夏油先生と真依のパーフェクトトリオン授業 作:かりん2022
百鬼夜行の開催を宣言したその瞬間だった。
飛行物体Xが墜落してきた。
「なんだ!?」
「ゲホッ」
そこから、2人の男が出てくる。
「う……夏油先生! 夏油先生!! 生きてますか!!!」
「悠仁。私はもう駄目だ」
「夏油先生!」
「お願いだ、虎杖悠仁。君にしか頼めないんだ。私を悟の元に連れて行ってくれ」
「夏油先生! まさか……」
「君には悪いが、私は君の母君の中の人に触れられるのは絶対に嫌だ」
「夏油先生……!」
「上層部のジジイ共にも絶対に使われてやらない!! ボーダー相手だって嫌なんだ」
「夏油先生……」
「例え五条家の蔵で忘れ去られる事になろうとも、私は悟以外の所有を認めるつもりはない!! これはもう生理的な問題だ!!」
「でも、俺、非術師だから、五条悟に会えるかどうか……! なんで俺!? 何で皆、俺にばっかり託すんだよ!?」
「ごめんね、悠仁。頼んだよ。悟に渡すその時まで、私の身は預ける」
そうして、夏油が収束していく。
「夏油せんせーっ!!」
カランと音を立てて夏油だった奇妙な棒状の道具が落ちる。
そして、空中にいくつも映像が現れた。
非術師らしき少年は、ぼたぼたと涙を溢した。
『いい子だね、悠仁。それを持って帰っておいで。君の兄も待っているよ』
女子。
『ブラックトリガーの発生を感知した。夏油傑はうちで預かる。夏油傑は呪術師なんだから、ブラックトリガーの権利は呪術界にある。何より、直哉さんに続いて夏油先生までボーダーに持って行かれるわけにはいかない。持ってこい。そうすればお前の兄弟のことについても口利きしてやる』
伏黒恵。
『虎杖悠仁。あなた、自分の所属は覚えてるわよね? 夏油先生のブラックトリガーは必ずボーダーに持ってきなさい。話は聞いていたわ。貴方が次の呪霊操術の使い手になるのよ。いい? 呪霊の兄弟など切り捨てなさい。ブラックトリガーなら受け入れてもいいけどね。呪術師を伝統芸能師にする。私の野望は知ってるでしょ? その為に、それは必要な道具よ』
禪院真依。
『夏油君がブラックトリガーになったようだね。言い値で買おう。一億でも二億でも即金で払うよ。お金は力だよ。君の兄弟を匿うのも手伝おう』
冥冥。
『悠仁! お兄ちゃんの事は気にするな! いいか、自分の心に従え!』
どうみても呪霊には見えない青少年。
「お、俺……。皆ひでぇよ、夏油先生は仲間だったろ、普通に話してたじゃねーか……」
『『『『『とりあえず、早くこっちの世界に戻ってきなさい』』』』』
「夏油先生、力、貸してください。トリガーオン! えっと、元の世界に戻る呪霊を出して!」
虎杖少年が、棒に願うとなんだか変身して、呪霊が現れた。
『帰還はできるようだな。よし来い』
「お、俺、俺……!」
『ちっ 迷うかグズがよ。こうなんのは予想ついたろ。面倒だな。そっちいくわ』
禪院真希。
『お姉ちゃん。ゲートは一回しか使えないわ。戻ってくるには……』
『ブラックトリガーのゲトセンを調教するしかないんだろ。二回目だし、やってやるわ』
そして、黒いゲートが現れ、そこから真希が、飛び込んでくる。
「直哉。頼むわ。トリガーオン!」
真希が変身して、投射呪法で虎杖をボコった。
虎杖の変身が解除される。虎杖を追い詰める真希。
「夏油、先生。先生、なんとかしてくれよ!」
「いくぞ」
「よくわかんないけど、それ、僕宛みたいだね」
すっと虎杖の前にでる五条悟。
「ああ? お前の夏油はそっちにいるだろうがよ。邪魔したのは悪いけどよ、こっちの事情に首突っ込まねーでくれるかな」
「いやでも、全力で頼られたら、ねぇ?」
「私も、私の意志が目の前で平然と踏み躙られるのは嫌かな」
「ご、五条悟! 夏油先生! お願いだ、夏油先生を助けて!!」
「うーん。虎杖くん。残念ながら、この世界では私と悟は敵対してるんだけど、どっちに渡してくれるのかな?」
「ええ!? 選択肢また増えたの!??」
「増えたね」
「とりあえず、保護するからおいで〜」
「流石に私の術式が持っていかれるのは嫌かな。しかも非術師に」
「か、カメレオン!!」
「ちっ なんでガン首揃ってんだよ。私も一旦逃げるか。カメレオン!」
「消えた!?」
「ふむ。逃げるか。追わせないよ、悟。彼はこっちで捕まえる」
こうして、ブラックトリガー杯夏油傑争奪戦は始まった。
希望するルートは
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百鬼夜行
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