転生したらヒーローアカデミアだった件   作:生まれ変わったらスライムになりたい

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特に物語が進むわけではないですが、個人的にどうしても入れたかった回です。

ヴェルドラ日記…最高に好きです


ヴェルドラ日記

♦︎また転生したら異世界だった件♦︎

 

むむむ…これは予測してない事態になったな。

まさかリムルが異世界に転生してしまうとは、、魔王への進化(ハーヴェストフェルティバル)自体は成功しているようだが。

 

しかし何故転生したのだ?…いや、これに関しては考えてもわからないことであろうな。我の勘がそう告げている。

 

それよりこの世界の景色だが、此処はリムルの記憶で見た景色とかなり似ているな。違いといえば人間の中にたまに異形なものが混ざっているくらいか。

 

うーむ、こう見ると結構リムルのいた世界とは違うのかもしれん。

どうやらほとんどの人間にはユニークスキルの様なものが備わっているらしい。

 

現に線路の上でなんかデカい人が暴れてるし…リムルの前世ではこんなことはなかったみたいだしな。あ、今は前前世か!

 

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ん、なんだ?コレは。

リムルの脳内はこちらに筒抜けなのだが、急に大量の記憶が流れ込んできたようだ。それも15年分くらい。

 

 

なるほどな。これは恐らく“この世界のリムル”の記憶なのだろう。つまり“もしリムルがこの世界で生きていたら”というパラレルワールドのリムルということだな。

そしてこの記憶が来たということはリムルがこの世界に順応してきているということか?

 

まぁこの世界は国籍だの個性届けだの面倒くさいルールが沢山あるようだからな!好都合よ!

 

しかし…これはなかなか凄惨な記憶だな。父を幼い頃に亡くしてしまうとは。父を殺したという奴もなかなかな強さを持っているようだな。我には遠く及ばないが…イフリートくらいの強さはある気がする。

 

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ほほう…あれがこの世界で最強と言われるオールマイトか。

リムルの記憶にいるAFOとかいう奴と同じくらいの力と言う訳か。

 

「イフリートよ、貴様がコイツと戦ったら勝てそうか?」

 

「わかりません。しかし、遠距離戦では私が有利。パワーが活きる近距離戦闘では不利といった感じでしょう。」

 

まぁそういう感じだろうな。

 

我なら万に一度も負ける事はないが、この世界は人間しかおらぬ上にスキルという概念そのものが無いからな。それで上位精霊であるイフリートと同レベルなのを褒めるべきか。

 

しかし、何事もないように振る舞っておるが、かなり消耗しておるな。その少年やリムルは気づいておらんようだが我の目は誤魔化せんぞ。

 

♦︎ヘドロ事件♦︎

 

「しかしリムルもお人好しだな。あんな少年のことなど放っておけば良いというのに。」

 

「いやいや、そうはいかないでしょう。あんな飛び立っていった人にしがみつく一般人の少年なんて危険すぎますし!」

 

「ふん!あの程度の高度から落ちるだけ死んでしまうような軟弱な体なのが悪いのだ。」

 

「無茶言わないでくださいよ…」

 

人間の体とは不便なものだ。飛べる訳でもなければ体も貧弱とはな。

 

「それはそうと、やはりあのオールマイトとやらはかなり無理していたようだな。」

 

腹の傷が深く、今じゃ筋肉が萎んで骸骨のようになってしまってる。

 

「なるほど!だからリムル様はハイポーションを!」

 

「今頃気づきおったか。我は最初から気付いておったぞ。」

 

「本当ですか?」

 

「うむ」

 

度々イフリートから疑われることがあるのだが、今回ばかりは本当であるぞ。

 

「話を聞いておると、やはりオールマイトはAFOとやらとの戦闘でその傷を負ったようだな。」

 

「ええ、というかヴェルドラ様。オールマイトのポケットにさっきのヘドロが入っていないような気がするんですが…」

 

「あ、ほんとだ。この人落としたねきっと。」

 

しかもこの場の全員がそれに気づいてないような感じだな。なんかオールマイトはフルポーション飲んで驚いとるし。

 

「やっぱりこの世界ではフルポーションのような万能薬ってあんまり無いのかな?そこまで驚くことなかろう。」

 

「そうですね。リムル様の前世にも多少の怪我や傷を治すような仕組みがあったようですが、それも限界があるのでしょう。」

 

「まぁ我の場合は滅ぼされても復活するがな!クァーッハッハ!!」

 

「話は変わるのですがヴェルドラ様、この少年はかなり辛い人生を送ってきたようですね。プロヒーローへの憧れは人一倍強いにも関わらず、生まれつき個性がないというだけでその道が断たれてしまっているとは…」

 

「だが、それで諦めたのならソイツはそこまでの人間だったという事であろう。ユニークスキルが戦闘に向かずとも、長い鍛錬を積めば人間の中なら最強クラスになったという者だっておるのだから。大切なのは生まれ持った才能ではなく、努力次第であろう。」

 

「なるほど!流石ヴェルドラ様です!」

 

ま、我も才能あってこその強さであろうがな

 

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ふぅ、にしてもこれでひと段落といったところか…ん?

 

「どうしました?ヴェルドラ様。」

 

「い、いや、なんと言うかな…」

 

何か嫌な予感…というかとんでもない気配がしたような。

 

「ラ、ラファエル様!?」

 

コイツには逆らってはダメだと本能が告げておる…

 

「本日はどのような御用向きかな?」

 

「我、イフリートは貴方様に従う所存です。」

 

『是。種族名:イフリートは名前が与えられておらず、自我が貧弱です。そのためスキルを獲得する土台ができておりません。修行の再開を推奨します。』

 

「はい!私イフリートは修行の鬼となります!」

 

「あ、あのぅ…我は?」

 

「告。個体名:ヴェルドラはサボりすぎだと確信しました」

 

ギクゥッ

 

『命。早急に究極能力(アルティメットスキル)を獲得するように。』

 

 

「それはちょっと、、無茶では?」

 

『可能です。演算能力を私が強制的に拡張しています。その状態を維持するよう努力し、無限牢獄の解析鑑定を行うように。』

 

できますね?と聴かないということは「やれ」ということなのだな…

 

「やるしかない…か。」

 

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♦︎解き放たれしもの♦︎

 

ふぅ。やっと行ったか。これでリムルの方に集中出来るのだが…どうやらヘドロのやつはもう倒したようだな。

 

ほぅ、オールマイトは代々受け継がれた力【OFA】というスキルを持っているようだな。それをあの少年に託す…そしてリムルの親の仇であるAFOを倒すための力ということか。

 

しかし、リムルのやつも中々鋭いことに気がつくものだな。オールマイトを足止めしている奴がいるなど全然考えてなかったわ。

 

だがその質問のお陰でかなり重要なことが聞けたようだな。

オールマイトを足止め出来るやつなどこの世界にはAFOとやらしかおらぬだろうからな。

 

そして、もしオールマイトの話が本当なのだとしたらこの世界にリムル以外の転生者がこの世界に来ている可能性が高い。

 

特徴としては、上位精霊より圧倒的に強く、人間ではないと思われる程の強さ、(人間ではないのかもしれんが)そしてこの世界最強であろうオールマイトに真っ先に喧嘩を売る変わり者であり、「新しい体を試したい」と言うような奴か…そんな奴が居たような居ないような…

 

ま、考えておっても仕方ないな!わからんものはわからん!

 

我はそんなことを考えてる暇はないのだ。早く無限牢獄の解析鑑定を行うとしよう。

 

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アレがこの世界のリムルの母親か…どうやら名前は静江と言い、その容姿はリムルと瓜二つ…というよりもシズとやらにそっくりだな。

 

「イフリートよ。貴様が憑依していたシズとかいうやつは確かこの者にそっくりだったよな?」

 

「ええ、私でも驚きなのですが。更にこの世界のリムル様の亡くなってしまった父親は“レオン=テンペスト”という名前らしく、私の召喚主である“レオン・クロムウェル”様にそっくりな見た目でした。」

 

「ふむ、確かその2人は前世でも運命的な出会いを果たしており、因縁があったようだからな。この世界では上手くやれていたようだし、少しでも道が違えば前世でも2人は仲良くできたのかもしれぬな。」

 

「はい…私としては複雑な気持ちですが…」

 

「まぁ過ぎてしまったことは仕方のないことだ。丁度今リムルがこの世界のシズとやらを説得したみたいだし、この世界では守ってやらねばならぬな。」

 

我がここを出るのもそう遠くはないはず。もし我がここを出たのなら、リムルが大好きなシズとやらを我が守ってやらねばな。

 

イフリートも前世のことは随分と気にしているようだし。

 

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「ついに獲得したぞ!究極能力(アルティメットスキル)究明之王(ファウスト)をな!これもリムルからの祝福(ギフト)のお陰ということか!」

 

「これでラファエル様から怒られずに済みますね。」

 

『問。究極能力(アルティメットスキル)を獲得しましたか?』

 

「はいっ!勿論ですとも!」

 

『それでは早く無限牢獄を破りましょう。』

 

「おおっ!外に出られるのですね!おめでとうございます、ヴェルドラさん。」

 

「まだ気が早いがな!クァーッハッハ!」

 

まずリムルと再開したら何を話そうか。

 

リムルの目の前でファウストを獲得したふりをするのが面白そうだな。

 

「おおっ!これがスキルの進化か!我のユニークスキル究明者(シリタガリ)究明之王(ファウスト)に進化したぞ!我の飽くなき探究心が願う究極の真理に辿り着く力だな!」

 

と言えば

 

「すごいよヴェルドラ!そんなに簡単に究極能力(アルティメットスキル)を獲得するなんてやっぱりお前は大した奴だったんだな!」

 

と褒め称えるだろうて!ハーッハッハッハ!

 

そしたらその後はあのAFOとかいう奴をぶっ飛ばしてみるかな。我がおしおきしてやるのも面白かろうて。

 

「ヴェルドラ様、忠告しておきますが…」

 

「む、何かな?」

 

「絶対に勝手な真似はしないほうがいいかと存じます。」

 

ギクッ

 

「確かに、ヴェルドラ様はとてもお強い。」

 

「うむ!」

 

「ですが、目立つのです。」

 

「まあな!」

 

「褒めてませんよ!〈まあな〉ではなくて、自重せねばならぬという話なのです。」

 

ん?

 

「もしかして、“コッソリAFOをぶっ飛ばそう”とか考えてませんよね?

 

え?考えてたけど…ダメだったかな?

 

「そ、そんな事は考えておらんよ?」

 

「本当に?」

 

「無論だとも!」

 

ここは押し切る。認めたら負けだと、そういう気がした。

 

「ならばいいのですが、心して聞いて下さい。ヴェルドラ様がリムル様の友として立つならば、ヴェルドラ様が何かしでかした責任も全てリムル様のせいにされる、と言う事を。【ありがた迷惑】という言葉があるらしいのですが、良かれと思ってした行動でも相手にとっては迷惑になる、という意味です。」

 

「なるほど…」

 

「リムル様から嫌われたら嫌でしょう?」

 

「泣いちゃうよね」

 

「だったら、迂闊な真似はせず、事前に是非を確認するように徹底してください!約束ですよ!」

 

「うむ、わかった!ならば同時にもう一つ約束しておこう。」

 

「なんでしょう、ヴェルドラ様。」

 

「我が貴様をそう遠くないうちにそこから出してやろう。これが約束だ。」

 

「ありがとうございます!その日を指折り数えて待ってます!」

 

「うむ。約束だぞ!」

 

我は力強く頷き、イフリートと固く約束したのだった。

 

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『命。個体名:ヴェルドラは(マスター)の為に身を粉にして働くように。』

 

むむむ…わかっておるわい。

 

さてと…ようやく、、か。

 

随分と早かったな。リムル=テンペスト。

数百年は覚悟していたと言うのに、わずか二年で終わるとは…

 

『告。無限牢獄の解析鑑定が終了しました。』

 

「ラファエル、俺の分身を作ってくれ。ヴェルドラの依代にする。」

 

『スキル【強化分身】を使用します』

 

リムルの声が聞こえてくる。無限牢獄を本当に打ち破ってしまうとはな…

 

我も人型で生活できるようだし、不自由しないだろうな。

 

『告。主マスターと個体名:ヴェルドラの魂の回廊の確立を確認しました。』

 

ふむ、成功だな。

 

 

「我!ヴェルドラ=テンペスト!完!全!復!活!逆らう者は皆殺しだぁぁぁぁ!!」

 

我はこの日、異世界で復活を果たした。

 

イフリートよ。必ず約束、果たしてやるからな。

 




最後まで読んで頂きありがとうございました!

物語全く進まなくてすいません!
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