やる気のない天才の行く実力至上主義の教室   作:浜の小さな大魔神

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帆波ちゃんはドヤってても可愛い,
そして,綾小路清隆はあのクールな感じがかっこいいけど,
ちょっとピンチな時とかに颯爽と現れて助けられでもしたら一撃で堕ちる気持ちは同性でもわからなくはない。


挑め!中間テスト

 

中間テストはすぐそこに迫っていた。

範囲の変更から一変してクラスの雰囲気は変わった。

皆一様にテストに向けて取り組み出しており,その中でも赤点候補者はかなり焦っていた。

 

「おい海堂,ここの問いは何書いてんだ?」

「要するにこの文章の下線部を要約してーーーー」

「なるほどな。てことはここはこんな感じか?」

「そゆこと。わかってきたじゃん」

「ヘヘッまぁな。後は堀北のところでテストやって解説受けてしまいだぜ。まぁ,つっても部屋帰ってから復習はするがな」

 

須藤は変わった。

今までろくに勉強をしてこなかったこの男が急にここまでやる気を出したことにすら驚きを隠せない。

そして,

「俺も健に負けたらんないぜ」

「いい加減本気出すとするか」

「池くん,山内くん,頑張ってね!」

「「く、櫛田ちゃん!」」

そのほか2人もこれに感化されていい感じにやる気を出している。

 

まぁ,ぶっちゃけ実際のところは櫛田とのデートという餌につられてやる気出しているだけという不純極まりない動機なのだが,やる気が出るならこの際何でもいいか。

 

こんなふうにしてあっという間に時間は過ぎていった一週間。そして,テスト2日前に図書室に行くと堀北が須藤たちにとあることを伝える。

 

「今日は休みにするわ。明日は前日である以上確認事項などなど多いけど,こんを詰めすぎても良くないもの。」

あの堀北がまさかこんな提案をするとは

少し驚きながら,話の妥当性にうんうんと頷いている

 

こんな時に,いつもいち早く反応するのは

「マジかよ!今日はちょうどゲームやりたいと思ってたんだよ」

山内である。そもそもなぜこいつはこんなに余裕綽々なのだ?下手したら現状クラス一のバカ説まであるのに

というか俺はこいつが好きになれそうにない。

わざわざ教えてんのに堀北や櫛田に聞くときは視線を隠そうともしなければ,俺や綾小路が教える時は露骨に嫌そうな顔するし,正直な話,こういう輩は教える気が失せる。

「そ,それなら俺もお言葉に甘えて今日は帰るわ」

少し取り乱しながらも池も変えることにしたようだ

普通はこういう反応になるもんだがな。

綾小路は気づいたらいなかったし,櫛田も直ぐに友達と用事があるからとそっちに向かった。

しかし,ここで予想外のことが起こる。

 

「すまねぇ海堂,堀北。俺まだ数学の方程式のところが全然でよ。試験までに少しでも潰しときてぇんだ。悪いが問題集のここのところ教えてくれるか?」

「あなた,いいの?せっかくの貴重な時間なのよ?それに久しくバスケだって練習できていないんじゃないかしら?」

「だからこそだ。それに部活とかが始まりゃあバスケなんて嫌でもやれるが,今テストはやったかねぇと学校に洗わなくなるかも知れねぇしな」

「なら,俺も手伝うよ。堀北は問題演習作成頼んでもいい?」

「わかったわ。じゃああなたは軽い解説お願い」

 

須藤はここ数日で大きく変わった。

今までなさっさと帰って寝るなりしていたはずなのにまさか俺たちに頭まで下げるとは。

ここまでやる気見せてくれんなら,ちょっとは協力してもいいかな。

結局この日は閉館時間まで勉強を教えた。

 

堀北は少しスーパーに寄るとのことで,俺と須藤は先に帰っていたのだが,ここで俺がとある提案をする。

 

「なぁ須藤,一つ提案があるんだけど」

「何だ?なんかあんのか?」

「そこのストリートコートでバスケやらん?1on1」

「は?何言ってんだいきなり。そもそもボールがねぇだろ」

「あそこのコート備え付けのボールがあるんだよ。それに,ちょっと体動かして気分をリフレッシュしたほうがいいだろ?」

「そうだな。じゃあいっちょやるか」

 

翌朝

 

「マジお前何もんだよ。昨日は1on1で俺が引き分けとは思わなかったぜ」

「ここ数日体が鈍ってるからだろ?感覚が戻ってきてからは良くて4ー6くらいだ。」

「ま,そう簡単にバスケじゃ負けねぇぜ!またやろうな」

「部活が休みならな」

 

昨日の須藤とのバスケはまぁまぁ楽しかった。理由は須藤が上手くて紳士なプレーヤーだから。

素直に賞賛して本気で取り組む姿は同じスポーツマンとして好感が持てた。まぁ,テストとは関係ないし,俺も体鈍ってるからちょうどよく動かせてよかったと思う。

 

さて,今日はテスト前日だ。

学校も終わり,後は帰るだけ。そんな時に教壇に平田と櫛田が立った。

 

なるほど。このタイミングでか綾小路

 

「みんな聞いてほしい。明日のテストに向けての最後の策として,櫛田さんが過去問を入手してくれた。しかも,この過去問は小テストの分もあったんだけど,どうやら1学期中間テストは毎年,同じ問題が出題されるらしい」

 

ザワザワ ザワザワ ザワザワ ザワザワ

 

「今から印刷した紙を配る。みんな必ずこれに目を通しておいてほしい。明日は必ずみんなで乗り切ろう!」

 

「それにしても櫛田ちゃんすげぇぜ!よく気づいたな!」

「えぇ,ありがとう!みんなの力になれてよかったよ」

 

あい変わらず上手い演技を見て少し面白さすら覚えた。

 

途中,高円寺が必要ないとか言い出したがまぁ概ね問題なく過去問は渡り切った。

しかし,ここで不満を漏らす奴がいた、

 

「何だよ。こんなのあるなら勉強しなくていいじゃん。なんか損した気分だわぁ」

 

ハァ,とことんバカだと救えねぇ

そもそも今回が特別なだけで基本的には学力なんて学生の生活の最重要基盤だ。さらに,今回が良くても習慣化しなけりゃ次回以降必ず痛い目みる。わかんないのかねぇ

 

「まぁ,そういうなって春樹。より点数取れてラッキーじゃねぇか」

 

須藤が上手くフォローしてる。なんだあの須藤は,素晴らしいな4月と同一人物とは思えん。

 

その後,俺は堀北の席へと向かった。

「なぁ堀北。俺今日ちょっと勉強会遅れていくわ。」

「なんでかしら?」

「ちょっと用事。んで,提案なんだけどさー〜ーーー」

「!!なるほど。ならお願いしようかしら。詳しくはテスト後と言っておいて」

「了解であります」ビシッ!

そうして俺はとある人物たちも近場の人気のあまりない穴場カフェに呼び出した。

 

 

「あ!フーくん,こっちこっち〜」

「あ,帆波〜待たせてごめんね。神崎もごめん。ついでに颯も」

「うぉいー、俺はついでかよ」

 

俺が呼び出したのはBクラスの3人だ。

この3人とはとある交渉の場を設けるための交渉するために来てもらった。

 

さて,まずは答え合わせからかなぁ。

帆波はどんな答え出したかなぁ〜

 

「いきなり呼び出してごめん。とりあえずまず今日呼んだのはあの入ってた必勝法について話すんだけど,とりあえずまずは帆波たちの答えを聞かせて」

「任せて!私結構自信あるんだ!」

「おぉ!俺もだぜ」

「正直,俺はあまりないな。少し飛躍的すぎる」

 

神崎は自信がないようだが,颯は自信ありげだな。

それにしても,帆波さんあなた

 

(ドヤってんのちょ〜可愛いー!!)

 

ふっちゃけ交渉とかどうでもいいからこの可愛い生き物を眺めてたい。まぁ,そんなわけにもいかないので話をきく。

 

「えっとね,実はこれ!っていう証拠とかは集められなかったんだけど,私たち考えたんだ。テストは範囲から出るんだから,傾向と対策で予想ができる。つまり,演習問題から予測するんだよ!」ドヤさぁ!

 

うわ〜。何その残念思考!でも可愛いから満点あげちゃう!まぁ,全然違うからちゃんと訂正するけど

 

「フッフーン!どうかな?フーくん!」

「なぁどうなんだよ風磨!いい線いってんじゃねぇの?」

 

では答え合わせだ。

「えぇ,残念ながら不正解。正解は過去問だよ」

「⁉︎そういうことか。つまり,中間テストというのは毎年」

「おんなじってことか!」

「どういうことだ?」

 

颯以外の2人は分かったみたいだ。

やっぱり2人ともスペック高ぇよなぁ。

まぁどっちもリーダータイプより参謀気質だけど。

それに,多少のリーダーシップや抜けた能力程度じゃ

帆波のあの包容力に封殺されちゃうし。そういう意味では神崎くんは帆波たちのクラスの同調圧力に潰されたりしやしないか心配だな。

ま,それは今はいいかな!

 

「颯よ。それじゃいつまで立っても快速足だけ柴田マンだぜ?いいか,そもそもワークの問題とかを引っ張ってきただけの演習問題なんて基礎もいいところだ。応用を出すことも考えるととても必勝とはいい難い。だが,過去問は本当に一言一句同じ問題だった。これに関しては既にDクラスで共有されている事実だ。そしてここに紙とデータがある。これは後で帆波たちにあげるよ。条件付きだけどね」

「条件って何かな?」

「簡単。今度テスト終わって落ち着いたら堀北さん話し合いの場を設けてほしいらしい。俺は今回その名代としてきたわけだ」

「もし,それだけなら普通に言いにくればいいじゃないか」

「違うんだよ神崎くん。君たちはあくまでBクラス。俺たちより上位のクラスだ。君たちが自分たちでどう思ってるか知らないが,この話はDクラスがBクラスに持ちかけた段階で対等じゃない。そして,この話し合いでそれは致命的になる。なら対価を払って対等にすればいい。恩を売るにしたって,リターンが見込めなかったり抱き込むことの難しいCや Aより,クラスの輪を大切にするBクラスならこの話になってくると思ったんだよ。まぁそういう打算と,この前話した必勝作をちらつかせれば上手くいくかなと思ったんだ。」

「なるほどな」

「帆波どう?話し合いの中身に関してまで強制する気は特にない。ただ,交渉のテーブルに着くくらいはしてほしい。」

「うーん。それならいいよ!交渉するだけなら問題ないし,何よりフーくんからの提案だしね。」

(それにこれってこの前の)

(それ以上言うのは,野暮ってもんだぜ?)

「よし,それじゃあお互いテスト頑張るか!」

「おー!」

 

こうして俺はカフェを後にして,図書室へ向かった。

図書室では須藤たちが問題理解に努めていたが,彼らの表情は比較的晴れやかだった。

 

「フーくんかっこよかったなぁ。まさかあんなに真剣な目で見られるとは思わなかったヨォ」

「おい一之瀬,声に出てんぞ?」

「にゃにゃ!は,恥ずかしい////」

(いや、正直一之瀬には申し訳ねぇんだけど)

(隠せてはいない。それも全く。おそらくBクラスの面々は気づいているだろう。一之瀬のあの男への好意に)

 

それが言葉に出ることはなく,一之瀬帆波はいまだに気づかれていないと思い続け,各々の時間を使いながらテストの当日の朝を迎えた。

 

教室はいつになくピリついている。

正直今更ピリついたところで変わらんと思うが,それにしたって緊張感をやたらと感じさせる。

まぁ退学がかかっているしそんなものか?

 

しばらくしてから茶柱先生が入ってきた。

「揃っているようだな。よし,それではこれより一学年中間テストを始める。先に言った通り,赤点は即退学だ。今回のテストでお前たち不良品から赤点が何人出るか楽しみだな」

 

平田が早速喰ってかかる

「僕たちはやれるだけの準備をしてきました。僕たちのクラスから赤点が出ることはありません。」

「威勢はいいようだな。結果が伴うことを祈るとしよう

 

「もし今回の中間テストと7月に実地される期末テスト。このテストで誰一人赤点を取らなかったら、お前ら全員夏休みにバカンスに連れてってやる」

 

「バカンスですか?」

 

「あぁ、そうだ。夏の島で優雅な夏休みを過ごしてもらうとしよう。」

 

バカンスねぇ。99%嘘だな。

より正確に言えばバカンスをしようと思えばできるけどそんなことやる余裕もないようなこと。

要はなんらかのクラス間ポイントの動く試験的なやつにつれてかれるってことだろ?ハァ,夏休みだってのに憂鬱だわ。

 

「バカンス,女子,水着,イチャイチャ,」

 

そんなことにも気づかず、男子(主に山内や池)はぶつぶつと一夏のアバンチュールに思いを馳せている

そして,それは

「なんだ?この不思議なプレッシャーは」

男子高校生特有の欲求が具現化したようなプレッシャーとして現れる。

池が大きな声で叫ぶ

「みんな!やってやろうぜ!」

 

「「「「「「「ウォォォォォォー!!!!」」」」」」」

 

ぶっ!綾小路がそれに参加して,拳突き上げながら控えめな声出してるのクソウケるんだけど

 

まぁ,何はともあれ指揮は最高潮に高まったな。

さぁ,中間テストスタートだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひ、暇だ。

開始20分弱でまた全問解き終わってしまった。

現在は四限目の国語。

過去問なんてのに頼るのは癪だったので紙は帆波に上げた。

それにしたって簡単すぎる。

まぁそもそも大学院くらいまでは普通に卒業できる頭を持ってる俺が高一で躓くわけがないのだが

 

テストが終了し,昼食時。朝とは打って変わって明るい声が教室に響く。

 

「なんか本当に過去問通りで楽勝〜」

「マジ今回行けるぜ!」

「俺なんか120点取っちゃうかも」

 

方々からいい声が聞こえるのだが,唯一須藤だけは

鎮痛な面持ちで慌てながら過去問を見返している。

おいおいまさか,冗談だろ?

 

「須藤くん,どうしたの?」

「あぁ、悪い。昨日最後の最後に詰めるところで寝落ちしちまったんだ。だから英語だけあんまり入ってねぇんだよ!」

 

マジか,,,,,ここでやらかすかぁ。

しゃーない,こうなりゃいくつか手はあるが,一番現実的なところをするか

 

「平田くん,ちょっといいかな?」

「どうしたんだい,海堂くん」

「緊急事態だ。須藤が赤点かもしれん。とりあえず応急処置するから王さん,櫛田さん,幸村くん,そして平田くんに協力してほしい。今行った3人をとりあえず集めてもらえないか?」

「わかったや。少し待っていてくれ」

 

平田+その3人の前で俺は,とあるお願いをした。

 

 

 

 

 

英語のテストが始まる前に俺も過去問に目を通す。

点数が満点とかなら簡単だ。だが今回は違う,狙った点数を取らなければならない。だから俺が見ているのは,過去問の配点の部分だ。

(よし,大体わかった。全部暗記したし,不自然じゃないくらいにバラしておけばいいか)

 

英語のテストが始まった。最後のテストということでみんな必死に解いている。

どうやら須藤に堀北は比較的簡単な問題や配点の高い問題を優先して覚えさせたようだ。そもそも普通に考えれば解ける問題もあるだろうさ大丈夫だと思いたい。

しかし,保険はかけられるだけかけておく。

あくまで保険。それにこの保険は堀北なら気づくはず

後は須藤の頑張り次第だな

 

俺は,半分程度を空欄にした解答用紙を伏せた。

何度か確認したので30分と今までで一番時間がかかった。

 

テストが終わった。回収され,30分ほどホームルームまで時間が空いた。

すると,堀北が作動の元へ向かった。

「須藤くん。今回の失態は完全ならあなたの怠慢だわ。反省してちょうだい」

「うっ、すまねぇ。あれだけお前や海堂,綾小路や櫛田に協力したらったってのに情けねぇ限りだ」

「えぇ,そうね。でも,あなたの努力は本物だわ。あなたがこの一週間本気で頑張ったことは事実。今までろくに机に向き合いもしなかったことを考えたら驚くべきことよ。後は結果を待つのみだけれど,ひとまずお疲れ様とそう言っておくわ」

「お,おう。ありがとうな。まさかお前からそんなこと言われるなんて思ってなかったぜ」

 

うんうん,いい絆だね。

よかったよかった。

後はこれで須藤が赤点じゃなきゃ完璧!

しばらくして茶柱先生が丸めた画用紙と封筒を持ってきた。

おそらくテスト結果だなあれ

 

「先生!テストの結果は」

「そう慌てるな平田。今から発表する。まずは中間テストお疲れ様,よく頑張ったと言っておこう。全体的に平均点も高く,満点を取ったものも多い。まさか驚かされたぞ」

「それで、赤点はいたんですか?」

「今から発表する。まずはこれが,点数の一覧表だ」

点数が上から公開されていく。

テストの受けた順番通りなのか,100点もちらほら見える

そして最後の英語,ここまで赤点はなし。

一番下には須藤の点数が記載されていた。

その点数は

「39点」

「っしゃあ!!やったぜ!」

「この英語で最後だが,このクラスの赤点はゼロだ。だが須藤,お前は安心できるような点数ではないぞ?平均点は78点。つまりお前はギリギリというわけだ。」

 

ふぅ,保険が効いたな。見た感じだと堀北と綾小路も俺の行動を見て察したっぽいな。

 

 

 

 

 

 

さて,俺がテスト前したことは何か?

単純だ。平均点を下げるために頭のいいやつに点数の調整をしてもらった。

 

「海堂くん,みんな集めたけどどうするんだい?」

「まずはありがとう平田。そしてここにあるのは英語に覚えのある生徒と俺が勝手に思っている人たちだ。そんなみんなにお願いだ。平均点を下げるのに協力してほしい」

「ええっとどういうことかな?」

「あぁ、説明たらずてごめんな櫛田さん。まず,今からやる英語のテストで50点あたりの点数をとってほしいんだ。理由はさっき言った通りだ。」

「僕は構わないよ。それで須藤くんを救えるならね」

「私も。みんなで卒業するためには頑張らなきゃいけないもんね。もちろん協力するよ」

よし,そのまま同調圧力に屈っしろ。

「えっと,,,その〜,,少し自信がなくて,間違って赤点取るのが怖いんです。55〜60点くらいならどうにか,」

「王さん,十分だよ。それだけ下げてくれれば問題ない。」

「俺はごめんだな」

ちっ!余計に粘るなよメガネ。

「大体,今回の事態を招いたのだって須藤の落ち度だ。なぜ俺たちがその尻拭いをするんだ?それでもし赤点でも取ったらどうする?俺はそんなリスクを追いたくはないし,この先も似たようなことになるから須藤を残すメリットも感じない」

「須藤を残すメリットは運動能力の高さ。俺も自信があるが,1人でも多いに越したことはないだろ?それと,須藤の落ち度なんだが,これで俺たちが作動を切った時どんなデメリットを追うかわからないんだぞ?」

「クラスポイントか?ないものを今更どうするというんだ」

「プライベートポイント。個人のポイントまでその範疇になったら?連帯責任なんて言われてクラス中から10000や5000ポイント取られる可能性はゼロと言えるか?わかるだろ。ここでクラスメイトを失うことは能力関係なくデメリットなんだよ。それでも,まだ踏み切れないだろ?」

「あ,当たり前だ。俺は,,」

「じゃあ明確なメリットを示そう。もし50点台を取ってくれるなら俺からここの4人には1人2万ポイント渡す。俺は今16万ポイントある。部活関係の臨時収入だ,詮索しないでくれると助かるな。そのうちの半分を掛け金に乗せる。これでどうだ?」

先々のメリットと目の前の利益。どちらもちらつかせてやることで,食いつかせる。詐欺ならこっから裏切るまでがポピュラーな方法だ。まぁ今回はちゃんと支払うわけだが,このくらいなら1600万ある俺からすればなんてことはない。

また,今回のは堀北の作戦だったとすることで将来的により忠実な堀北の駒として須藤は活躍してくれるだろう。それを楽しみにしつつ,今回の間は堀北に活躍をなすりつけておく。

 

このような方法を取ることでテストを切り抜けたわけだ。

なんにしても,無事にテストを終われて一件落着ってやつだな。これで6月のポイントが少しでも増えたら嬉しいな。

ぶっちゃけ困ってないから今更一万やそこらどうでもいいけど、なんて。

そんな風に考えながら,俺は平田達にお金を支払った。

すると,メールに着信が来ていた。

 

珍しい相手だった。

 

件名:無題

宛名 綾小路清隆

宛先 海堂風磨

内容 放課後,A公園まで来てくれて。話がある。

 

 

告白かよ。まぁいいか,それにしてもなんだろう?

さっきっから謎の心躍るような感覚がある。

何かに期待しているんだろうか?俺は。

そうして俺は思考の沼に意識を溶かしていった。




オリ主やる気なしに作る気だったのに全然そうならない。
そしておそらく今後もそうならないと思う
相変わらず文才を感じさせないところがどことなく物悲しい

木田くんにヒロインはつける?つけるなら誰!

  • 堀北鈴音
  • 椎名ひより
  • 伊吹澪
  • 坂柳有栖
  • 神室真澄
  • そもそもいらないしそんなに出さなくていい
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