裏切りのラスボス少女〜主人公君を裏切って憎しみに満ちた目で見られたい〜   作:あへんちんき

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じゅうさんわめ

久しぶりの休日だー!

いくら最高の裏切り(エクスタシー)のためとはいえ、天才美少女浦霧ミナちゃんだって休暇は必要なのだ。裏切りのためとはいえ、準備段階じゃ興奮(エクスタシー)は得られない。多少昂るものはあるかもしれないけど、それまでだ。それに、私は休日にはゲームをしたりするし、映画鑑賞だってする。勉強は前世パワーでどうにかなるしね。

 

 

 

 

「というわけでリフィカル。出てってくれない?」

 

 

 

 

「ちょっとちょっと、話が見えてこないんだけど!?」

 

 

 

 

「リフィカル。邪魔。出てけ。オーケー?」

 

 

 

 

「ひどくない!?」

 

 

 

 

うるさいなぁ。どうせいっつも私の家でゴロゴロしてゲームしてるだけだろうに。こいつが役に立ったこと、あったか? ないな。うん。マジで何してんだこいつ。

 

 

 

 

「どうせ暇してるんだし、1日くらいよくない? 元々居候なんだし、家主の言うことには聞いとくべきだと思うんだけどそこんところどー! なん! です! かっ! 大体、リフィカル何もしてないじゃん。少しでも私の役に立ったこと、あった?」

 

 

 

 

「あははー。い、いやでも一応さ、この前大悪魔と取引して、上位悪魔の魂、もらってきたんだよ。ほら、これ。」

 

 

 

 

「……3つも?へぇーリフィカルもたまには役に立つんだね」

 

 

 

 

「俺だって元天使。サポートのエキスパートなんだぜ?」

 

 

 

 

ま、これくらいは働いてもらわないとね。私のプリン勝手にとってるし、私が楽しみにしてたゲーム勝手にプレイして進めやがってたし。ていうかリフィカルが進めてたの知らなくて起動したら、知らん展開で思いっきりネタバレくらったし。……思い出したらイライラしてきた。……まあでも今回は矛を納めておいてやるか。上位悪魔の魂って結構希少だしね。

 

 

 

 

「ところで、取引したって言ってたけど、一体何を差し出したの?」

 

 

 

 

「えーっとそれはー………」

 

 

 

 

何だ言いにくそうにして。一体何を取引に使ったんだ?ま、待てよ………まさか、まさかだけど……。私が亡くしてたと思ってた、あの………。

 

 

 

 

「そうかそうかリフィカル。あのゲーム機はお前のせいで………。」

 

 

 

 

「それは多分ミナちゃんが普通になくしてるだけだと思うよ。」

 

 

 

 

「あ、そうなの?ってまあそんなことはいいとして、取引に使ったのは何?そんなに言いにくいものなの?」

 

 

 

 

「ん〜…。まあ、簡単に言うと『世界を救済しようとするもの』と『世界に破滅をもたらすもの』の正体を教えるっていう取引をしちゃったんだよね〜」

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

「は?その大悪魔とかいうのが私の正体をバラしでもしたらどうするつもりなの?まさか考えてないわけ?」

 

 

 

 

「ま、まあ、落ち着いてよミナちゃん。流石に俺がミナちゃんの情報を悪魔なんかに売るわけないでしょ。そりゃまあ、主矢君だっけ?そっちの情報は売ったけどさ」

 

 

 

 

「騙したってこと?いいのそんなことして?バレたら大変じゃない?」

 

 

 

 

「騙してないよ。俺は確かに『世界に破滅をもたらすもの』の情報を売ったんだ」

 

 

 

 

?何を言ってるんだ?結局それは私の情報を売ったってことになるわけで……。いや、それとも………。

 

 

 

 

「『世界に破滅をもたらすもの』の情報を売ったって言ってるけど、それは私のこと?………多分、違うよね?」

 

 

 

 

「うん。その通り。俺がミナちゃんを売るわけないでしょ。俺は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の情報を売ったんだよ」

 

 

 

 

私以外の、『世界に破滅をもたらすもの』……。そんなものがいるのか。だとしたら、私からしたら邪魔でしかないな。結局、主人公君を裏切って憎悪を向けられるべきは私なわけで、中途半端に私と同じ存在がいて、そちらに主人公君のヘイトが向いてしまっては、最高の憎悪(エクスタシー)は得られない。うん。なんならむしろ大悪魔に売るべき情報かもしれない。

 

 

 

 

「うんうん。それならナイス判断だよリフィカル。ところで、『世界に破滅をもたらすもの』は世界に1人しかいないんじゃないの?」

 

 

 

 

「本来ならね。でも、この世界には既に2人目の『世界を救済しようとするもの』が存在しているわけで……。彼女らは、『世界に破滅をもたらすもの』を殺し切ることができなかった。なら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

 

なるほどね。つまり、命ちゃん達と同様に、命ちゃん達の世界にいた『世界に破滅をもたらすもの』もまた、この世界へと移動してきていたってわけか。というか、世界を破滅させても生きてられるんだな。うーんシリアス味に欠けるね。世界滅ぼすんだから責任とって死ねばいいのに。私だって最高の裏切り(エクスタシー)のために世界を振り回してるけど、世界を滅ぼしたら責任とって死ぬつもりではあるからね。世界と1人の命じゃ釣り合わないって?私が釣り合うって決めたからいいんだよ。ハイパー美少女浦霧ミナの消失は世界の消滅と同等の意味を持つからね。

 

ああ、そうだ。せっかく『神殺し』するんなら、その辺のシステムに修正を入れておこうか。『世界に破滅をもたらすもの』は世界を破滅させれば自分も破滅するってね。てか、神は最初そう言ってた気がするし、それが本来の正しい姿なんだろう。

 

 

 

 

「それで、自殺すらできない自己中心的なその『世界に破滅をもたらすもの』って、一体誰なの?リフィカルは正体知ってるんでしょ?」

 

 

 

 

「んーそれはミナちゃん自身で探してみればいいんじゃないかな。どうしても教えて欲しいっていうなら、教えるけど」

 

 

 

 

確かに、自分で正体を暴いた方がいいか。リフィカルに教えられるというのも、なんか癪に触るし。それに、リフィカルに頼らないと正体を知れないなんてザマじゃ、まるで私がその『世界に破滅をもたらすもの』よりも格下ですと宣言してるように感じて、正直面白くない。

 

 

 

 

「ま、ミナちゃんのクラスメイトっていうヒントだけ与えておくよ」

 

 

 

 

「私のクラスメイトかぁ……。真事ちゃんとか?」

 

 

 

 

「可能性は否定しきれないね。ま、答えを言ってもいいっていうのなら答えてもいいけど」

 

 

 

 

「ふーむなるほどね。とりあえず真事ちゃんを拷問してみるか」

 

 

 

 

「ちょ、ちょっとミナちゃん?一般人の可能性もあるからね?絶対その子が『世界に破滅をもたらすもの』ってわけじゃないよ?」

 

 

 

 

「大丈夫大丈夫。もし違ったとしても脳みそ適当に弄って記憶ぐちゃぐちゃにすればどーにかなるでしょ。1人1人拷問していけばいつかわかるよ」

 

 

 

 

「そういう問題じゃない気がするんだけど……てかそんなことしてたら、ミナちゃんが『世界に破滅をもたらすもの』だってバレるでしょ」

 

 

 

 

それはそう。ま、そもそも私は拷問する気なんてさらさらないけどね。でも、私以外に『世界に破滅をもたらすもの』が存在するっていうのは、面白くないし、場合によっちゃ、殺しておくのもアリかも知れない。

 

 

 

 

 

^_^

 

 

 

 

 

「ここが、『世界を救済しようとするもの』、主矢聖が通う学校か」

 

 

 

 

大悪魔チャ=ラーン=ポ=ラン2世は、制服のようなものを着用し、主矢聖の通う学校の視察を行っていた。

 

 

 

 

「仕掛けるのはまだ早い……か。ベリアルもやられているわけだし、いくら僕とはいえ、単騎で突っ込むのは危険、か。まあいい。探せば学内に潜んでいる悪魔もいることだろうし………そいつとコンタクトをとって、僕も学内に潜入して情報を探るのが丸いか」

 

 

 

 

大悪魔チャ=ラーン=ポ=ラン2世は、名簿のようなものを取り出し、それを眺める。

 

 

 

 

「まあ内部に潜入してる悪魔がいなければそれまでだけど……。転校生、か。もしかしたら、この子も僕と同じ悪魔なのかも知れないし、身辺調査を行ってみてもいいかもしれないね」

 

 

 

 

大悪魔チャ=ラーン=ポ=ラン2世はとある女子生徒の名簿をみながらそうぼやく。彼が眺めていた女子生徒の名前は……。

 

 

 

 

「浦霧ミナ、か……」

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