やる気のない天才の行く実力至上主義の教室 作:浜の小さな大魔神
やっぱり可愛い女の子が出てくるものって見ようと思えるよね。
というわけで今回は帆波ちゃんやや多めの回です!
なんとなく察して欲しいけど,原作とは順番ぐちゃぐちゃなのであれ?って思うかもですけどご了承ください。
月末,茶柱先生がいつになく少し真面目な雰囲気を醸し出しながら教室へとは言ってきたので生徒たちは何かあったのだろうかと興味を示す者もいる
(まぁぶっちゃけこのクラスで何があったの?なんてこと言える状態じゃないのなんて子供でも考えれば分かりそうなもんだけど,そろそろかな)
毒もほどほどにと考えていると、茶柱先生が何かを言い始める
「今日は,少し集中してくれ。小テストを受けてもらう」
なるほど〜ここでくんのね。めんどくせぇ〜
「えぇ〜聞いてないっすよ佐枝ちゃん先生ー」
「そういうな。いきなりなんだから仕方がないだろう」
その後,彼女が長々説明したので要約するとこうだ
1,このテストは5教科各5問で一問5点の100点満点
2,カンニング等の違反行為は即退学
3,このテストは,「成績」には反映されない
まぁ,成績以外。要するにおそらくクラス換算でなんか別の評価帯に反映されんだろ?
とりあえずテストの点数が良くて悪いことはないだろう。
適当にやるか
そうして解き始めたのだが、簡単すぎる。
あり得ないほど簡単だ。
これではテストにならないだろう。
実際,どれも中学生レベルの問題ばかり
気づくと最後の3問に差し掛かっていた。
(なんでこれだけこんな難しいんだ?これ習うの高校の範囲だぞ?別に普通に解けるしなんの問題もないけど)
テストが終わり,その日は部活が休みだったので帆波を誘って遊びに行こうとすると,下駄箱で待っているように言われた。
「フウ君ー。ごめんねー遅くなって」
「気にしなくていいよ〜。んでどうしたん?」
「ええっとね。私の彼氏になってくれないかな?」
「うんもちろん,,,って、は??」
思わず?が二つもついちゃった。この娘は今なんて?
「えっと,彼氏って言っても本当のじゃなくて,彼氏役をしてほしいってことなんだけど」
「なるほどね,要するに告られっから断るときに体のいい言い訳が欲しいと」
「うん。ダメ,かな?」
「うん,ダメ。」
「!なんで!!これが1番傷付けない方法だって。私だってそれなりにちゃんと調べたんだよ!そりゃあフウ君にも多少迷惑かけちゃうんだけど!」
「ええっとねぇ、まず先に言っておくと俺は君に意地悪したいとか,なんとなく気に食わないからとかじゃなくて,相手の人のために言ってるの。」
「だから,それをするために!」
「いやね,そもそも嘘つかれて彼氏役やったとして,その場しのぎにしかならなくて,別れたらそのときまたアタックされっかもしれないし,仮に嘘だとバレたらもっと面倒臭いわけだよ,そして,その子はきっと,今の関係が壊れちゃうかもしれない。もう普通に戻れないことをちゃんとわかってる。その上で君に告白するんだよ?それをネットで聞き齧った程度の浅い知識を鵜呑みにして適当にあしらっちゃダメ。それじゃまあ二人とも不快になるだけだ。それに,振る段階で多かれ少なかれその子のことは傷つけるんだしまず一切傷つけない方法なんてのはないんだよ。わかった?」
「うん。私が間違ってた」
「よし,じゃあ言ってこい!しっかり向き合ってあげなよ」
「うん!ありがとう!行ってくるから待っててね!」
あの子は昔から可愛いし,人に気遣えるし、中3でスタイルも良くなって,運動神経も悪くない,勉強も同学年レベルだとすこぶる頭がいい。そんな彼女だけど,幼馴染だからこそわかることだが大概急な対応にはポンコツな子だ。
だからこそ,ダメな時は支えてやんなきゃいけない。
あれは自分をMAXまで追い込んで急に倒れるタイプだ。
周りにそれを悟られないからなまじタチが悪い
だから,俺は彼女を1番そばで支えてやりたいんだ。
俺の太陽になってくれた彼女を一生
「フウ君,私ちゃんと断った。泣いちゃったけどちゃんと気持ちを伝えられてよかった。あのままじゃ私後悔してた。」
「そいつぁよかったね。じゃあ,後はお前だけだ」
「ふぇ?」
「ハァ,何年幼馴染やってると思ってやがる。胸くらいは貸してやるからな泣きたい時くらい泣いとけ。溜め込んだら壊れるぞ」
「う、う、うわぁぁぁぁぁん!!辛かったぁー!!!あんな風に言いたくなかったよぉぉ」
一通り泣いた後,彼女はキリリとした表情で
「うん!もう大丈夫!じゃあ,また明日だねフウ君!」
「おう。おやすみ」
(あれ!俺デートしてなくない?ま,あいつが清々しくしてんのにそれをいうのも野暮だな)
「それと〜」
「?」
「今日はデートできなくてごめん!だから,5月の休みの日に遊びに行こうね!」
「あぁ,気にすんなよ」
「ううん!私が行きたいだけなの!約束だよ!」
「了解。約束だ」
こうして寮の部屋に帰ってから
「いよっしゃぁぁぁ!!!帆波とデートイベントキタァ!!!!!!
こうして,ウッキウキでその日寝たのだった
翌朝,5月1日の朝
「うっそだろおい。予想はしてたけどまさかここまでとは」
まさかまさかの0ポイント支給
まぁなんとなくそんな気はした。
今日は朝練もないし,帆波もこの日は早めにクラスに行ってみんなを落ち着かせたりしたいと健気なことを言っていたので申し訳ないが先に行ってもらった。
俺はあまり早く教室に行ってザワザワするの嫌いなのだ。
教室到着!
さて,案の定ポイントが入ってねーだの,これは学校のミスで1万くらい上乗せじゃねぇの?とかアホなこと言い合っている。
アホなんですか?なんでポイント支給がないという可能性を考慮しない?
「あれ?佐枝ちゃん先生元気ないけどどうしましたー?
生理でも止まりましたー?」
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやい
あいつあれ面白いと思って行ってんの?やばいだろあいつ
人間として終わってる
しかし,彼女は意に介さず話を進めていく
「おはよう。さて,今日のホームルームではお前たちの質問を受け付けようと思う。何か疑問に思ったことはあるか?」
「あの〜,朝見たらポイントが振り込まれてなかったんですけど,ジュースが買えなくて焦りましたよ。」
おいおい,そこまでポイントないのかよ。何があったらそうなるんだ?
「いいや,ちゃんとポイントは振り込まれたぞ」
「いやいやいや,実際に振り込まれてないし」
「お前達は本当に愚かだなぁ」
「はぇ?佐枝ちゃん先生?」
「座れ本堂,2度は言わんぞ?」
「え?」
驚きながらも座る本堂
さぁ,答え合わせの時間だ。
「もう一度だけ言おう。ポイントは確実に振り込まれた。それは間違いない。このクラスだけ忘れられた、などという幻想や可能性も皆無だ。分かったか」
「えぇ、分かったかって言われましても……。な、なぁ?」
「ははは、なるほどねティーチャー。私は理解出来たよ、この謎解きがね」
さすがは高円寺。
1発で気づくところはさすがだな。
「それに、私ではなくより明確に気づいているものが近くにいるようだからねぇ。君の推理を聞かせてもらえるかい?マイフレンド」
「んぁ?俺?いいけど多分高円寺と一緒だぞ」
「ふふふ、構わないさ。話たまえよ」
「なら遠慮なく。俺たちに振り込まれた今月のポイントは0ポイント。なぜ10万じゃないのかといえば,それは俺たちにそれだけの金額を国がかけてやる価値はないとこの学校の4月1ヶ月間で判断されたから。と見てまず間違いないだろう」
「概ね正解だ。全く,これだけヒントを与えておきながら気付いたものが数人とは嘆かわしい」
先生、質問良いでしょうか? 腑に落ちないことが多々あります」
「平田か。自分のポイントを守るため……そういうわけではなさそうだな。あくまでもクラスメイトのために……と。良いだろう、質問を許可する」
「ありがとうございます。……何故ポイントが振り込まれなかったんですか? その情報が開示されなければ、僕たちは誰一人として納得できません」
「平田。聡いお前ならある程度は予想がついているはずだ。違うか?」
「……良いから教えてください。先生、これは僕たち生徒の権利じゃないでしょうか?」
珍しく平田が熱くなっているな。
茶柱先生は「ククッ」と一度嗤ってから。
「それでは答えよう。·····九十八回。そして、三百九十一回。この回数がお前たちに分かるか?」
「一体、なんだよ……」
「そんなの聞き覚え無いぜ」
「私も」
「理解不能だわー」
「遅刻欠席、合わせて98回。 授業中の私語や携帯を触った回数390回。 ひと月で随分とやらかしたものだな。 この学校では、クラスの成績がポイントに反映される・・・・・・・・・・・・・・・・・。 その結果お前たちは振り込まれるはずだった10万ポイントを全て吐き出した。 それだけのことだ。 入学式の時に直接説明もしたし、資料にも書いてあっただろ、この学校は実力で生徒を測ると。 そして、今回お前たちは0という評価を受けた……それだけに過ぎない」
茶柱先生は呆れながらも質問に答えていく。この学校に来てからの疑問や謎が次々解決していく。まぁ、最悪の形でだけども。
俺たちは、最初に貰った10万というアドバンテージをひと月で失ったということになる。
ということは、最初の10万はこの学校に入学したことへの評価ということだったのか。
平田は、茶柱先生にさらに食って掛かるが、先生はそれを正論で説き伏せていく。
まぁ、確かに義務教育の9年間で学校に遅刻してはいけない、授業はまじめに静かに聞く等嫌というほど聞かされてきた。
ポイントが減少する、振り込まれるポイントがどのように決まっているかのルールをせめて教えてもらえていれば……いや、この質問をしても先生は教えてくれなかったんだろうな。
「お前たちにいいことを教えてやろう」
平田との質疑応答を終えた茶柱先生が薄っすらと笑みを浮かべながら俺たちへと言った。
「遅刻や私語を改め……仮にマイナスを0に抑えたとしても、ポイントは減らないが増えることはない。 つまり来月も振り込まれるポイントは0ということだ。 裏を返せば、どれだけ遅刻や欠席をしても関係ない。 どうだ、覚えておいて損はないぞ?」
「っ……」
その言葉は、一部の生徒は意味を理解できなかったようだが、その説明は逆効果だ。
遅刻や私語を改めようという生徒の意識が削がれてしまう。これが学校側の狙いなのか?
話の途中でチャイムが鳴り、ホームルームの時間が終わる。
「さて、そろそろ本題へと移ろうか」
茶柱先生は、教卓の上に置いた筒から白い厚手の紙を取り出し、広げた。 それを黒板に貼り付け、磁石で止める。 生徒達は戸惑いながらその紙を眺めた。
「これは……各クラスの成績…?」
紙にはAからDまでのクラスの名前とその横に、最大4桁の数字が表示されていた。
Aは940、Bは650、Cは490、Dが0. これをポイントに直すと、1000ポイントが10万円ということか。すべてのクラスがポイントを下げている。
「お前たちはこの1か月、好き勝手な生活をしてきた。 学校側はそれを否定するつもりはない。結局、全ては自分たちに返ってくるからな」
「こんなのあんまりっすよ!これじゃ生活できませんって!」
今まで黙っていた池が叫ぶ。
「安心しろ。 ポイントがなくなっても一応生きていけるための救済措置はある。」
池に茶柱がゆったりと語りかけるように話を進めていく。
無料の商品は各地に様々ある
だから死にはしないから安心しろ。と
すると,平田が手を上げて再び質問する
「何故,ここまでクラスポイントに差があるんですか」
「だんだん理解してきたか?お前たちが、何故Dクラスに選ばれたのか」
「俺たちがDクラスに選ばれた理由?そんなの適当だからじゃ……」
「普通はそうだよね?」
各々、生徒達は友人と顔を見合わせている。
確かに、クラス分けは一説によれば運動ができる子、勉強ができる子、ピアノなどの楽器が弾ける子等を各クラス均等になるように分けられると言われている。
だが、この学校もそうなのかな?
「この学校では、優秀な生徒達の順にクラス分けされるようになっている。 最も優秀な生徒はAクラスへ。 ダメな生徒はDクラスへ、と。 つまりここDクラスは落ちこぼれが集まる最後の砦というわけだ。 つまり、お前たちは最悪の不良品ということだ」
うーん。多分俺が不良品っていうのはあれが原因だろうと思うし,まぁ,仕方ないかな。それにしても金がないのは困るので後で考えてあった金策を実行しようと思います!帆波と楽しい学校生活のためにね!
。
「しかし、1か月で全てのポイントを吐き出したのは過去のDクラスでもお前たちが初めてだ。 よくここまで盛大にやったもんだと、逆に感心したよ。 立派立派」
茶柱先生のわざとらしい拍手が重苦しい空気の教室に響く。
「このポイントが0である限り、僕たちはずっと0のままということですね?」
「ああ。このポイントは卒業までずっと継続する。だが、さっきも言った通りお前たちのようなポイントがない生徒達の為に救済措置も用意してあるし、寮の部屋もタダで使用できる。 必要最低限の生活はできるから死にはしないぞ?」
贅沢三昧の生活を送ってきた生徒達からすればそんなの慰めにもならないだろ……
一度贅沢を覚えてしまうと、人はそれを止めるのに苦労する……ストレスが溜まり、何か事件を起こしたりする可能性だってある……何かポイントが増えるイベントみたいなのが起きないものか……
「……これから俺たちはほかの連中に馬鹿にされるってことかよ」
ガン、と机の脚を蹴る須藤。クラス順に優劣が決まるのなら、当然一番下のDクラスが馬鹿の集まりだと公言していることになる。そう言うのも無理はないが……
「何だ、お前も気にする体面があったんだな、須藤。だったら頑張って上のクラスに上がれるようにするんだな」
「あ?」
「クラスのポイントは何も毎月振り込まれる金と連動しているだけじゃない。 このポイント数値がそのままクラスのランクに反映されるということだ」
俺たちが今月500ポイントを残していれば、Cクラスに上がれていたということになるのか。
「さて、もう一つお前たちに伝えなければならない残念な知らせがある」
黒板に、追加するように貼り出された1枚の紙。そこにはクラスメイト全員の名前が、ずらりと並んでおり、その横にはまたしても数字が記載されていた。
「この数字が何なのか、馬鹿が多いこのクラスの生徒でも理解できるだろう」
茶柱先生は、紙を指でコンコンと叩きながら、生徒達を一瞥する。
「先日やった小テストの結果だ。 揃いも揃って粒ぞろいで、先生は嬉しいぞ。 中学で一体何を勉強してきたんだ?お前らは」
一部の上位を除き、殆どの生徒は60点前後の点数しか取れていない。須藤の14点という数字は無視するとして、平均点は65点前後か。
てか,あの問題で平均65って。さすが底辺クラス。
格が違うぜ!!
俺?当然満点でございます。
あの程度の問題時間の半分もあれば十二分です。
良かったな、これが本番だったら7人は入学早々退学になっていたところだ」
「た、退学?!どういうことですか?」
「なんだ、説明していなかったか?この学校では、中間テスト、期末テストで1科目でも赤点を取ったら退学になることが決まっている。 今回のテストで言えば、32点未満の生徒は全員対象ということになる。 本当に愚かだな、お前たちは」
「「「「「「「は、はぁああああ?!」」」」」」」
真っ先に驚愕の声を上げたのはその7人に該当する池達だった。
貼り出された紙には、7人で一番点数の高い31点の生徒の上に赤いラインが引かれていた。つまり、それ以下の生徒達は赤点ということとなる。
「それから、もう一つ教えておいてやろう。 国の管理下にあるこの学校は高い進学率と就職率を誇っている。 それは周知の事実だ。 恐らくこのクラスのほとんどの者も、何かしらの目標を持っていることだろう」
それは当然だ。この学校は全国でも屈指の進学率、就学率を誇っている。ここさえ卒業できれば、通常では難しいとされる希望先にもすんなり入れるとさえ噂される。日本最高峰のレベルを誇る東京大学ですら推薦で入れるともいわれている。
「まぁ、世の中そんな上手い話はない。 お前らのような低レベルな人間がどこにでも進学、就職できるほど世の中は甘くできているわけがないだろう?」
茶柱先生の言葉が教室に響き渡る。
「つまり希望の就職、進学先に行くためにはCクラス以上に上がる必要がある……ということですか?」
「それも違うな平田。この学校に将来の望みを叶えて欲しければ、Aクラスに上がるしか方法はない。 それ以外の生徒には、この学校は何一つ保証することはないだろう」
茶柱先生の言葉に反発する生徒とそれを煽るように発言
まぁ,なんだ。どっちでもいいけど眠いから早くしてくんねーかな?
「ティーチャーの言うようにこのクラスには愚かものが多いようだねぇ」
「なんだと高円寺!テメェもどうせ赤点のくせに!」
「全くどこに目をつけているんだい?」
「,,,嘘だろ」
高円寺はクラス2位タイの90点だった。
「それにしても,テストでもスポーツでもこの私を上回るとはお見それしたよマイフレンド。それでこそいずれ私が倒す価値があると言うものさ。」
「ほざいてろ。返り討ちだよ」
そうこうしていると,茶柱から続く言葉が告げられる
中間テストは三週間後だ。どれだけ退学者が出るか楽しみだな。
これは勧告だ。価値を見せたくば己の力でそれを示せ。
ただ,戦えと。
こうして、楽しくも辛く,ときに厳しい戦いの3年間の幕が開ける。暗礁に乗り上げた我がクラスの明日は,,,
あぁ,どんな時でも帆波ちゃんに癒されたい。
そんでもってめっちゃ甘やかしたい。
なぜだろう。最近から書くたび一之瀬帆波が好きになる。