女神様のウッカリで滅びた世界に転生したら、いろいろ勘違いされてめちゃくちゃ甘やかされてるんだが 作:名無しのメカ好き
整備員たちが
正直、素人目だがもう直すことすら難しいだろうというのは自分でも分かってる。けれど、この機体は俺の魂…俺自身の相棒だ。だが、勝つためとはいえ俺はこいつらを酷使した。その結果が今の現状、アーマーはドロドロに溶け、フレームは曲がり…まともに動くことさえ怪しいだろ姿。
「…ごめんな、マッドドッグ。ごめんな、パンドラウルフ。」
「そんなにこの機体たちのことが心配?」
「うわぁ!?」
俺がマッドドッグとパンドラウルフに謝罪言葉をかけていると、パンドラウルフ足の下の隙間から一人の女性がはい出てくる。上半身だけつなぎをはだけさせており下着姿で整備していたようで、お腹の部分にオイルと思われる液体が付いている。
「あぁ、こんなカッコでごめんねー!それよりもこの機体たちのパイロットは君?」
「あ、ああ…そうだけど。」
「いい機体だね。キミの信念が映し出されてる。」
「…え?」
「機体にはね、その人の性格が表れやすいんだよ?格闘戦が得意なパイロットほどボロボロになりやすかったり、射撃が得意なパイロットだと右アームの消耗が激しかったり。それで、この機体…味方の為に囮になるための機体でしょ?」
「っ!」
俺の機体…正確にはマッドドッグのコンセプトを見破られて驚く。マッドドッグのコンセプトは、チームの為に最初に敵と激突しヘイトを買って囮役になるための機体だ。
その分、俺にかかる負担は半端ではないモノになる。なにせ敵5機分の砲火の中をよけ続ける必要がある。その為にマッドドッグは重装甲にしてあるのだ。
「当たった♪道理でスラスター周りにいっぱい整備跡がある訳だよ。」
背筋を伸ばし、持っているレンチを作業台に置くその少女。
そして思い出したかのように俺に向かって振り返った。
「アタシ、サフラン・シバイヌ。このシバイヌ整備場の次期責任者だよ!好きに呼んでいいからね!」
どうやら自己紹介を忘れていたことを思い出したらしい。自分の名前を俺に言いながら右手を差し出してくる。
「ソニア……ソニア・サンダーだ。」
「よろしくソニア。それで、
「じゃあ一つ…マッドドッグとパンドラウルフは直るのか?正直、整備に関しては応急処置しかできないが、それでももうマッドドッグは……」
「うん、パイロットの君は申し訳がないけれど正直、廃棄して同じ機体を組み上げる方が速いね。それに、ここまで壊れている所から仮に直したって言っても結局”古傷”になってるからその分大破しやすかったり機体のスペックに問題が出てくるからね。しかも、ここまでボロボロになってたら直るのには1年と半年はかかるかなぁ…まあ、それ以前に技術解析もできてないから組み立てるのも直すのも手探りだからもっと時間はかかるけどね。」
「………そうか。」
サフランの言った言葉を聞き、少し後悔する。
あの時、俺がもっとうまいやり方を見つけていれば…それとも、そもそもマッドドッグの兵装を
「それ以前に問題なのがパンドラウルフ。正直、直せるかどうかアタシと
「…は?ぱ、パンドラウルフの損傷はヘッドパーツだけだろ?」
「そうは問屋が卸さないんだよね~…パンドラウルフの方もマッドドッグの状態で想定していない動作をしたものだから…あっちこっちがガタガタ。怪我で例えると筋肉痛以上全身骨折未満かなぁ…アーマーもフレームもちょっと歪んじゃってるし……まあ、ハルマ博士の言伝だから廃棄はしないから安心して!」
「さ、さっきの言葉を聞いてどう安心しろと…?」
「このシバイヌ整備場は数ある整備場の中でも選りすぐりの整備場。ちょっと機体が大破してようが新品同然に直してみせるから、大丈夫だって!」
…なぜだろう、妙に不安がよぎる。だが、マッドドッグとパンドラウルフを直してくれるのは彼女たちしかいないだろう。ならば、俺も妙に不安に感じる必要などないはずだ。そのため、心の隅にある小さな不安を捨ててサフランに頭を下げる。
「マッドドッグとパンドラウルフを頼む。俺の愛機なんだ…どうか!」
「うん!任された!!任されたからには全力で、よーし燃えてきたぞー!ハルマ博士―!お説教はそのあたりにしてくださーい!とりあえず整備が最優先だし、
…サフランがそう言った途端整備士の人たちが裏切ったな!?という表情と共に崩れ落ちる。
「ごめんねソニア。ちょっと熱くなっちゃって…」
「だ、大丈夫だ。その分、マッドドッグとパンドラウルフの状況も聞けたしな。」
「……僕の、ウォッチドッグは?」
「んー、その機体は点検と技術解析ぐらいかな。あの
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「じゃあサフランちゃんが考えるに、僕が設計中の第3世代戦闘用ロボット…ではなく実際はアローケスの第2世代戦闘用ロボットの延長線上なのかい?」
「まーアタシもまだ10年しか生きていないんで詳しくは知らないんですけれどアーマーを外してみればびっくり、ガードナイトやブレイヴウォーリア、レイブンハンターで見慣れたフレームのままなんですもん。」
サフランとの会話からほんの30分、俺たちにとって耳を疑うような話が繰り広げられている。
俺とツバキが乗る戦闘用ロボットは
第2世代戦闘用ロボットはスラスター移動やスラスターダッシュはできずに、歩行か戦闘歩行しかできないが…第3世代戦闘用ロボットはそのスラスター移動とスラスターダッシュ…だけでなく大幅なエネルギーを消費するが一定時間無敵になれるバリアを展開できたり、機体のセッティング次第では延々に空中に浮いていられる機体すら存在する。
だが、彼らの話いわく…マッドドッグとパンドラウルフ、そしてウォッチドッグのアーマーを外してみるとその第2世代戦闘用ロボット御三家であるガードナイト、ブレイヴウォーリア、レイブンハンターと全く同じらしい。
「むしろ、その整備しやすいだけの汎用フレームに無理やり規格外の拡張機能を取り付けています。だから、みんな躍起にはなってるんですけれど…ちょっとどこかを外すだけで全体が機能しなくなるとかどんな構造してるんだろう…。こんなの整備性の悪化だけじゃなくて戦闘中に一撃でも喰らってどこか壊れたらすぐ動かなくなっちゃいますよ。」
「…まるで敵との戦時中に大急ぎで改造されたみたいな感じだね。アーマーパンドラが存在する以上、ありえない話ではないけれど…」
「だが、急造・特急改造とかの雑な改造痕跡は見受けられないぞ。」
サフランと
「あ、
「カンナ整備長…連絡ミスは止めてください。主に僕の心臓に悪いです。」
「お、おう…すまない。とにかくだ…あの3機体を軽く見たが戦時や戦闘のさなかで改造されたもんじゃねぇ…イチからそう作られたもんだ。無駄を省かずにイチから作ってやがる。しかも、アタシにゃぁこの無駄を盛り込む設計するような奴の心当たりがある。」
「……まさか。」
「あぁ―――
―――ガリア・フックス。ハルマ博士の自称ライバルさ。」
あ、その人は知ってる!
ソニア
一般的な頭脳。難しい話はあまり分からない。
病院の検査の結果身体年齢は10歳ということが判明した。
ツバキ
難しい話は分かるけど口に出さない派。
病院の検査の結果身体年齢は9歳ということが判明した。
ハルマ
博士ということもあり、頭がいい21歳。
なぜかの
ルチア
まだ言葉を発せない赤ちゃん。
見た目通りなら生まれてから5か月ちょっと。
サフラン・シバイヌ
ソニアのヒロイン(になるかもしれない)キャラクター。
10歳の天才整備士(ゴールド免許所持)。シバイヌ整備場の次期責任者。
カンナ・シバイヌ
サフランの母、夫はめちゃくちゃ童顔+ショタボディのパイロット。
実はそろそろ二人目とか欲しい。
シバイヌ整備場の整備士の皆さん
普段からなにかしらをやらかすがエリート。
他の整備場だと3時間かかる点検を1時間で終わらせれるエリート集団。
ガリア・フックス
マッドドッグ
大破(廃棄して同じ構造の同型機を作った方が速い)
パンドラウルフ
中破(直せるが壊れやすくなる)
ウォッチドッグ
点検のみ