女神様のウッカリで滅びた世界に転生したら、いろいろ勘違いされてめちゃくちゃ甘やかされてるんだが   作:名無しのメカ好き

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1-5 咆哮する単眼の巨人

 

俺と、ウォッチドッグ…”ツバキ”との決闘が終わり、TS-13(タワーシールド隊の13番機)TS-14(タワーシールド隊の14番機)が救援に駆け付け…ツバキを含めた俺たちはスラスターを使わない戦闘歩行(外から見れば走ってるように見える動き方)で、撤退地点へと急ぐ。

 

sorry!(ごめんね!)私たちの機体がホバー移動できないから並走してもらって!』

『その分、しっかりと護衛する。安心してくれ。』

「ははっ、俺の機体もスラスター焼いちまったんだ、ちょうどいいさ!」

『……リーダー、笑い事じゃないと思う。』

 

と、ウォッチドッグの通信アイコンがサブモニターに現れ、そしてその通信アイコンから聞こえる声はずいぶんと深刻そうだ。

 

「どうかしたのか?」

『……超巨大兵器(ギガンテス)、反応。ならず者、超巨大兵器(ギガンテス)、アレ、もしかして、来る。』

「まさか…おい、嘘だろ!?」

Hey you!(ねえ!)何の話?ならず者が超巨大兵器(ギガンテス)なんて持ってるわけないじゃない。だってあれは』

『バディ、止まって!何か来る!!』

 

[ズゴゴゴゴ…ズドガーーーンッ!!]

 

立ち止まり、あまりの振動で機体が膝をつき、あたりを見渡す。すると、とても巨大な機械の目がこの荒れ果てた大地を見降ろしていた

・・・もし、この世界が神話の世界やお伽噺の世界なら、そいつはきっと大権能の神としてもたとえられるような巨大な顔と手をのぞかせる巨人。

だが、望遠カメラでよく見ればその巨大な顔や手はところどころ剥がれ落ちていたり壊れているため、ソイツは本物の巨人ではなく人の手によって作られた兵器だということがようやく理解できる。

 

『ば、ばばば、Buddy!?(相棒!?)What is it really?!(なにあれ!本当になんなのあれ?!)Movies!? I've come to the world of movies!?(映画!?映画の世界に私は来ちゃったの!?)

『お、落ち着くんだアリス!あ、あんなハリボテが何かできるわけがないじゃないか!』

「おい、ウォッチドッグ!スナイパーキャノンの残弾は!?」

『余ってるマガジン(弾倉)を含めて、アレに傷を付けられるかどうか。』

 

ツバキもアイツが出てくるなんてことは考えてもいなかったのだろう。普段は面倒くさいと言っているのに、スラスラと言葉を話し始める。

 

「くっそ…こんな時に()()()()()()ならッ!」

『ないものは仕方がないよ、リーダー。今ある戦力でやるしかない、TS-14(タワーシールド隊の14番機)?アローケスに戦力はどれぐらいいる?』

『え、えっと…防御師団(アイギス)は僕たちタワーシールド隊を含めてスモールシールド大隊、ミドルシールド大隊、遊撃師団(グングニル)のジャベリン大隊とロングボウ大隊、あとは攻撃師団(ムラマサ)だと、ハンマー大隊が任務を終えて整備中なはず…』

「そんでギリギリいけるか・・・?」

 

普段使わない頭を使い、どうにかあの超巨大兵器(ギガンテス)の破壊を考える。

あの超巨大兵器(ギガンテス)…その名前を”サイクロプス”と言って、ならず者たちが偶然発掘した()()()()()()()()()()()()超巨大兵器(ギガンテス)稼働試験機(プロトタイプ)だった。その中でもサイクロプスは超巨大兵器(ギガンテス)の中でもかなりの大柄、超々大型と言っていいほどの超巨大兵器(ギガンテス)だ。それに俺は覚えている、()()()()()()()()()()()()の兵器には大体失われた技術(ロストテクノロジー)が使われていてとんでもなく面倒くさいんだ!!

 

『…とにかく、TS-14(タワーシールド隊の14番機)…アローケスに救援要請を。あれが出てきたってことは、ならず者たちがしびれを切らして国を壊しに来たってことだから。』

『りょ、了解した!!TS-14(タワーシールド隊の14番機)から、アローケス!ならず者が超巨大兵器(ギガンテス)を出してきた!!画像を添付したから至急全軍を―――』

 

TS-14(タワーシールド隊の14番機)がそこまで言ったところで、サイクロプスの恐竜のような口が開く…確か、あの動作は

 

「―――ッ!サイクロプスが()()ぞッ!!ウォッチドッグ!!」

『…射程距離外ッ!!』

「全員今すぐ伏せろぉッ!!」

 

[ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!]

 

機械が、生き物のような声で、鳴いた。

ただそれだけの事、どうして警戒する必要があるのか。

 

それは――――――

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

=======

 

『リー…[ザザー]へん[ザッザザー]リーダー!!』

「聞こえてるぜぇ~…この距離でぶっ飛ばされるとかうそだろぉ?」

 

ツバキの悲鳴と、機体がコックピットで鳴らすアラートでようやく目が覚める。

どうやら、まだゲーム本編の時のように解体という名のデバフが付いているわけがなく、完璧な音の衝撃波が俺たちを襲い掛かったようだ。

・・・話を戻すと、試作機の”サイクロプス”が持つ失われた技術(ロストテクノロジー)はたった一つ。”核クラスの破壊力を持つ咆哮機能”だ。考えにくいだろうが、アレは大型ジェット機のエンジン音よりもより大きく煩い音を衝撃波として周囲に敵・味方問わずに叩きつける技術が搭載されている。

だが、その機能はゲームのストーリーが開始し第1章のラストにサイクロプスが登場するころには解体されて、使用不可能だった…それが、ゲームのストーリーでの最大の弱点となり、それでもその巨体から繰り出される攻撃のせいでアローケスの戦力を大きく削った化け物だ。

 

(解体っていう名のデバフもまだ効果になってなくて、戦力はほとんどアローケスだより、しかもここに居るのは対超巨大兵器(ギガンテス)だと腕一つで捌かなきゃいけない機体構成が2人、さらにゲームと違って現実だ…サイクロプス(アイツ)のパンチ一発でも貰えば…薄っぺらい人肉ベーコンとか)「クソゲーかよ。」

 

思わずそんなことをつぶやく、幸いサブモニターにはウォッチドッグの通信アイコンしか表示されていない…ぶっ飛ばされた時にTS-13(タワーシールド隊の13番機)TS-14(タワーシールド隊の14番機)との戦闘通信範囲(戦闘中に暗号化された通信ができる範囲)から外れてしまったみたいだ。

 

『でも、やるしか、ない。アローケス、ないと…本当に、この世界、終わっちゃう。』

「…ならず者たち(アイツら)が間違いなく起動するな、()()()()を。」

 

前世(まえ)の俺が死ぬほんの3週間前に追加され…アローケスが存在する理由が明らかになるゲーム本編最終章。アローケスのはるか地下にはとある、超巨大兵器(ギガンテス)が厳重に封印されている。

・・・あまり、思い出したくない記憶の為、名前とその詳細な設定は脳みその奥にしまい込む。だが一つ言えることは、この死にかけた大地にあるわずかな生きている土地に生きる人々を殲滅し、世界を終わりに導く…【善くないモノ】だ

 

「……ここで壊す(やる)しかない。」

『守ろう、みんなを、未来を。』

 

俺はマッドドッグを立ち上がらせてスラスターを起動し、ウォッチドッグは光学迷彩マントを羽織ってスナイパーキャノンを抱える。

 

「ハハッ!始めようぜ、巨人殺し(ジャイアントキリング)をよォッ!!。」

『うん、はじめよう、リーダー!』

 





ソニア

吼えるサイクロプスにビビった。


ツバキ

サイクロプス相手でもリーダーと一緒なら勝てる。


サイクロプス

単眼で1500mクラスの超巨大兵器(ギガンテス)
その超巨大兵器(ギガンテス)の中でも稼働試験機(プロトタイプ)で特に大柄。少し動かすだけでもとんでもない周辺被害をもたらす。(動かすたびに地震が起きる為)
()()()()()()()()()()()()の機体の為とんでも技術を武器として利用する。
(利用しなくても超大質量の腕を動かすだけで大惨事)
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