「華龍、落ち着いているな?随分元気そうに見えるけど」
円堂は少し緊張しているような様子が見られる。それは当たり前で廃部の危険があるから仕方がないのだ。だから俺が少しでも元気そうに振る舞えばいいのではないかと考えた。だが中々落ち着く様子がない。
俺は少しでも笑って欲しいからそうするしかなかったのだ。
「俺は、夏未が好きだからしょうがないだろう。円堂、廃部にならないように強くならないといけないな」
「えええええええ!!お前夏未が好きだったのか?……そうだよな。まだ終わったわけじゃないんだ。だから大丈夫さ!!ありがとうな行くぞ」
「ニッヒン」
と俺は笑顔で笑い俺達は大好きな夏未のいるところに向かう。負けられない戦いのゴングがここで始まった。二つの戦いが。負けないぞ円堂と、夏未俺がまとめて勝負してやるよ。
「来たようね。入りなさい」
いつもよりカッコいい雰囲気がドアを入る前から伝わる。なんてオーラだ。
面白いよ夏未、だけど俺は負ける訳にはいかないから耐えてやる。だからだから俺も本気出してやるよ。どんな勝負だって乗ってやる。俺らは友達だからな。
「お邪魔するよ夏未」
俺は強引に円堂を中に入れてやった。まだやはり緊張してるがカチコチに固まっていない。
「華龍君昨日の約束覚えているかしら?」
「俺からサッカー部を辞めさせようとするんだろう」
「そうね、貴方と勝負しているのは楽しいのね。でも残念ながらこれは不可能な事だわ」
「華龍俺全く話について来れない」
「円堂は次の攻撃に備えろ」
「私の攻撃はここからよ。貴方達弱小部に渡すお金なんてないわ。だから廃部よ」
「えそんな、フットボールフロンティアで優勝する夢が」
円堂と俺が協力して作った部活だから。だから簡単に諦めますなんて言うバカじゃない。ここから逆襲してからこそサッカー部だ。
「「納得できない。俺らサッカー部はまだ終わっていない」」
「そこでよ。ここから無敗で、フットボールフロンティアを全国優勝しなさい。分かっているわ。難しい事だと、でもそれくらい華龍君には価値があるの!!」
「ここで俺が出てくるのかよ」
「凄いな華龍お前凄いよ。絶対優勝しような」
「ああ絶対優勝してやる」
話は終わりのようだが、夏未から雰囲気で聞きたいことがあるんだとわかる。
「華龍君、今すぐ、向こうに行きなさい」
「えええええ……なんでなんで行くんだよ。」
「いいから向こうに行きなさい」
「分かったよ」
俺はなにもいえず行くしかなかった。そして俺は夏未から言われた通り外に出た。暇だったから走るしかない。そんな感じだった。
再び幻聴が聞こえてくる。
「円堂君、華龍君と抱き合ったそうじゃない。その時の感想を教えなさい」
今の幻聴だよな。幻聴だ。その後更に幻聴が聞こえてきて驚いた。
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