やる気のない天才の行く実力至上主義の教室   作:浜の小さな大魔神

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今日はオリ主対原作公式チートくんです!
個人的に書きたかったところです。
ちなみにオリ主の回想はかならずやります!(鋼の意志)


高鳴る興味と新たな火種

 

綾小路からは1人で来るように連絡が来ていた。全くなんなんだ?公開告白の罰ゲームかよ。ハァ,気乗りしない。

校舎間の通路から少し外れたところにある中庭。この前堀北と交渉という名のお喋りしたところとはまた違うところっぽいな。

 

何よりここの1番の特徴は監視カメラがないところか

 

 

「あれ,綾小路の奴まだ来てねぇのか?呼び出したんだからいてくれよ」

「待たせたな」

 

ゾクゾクゾクゾク!!

 

「⁉︎」

「どうした?俺の顔に何かついてるか?」

「おいおいおい,こいつはびっくりだわ」

「流石に気づくか」

「なんか隠してるとは思ってたけどまさかまさか。ここまでとはなぁ。それで?俺にこんなことして何がしたいんだ?まさかお披露目会のための観客エキストラとしてお呼びしましたなんてつまんねぇかというんじゃあねぇぞ?」

 

その瞬間,綾小路のほとんどノーモーションと言える蹴りが飛んできた。

それをすんでの所でかわす。

 

「っぶね!なんだタイマンか?マジどうしたよいきなり」

「気にするな,試したいだけだ。お前をな」

「随分とまぁ,雑に試してくれるじゃねぇの!」

 

こちらが放った右ストレートはあっさり交わされ,そこにクラス気味のカウンターが顎めがけて飛んでくる。

どうにかいなして手刀をクビに側面から打ち込もうとするとそれをそのまま交わされその勢いを利用されて投げられる。

瞬間的に体を捻って逃れるついでに蹴りを一撃腹に入れる

 

「今のは驚いたな。まさかあそこから組み伏せもできないとは思わなかったぞ」

「そう思うんならちょっとは驚けや」

「お前は,なぜそんなに強くなった?」

「いきなり質問とは。俺は,俺が守りたいと思ったもんを守るために必要なもん身につけたら気づいたらこうになってただけだよ。必要だがら頭良くして,必要だから強くなった。それ以上もそれ以下もない。お前はどうなんだ?」

「似たようなもんだ」

「相変わらずのらりくらりと」

 

そこでまた格闘戦が始まる。

一撃入れたけど,あんなんほぼ体重も乗ってない。当てただけの打撃じゃあいつの体を抜けない。

 

(それにしても固かったな。あいつの体。)

 

この時俺はこの違和感に気づいてなかった。

そして,その正体にはすぐ気づくことになる。

双方の蹴りがぶつかってからそれぞれの体が少し揺れる。すると,綾小路が態勢をあきらなか崩した。

 

(チャンス!)

 

そして,右の脇に左フックを打ち込みに行く。

筋肉のあるなしが関係ないところはいくつかある。

最も致命的に効く箇所はなんでもありなら,目,喉,金的,顎あたりだろうが,顔近辺はガッチリガードされてるし多分避けられる。だから

 

(脇腹の骨ぶち壊せば少しは鈍るだろ!)

 

そして,思いっきり脇腹を打ち抜いたはずだった。

しかし、、、、

 

「なんだ?この感覚.......まさか!グフォ!」

 

俺の意識は暗転した。

 

 

 

 

 

 

綾小路side

 

 

海堂 風磨,不思議なやつだ。

入学初日から俺に話しかけてきてくれた。

そもそも,顔はかなりいい。その上,担任の茶柱がいうには勉強もできてスポーツも抜群だという。

いまいち俺は詳しくないが野球の全国大会で優勝することが凄いことなのは流石にわかる。

その上この男は過去最高レベルのポイントをわずか1ヶ月で稼ぎ出した。ギャンブルのような駆け引きもうまいところが見てとれる。

そして,こいつは水泳の授業の時,俺の目の前で高円寺に勝った。

この時だ。俺がこいつに興味を持ったのは。

 

(こいつは,もしかしたら.......,)

 

次に,少テストである程度の学力があることがわかった。そして,俺がやろうと思っていた過去問の入手まであっさりとやった上で俺に渡してきた。

その時の頭の回転の速さ,渡す時の不自然のなさ,須藤や堀北をあっさりと理解させてしまう交渉術,鍛え上げられた肉体,圧倒的な頭脳に裏打ちされた機転。

全てが同年代で頭ひとつ以上抜けている。

俺の興味がとある期待に変わったのはこの前の中間テストの時だ。あいつは幼馴染だと言うBクラスの生徒に過去問を渡した。自分は目を通さずにだ。さらに言えば,あいつは須藤の為に平均点を下げると言う現実的方法を堀北のように自身だけがやるのではなくそれを自身の経済力を背景に多くの人物と共有した。その際の英語略の高い生徒のみに絞る観察眼の高さもさすがだ。

 

こいつならもしかしたら

 

俺を倒せるんじゃないのだろうか?

 

だから,俺はこいつを呼び出すことにした。

 

「あれ,綾小路の奴まだ来てねぇのか?呼び出したんだからいてくれよ」

俺は,自身の身に覚えのない期待に胸を躍らせながら声をかける。

もう猫をかぶる必要もないだろう。

 

「待たせたな」

 

こいつはすぐに俺の異変に気づいたようだった。

そこからはあっという間だ。

すぐに2.3言葉を交わして,一瞬の静寂ののち,俺はノーモーションで蹴りを放った。

 

(驚きながらあっさり避けられた,少し以外だ。流石に入ったと思ったんだが。まだまだ上方修正する必要がありそうだな)

 

その後も攻防を続けながら,ひとつあることを思う。

こいつはあまりに右手を使いたがらないな。

なぜだ?だが,お前が天才でもここまでわかりやすい弱点があってつかないわけがないぞ

俺はあえて体を崩してから右の脇を開けた。

当然だが俺は防護服を着ているので肋骨のような弱いところにはしっかりと対応できるようにしてある。

 

「なんだ?この感覚.......まさか!グフォ!」

 

意外なほどにもあっさり引っかかったので脳天を揺らしてやった。驚くほどあっけない幕引きに,がっかりしながらもひとつの疑念が残る。

果たして俺は、

 

こいつが初めから全力できた時に,俺は勝てたか?

 

今までも強い奴とは戦った。だが,ここまで準備して意表をついたのに粘られた。もしかしたら俺は,ここで俺の求めていた本物に出会えたのかもしれない。

 

そんな新しい期待にまた,俺の心は踊り始めていた。

 

「楽しみ,か。こんな感情を誰か特定の人物に俺が抱くことになるなんてな」

 

side out

 

 

 

 

15分ほどだろうか,暗転した意識がゆっくりと戻ってきた。

 

「目が覚めたみたいだな」

「あぁ、お陰様でいい目覚めとは言えねぇがな。どうせなら帆波みたいな可愛い女の子の膝の上で寝かされてたんならお前に意識飛ばされたのも意味があったと割り切れんだけどな」

「随分と饒舌に喋るんだな」

「いつになくテンション上がってんだよ。久しぶりだからな。お前みたいな天才ってやつは」

「そうか?まぁいい。お前は自身の重大な欠陥に気づいているか?」

「右手をつかわねぇことか?それなら無理だぞ?俺野球でピッチャーやってるから右手は基本的に喧嘩なんかでつかわねぇからな。」

「なるほどな。それにしても,まさかあそこまで俺に競り合ってくるとは思わなかった。」

「俺もまさか負けるとは思ってなかったよ。というか,まさか防護服着てるなんておもわねぇだろ普通。お前から仕掛けてきたんだぜ?なんなんだその用心深さ」

「勝てる確率を上げ,負ける確率を削る。至極当然のことだろう」

(こいつのこれは意識レベルで普通のことなのか。そりゃあ以上に強いはずだ。でもこんな感性は普通の生き方じゃ身につかない。)

「お前,なんかの施設出身だろ?」

「なぜそう思った?」

「普通のやつはまず,そんな考え方は持たねぇんだよ」

「それはお前の偏見じゃないか?」

「ハァ,そもそもお前のその無機質すぎる性質も,何に対しても知的好奇心以上の興味を示さない熱のなさも,所々感じる常識のチグハグさと以上な頭の回転の速さも,全部が全部人工的にかつ,後天的なカリキュラムで身につけたって言われた方がまだ納得できるって話だよ」

「やはりお前は特別だな。そんなふうに俺のことを思っている奴は多分,お前と堀北の兄くらいだろう」

 

その後,俺は綾小路が堀北生徒会長と繋がりがあることを知った。そして

 

「なぁ,お前は何者なんだ?そもそも,なんで俺にこんなことをした?お前が事なかれ主義と言ってるのは要するは目立ちたくないって話だろ?」

「そうだな」

「じゃあなんで,手を出した。それもよりによって同じクラスの俺なんだ?」

「興味だ。単純な興味」

「そうかよ。そんで,何もなかってのは教えてくれんのかい?」

「いや,今はまだ教えられない。必要になったら教える。」

「なら、その時は頼れよ。俺がお前の手駒にでもなって協力してやるさ」

「いいのか?言いたくはないが,俺はお前にそこまでしてもらえるほど親しくはないぞ?」

「俺はお前が気に入った。それに、友達を助けるのにたいそうな理由もいらないだろ」

「友達,,,か。そうだな,その時は頼らせてもらう」

「そうしろそうしろ」

 

俺は,綾小路清隆という人物を測り損ねていた。

どこかで俺の方が上だと奢っていた。

それがどうだ?無様に相手の誘いになって釣り出された挙句に意識を刈り取られた。そして,今話してわかった。

こいつはきっと,俺が本気で来ることを願っていたんだろうな。悪いな綾小路.....俺はまだ、自分の過ちと決別できない。だから,お前の願いに応えることも,拒絶もできないんだ。

 

「海堂,お前のことを聞いてもいいか?」

「すまないがお前と一緒で今はまた答えられない。いや,答えたくないってのが本音だな。俺の中ではまだ過去と折り合いがつかない。その折り合いがついたら,全部話すよ」

「そうか。受け売りで悪いが,もしその時が来たら話くらいは聞いてやるさ。」

「最後まで上からかよ。さすがだぜ,天才様」

「そんなつもりはなかったんだがな」

 

それにしても,

「苗字で呼ぶのかたっ苦しくて嫌いだ。俺,お前のことこれから清隆って呼ぶからお前の風磨って呼べ。友達だし,喧嘩じゃねぇがこんだけやったんだ。なんかここまでやって話してその上で苗字呼びなんて気持ち悪りぃよ。」

「そうか?わかった。これからよろしくな風磨」

「あぁ,よろしく清隆。そして,こっからは俺の宣言だ」

「宣言?」

 

「俺は,お前を超える。必ず,必ずだ。負けっぱなしは性に合わねぇ。」

 

まさか,こんなことを言う日が俺にくるとはな

 

「そうか,ならお前に改めて聞こう。お前に,俺が葬れるか?」

 

その言葉はまるで,諦めているようで,自分の方には一ミリも疑って無くて,期待しているようで,しかしその希望を持ち続けるのは心なしか怖いと感じていると,そう歪な感性を感じさせた。だからこそ俺は,こいつに言い放つ言葉は決まってる。

 

「覚悟しとけよ天才。俺が,俺の持てる全ての才能で持ってテメェをぶっ潰してやる!!!」

 

すると,清隆はまるでようやく出会えた運命に歓喜するように薄く頬を緩めるように,口角を少し上げて

 

「楽しみにしている」

 

そう言って帰って行った。

あぁ,楽しかった。こんなに楽しかったのは、ケンカし終わってこんなに心が満たされているのは初めてだ。

俺には今,明確な目標がまた一つできた。

俺はこの学校で,帆波を守る力が欲しいのだと思っていた。でも,それだけじゃなかった。俺は,今強くこう思う

 

"綾小路清隆をぶっ潰してやりたい"

 

きっとこの思いは,簡単には風化しないんだろうな。

まぁ,基本的には友達だから仲良くやるし,そもそもクラス間での闘争中に俺と仲間割れしてる場合じゃないけどね。

そんなことを考えているとまたひとつ,あることを思い出す。

 

「やっぱり勝つなら,俺は原点に帰ってもう一度,自分見つめ直さないとな」

 

俺はあるき始めた。

痛みにふらつきながらもその足取りは軽いような感じた。

 

 

綾小路side

 

 

 

「ならお前に改めて聞こう。お前に,俺が葬れるか?」

 

俺は,答えに確信があった。

しかし,聞かずにはいられなかった。

そして答えは予想通り,いや予想以上のものだった。

 

「覚悟しとけよ天才。俺が,俺の持てる全ての才能で持ってテメェをぶっ潰してやる!!!」

 

俺の求めていたもの以上だった。

超えるではなくぶっ潰す,か。

少し,楽しみになってしまうな。

それに,

 

「友達,名前呼びか。あの馬車にいた頃の俺が今の俺を見たらなんと言うだろうか。こんな,普通の高校生のようなことをしている俺のことを」

 

あの子らの俺には考えられなかった。

自分を越えようとする奴はいても,俺な対して真っ向から潰す宣言をするような奴はいなかった。

俺と肩を並べてくる奴なんていなかった。

理解しようとしてくれて,俺の期待を超えてくれる。

そんな友人であり,好敵手となるような存在に出会えた。

 

「俺は,あいつと戦うためにこの高校に来たのかもしれないな」

 

海堂 風磨

あの男にあってから,俺は新しい感情を覚えてばかりだ。

もしかしたら,俺はここで自身と訣別できるのか?それともやはり俺は無機質な機械のままなのか,いずれにしても楽しみで仕方がないな。

 

 

side out

 

 

 

綾小路清隆と一悶着があってから数日が経った。

俺たちの教室は6月1日の朝であることもあって朝っぱらからソワソワしっぱなしだった。

清隆を潰すと言ったはいいものの,まぁ直接やりあえる場面ももう少ないだろうし,何よりクラス感では揉められないだろう。

 

そんな各々の思惑(九割九部は自身のための欲)が飛び交う中で茶柱が教室に入ってくる。

 

 

「先生!ポイントが振り込まれてなかったんですけど今月も0ポイントだったんですか?!この一ヶ月俺たちほんとに頑張りましたよ?

中間テストも乗り越えたし、遅刻や私語だって…」

 

そんな当たり前のことで騒がれましても,,,

そもそもお前らのせいで無くなったな分で迷惑してんのになんでお前が多な必死そうなんだよ。そこでソワソワしてる山内お前もた。お前らは粛々としとけ

 

「少し落ち着け、池。もちろん先月お前達が頑張ったことは学校も認めている」

 

池はおとなしくなったのはいいが,あんなことで認めちゃうなんて、所詮は教育機関ってことかね。

 

「では、早速今月のポイントを発表する」

 

茶柱は前と同じような紙を黒板に貼った。その紙には各クラスの今月のCPクラスポイントが記載されていた。

Dクラスは87CP。他のクラスは前回に比べて100CP近く上昇していた。

 

(Dは87。ん?じゃあ支給されてないのは何か別の原因が.....)

 

そしてクラス全体に目をやると,何か明らかに不機嫌そうなやつを発見する

赤い髪の彼だ。

まさか.....あいつもそこまで馬鹿じゃないよな?

流石に〜わかるよなぁ?

 

「87……ってことは俺たちプラスになったってこたか!?」

 

俺の思考は池の声によって遮られた。池は立ち上がって喜んでいる。

 

「喜ぶのはまだ早いぞ。他のクラスはお前らと同等かそれ以上にポイントを増やしている。差は縮まっていない。これは初めての中間テストを乗り切った一年生へのご褒美の様なものだ。最低100ポイントが支給されることになっていたに過ぎない。」

 

そんなことはどうでもいいんだけど,0の理由って 

 

そう考えているのに,周囲は0がマイナスじゃなくてよかっただのどうだのと益体の話をするばかり。

やっぱりこいつらは本質と事態の急務性に気づいてない。

 

「あれ、でも、じゃあどうしてポイントが振り込まれてないんだ?」

 

ここで俺の当初の疑問に帰着した。池の言うとおり、87CPがあるなら、今日8700PPプライベートポイントが振り込まれていないとおかしい。

普通は最初に思い当たるんだよ馬鹿ども

 

「今回少しトラブルがあってな。一年生のポイント支給が遅れている。悪いがもう少し待ってくれ」

 

「え〜、学校の不備なんだからなんかおまけとかないんすか?」

 

クラスからはそのような不満が挙がる。

 

あるわけないだろう。そもそも不備なんかじゃないだろ,トラブルだったってんだろボケどもが

 

「そう責めるな。学校側の判断だから私に言われても困る。トラブルが解消され次第、ポイントが振り込まれるはずだ。ポイントが残っていればの話だが」

 

はァァ〜〜

はい、確定。須藤くん,君は今度は何をやらかしたんだよ。

新しい火種に俺は頭を抱えつつ,こんなクラスで俺は帆波を守るための力をつけること,清隆を倒すことっていう二つの目標を達成できるほどの余裕は手に入るのだろうか?

不安でしかない。てか現状だとどうやっても無理だろうな。

 

そんな風に考えながら,俺はまた思考の沼に入り没頭していくのだった

 

 




おまたせしました!
今回は天才なのに負けちゃいました!
まぁ,どんな奴も負けて強くなるが王道だよね。
というわけでこの作品の最終目標は帆波ちゃんと付き合うことではないです!
綾小路清隆をぶっ倒すことです。
まぁ,先の長い話ですが,皆さん温かい目で見てください。

木田くんにヒロインはつける?つけるなら誰!

  • 堀北鈴音
  • 椎名ひより
  • 伊吹澪
  • 坂柳有栖
  • 神室真澄
  • そもそもいらないしそんなに出さなくていい
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