ウルトラマンシヴァ first stage   作:ネン

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OP 「Be somewhere」
ED「赤く熱い鼓動」


PHASE.2 擬似ウルトラマン

「え〜と、光の国や銀河連邦警察だけでは対応出来ない案件があるから、PACHが設立されたんでしたっけ?」

 

「そうだ。そして、怪獣や怪人と戦う為の力として擬似ウルトラマンシステムが存在している。」

 

擬似ウルトラマンとしての力を与えられたホズミは、PACH本部に存在する戦闘訓練施設「闘技場」で座学と実践の指導を受けていた。指導をしているのは特務隊1番隊隊長を務めるダイキという男だ。

 

「さて、ここで俺の方から質問だ。擬似ウルトラマンシステムが作られた理由は先程言ったが、使用者本人が変身する構造になっているのは何故だと思う?」

 

指示棒を触りながら、ダイキはホズミに問題を提起する。その眼差しは真剣そのものだ。

 

「だいぶ前にジンさんに聞いたから、うろ覚えなんですけど、確か防衛兵器としてのウルトラマンを作り上げた組織が複数あって、その人造ウルトラマンがどれも敵の手に落ちてしまって、人類に牙を剥いてしまったからだと聞いています。」

 

「正解だ。変身者がいない方式だと、奪われて敵に利用されるリスクが発生する。かといって高性能のAIを搭載すると、生みの親に叛逆したといった事例もある。だが、直接変身する構造ならば使用者の強い意志と心でその強大な力を制御し、本来のウルトラマンに近い事が可能となる。だから、使用者が直接変身するシステムを採用してるんだ。」

 

「なるほど、直接変身しないパターンだと、失敗した例が多いんですね。」

 

「そういう事だ。さて、次は実戦に移ろうか。」

 

そういうとダイキは、I字型の変身装置「スパークランサー」を隊服の胸ポケットから取り出した。

 

<座標K06にスペースビーストが出現!出撃可能な者は出撃せよ!繰り返す!座標K06にスペースビーストが出現!出撃可能な者は出撃せよ!>

 

大海原のように広い闘技場にスクランブル要請が響き渡った。ダイキは何かを決心したかのように、スパークランサーを懐にしまった。

 

「良い機会だ、ホズミ!座標K06に向かって、ビーストを倒すんだ。」

 

「えっ⁉︎いきなりですか?」

 

「そうだ。危なくなったら俺が援護に入る。」

 

「分かりました!出来るだけやってみます!」

 

--------------------------------

 

座標K06はPACH(パーチェ)本部から、そう遠くない位置に存在している異世界だ。この世界には巨獣と戦えるほどの戦力を備えた防衛組織が存在していない為、PACHによって日頃から監視が行われていて、有事にはPACHの隊員がすぐに対応出来るようになっているのだ。

 

「誰かアアアアア!助けてくれぇ!」

 

「うわああああァ!逃げろォ!」

 

人々は悲鳴をあげながら、必死で逃げ惑う。騒ぎの原因となっている怪物は3本の首を持ち、中央の首は目のないイルカの様な形で、左右の首はそれぞれ隻眼となっている異形の姿をしている。この怪物の名は、「ガルベロス」不死身の生命力を持つ厄介なスペースビーストだ。

 

「A班は一般人の避難誘導を、B班とC班は地上からビーストに攻撃だ!各員散開!」

 

現場には既にPACHの一般隊員が到着しており、ビーストへの攻撃を始めようとしていた。

 

「ハッ!」

 

擬似ウルトラマン「シヴァ」へと姿を変えたホズミは、ガルベロスの前へ舞い降りた。それと同時に辺り一体にガルベロスとPACHの一般隊員達を巻き込むように光のドームが生成される。戦闘用亜空間「メタフィールド」へガルベロスを誘い込んだのだ。

 

「あの巨人は…ダイキさんが言っていた新しい特務隊の隊長なのか?」

 

「その可能性が高いでしょう。兎に角、あの巨人が異空間へビーストを誘い込んでくれたので、ABC班全員でビーストへ攻撃を集中させましょう。」

 

PACHの一般隊員達は各々の携行武器を構え、ビーストへ攻撃を加え始めた。

 

「シュワ!」

 

ホズミ=シヴァは訓練で鍛え上げた格闘術で、ガルベロスに攻撃を加えていく、流石のガルベロスもシヴァの格闘術の前に手も足も出ない。

 

「ハアアアア!シュワッ!」

 

ガルベロスを持ち上げ、シヴァは勢いをつけて投げ飛ばす。地面に叩きつけられ、ガルベロスは意識を失ってしまう。

 

「ハアアアア!ハッ!」

 

抜刀のようなポーズをとった後、シヴァは両腕で十字を組んだ。破壊光線「ミドルレイ・シュトローム」だ。

 

「やった!ビーストを撃破したぞ!」

 

「凄いパワーだな…ホントに新人隊長が変身してるのか…?」

 

PACHの一般隊員達はシヴァ=ホズミの強さに関心するばかりであった。

 

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「良くやったなホズミ。初陣にしてはかなり良い出来だぞ!」

 

「そうですか?ありがとうございます。」

 

本部に戻ったホズミはダイキから、賞賛の言葉を貰っていた。初陣の戦果を報告したのだ。

 

「この調子なら、充分に特務隊の隊長が務まると思う。これからも頑張ってな」

 

「はい、結果を残せるように頑張ります!」

 

そう言い残すとダイキは会議室から、去っていった。

 

 

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その頃、PACH本部の最深部に存在する総帥室では、2人の人間が会話していた。

 

「初陣で、この戦果とは…流石ノアの神に目をつけられただけの事はあるな…」

 

PACH総帥は、シヴァの戦闘中のビデオを見て関心している。

 

「ええ、その通りよ。いずれこの子はこれからのPACHを背負っていく事になるはずよ。」

 

白衣姿の女性「アルティマ」は、ビデオを見ながらそう吐露した。

 

 

「しかし、アルティマさん…君はいつ見ても若々しく美しいな…私はこんなにも老いてしまったと言うのに…」

 

「光の国の住人の私と地球人の貴方では、老化のスピードが違うのは当たり前よ。私は地球人が初代ウルトラマンと呼ぶ彼と同い年なんだから…」

 

「君と私が出会ってから、30年か…私の世界に怪獣が現れた時に君が助けてくれたのが始まりだったな。」

 

 

「貴方があの怪獣「ベムラー」に襲われていたからね…ホントは貴方の仲間も助けたかったんだけど…」

 

 

「いや、あの状況だと私1人を助けるのが精一杯だったろう。それからは壊滅した地球防衛軍を立て直すのに必死だったなぁ…」

 

 

「それからも色々あったわね…光の国や銀河連邦警察に掛け合って、立て直された地球防衛軍が今のPACHになったんだから…」

 

 

「全くだ。私としてもここまで大規模な組織になるとは思ってなかったよ…ところで…」

 

 

総帥はそこまで言うと、自分のスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを外した。

 

 

「久しぶりに良いかね?」

 

 

「ええ、大丈夫よ…」

 

 

アルティマは部屋の調光スイッチを操作し、部屋を薄暗くする。そして、部屋のカーテンを閉じた。

 

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「グーン。場所はここで間違ってないな?」

 

 

「ああ、間違ってない筈だぜ。」

 

同じ頃、2人の男が座標2jzと呼ばれる地点に出向いていた。黒髪の男の名は「キョウヤ」ホズミと同じ特務隊の隊長だ。その隣の金髪の男「グーン」はキョウヤの右腕である副隊長だ。

 

 

「今回の目的はミラーワールドに潜む仮面ライダーの討伐だ。知っていると思うが、ミラーワールドの中だと現実の生き物は数分で消滅してしまう。」

 

 

「ああ、その為にこの腕輪を俺は着けなきゃいけないんだろ?」

 

 

「そうだ。その腕輪を着けているとミラーワールドで無制限に活動する事が出来る。ある意味、正規のライダーよりも上位互換だな。」

 

 

「全くだぜ。さあ、早くいこうぜ。」

 

 

「ああ、変身!」

 

キョウヤは腰に巻いた「デュアルドライバー」にライダーアンプルと呼ばれる薬瓶を差し込み、スロットを左右に開いた。

 

 

<ICHIGO KUUGA FUSION UP CYCLONE MIGHTY>

 

 

赤と緑を基調とした姿へ変化したキョウヤは、鏡の中へ姿を消した。

 

 

「よーし、俺も行くぜ!」

 

 

キョウヤに続きグーンも、鏡の中へ突入する。

 

 

 

「すげえな文字とかまで、反転してるのかよ…」

 

 

「そういえば、お前はミラーワールドは初めてだったな…その名の通り、何もかもが反転してるんだよ。」

 

 

立体駐車場の高さ注意の看板を見て、驚くグーンにキョウヤ=仮面ライダーデュアルはフォローを入れる。

 

 

 

「ところでキョウヤ、討伐する敵の仮面ライダーってどんなやつら何だ?」

 

 

「ああ、それを今から説明する。万が一このタイミングでライダーと遭遇すると不味いから、あの柱の裏へ説明しよう。」

 

 

キョウヤはそう言い、グーンの肩を持ち柱の裏へ誘導する。

 

 

「このメモを見てくれ、討伐するライダーの詳細が書いてある。」

 

キョウヤが開いたメモには今回討伐するライダーの詳細が書いてあった。そこには悪徳刑事や凶悪犯罪者といった者たちが変身者という記載があった。

 

 

「凶悪犯罪者に悪徳刑事がライダーをやってるだって…?誰かさんが知ったら卒倒しそうだな。それで、俺は誰を倒せば良いんだ?」

 

 

メモの内容を理解したグーンは改めて、キョウヤに質問を返す。

 

 

「ああ、お前にはシザース、ガイ、ベルデ、インペラー、ファムの相手を頼みたい。残ったオーディン、リュウガ、タイガ、ゾルダ、王蛇は俺が相手をする。お前の方が先に片付いたら、援護に来てくれると助かる。」

 

 

「了解した。ところで戦うライダーを役割分担したが、そのライダー達と複数で遭遇した場合はどうするつもりなんだ?」

 

 

「その場合は、俺と2人で戦おう。特にオーディンやリュウガとサシでやり合うのはヤバいからな…」

 

 

キョウヤは仮面の下で遠い目をしながら、そう言い残した。

 

 

「ん?端末に反応があるぞ。そう遠くない所にライダーか怪人がいるな。」

 

 

「何?ちょっと貸してみろ。」

 

 

キョウヤはグーンからタブレット端末を受け取り、画面を凝視する。画面には反応を表す赤い点が3つ、キョウヤ達の現在地からそう遠くない所に存在している。

 

 

「確かに近くにライダーか怪人がいるみたいだな。ここは念の為、二手に分かれず、そのまま接触しよう。」

 

 

「了解したぜ。」

 

 

2人はそこらじゅうに存在している柱に身を隠しながら、端末の赤い点を目指して前進していく。

 

 

 

 

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次回予告

 

 

「デュアル?そんなライダー聞いた事ねぇぞ。」

 

 

「おいおい、イカれたやつしかいないのかよ…この世界の仮面ライダーはよ…」

 

 

「作戦終了…今回も汚れ仕事だったな…」

 

 

 

PHASE.3 キョウヤ、激震

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




遅くなってすみません笑
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