夏油先生と真依のパーフェクトトリオン授業   作:かりん2022

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トリオン授業4限目

百鬼夜行の日が来た。

乙骨と真希とボーダー組はお留守番である。

真依も闘うはずだったのだが、何故か急遽お留守番となったのだ。

 

お留守番のはずなのに、呪霊に襲われてるのなんでですかね?

夏油と子供3人が襲撃に来ていた。

 

「私にも一緒に来てもらうよ」

「遠慮するよ。帰還の為の呪霊探しはこっちの方が良さそうだし。それより気になることがある」

「何かな?」

「その子達、日の当たる場所を用意してあげなかったのは何故かな?」

 

 呪霊が襲い掛かる。

 

 それを貫くのはアステロイド!!

 

「言い返せねーの? ダッセー!」

 

 真希が孤月を振るい、飛びかかる。

 

「夏油先生、お話聞いてほしいな! 物理で!!」

 

 真依がアステロイドを次々と撃ち込む。

 

「夏油様は、夏油様がうちらの太陽なんだよ!」

「夏油様を返して!」

「夏油様!」

 

「君が怒ってくれて良かった。私も君を勧誘したい。呪術師に囲まれて、呪術師の為に生きる仕事がある。その子達もちゃんといる。呪霊と闘う必要もない。勉強の必要はあるが、嫌いじゃないだろ? 子供達も連れていくといい。最初は同じ顔に戸惑うだろうけど、受け入れてくれるよ。京都校の勧誘が激しくてね。でも私は、東京校でボーダーの子達の面倒を見たいんだ」

「君は何故非術師と共にいる!? 彼らは呪霊を生み出すだけの害悪だ」 

「何をー! 頑張って戦ってるじゃない!!」

「真依のいう通り、私の世界の非術師は生み出すだけの害悪じゃないんだよ。私をさらってこんな姿にしたやつもいたけどね。私の為に泣いて、怒って、命懸けで、実際死んでくれた非術師の子供達もいる」

「……夏油先生」

「この世界では違う!」

「そうだね。でも、同じ状況なら、非術師だって人々の為に命を賭して闘ってくれると思うよ。それに」「見つけた、傑」

 

 ゾゾゾ、と悪寒がして夏油教師は下がる。

 無造作にスマホが向けられ、フラッシュが焚かれた。

 

「!!!!!」

「夏油先生!!!」

 

 ガクガクと震えて動けなくなる夏油先生。

 

「悟」

「すーぐーる。心配させんなよ」

 

 動けない夏油を回収する五条悟。

 

「夏油先生にフラッシュを焚くなんて! ダメなの知ってるくせに、どうして……!!」

「黙れ真依。傑は京都校に移籍させた。文句は言わせない」

「な……!」

「直哉と真依の移籍手続きも済んでる。帰るよ、京都校に」

「君は、並行世界の悟かい?」

「そうだよ、並行世界の夏油傑。何その姿、ウケんね。教祖様?」

「……君は。君も。私をもの扱いするのか」

 

 夏油教祖は信じ難いと悟を見つめる。

 

「そうだけど?」

「それなら、君の世界での私の敵は呪術師なんだろうね……!」

 

 気がつけば、教祖夏油は全力の攻撃を並行世界の五条悟に放っていた。

 自分でもわからないが、心に嵐が吹き荒れていて、そうせずにはいられなかったのだ。

 

 それは容易く弾かれ、両手両足を穿たれる。

 

「あー。こっちの傑も連れていくかな」

「五条先生!」

「憂太。あれ、憂太がこっちいんの?」

「五条先生、夏油先生は元から帰りたがってました。そこまでしなくとも……」

「傑が帰りたいのは非術師のところだよ。全く、自分が呪術師だって覚えてるのかな?」

「「「五条悟っっ!」」」

 

 子供たちが歯向かうが、容易く蹴散らされる。だが、それが作り出した時間が間に合わせた。

 

「傑。大事な質問だから、答えてくれないかな」

「悟」

 

 そこに現れたのは、この世界の五条悟。彼は穏やかな声で問う。

 

「傑。この世界で生きるか。そっちの世界で生きるか選びな。こっちの世界で生きるんなら、呪詛師にならない限り僕が守ってあげるよ。こっちの傑も、縛りをするなら受け入れる。学校からは許可なしじゃずっと出られないけどね」

 

 差し伸ばされた手。

 

「私の世界の、悟は」

「うん」

 

 フラッシュのショックで、震えながらも夏油は告げた。

 

「ほんっとーにクズだけど、一人には出来ないよ」

「こっちの傑は?」

「悟っ」

 

 差し出された手を取って、五条悟は言った。

 

「何も奪わせないし、何も奪わない。元鞘ってことで、帰ったら?」

 

 そして、五条悟は夏油教師と真依を攫っていって、夏油教祖も無事捕獲されるのだった。




もうちょっとだけ続くんじゃ
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