6月17日 早朝
遂に、大日本帝国挺進連隊と硫黄島駐屯米陸軍との戦いの火蓋が切られた。
駐屯米軍の勢力は約5万7000人、対する挺進連隊は約7850人。
これだけ見れば戦力差は歴然であるだろう。
しかし、米飛行場は先の爆撃で完全に機能を損失、海上の空母も”爆撃の神様”、”雷撃の神様”の攻撃により、航空戦力は軽空母程度しか残されておらず上空からの援護は皆無と言っても過言ではない。
対する、大日本帝国は、ドイツからの裏工作により航空機の共同開発、V2ロケットの譲渡、伊400型潜水艦の輸送によりお互いの足りないところを秘密裏に”大戦前”から続けてきた結果、”零戦七八型”の開発に成功した。
挺進連隊長 「いくぞぉ!!突撃ぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
隊員たち 「わあああああああああああああああああああああああああああああ!!バンザーーーーーーーーーーーーーイ!!」
連隊長の掛け声と突撃ラッパの響きとともに、挺進連隊は突撃を開始した。
米兵1 「見ろ!!ジャップの野郎が突っ込んでくるぞ!!」
米兵2 「クソっ!ブローニングだ!!」
ダダダダダダダダダダダ!!
ブローニング重機関銃が火を吹く。
しかし、日本軍は硫黄島の地形を熟知している。それぞれ、砲撃穴、トーチカ、洞窟を見つけ出し、身を潜めた。
米兵3 「くっ、どこにいきやがった!?」
ブゥーーーーーーーーーーーーーーーン!!
米兵4 「なんだっ?あ、あれはFrank!!」
Frank、四式戦 疾風が機銃掃射を開始した。
ドガガガガガガ!!
米兵達 「うわあああああああああああああああ!!ぐううう・・・!」
米兵たちは為す術もなく、倒れていった。もはや、硫黄島上空の制空権は大日本帝国の手にわたっていた…。
上坊良太郎 「さすが疾風、性能が凄いな。」
疾風の機銃掃射終了とともに、陸軍兵が突撃を開始した。
生き残りの米兵は、突撃してくる日本兵に向けてブローニング重機関銃で迎撃を開始したが、大多数の日本兵には所詮焼け石に水であった。
そのまま日本軍は得意の白兵戦に持ち込み、一つずつ米軍を撃破していった。
ここまでは順調だった。
問題は、米艦隊の戦艦群だった。
米艦隊戦艦群は、硫黄島を艦砲射撃し、多くの陸軍兵に被害を与えた。この戦艦群を撃破しなければ陸軍は常に戦艦の砲撃にさらされ続けることになる。
しかし、海軍には、行動可能な艦艇がほとんど無く、また七八型を搭載できる空母も無きに等しかった。
そこで、遂にドイツとの共同作戦が始まった。
「日独共同米戦艦群撃滅作戦」通称「日独第三作戦」である。
作戦内容は、伊400型潜水艦やドイツ海軍のUボートに特殊攻撃機”晴嵐”を搭載、敵戦艦群を奇襲攻撃する。
奇襲により、指揮系統が乱れ始めたら、甲型魚雷艇を主力とした高速魚雷艇郡を突入させる。
これで敵戦艦群を壊滅に追い込む計画であった。
この計画の指揮をとるのは、あのキスカ島撤退作戦を成功させた河瀬四郎中将が選ばれた。
そして、この艦隊を護衛する為に零戦七八型、烈風と陸軍の三式戦飛燕、四式戦疾風が艦隊の護衛をすることになった。
坂井三郎 「今回はかなり運任せな作戦だな。」
西澤広義 「そうですね。でも、自分たちに与えられた任務をこなすのが戦闘機のりの務めですよ。」
岩本徹三 「そんなこと分かってる。だが、運任せなのはそうだろう。」
赤松貞明 「よし!撃墜数が50機を突破したぜ!」
坂井三郎 「そういえば、俺も撃墜数が70機を突破したな…。」
岩本徹三 「この戦いが始まってから、全員撃墜数が増えたな。…ついでだが俺は250機落としたぞ。」
赤松貞明 「おい、流石にそれは嘘だろ。」
岩本徹三 「お前に言われたくない。酒に酔った時に350機落としたぞ!って言っていたやつは誰だ?」
坂井三郎 「まあまあ、今はそんなことどうでもいいだろ?作戦が終わってからやりたいだけやれ。」
西澤広義 「坂井さんの言う通りです。まずは作戦を成功させましょう。」
岩本徹三 「うーん、まあそうだな…。」
赤松貞明 「分かった。まず作戦を成功させるぞ。」
放送 「各員、発艦用意!」
坂井三郎 「おっと、もう発艦用意だ…!」
岩本徹三 「赤松、どっちが多く敵機を落とせるか、勝負だ!」
赤松貞明 「いいだろう、のった!」
西澤広義 「ふたりとも、程々にしてくださいよ。」
放送 「各員、発艦はじめ!!」
伊400潜水艦のカタパルトから七八型、晴嵐が射出されていく。
晴嵐乗員 「よーし、米軍の戦艦群に痛い目みせてやるぜ!」
編隊長 「その意気だ!全機突撃せよ!!」
坂井三郎 「護衛は任せろ!!存分に暴れてくれ!」
突然の敵機来襲に、米戦艦郡は慌てふためいた。
戦艦乗員 「おいっ、敵機が突っ込んでくるぞ!!魚雷を抱いている!」
米士官 「総員、対空戦闘用意!」
米士官の掛け声により、戦艦乗員たちは対空戦闘を開始する。
しかし、練度の高い搭乗員と高性能の航空機の前に対空砲弾や機銃弾は虚しく機と機の間をすり抜けていった。
西澤広義 「喰らえっ!!」
ドガガガガガガ!!
西澤は次々と高射砲や機銃に弾丸を浴びせかけ、対空砲郡を無力化していった。
その後の、晴嵐による爆撃や雷撃により戦艦7隻が行動不能なほどの損傷を負わすことに成功した。この作戦の成功により、陸軍は艦砲射撃の脅威がなくなり容易に侵攻を進めた。
しかし、米軍は新たな”新兵器”を硫黄島に投下しようとしていた…。
次回 硫黄島奪還作戦 後編
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