女神様のウッカリで滅びた世界に転生したら、いろいろ勘違いされてめちゃくちゃ甘やかされてるんだが 作:名無しのメカ好き
ここだけの話、各話のタイトルが短いとシリアス回、長いと日常パートだったりします。
アローケスにある
父さんが言うにアローケス国防軍の軍事施設であるとある整備場に保管されており、ツバキのウォッチドッグと共に技術解析を並行しながら修理をしているらしい。
「正直、
「…もしかして
「ああ、心配しないで?誰にも言う予定も相手もいないからね。」
「…ありがとう。」
「うー?」
どうやら
戦闘用ロボットの平均的な高さはおおよそ15m…脚部パーツの特徴によって時折16mになる時はあるが、マッドドッグはその16m級の機体をも見降ろす19mの機体だ。
そこまで大型化した理由はいたって簡単…マッドドッグは本来の姿と、あの姿の二つがあるというだけだ。今までそれを使用する機会は、非公式でどちらかと言えばウォーミングアップに近い戦いで鋼鉄機神の英雄”最強プレイヤー”として有名な”サーたん”さんぐらいしかその切り札という名の最後の手札を使ったことはない。
さて、話を戻すと…サイクロプス戦でその手札を使わなかった理由は一つだ。あの機能は各戦闘で一回しか発動できない本当に初見殺しな機能。俺が、負けると思った瞬間にその機能を使って初見殺しで相手を削るか倒すかという技である。その為現実で使うと、元に戻れなくなるのでは?という不安がよぎり切り札を切ることができなかったのだ。ちなみに一応、れっきとしたテクニックではあるのだが…残念なことに普段使いする姿が19mと大型化し被弾判定が大きくなるためよくある攻略サイトでは”話題にすんじゃねぇ”と脅されるレベルで嫌われている。(運営的には最後の切り札的な意味合いで実装したに違いない…現に何度か調整が入っていたが使っているのは俺ぐらいしかいなかった。)
「…まぁ、整備側の人間は『廃棄して新しい機体を作った方がコストが安い』って言ってたけどね」
「すみません、廃棄だけは勘弁してください愛機なんです。」
「だ、大丈夫だよ?僕が廃棄は禁止だからって釘を刺したから下手な人でもない限り廃棄しないから。」
「…ウォッチドッグは、どう、なの?」
「そっちは整備が難しいって苦情しか来てないかな。」
「……むぅ。」
―――そんな会話をしながら、目的の整備場に向かうのであった。
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「嘘だろぉ、胸部フレームが曲がってるとか見たことないぞ。どう使えばこんな曲がり方するんだぁ…?」
「うわ、ここのアーマーがまだ冷えてきってないんだけどっ!冷却ホース持ってきてー!!」
「
「だめだ、この武器の回路自体がオーバーヒートで壊れちゃってる。こりゃぁ、作り直した方が速いなぁ…」
「うわぁ!?じゅ、銃身の金属が溶けて塞がってる!?しかも発射機構も破損してるじゃないか!!」
…と、来る途中で説明された
というか―――
「―――俺のマッドドッグは表面しか調べさせないんじゃなかったのか!?」
「…あれが、リーダーの、とっておき。」
「うーん…まさかのカンナ整備長の連絡ミスかぁ……。」
「あぅ?きゃっきゃっ!」
俺のマッドドッグは本体から引っぺがされ中身である”パンドラウルフ”がさらけ出されている。
俺がパンドラウルフを指さして
「一応、機密性保持は完璧だろうから問題はないと思うよ…それにいざ使うときに整備不良で使えません。なんてよりかは、いいんじゃないかな。」
「おい、
「ヒューマンエラーは僕がどうやったって止められるわけがないじゃないか!」
ルチアが乗るベビーカーをツバキに託してから膝から泣き崩れて荒ぶる
「はぁ…はぁ……ともかく、マッドドッグとウォッチドッグ、おまけにマッドドッグの中身は技術解析を並行して整備してもらってるから…とりあえずカンナ整備ちょ―――」
[バァン!キィィィィィン…]
「おい誰だ、
「すみませーん!整備中に誤って作動しちゃいましたー!!」
「あれほど弾は抜いとけって注意しただろうが!!」
「………。」
あ、これは話しかけちゃいけない奴だ。
「ソニア、ツバキ。ルチアを連れてしばらく離れてなさい。」
「「ア、ハイ。」」
「うー?」
俺はベビーカーを押すツバキと一緒に足早にその場から離れ、ズンズンと赤いオーラを発しながら整備中の2機の元へ向かう
やがて、整備士の人たちが
普段穏やかで大人しい人ほど、怒るととてつもなく恐ろしいって話は本当だったんだな…よし、
主人公側の切り札って意外とボロが出やすいよね。