彼女が出来ました。   作:ロリコンじゃありませんフェミニストです

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やっと…やっと終わったぁ!なんでこんなくだり書いたかって?後のフラグ管理。あとロリとイチャつかせたいからですが!?

そして祝10話!よく書いてる!私偉い!

サブタイトルに特に意味はないので、厨二(笑)とかは辞めてね?フラグじゃないからね?


この眼は闇が…よく見える(厨二)

どうも。クルス・アルスです。高町さんに撃墜された俺はどうやら気絶していたようで、目が覚めたら宿の自室に運ばれたようで、起きたらヴィヴィオが側にいました。布団で寝てたからさ、ヴィヴィオが布団越しに俺の腹ぐらいのところで眠ってるのよ。超可愛いのよ。

 

「あ。クルスさん!目が覚めたんですね!」

 

声の方に視線を移すと、襖を開いた状態でエリオがニコニコしていた。

 

─こんの…空気の読めないエロオは…!

 

「ああ。試合はどうだった?」

 

負けっていうのはマジで勘弁してほしいが。

 

「大丈夫です!あのあと勝ちました!凄かったですよ。コロナのゴーレムがなのはさん達を薙ぎ倒していって……あんなの初めて見ました」

 

よし!地獄はなんとか回避した!

 

「あとクルスさんのデバイス着信がすごい鳴ってましたよ?」

 

「着信?」

 

言われてヴァリアント、ではなく連絡用のデバイスの履歴を見ると。まっさんからのメールがズラリと、その数20。何があった?!

 

慌てて内容を見ると。

 

やぁクルス君。今回の戦闘データも見事だったよ。ところで君専用のヴァリアントの件についてだが、私とすーさん、はーさんで目下武装案を検討中でね。良ければ案を貰いたい。

 

と、その下には武装案がズラーっと詳細も含めたまるでリストだな。

うーん。良いのはあるな。特にこの二刀流の実体剣と光剣のデュアルがいい。銃も今までのより高威力のマグナム……見てるだけで時間が消えそうだな。

 

そう思ってるとエロオの横から小さな影、コロナちゃんが飛び出してきた。

 

「クルスさん!大丈夫ですか?!」

 

「あ、ああ。大丈夫。あとヴィヴィオが寝てるから静かにな」

 

コロナちゃんはお行儀よく筋肉痛で動かない俺の布団の横に正座する。

 

「あ……はい。クルスさんのお陰で、なのはさんたちに勝てたので…お礼を」

 

「いやいや。お礼を言うのはむしろ俺の方だ。コロナちゃんがいたから勝てたんだ」

 

「そんな…!わたしがいたからなんて大げさですよ」

 

「そうでもない。あの場でキチンと作戦を守って我慢出来る忍耐。慌てず俺のアドリブにも対応してくれた。あの試合のMVPはコロナちゃんだよ」

 

「あの…えっと……あ、ありがとう、ございます……」

 

褒められすぎてパンクしたのか、コロナちゃんは顔を真っ赤にして下を見て黙ってしまう。褒めすぎたか。

そんなことを思ってると、寝ている俺の下。腹あたりから湿度高い視線が刺さる。視線を下ろすと明らかに不満です!と言いたげなヴィヴィオが頬を膨らませてむすっとむくれていた。

 

「ヴィヴィオもありがとな」

 

「そりゃコロナと違って?私は見せ場もなかったですし?作戦が発動してからはぁ?私もほとんど見てるだけでしたしぃ?コロナが褒められて当然ですけどね?心配して側にいた(彼女)の前で?コロナ(他の女の子)褒めすぎるのはどうかと思いますよ?」

 

「いやいや!別に褒めすぎたというか戦略を立てたものとしての視点からのごく必然的な意見でな?そりゃ、ヴィヴィオがメインアタッカーなら同じこと言ったぞ?俺は」

 

「分かってますぅ!……クルスさんのバカ」

 

なんか本格的に拗ねたな。やばい。こんなに拗ねたのは初めてでこうなった時の対処がわからん。

 

「ヴィヴィオ…なんかヤキモチ妬いてる彼女さんみたいだよ?」

 

ビクゥゥ!!

 

本来ならヴィヴィオだけが驚く場面だが俺も背筋をゾッとさせる。

 

「こ、こここここコロナぁ!?」

 

「こ、コロナちゃん?そこは、せめて兄妹じゃ」

 

震える声と内心をバレないようにして諭す俺と、隠しきれてないヴィヴィオは顔を真っ赤にしてる。

 

「あはは〜。すいません。お二人とも凄く仲がいいからつい…」

 

ふぅ〜やれやれだ。危ねぇ危ねぇ…危うくボロを出して灰になるところだった。

 

「その…改めてクルスさん。今回は本当にありがとうございます。正直、わたしがこんなに活躍出来て…レアスキルもない。アインハルトさんみたいな覇王流もない。リオみたいな魔力資質もない…普通のわたしがまさかMVPって言ってもらえるなんて…」

 

「コロナちゃんは……少し自分を過小評価気味だね」

 

「え……?」

 

「確かにコロナちゃんの魔力量は平均的だ。スキルもそこまで珍しくもない」

 

でも。と言葉を切り。筋肉痛で痛いけど身体を起こす。

 

「君の中での戦い方とその応用。相手に合わせた戦術、戦略。ちゃんとよく考えれば君の魔力もスキルも考え方次第でいくらでも通用する」

 

「…応用……」

 

「特に今回の模擬戦でコロナちゃんのスキルも色々応用が効くことは自身でも理解出来ただろう?」

 

「は、はい……」

 

「俺も魔力は平均的だ。スキルなんてレアとも呼べない燃費最悪の俺の趣味に合わないもの。魔力量なんてリオちゃんの方が多いくらいだ。それでもあそこまで動けたのは、何故だと思う?」

 

「……戦術……考えること。ですか?」

 

「正解だ。特にコロナちゃんのゴーレムクリエイトの凄いところは、戦術を戦略に昇華出来る点だ。競技選手という限られた場所に限定された場所での試合では、どうしても事前情報の公開、試合映像の露出などなどのリスクがある。でも、コロナちゃんはそれすら逆手にとって相手を翻弄することが出来る。突然今までは術師系だった奴がいきなり実は近接メインでしたって言われたら、動揺するだろ?」

 

「動揺はします。けど、そんなにですか?」

 

「コロナちゃん。君みたいな術師タイプが突くべきはその動揺だ。突然の事態への動揺、動揺には隙が必ず生まれる。そして隙は弱点を産む。それはコロナちゃんが言う普通の子が相手に勝ち得る手札にだってなり得る。だから誇って良いんだ。私の戦い方はこうだ!なんか文句あるか?くらい言ってやれば良いんだよ」

 

俺のスタイルがそもそも勝ちましたが、何か?だからな。

 

キョトンとした顔のまま俺を見つめるコロナちゃんの瞳がどんどん眩しい物を見るような目に変わる。

 

「クルスさん。凄いです!あーあ!クルスさんが私の先生だったらなぁ!」

 

「魔法で教えること少なそー……」

 

「クルスさん!私。もう少し考えて戦ってみます!それでその……迷ったらまた…聞いても良いですか?」

 

「性格悪い返答しか返ってこないけど?」

 

「勝てれば良いんです!」

 

あー……ノーヴェさんごめんなさい!コロナちゃん変なこと覚えちゃったみたい。

 

 

「あ、あははは……クルスさん。ところで夕飯どうしますか?」

 

「そういやそうだ。飯残ってるかな?」

 

スバルさんとノーヴェさんが食い尽くして無いといいけど。

 

「ちゃんとクルスさんの分ありますよ」

 

それから食堂で俺だけ、すーさんとマっさんが送ってきたデータを見ながら頭を悩ませる。

 

正直……迷うな。コンセプトは俺専用の汎用型……俺のスタイルは基本状況に合わせた魔力消費からいかにリターンを勝ち取るかっていう正攻法とはかけ離れたモノ。威力を取るべきか、燃費を突き詰めるべきか。

 

「悩むなぁ……」

 

知らずのうちに食事の手は止まり。ウィンドウと睨めっこする状態が続く中、ふと視線を感じて横に視線を流すと、ニコニコ顔の高町さんがいた。

 

「………なんですか?」

 

「ん?なんかクルス、楽しそうだなって。何してるの?」

 

「俺のデバイスを知り合いが制作に協力してくれるみたいで…色々武装案が送られてはいるんですが、何分迷っているんです。威力を取るべきか。燃費効率を取るべきか」

 

「……成る程ね。じゃあ私からも質問。クルスは、どうして強くなろうと思ったの?」

 

「それは、将来の目標の為で」

 

「デバイスだけを使うなら戦技はそこまで必要じゃないよ……言いづらい?」

 

「………はい」

 

それは…ヴィヴィオにも言ってないことだ。知ってるのは俺が幼少のころ育った孤児院のシスター達だけ。

 

「俺は……ヴィヴィオの境遇…前にあったことを、決して軽んじたいわけではありませんが。元の理由は。誰かを護りたいとかそんな大層な理由じゃないんです」

 

「うん」

 

高町さんは椅子を隣に持ってきて聞いてくれる。

 

「俺の強くなる理由。詰まるところ、復讐です」

 

「……魔道災害で誰か失った。とか?」

 

俺はかぶりを振る。

 

「正直、詳細はあまり話したくないです。その時。もう何も奪わせない為に……あ!えっと。犯罪はしないし!ヴィヴィオには絶対に関わらせないので安心してください!」

 

「逆にヴィヴィオは怒りそうかな……ヴィヴィオは知らないの?」

 

「知りませんよ。ここまで話したのは高町さんは初めてです」

 

管理局仕込みの開心術か、話術か。恐ろしいな。

 

「そっか……ありがとう、クルス。話してくれて。じゃあ護る戦いの先輩としてアドバイス!クルスと戦ってて思ったけど、クルスはいつも最悪の状況を想定して動いてるでしょ?昼間の合同魔導戦も、アレが本当にルール無用の実戦なら、もっと他の戦いがあった。私が考えつかないエグい戦略とか、本当にただ勝てばいいっていう確実な戦略」

 

「否定はしません」

 

高町さんは俺をまっすぐ見る。

 

「クルスは多分。必要なら。本当に危ない時、護りたい大切なモノの為に自分の命だって勘定に入れちゃう人」

 

「───!」

 

さすがにそこまでは─と俺は返せなかった。

 

「クルス。そういうことにならない時の為に私達管理局員がいるのを忘れないで?クルスが一言助けてって言ったら私もみんなも飛んでいくから」

 

優しい高町さんの手が俺の頭に乗る。

 

「だから、クルスは思うように強くなっていいの。危ないことはしない。私も手伝うから、ね?」

 

「……ありがとう、ございます。あと頭撫でんのは辞めてください」

 

「ええ〜?どうしよっかな?」

 

高町さんの手をどかして俺はウィンドウに向き直る。

 

「……思うように強くなる。か……」

 

「まぁ、クルスが今後管理局に入るならやっぱり実戦的な燃費効率かなぁ?威力をとって手札が増えるのはいいけど、それだとクルスの持ち味が消えちゃうからね」

 

「俺としては、威力も程々には欲しいんですが」

 

せめて貴女のBJをちょっと汚すくらい。俺の銃撃じゃ本当にただの豆鉄砲だ。

 

「十分だと思うけどなぁ。クルス、狙いが良いから。あ、でもこの実体剣と魔力の両方っていうのはアリかな?シンプルに対応策が増えるのはいいね。クルス、私のレイジングハートのデータ。良ければ見る?」

 

「…良いんですか?」

 

デバイスのデータを見るってことはその人の魔力傾向やらが分かってしまう。文字通り手札が全て晒されるってことだ。

 

「良いよ。クルスの大切なデバイス制作の一つにでもなれれば」

 

この人は本当に…良い人すぎだろ!

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