりまもうちょっと聞いてみよう。
「どうしてアイドル?なんかあったの?」
「ターボね、この前逃げシスのライブ見たんだ!」
「逃げシス?」
「逃げ切りシスターズのことだね。ほら、ステージを使ってるのを何度か見たことない?」
逃げ切りシスターズ……あ!スズカが所属してるアイドルユニットだ!思い出した思い出した!
「逃げシスのライブを見たらね!ターボもアイドルやってみたいって思ったんだ!でもターボ1人でやってもつまらないし……だからファントムも一緒にアイドルやらない!?」
私がアイドルか……。うん、悪い気分じゃないね!
「いいよ。一緒にアイドルやろうか」
「ホント!?やったー!じゃあじゃあ!残りのメンバー……」
ターボの視線がパマちんとヘリたんに向く。そして、私も2人に視線を向ける。
「いいねいいね!ドルってパしようぜい!んでんで!ウチらで逃げシスにぶっかますってのはどーよ!?」
「私も良いよ。なんだか楽しそうだし!」
「こうなるとは思っていたがなぁ……まぁいいが」
エっちゃんもどうやら賛成らしい。渋々といった様子だけど、基本的に私のやりたいことには反対しない。
「目指せ逃げシス越え!ウチらで伝説刻もうぜい!」
「「「おー!」」」
こうして、私達で新生アイドルユニットを組むことになりました!
そうして迎えた私達のデビューライブ兼……
「みんなー!今日も来てくれてありがとー!☆今日も逃げシスのライブ、楽しんでいってねー!」
「「「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」
「ねぇ、本当にやるの?」
「ちょ、パマちんここまできてサゲぽよ?面白そうだしアガんないと!」
「そうだよパマちん!あげぽよあげぽよ~!」
「あげぽよだぞ!」
「えぇ~……心配だなぁ……」
逃げシスに宣戦布告する日!ちなみにステージ衣装もデジたんにお願いして作ってもらった!ふりっふりの可愛いヤツ!さぁ、早速ステージに上がるぜい!
「「「ちょっと待った~!」」」
ステージに上がるとファンの人達は……ポカーンとしてた。ふふん、でもここから私達のトーク力で場をつないでやんよ!
「だ、誰!?ここにきてライバル登場!?」
「ふふん!逃げシスのこのライブ……私達【神逃げバスターズ】が貰ったよ!」
「「「か、神逃げバスターズ!?」」」
「【神バス】で覚えてけい!逃げシスにぶっかましていくぜ~!」
「おぉ!?乱入か!?なんにしても面白そうだぞ!」
「アガれアガれ~!」
「ひょえええぇぇぇぇぇ!ライバルユニットが登場するこの展開……良いですね~!デジたん的にも最の高ですよ~!」
ファンの人達からも好印象!いいねいいね!面白いよ!
「……何やってるの?ファントム」
「ふっ、スズカ……私は神バスのファントム。逃げシスに、宣戦布告しに来たのさ!」
「そ、そういうことだからよろしく~……」
「パマちん気合で負けちゃマジぱおんだし!もっとアゲてけアゲてけ~!」
「むむむ!みんな、これは強力なライバル登場だよ!」
「そうなのファルコンさん?良く分からないの」
「そうだそうだ!ターボ達で宣戦布告だー!」
「ステータス『上等』。やるからには勝利します」
「ウフフ!お姉さんも張り切っちゃうわよ~!」
「あ、あの。話の腰を折るようで悪いんだけど、ちょっといいかしら?ファントム」
「ん?どったのスズカ。なんかあった?」
スズカは申し訳なさそうな表情してる。どしたん?もっとアゲアゲでいかないと。
「ファントム達は、逃げシスに対抗するために神バス?を結成したのよね?」
「大体そうだね!」
「私達逃げシスは5人よね?」
「そうだね!それがどうかしたの?」
スズカは意を決した表情で
「そっち4人だけど……それは良いの?」
「「「……」」」
「あぁ!?ファントムさんが死んだ魚のような目になってるの!?」
ふ、ボディーブローとしては中々のものを撃つじゃないですかスズカ……!それでこそ逃げシス!私達が超えるべき壁!
「ま、まぁ私とエっちゃんで実質2人分みたいなもんだし……これで実質5人だし……」
「ウソでしょ……」
「なんだテメェら。ファントムが決めたことに文句でもあんのか?あ゛ぁ゛!?」
「怖ッ!?」
実は神バスを結成したのは良いんだけど、残り1人のメンバーがどうしても集まらなかったんだよね~。私達の共通点でもある大逃げの子……その子がどうしても見つからなくて。なのでこうして4人+エっちゃんの実質5人で結成することになったのだ!実際には4人しかいないんだけどね……。
「……仕方ないわね」
あれ?スズカがこっちに近づいてきた。どうしたんだろう?みんな訝しむような目をしてるし。
「じゃあ私が神バスに入ろうかしら」
「「「ホント!?」」」
「ちょちょ!?スズカちゃんは逃げシスでしょ!?まさかのメンバーの裏切り!?」
「あああああああああああああああ!良いですねぇ!まるでアイドルアニメ中盤のような展開!ここで最終的に元鞘に収まる展開だとなお良し!」
「これで神バスは5人ね」
「スズカちゃん抜けちゃったら逃げシスが4人になるんだけど!?というか裏切らないでよ!?」
「でも……私正確には大逃げだし。こっちの方が合ってないかしら?」
「ぐうの音も出ない正論!?」
よっしゃー!形成逆転だぁい!
「ステータス『憤怒』。それは許されないことですスズカさん」
「そうよそうよ!ブルボンちゃんも言ってやりなさい!」
「私もそちらに加勢します」
「ちょっとー!?」
「ダメよ、ブルボンは大逃げじゃないでしょう?だから神バスには入れないわ」
「ステータス『憤慨』。私は日食杯を大逃げで走りました。つまりこれは大逃げウマ娘……神バスに入ってもなんら問題ありません。Q.E.D.証明終了」
「そもそもそっちにつかないで欲しいの!?早く戻ってくるの!」
「というかスズカちゃんはもうそっちに寝返る気でいるの!?逃げシスの絆はなかったの!?」
「そうよ思い出してスズカちゃん!私達、ワイハーのビーチであんなに絆を育んだじゃない!?」
スズカは困ったような表情をした後……申し訳なさそうに答えた。
「でも……こっちの方が速そうじゃない?」
「基準そこなの!?」
「おいおい、逃げシスは仲間割れか?」
「にしても、神バスも中々面白そうなユニットだよな!良いぞー!神バスー!」
「こんな美味しい展開になるなんて……やっぱり逃げシスさいこー!神バスもさいこー!」
「おっ!みんなアガってんね~!んじゃ、ウチらもかますぜパマちん!」
「うん!かまそうかヘリオス!」
「ぐぬぬ……!だったらダンスで取り戻すしかない!行くよアイネスちゃん!マルゼンさん!というかブルボンちゃんとスズカちゃんは早くこっちに戻ってきて!」
「仕方ないわね……」
「仕方ないですね」
そのまま逃げシスと神バスのライブが始まる。結果は……大盛況に終わった!
ちなみにライブ後。
「たまにはこうやってアイドルやるのも悪くないね!」
「でしょでしょ?ヤバ楽しかった~!」
「よーし!これからも頑張るぞー!」
「そうだそうだー!神バスはここからだー!」
「単発じゃねぇのかよ!?」
エっちゃんがなんか言ってるけど、これからもこのアイドルユニットの活動は続けていくぜい!
次回 パリピ語もっと勉強してきます