夏油先生と真依のパーフェクトトリオン授業 作:かりん2022
百鬼夜行の日が来た。
乙骨と真希とボーダー組はお留守番である。
真依も闘うはずだったのだが、何故か急遽お留守番となったのだ。
お留守番のはずなのに、呪霊に襲われてるのなんでですかね?
夏油と子供3人が襲撃に来ていた。
「私にも一緒に来てもらうよ」
「遠慮するよ。帰還の為の呪霊探しはこっちの方が良さそうだし。それより気になることがある」
「何かな?」
「その子達、日の当たる場所を用意してあげなかったのは何故かな?」
呪霊が襲い掛かる。
それを貫くのはアステロイド!!
「言い返せねーの? ダッセー!」
真希が孤月を振るい、飛びかかる。
「夏油先生、お話聞いてほしいな! 物理で!!」
真依がアステロイドを次々と撃ち込む。
「夏油様は、夏油様がうちらの太陽なんだよ!」
「夏油様を返して!」
「夏油様!」
「君が怒ってくれて良かった。私も君を勧誘したい。呪術師に囲まれて、呪術師の為に生きる仕事がある。その子達もちゃんといる。呪霊と闘う必要もない。勉強の必要はあるが、嫌いじゃないだろ? 子供達も連れていくといい。最初は同じ顔に戸惑うだろうけど、受け入れてくれるよ。京都校の勧誘が激しくてね。でも私は、東京校でボーダーの子達の面倒を見たいんだ」
「君は何故非術師と共にいる!? 彼らは呪霊を生み出すだけの害悪だ」
「何をー! 頑張って戦ってるじゃない!!」
「真依のいう通り、私の世界の非術師は生み出すだけの害悪じゃないんだよ。私をさらってこんな姿にしたやつもいたけどね。私の為に泣いて、怒って、命懸けで、実際死んでくれた非術師の子供達もいる」
「……夏油先生」
「この世界では違う!」
「そうだね。でも、同じ状況なら、非術師だって人々の為に命を賭して闘ってくれると思うよ。それに」「見つけた、傑」
ゾゾゾ、と悪寒がして夏油教師は下がる。
無造作にスマホが向けられ、フラッシュが焚かれた。
「!!!!!」
「夏油先生!!!」
ガクガクと震えて動けなくなる夏油先生。
「悟」
「すーぐーる。心配させんなよ」
動けない夏油を回収する五条悟。
「夏油先生にフラッシュを焚くなんて! ダメなの知ってるくせに、どうして……!!」
「黙れ真依。傑は京都校に移籍させた。文句は言わせない」
「な……!」
「直哉と真依の移籍手続きも済んでる。帰るよ、京都校に」
「君は、並行世界の悟かい?」
「そうだよ、並行世界の夏油傑。何その姿、ウケんね。教祖様?」
「……君は。君も。私をもの扱いするのか」
夏油教祖は信じ難いと悟を見つめる。
「そうだけど?」
「それなら、君の世界での私の敵は呪術師なんだろうね……!」
気がつけば、教祖夏油は全力の攻撃を並行世界の五条悟に放っていた。
自分でもわからないが、心に嵐が吹き荒れていて、そうせずにはいられなかったのだ。
それは容易く弾かれ、両手両足を穿たれる。
「あー。こっちの傑も連れていくかな」
「五条先生!」
「憂太。あれ、憂太がこっちいんの?」
「五条先生、夏油先生は元から帰りたがってました。そこまでしなくとも……」
「傑が帰りたいのは非術師のところだよ。全く、自分が呪術師だって覚えてるのかな?」
「「「五条悟っっ!」」」
子供たちが歯向かうが、容易く蹴散らされる。だが、それが作り出した時間が間に合わせた。
「傑。大事な質問だから、答えてくれないかな」
「悟」
そこに現れたのは、この世界の五条悟。彼は穏やかな声で問う。
「傑。この世界で生きるか。そっちの世界で生きるか選びな。こっちの世界で生きるんなら、呪詛師にならない限り僕が守ってあげるよ。こっちの傑も、縛りをするなら受け入れる。学校からは許可なしじゃずっと出られないけどね」
差し伸ばされた手。
「私の世界の、悟は」
「うん」
フラッシュのショックで、震えながらも夏油は告げた。
「ほんっとーにクズだけど、一人には出来ないよ」
「こっちの傑は?」
「悟っ」
差し出された手を取って、五条悟は言った。
「何も奪わせないし、何も奪わない。元鞘ってことで、帰ったら?」
そして、五条悟は夏油教師と真依を攫っていって、夏油教祖も無事捕獲されるのだった。
もうちょっとだけ続くんじゃ