夏油先生と真依のパーフェクトトリオン授業 作:かりん2022
マシュマロ
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呪霊を倒す新しい組織ボーダー。
そのボーダーの面々が、廃墟で作戦タイムをしていた。
「逃げられたのはこれだけかい? 点呼。夏油無事」
「刃、無事!」
「真希、怪我はねぇよ」
「真依、同じく無事」
「順平、無事です」
「怪我してるじゃん、順平。あ、虎杖無事です」
「幸吉、問題なし」
「津美紀、生きてます。腕に負傷。問題ありません」
「直哉、自分も無事や。博士は来れんかったようやな」
「壊相無事です」
「血塗いるぞぉ。でも兄者が……」
開幕お通夜なこの一行。襲撃されて、呪霊による緊急脱出で並行世界まで来てしまった面々である。残された面々は絶望的とみていいだろう。甚爾はどんな状況でも生き残る気がするが。
思わずため息も吐いてしまうというものだ。
「あー。方針だけど。トリガーは隠す。こっちでも呪術師に見つかればトリガーもほぼほぼ没収の上研究の破壊処置をされると思う。幸吉と真依、それに悪いけど私は絶対に帰る。でないとボーダー終わるからね。直哉、津美紀、刃、真希、順平、悠仁、壊相、血塗はそのサポートって事でいいかな。依頼は呪詛師サイトで変装して受けて、全員で片付ける。で、体制を整えて一ヶ月潜伏する。そして、力を蓄えて様子見して、帰還する。いいね?」
呪霊による転移の力を貯める必要がある為、あと一ヶ月は必要だった。
そして、潜伏するにしても、この世界の資金を殆ど持っていない。
「トリガーは隠す言うてもな。あからさまな機械があったら調べるやろ。そもそも自分らトリガーないとなんもできんやろ、ボーダーなんやから」
「だから、呪術師からは基本逃亡になるね」
「悟君に頼まれへんの? しゃーないやろこの状況やと。もういっそ掘られろや。ハニトラや」
「取引材料の呪具なら私が作るわよ?」
「こっちの悟の性格わからないし、保留かな。調査が先」
「せやなぁ。しゃーないか」
「ん? なんか外の様子がおかしいな」
「どうしたの?」
「五条悟を呼べって言ってる。いつの間にか帷が張られてるみたいだ」
「はあ?」
「一般人が閉じ込められてる。多分、津美紀や刃は出られないな。かなり大規模な呪詛師の犯行だと思う」
「放ってはおけないね。なんとかしないと出られないわけだし。目立たないようにしつつ、どうにかしよう」
「切り替えようぜ! 隠れんぼしながら撃破ゲームって事だろ! 見つかったら負け!」
「そうね。ボーダーの女帝ここにありと知らしめてやるわ」
「見つかったらダメなんだってば」
「特に私と直哉、幸吉、真希と真依はバレないようにしないとね」
そうして、ボーダー達は散らばる事となったのだった。
早速、幸吉は呪骸を散布する。
「(メカ丸がいるね。呪骸がつけてきてる。戦場の中継ってとこか)」
五条悟には即座に探知されるが、そこまでは覚悟の上である。
さて、幸吉からの情報をもらい、ボーダー達は顔を顰めた。
「だいぶ状況は悪いな。人質らしき人達の数が多すぎる。真人も向こうにいるし」
「帳を壊すしかないな。メテオラでいけん? 隠れる言っとる場合ちゃうやろ」
「正当な解除とメテオラ、双方で考えよう。私も呪霊を出すから……参ったな。メインが主力だ」
「心配ねーよ、夏油さん。俺が守る!」
「頼もしいね。じゃあ、逆に派手に行こうか!」
「はいはーい! 派手なのは大好きよ!」
「私はそんな派手なのは好きじゃねーんだけど。ま、仕方ねーか。見殺しはできねー」
「じゃあ、行こうか。ボーダー出陣!」
「「「「「「「「「了解!!!」」」」」」」」
「幸吉、支援します!! このビルを中心に500メートルの呪霊の明度をアップ!!」
「あいあいっ メテオラで帳の破壊に向かいます! おねぇちゃん、守ってね」
「じゃあ、私は呪霊を人々の護衛に回そうか。トリオン隊になれば悟には感知出来ないしね。その状態で呪術使うと、トリガーの寿命が短くなるけど、まあ非常事態だ。仕方ない」
「夏油さんのその制約、いつもじゃん」
「確かに!」
悠仁がツッコミ、順平が追従する。
笑い声が響いた。
「誰だ、あのパイロットスーツみたいな服の女の子!?」
「なんだ!? 壁が見える!」
「はいはーい! 皆、壁に穴が空いたら走ってね。メ・テ・オ・ラー!!!」
轟音。閃光。爆発。揺れ。そして帳に走る罅割れ。
消えていくそれに血管を浮かせた真依が叫ぶ。
「直哉ぁっ!! 行くわよ!!」
「はいはい、クイーンがお怒りやな。トリガーオン!」
直哉と真依が接続し、再度のメテオラで帳を一時的に破壊する。
「うーん。駄目ね」
「見つかったみたいや、逃げついでに怪しいの探そ」
「一回破壊できたんだから満足しろよ。行くぞ、真依」
一方、五条悟は人々のひしめく場所へと到着していた。
人々は突如として見えるようになった呪霊に困惑する。
『五条悟。24時間、俺が所属する組織ボーダーに意図して敵対しないと縛るか。その代わりにボーダーは6時間の手助けと非術師に対する敵対行動を48時間しない事を縛る』
「ボーダー?」
「メカ丸!? 死んだはずでは!」
「俺が間違いなく殺したはずなんだけどな」
『俺はこの通り生きてる』
「こいつらの仲間じゃないの?」
『俺を殺そうとするような奴が仲間だって? はっ笑わせる』
「どうやら、何かトリックがあったようだね」
「ボーダーってそれ、役立つの?」
『俺がいる。それだけで十分だろ?』
幸吉は自信満々に告げて五条の隣を飛んだ。
「言うね。いいよ、縛ってあげる」
その言葉と同時に、数多の呪霊が特級呪霊を襲い、それに乗ってきた虎杖と順平、刃が突入してきた。
「呪霊お掃除サービス、ボーダー到着でーっす!」
「こんにちは死ね!」
「避難先はこちらです! 皆さん、僕についてきてください!」
「こっちだぞー」
「落ち着いて避難してください」
「悠仁!? いや、違う! 人間じゃない!? それに傑の呪霊、なんで!? 吉野 順平も死んだはず!」
「裏切ったか夏油!」
「順平まで生きてたなんてね!」
漏瑚と真人が驚愕する。
「裏切った? 元から夏油さんはボーダーだっての!」
「あ、あはは……後からこっちの夏油さんに叱られそう」
「ヒャッハー! 死ね死ね死ね死ね〜!」
「非術師傷つけたら、五条悟がこっちを攻撃可能になるから気をつけろよ、刃」
「縛りプレイは十八番中の十八番だっての!」
「頼もしいことで! げっ」
乱戦の中、虎杖が上半身を吹き飛ばされた。それとともに普通の服の五体満足の体に戻る。
「悠仁!」
「何やってんのさ、虎杖くん!」
「だっさ」
「げむおば」
心配する五条。辛辣な言葉を吐き捨てる刃、既に諦めた顔の虎杖。
「悠仁が人間になった!?」
「悠仁! 逃げなさい! エスクード!!」
「よくわからんが、宿儺の指を飲ませるぞ、宿儺の器!」
「させるわけないでしょ」
「うおおお弟を虐めるなぁぁぁ」
そこで、棒立ちになっていた腸相が再起動する。
「壊相! 血塗!」
「え、兄者悪いことしてんの?」
「兄さん……? いつも私たちのお手本になる姿を心掛けているという話は」
弟たちにドン引きされて腸相のSAN値は直葬される。
混乱のままに、五条悟は敵を掃討した。さすがである。
『外も粗方すんだ。帳も壊したし、逃げるぞ』
「了解!」
「待て! なんなんだよ、聞いてんだろ、傑! どういうつもりだ!」
『伝言だ。他人の空似だよ。放っておいてくれないかな、悟』
「そんなわけないだろ! そんな事もできるわけがないだろ!」
悟は傑の元に転移する。
そこで悟が見たのは、体を乗っ取られた傑だった。
それはそれで倒すとして、傑を倒して解放された呪霊を掃討している間に、ボーダー達は逃げ切っていた。
今までやっていたゲームが終了した。
両親が死に、遺産で細々生活してきた刃は、死ぬ事に決めた。
縄を首にかけた時、ガチャガチャと鍵をあける音がする。
「は? こんな時にドロボー?」
ドアが開けられる。ズカズカと入り込んでくる人たち。その先頭にいるのは。
「うっわ……うっわ……」
「コメントに困る」
「兄さんついてこないで!」
「兄者にそんな事を言っちゃ駄目なんだぞ、兄者」
「刃さん、死なないでください! 生きていれば、楽しい事はいっぱいありますから!」
「あ、死ぬんなら家と戸籍くれない? 俺ら困ってるんだよ」
瓜二つだがムキムキマッチョな自分をいて、刃は気絶した。
この話のボーダー設定
組織っぽいが、どちらかというと特許と資金力を背景にブイブイ言わせた不良チームである。
呪専と敵対もしてる。順当に潰された。
術師の秘密の規定なにそれな勢いで、呪霊を倒すゲームを広めた。