転生したらヒーローアカデミアだった件   作:生まれ変わったらスライムになりたい

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誤字報告してくれた方!ありがとうございました!
一応見直してるつもりですが、誤字があるまま投稿してしまうことがあるかもしれません。

気づいてくれた方は報告してくれると非常に助かります!


解き放たれし者

「君は、ヒーローになれる。」

 

ヘドロ事件から数時間が経った。

緑髪の少年は無茶をしたことをプロヒーローに説教され、逆に人質にされた方はそのタフネスが評価され賞賛されていた。

 

そしてオールマイトはと言うと、、

報道陣に囲まれいたのだが、緑髪の少年を追いかけるべく取材者を撒いて逃げてきたらしい。

 

ん、俺か??

 

俺は今物陰に隠れてオールマイトを覗き見しているとこである。

一つオールマイトに聞きたいことがあったのだが、どうやらそんな雰囲気でもなくなっていた上にオールマイトがかなり重大な秘密を暴露していたところに出くわしてしまったので困惑している所である。

 

要約すると、オールマイトの個性は【OFA(ワン・フォー・オール)】先代から引き継がれきた個性らしく、名前からしてもAFOと何かしら繋がりがあるのは明白である。

 

そして次の継承者が緑髪の少年である…ということだ。

 

「そろそろ出てきたらどうだ?少女。」

 

(バレてたーーーー!)

 

そう言われたら仕方ない。俺は物陰から出てオールマイトに姿を見せる。

 

どうやら少年にはバレてなかったらしく、かなり驚かれている。

 

「えっと、どうして俺のことがバレてたんです?」

 

オールマイトが怒っているように見えたので恐る恐る何故バレたのか聞いてみる。

 

「まったく…気配でそのくらいわかるさ。それで、何故ここに?」

 

流石No.1ヒーローだな。と感心しつつ俺は気になってきたことをズバリ聞いてみた。

 

「いや、ちょっと疑問に思っただけなんですが…ヘドロ事件の時、オールマイトがかなり遅れていた気がして。別に責めてるとかそういうことじゃないんですけど…違和感があって。」

 

「考えられるとしたら他のヴィランから足止めを食らっているとしか考えられなかったんですが…」

 

「なるほど、私を止めれるのはAFOかその関係者…と踏んだのだね。」

 

そう、俺が気になっていたのはそこだ。

なんせオールマイトを足止めなんて出来るのはAFOかその周辺のヴィランしか考えられない。

 

「結論から言おう少女。君の推測はほとんど当たっているよ。確かに私はあの時ヴィランから足止めを受けていたのだよ。」

 

「だが、恐らくAFOの仲間では無いと思う。」

 

ん?そうなのか。てっきり遅れたのはAFOの仕業だと思っていただけにそれは意外だった。

 

「そのヴィランとは軽く交戦しただけだが、情けない話だ。全く歯が立たなかったしそのヴィランは全然本気じゃなかったんだよ。街に被害が出ないように私も本気を出さなかったのは確かだが、あのヴィランは間違いなく私やAFOよりも強い。そう感じたのさ」

 

なるほど…ってええ!

マジかよ!

 

オールマイトとAFOってこの世界では最強の2人じゃなかったのかよ!?

オールマイトが言うなら間違い無いんだろうけどさ!

 

「ってかオールマイト!そんなことあるんですか!?」

 

「そりゃあ驚いたさ。底が見えない強さというかなんというか…同じ人間とは思えなかったくらいに。」

 

まさかオールマイトがあっさりと自分より強いって認めるヴィランって…本当にこの世界の人間なのか疑わしいくらいだな…

 

『告。その可能性は非常に高いでしょう。』

 

ラファエルさんもやっぱりそう思うか。俺以外の人がこの世界に来ているってのは朗報だが、ヴィランとなってくると話は別だ。

 

ヒナタのときみたいに話が通じない可能性だってあるし、仲間にする以前の問題だ。

 

「ってかそもそもなんで交戦になったんですか?そのヴィランが何か事件を起こしたとか?」

 

「いや、それがそういう訳じゃなくてね。そのヴィランが〈この新しい体を試したい〉と言っていきなり襲いかかってきてね。』

 

うーん。謎は深まるばかりだな。

 

「なるほど、ありがとうオールマイト。それじゃあ俺はそろそろ家に帰るとするよ。」

 

別にこれで一生会えないなんてことはないだろう。そう内心思いながらオールマイトと少年に別れを告げる。

 

「あ、そうそう。君って雄英志望なんじゃない?」

 

俺は思い出したかのように少年に話しかけてみた。

 

「えっ、なんでわかったんですか?」

 

「そりゃああんだけオールマイトの方が好きならそうなんじゃないかなって思っただけだよ。」

 

そんなことラファエルさんに頼らずとも俺にはわかる。

しかも彼はオールマイトの【後継者】なのだから。

 

「俺、リムル=テンペスト。君と同じ中学3年生の雄英志望だよ。」

 

「ぼっ、僕!緑谷出久って言います!」

 

彼は緊張でガチガチになりながらもちゃんと自己紹介をしてくれた。雄英志望同士、ここで会えたのはラッキーだったと思う。

 

「それじゃあ、次会うときは雄英の入学式で!またね〜」

 

そう言いながら俺は転移魔法を使い家に帰ることにした。

 

 

 

 

-----------------------

 

 

 

「ただいま」

 

「おかえり。遅かったね。」

 

家に着くと、母が出迎えてくれた。

事件に巻き込まれた俺は帰りが遅れていたので、心配してくれていたのだろう。

 

母の名前は静江(シズエ)=テンペスト。

純の日本人であり、奇しくもシズさんと似ている。

しかも旧姓が伊沢(イザワ)であるというのだから驚きだ。

俺の容姿がシズさんとそっくりである為、本当に親子って感じがする。

 

ちなみに父の名前はレオン=テンペスト。前世のレオン=クロムウェルとは全くの別人だが、容姿がほぼ同じだった。

前世ではあまり関係が良くない2人であったが、この世界では本当に愛し合っていたそうだ。だからこそ、母は今でも少し寂しそうなときがある。心の傷というのはそう簡単に癒えるものではない。

 

シズさんとレオン…本当に運命だったのかも。と思いつつ俺から話を切り出す。

 

「ねぇ母さん。俺…雄英高校受けてもいい…かな?」

 

「リムル…ヒーローって仕事はいつ命を落とすかわかんない危険な仕事なんだよ。」

 

シズさん…いや、母さんは少し涙ぐんでそう言った。

 

大切な人を失った母さんは私がいずれ命を落としてしまうのが心配で仕方のないのだと思う。

 

でも俺はヒーローになりたいんだ。

父の仇(AFO)仲間(転生者)に会う為に。

 

「母さん、俺も父さんが死んで悲しかったんだ。でも、プロのヒーローがいなかったら俺は悲しむ間も無く死んでいたと思う。それで俺思うんだ…俺や母さんみたいに大切な人が死んで悲しむ人がいなくなって欲しいなって。」

 

「そんでさ、俺のことは心配しなくて大丈夫だよ。立派なヒーローになって母さんに楽させるから!」

 

俺は笑顔で言った。

母さんに少しも心配させないために、もうあんな悲劇を繰り返さないために。

 

そんな俺の考えていることが伝わったのか、母さんは俺を泣きながら抱きしめてくれた。

 

「立派になったね…リムル。ありがとう…」

 

ありがとうはこっちのセリフだよ。

この時、俺はこの人が親で本当に良かったと心から思った。

 

「リムルが雄英で頑張るなら、私も頑張らなきゃね!」

 

母さんは涙を腕で拭いながら、そう言ってくれた。

 

こうして俺は10ヶ月後の高校受験に備えていくことにした。

 

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雄英高校を目指すのは良いのだが、俺は一つだけ悩みがあった。

父が命を落としてから、母が女手一つで俺ををここまで育ててくれた。それは前前世で一人暮らしだった俺には想像絶するほどの苦労だったのだと思う。

それに加え、俺が雄英に行くとなると更に苦労することになってしまうのではないか…という懸念があった。

現に母はさっき「私も頑張らなきゃ」と言っていたし、無理して倒れてしまうのではないか…そう考えてラファエルさんに相談することにした。

 

(ラファエルさん。母さんをなんとか楽させてあげることは出来ないか?)

 

『それなら提案があります』

 

流石ラファエルさん!それじゃあその提案を教えてくれ。

 

『個体名:ヴェルドラを封じる無限牢獄の解析鑑定が間もなく終了するからです。』

 

ってええ!!ヴェルドラがマジで解放可能なの!?

 

『マジです。』

 

何百年もかかるはずだったのに…凄いなラファエルさんは、、

 

『ヴェルドラを解放すれば、何かしらの職に労働させることが可能でしょう。』

 

ってかヴェルドラって天災と言われるほどの暴風竜。世界に四人しかいない世界最強の種族【竜種】の1匹。

 

そんなヴェルドラをこき使おうなんてラファエルさんはとんでもないな…

 

ただ、本当に頼もしい限りだな。そうと決まれば実行するとしよう

 

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「ここなら大丈夫かな。」

 

転移先は富士山の頂上。

日本で一番高い場所ならば流石にヴェルドラの衝撃を気にせず召喚できるだろう。

 

(にしてもあれから2年か、ようやく約束が果たせる。違う世界に連れてきて申し訳ないが…今解放してやるよ。ヴェルドラ!)

 

『告。無限牢獄の解析鑑定が終了しました。』

 

「ラファエル、俺の分身を作ってくれ。ヴェルドラの依代にする。」

 

『スキル【強化分身】を使用します』

 

ラファエルさんがそう言うと、黒い煙が出てきて俺の分身が作られた。

 

そして俺は、ヴェルドラの魂を依代となる分身に移動させる。

 

『告。(マスター)と個体名:ヴェルドラの魂の回廊の確立を確認しました。』

 

よし!成功だ!

 

俺の分身はどんどん体が大きくなり、髪色は金髪になった。

その顔はイケメンで、どこかヴェルドラの面影がある。

 

「我!ヴェルドラ=テンペスト!完!全!復!活!逆らう者は皆殺しだぁぁぁぁ!!」

 

この日、数百年ぶりに暴風竜(ヴェルドラ)が復活した。

 

 

 

 




最後まで読んで頂きありがとうございました!

アンケートの結果ですが、週一など定期的に更新して欲しいとの声が多かったです。

個人的にはそうしていきたいのですが、結構不安も大きいです。

月一更新は少なすぎるし、週一更新だと間に合うか分からないし、間に合っても駄作になってしまうのではないか…

とか考えちゃったりします。

なので月ニ投稿を来月からやってみたいと思います。

来月からは第二日曜日と第四日曜日の正午に投稿します!

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