転生したらヒーローアカデミアだった件 作:生まれ変わったらスライムになりたい
本音で言うと間に合わなかったんです(泣)
雄英高校二日目。
二日目からは入学式も終わり、本格的に授業が始まる。
しかし他の高校とは違い、授業の先生は全員プロヒーローとなっている特殊な環境となっていて面白い。
例えばプレゼント・マイクの英語の授業等。いつものラジオやヒーロー活動の時とは考えられない程普通だったり、意外な一面が見れたりする。
ちなみに内容は日本最難関の高校なだけあって超が着くほどハードだった。俺も一応前々世では大学を卒業しているのだが、それでもついていけないレベルなのだから流石雄英といったところだ。
まぁ俺にはラファエルさんがいるのだから心配ないだろう。
『真面目に授業を受けてください。
とか言ってたらラファエルさんに怒られてしまった。
長い午前の授業も終わり、昼休みとなった。昼食は食堂でクックヒーロー【ランチラッシュ】が作る一流料理を安値で食べることができる。
本来俺には食事は必要ないのだが、人間の姿ならばしっかりと味覚はあるし、前々世の料理が食べれるのなら食べない手はない。
まぁ節約しようとも考えたけど、ヴェルドラがしっかり稼いでくれてるからその必要もなさそうだしね。
そして食堂で料理を満喫した俺は、次の午後の授業に備え教室へと向かった。
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「わーたーしーがー…普通にドアから来た!」
その掛け声と共に勢いよくドアが開いた。ドアから入ってきた男は勿論オールマイト、しかも
「さぁ諸君。この時間の科目【ヒーロー基礎学】だ!!単位数も最も多いぞ。そして本日行うのは…コレ!!」
オールマイトはそう言いながら手に持ってるプレートを俺達に見えるように突き出した。
そのプレートには“battle”と書かれていた。
「battle…ってことは戦闘訓練!?」
「その通り!そしてそいつに伴って… 入学前に送ってもらった『個性届け』と『要望』に沿って作られた
リモコンのスイッチを押すと教室の壁の一部が飛び出し棚のようなものが出て着た。
「着替えたらグラウンドβに集合するように!」
各々がコスチュームに着替え、戦闘訓練が行われるグラウンドβへと向かった。
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グラウンドβにて、コスチュームに着替え終わった俺達は皆とコスチュームを見せ合ったり、紹介したりしていた。
「あれ、デクくんかっこいいね!地に足ついた感じ!…要望ちゃんと書けばよかった…パツパツスーツ恥ずかしい…」
麗日さんは恥ずかしそうに緑谷くんに自分のコスチュームを見せていた。
「それにしてもリムルさんのコスチュームもかっこいいね!」
ちなみに俺のコスチュームは暖かい青いコートと青いブーツに黒いズボン。首元には白いマフラーを巻き、腰には刀を差している。そしてなんと言っても顔にはシズさんの形見である仮面を付けている。
前世で活動していた服装と全く同じである。特に戦闘に有利な機能が付いていたり、こだわりがある訳ではない。ただ、俺はこの格好がなんとなく好きなのだ。
「ありがとう緑谷くん。緑谷くんのコスチュームもオールマイトを意識していてかっこいいと思うよ。」
緑谷くんはオールマイトを意識していたのに気付いて貰えたのが嬉しかったらしく、笑顔で「ありがとう!」と言ってくれた。まぁあんな格好をしていたら気付かないわけ無いと思うが…
「それじゃあ始めるか!有精卵共!」
そんな話を緑谷くんとしていたら、そろそろ授業が始まるようだ。
この後はオールマイトから戦闘訓練についての詳細が説明された。
まず、ヒーローチーム2名とヴィランチーム2名に分かれ闘う。ヒーロー側はヴィランが保持している核を回収する、又はヴィラン2名を捕獲することで勝利条件を満たすことができる。逆に、ヴィラン側は核を制限時間まで捕獲する、又はヒーロー2名を拘束することで勝利となる。
核はもちろんレプリカを使用するが、今回の状況設定を踏まえ、本物の核であると仮定して行動するべきだろう。
オールマイトも言っていたが、本物の
ちなみに肝心のチームに関してはくじ引きで決めるらしい。
「先生!このクラスは21人の為1人余ってしまいます!」
飯田くんからもっともな指摘が飛んできた。確かにこのクラスは特例で21人となり、2人ずつチーム分けしていくと誰か1人余ってしまう。
当たり前だが、1人では2人に対してほとんど勝ち目がない。それでは訓練にもならないだろう。
「それについては心配無用!」
流石オールマイト。やっぱりここは公平に決める案があるのだろう。
「今回の戦闘訓練はハンデとしてリムル少女は1人とする!」
「はぁぁぁ!?」
何言ってんだ!?この人!
いくらなんでもそれは問題ありまくりだろ!
オールマイトの発言に対しては流石に「えぇ…ちょっとリムルさんが可哀想なんじゃない?」「ケロ、リムルちゃんはそれで大丈夫なのかしら…」と少し批判的な声もあった。
逆に俺の個性把握テストや、試験会場が同じだった子達はそのくらいのハンデで十分と言っていたり、何ならそれでも足りないとオールマイトの案に賛成している声も聞こえた。
そして、結局は俺は1人チームとして訓練に参加することとなった。
くじ引きの結果は、一試合目が緑谷・麗日ペアvs爆豪・飯田ペアとなり、二試合目が俺vs轟・障子ペアとなった。
よりによってクラス屈指の実力者と噂される轟と、室内戦としては圧倒的なアドバンテージを誇るであろう索敵に長けている障子という厄介なペアを引いてしまった。俺の見立てでは全てのペアで一番強いのではないか…と思っている。
一試合目の緑谷チームと爆豪チームの闘いが始まった。
結論から言うと勝ったのは緑谷くんのチームだったが、内容的には爆豪くんのチームだったと言える。
最終的な決め手となった攻撃なのだが、緑谷くんが
しかし、こんな戦法は核を保有された室内では勿論使用することができないリスクのある戦法だ。のちの講評では、MVPは負けた爆豪チームの飯田くんとなった。
そして、問題の二試合目がそろそろ始まろうとしていた。
ちなみに俺がヴィラン側となり、核を保有する立場となった。普通なら核を保有して逃げ切った方が勝率が高いと考えるだろう。1人チームなのだから拘束された時点で全員拘束されたと見做され敗北となってしまうし、2対1の状況となると勝てる見込みがほぼ0となってしまうと考えるからだ。
しかし、今回の作戦はその逆。こちらから積極的に仕掛け、核を保有されるよりも前に2人共拘束してしまおうという作戦だ。
恐らくだが、相手は障子くんが索敵した後、轟くんが室内全てを凍らせる奇襲を仕掛けてくるだろう。そうなると核を保有して制限時間まで逃げ切るのはほぼ不可能だ。つまり、こちらから仕掛けるしか勝機がない…とラファエルさんが言っていた。
と、まぁこんな感じで勝機が薄いかのように話したが、正直なところそこまでヤバいとは思っていない。
こちらは前世で得た能力が多く、2人くらいなら正直なんとかなるだろうとも思っているしなんなら負ける気がしない。
自画自賛のように聞こえてしまうかもしれないが、実際そんなもんだろう。油断しなければ負ける相手ではないからね。
俺がそんなことを考えてる間に、試合開始の合図が鳴った。
最後まで読んで頂きありがとうございました!