裏切りのラスボス少女〜主人公君を裏切って憎しみに満ちた目で見られたい〜 作:あへんちんき
1番投票されていたのは、『主人公の協力者(一般人を装う)』でした。
皆様、沢山の投票、ありがとうございました。
さてさて。
私が初めて悪魔の魂を喰らってから十日ほど経ちました。
その間に主人公君とはそれなりに話したりはしましたけれども、やっぱり男友達の方が話しやすいみたいでして、私との会話はそこまで多くありませんでした。
ま、それとは別に私も私で女友達を作ることに成功したから良いんだけどね。
初日に交流した
綺麗な黒髪を持っていて、なんだかとっても清楚な雰囲気を醸し出す女の子で、ぶっちゃけ真事ちゃんよりも委員長感があった子だったなぁ。
多分育ちがいいんだと思う。
で、肝心の私のスペック強化に関してだが、正直かなり順調だ。
なんせここ10日、ほぼ毎日悪魔の魂を喰らうことに成功したんだから。
内7個は低級のクソ雑魚悪魔だったけど(もちろん低級の悪魔でも十分な強化にはなる)、残り3つはかなりの当たりで、特殊能力持ちの悪魔だったのだ。
個人的にはテレポート的な能力だったり、瞬間移動のできる能力だったりと、移動をする際に便利な能力が欲しかったんだけど、今回はそういった類の能力を手に入れることはできなかった。
ただ、私の計画上絶対に必要というわけではなく、できれば欲しい程度の物なので、なくても問題はない。目当ての能力は手に入れたしね。
特殊能力についてだが、一つ目の特殊能力は千里眼だ。遠くの様子を見ることができる能力だね。
今はまだ熟練度が足りないのか、半径10m以内しか見ることができないが、悪魔の魂を喰らったりするなどして私自身を強化していけば、おそらくもっと遠くまで千里眼で見通すことができるようになるだろう。
ただ、欠点もあるんだよねぇこれが。
千里眼で遠くを見渡すことができるのはいいんだけど、遠くの様子を見ている間は、私の視界に映るのは遠くの様子だけになってしまうから、千里眼を使っている間は、本来の私が千里眼を使わずに見ている光景を見ることができなくなってしまうんだよね。
まあ、当然といえば当然なんだけれどね。
それで、二つ目の能力についてだけど、バフ系の能力なんだよね。
身体能力を強化したりだとか、防御力を上昇させたりだとか、あとは武器の強化なども行える。
もちろん、この能力にも欠点はあるんだよね。
バフ系っていうのは足りない力を補ってくれるわけだから、あるとかなり頼もしい。
実際、某有名RPGでラスボスと戦う際には、フバ◯ハなりスク◯トなりをかけてから戦闘したりするのが定石だ。
でも私の使うバフ系の能力って、私自身には使えないんだよね。
まあだから、私のスペックがある程度のところに上がるまでは、この能力を使う機会は訪れないだろう。
最後に、三つ目の能力なんだけど、これはーーー
あ
やばい
^_^
「…………どういうことだよ…」
『どうか
天使は基本的に、悪魔の存在を認知することはできない。だが、悪魔が人間と契約する時。ただその瞬間だけは、悪魔がどこにいるのか、また、悪魔が誰と契約したのかが分かるらしい。
そのため、
「だから!なんだってそんなこと!ミナを見捨てろっていうのか!?」
『そういうわけではありません。しばらく様子を見ようって話です。浦霧ミナは“世界に破滅をもたらすもの”である可能性があります。なので私たちは、今は動かずに、浦霧ミナがどう動くのかを確認してから動くべきなんです。』
『世界に破滅をもたらすもの』でも、悪魔に体を乗っ取られる可能性はある。悪魔と契約を交わさなければ何も問題はないが、交わしてしまった場合には『世界に破滅をもたらすもの』の体を悪魔が乗っ取るということは可能なのだ。
ただ、『世界に破滅をもたらすもの』の場合、契約した悪魔を喰い潰すことができる。そのため、基本的に悪魔に体を乗っ取られる心配はしなくていい。
つまり、救は浦霧ミナが契約した悪魔を喰らうのかどうか様子が見たいのだろう。
理屈はわかる。もしミナが本当に『世界に破滅をもたらすもの』で、契約した悪魔を喰らったら、その時点で俺たちの目線でもミナが『世界に破滅をもたらすもの』だということが判明する。
だから、救の提案も、正しいのかもしれない。
でも。
もし、違ったら?
ミナが、『世界に破滅をもたらすもの』ではなかった場合は?
俺は、助けを求めているミナの手を、払いのけていることになる。
最悪の場合、ミナの体が悪魔に乗っ取られてしまうかもしれない。
「理屈はわかる。救の言いたいこともわかるさ、でも、それでも俺は、ミナを助けに行く。」
悪魔との契約は、もちろん同意の上で成り立つものもあるが、実は基本的に悪魔側が身勝手に、勝手に、人間の心の中にある希望や願望、欲望を読み取ってそれを叶えることを条件にして一方的に契約するものだ。
しかも、悪魔側からすればその契約の内容を叶える必要などない。契約を交わしてしばらくすれば人間の体を乗っ取ることができるんだから。
そんなやつに知り合いが狙われるなんて、俺には耐えられない。
『いいえ。駄目です。私は様子見するべきだと思います。』
救も譲る様子はない。彼女からすれば、『世界に破滅をもたらすもの』を倒すためにこの世界に来たようなものだからだ。
分かってる。
もし本当にミナが『世界に破滅をもたらすもの』なら、救の言う通り様子見に徹した方がいいことくらい。
でも、俺は、ミナのことを信じたい。
同じクラスメイト。たったそれだけの関係。たまにちょっと話す程度の、浅い関係。
だから何だ?
信じたいと思って何が悪い?
疑うことだって大事なことはある。でも、人間っていうのは助け合いで成り立っている生き物なんだ。
だから、俺は誰も疑いたくなんてない。
子供のわがままなのかもしれない。
現実を見ていないだけなのかもしれない。
それでも俺は、信じるって決めたんだ。
「だったら!俺は、一人で助けに行く。」
『なっ!一人で!?正気ですか!?』
「ああ。俺は世界を救う救世主なんだろ?身近な人一人救えないで、世界が救えるかよ」
『貴方が死ねば、その時点で私は消滅し、“世界に破滅をもたらすもの”の勝利が確定するんですよ!?分かっているんですか!?そうなってしまえば、世界は滅ぶんですよ!!私無しで戦うのは無理です!!考え直してください!』
「考え直すことはないよ。俺は、手が届かなくなるのが一番怖い。救えたかもしれない命を、助けられないなんてのが一番嫌なんだ。俺は後悔しないように生きたい、だから、俺はもう行くよ。」
『……………………はぁ。わかりました。そこまで言うのなら、私も付き合いましょう。で・す・が!納得しているわけじゃないので!貴方に死なれては困るから、100万歩譲って私も協力してあげているだけなので!』
納得がいかないといった様子だ。救はジト目で俺を見ながら、さも不満ですといった雰囲気を醸し出しながらも、渋々ではあるが俺に手を貸してくれるようだ。
「ありがとう。」
救の姿が、光り輝く剣の姿へと変形していく。
俺は走る。
先程救と押し問答をしていたせいで、ミナが悪魔との契約を交わしてからそれなりに時間が経ってしまっている。
少しでも遅れたら、ミナの体が悪魔に乗っ取られてしまうかもしれない。
(急げ!)
元々持久力がそんなにあるわけではないが、俺は全速力で突っ走る。
走って走って、ようやくミナの元に辿り着いた時。
そこには、後もう少しで悪魔に乗っ取られてしまいそうになっている
ミナ「私はどう動くべきでしょうか?」
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主人公と肩を並べて戦う
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主人公の協力者(一般人を装う)
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どっちでも
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その他