裏切りのラスボス少女〜主人公君を裏切って憎しみに満ちた目で見られたい〜   作:あへんちんき

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ごわめ

 

 

 

んーやばいっすね。

 

 

何がって?

 

 

いや、本当ならこのまま3つ目の能力の解説に入りたいところっていうか、いや、まさに今こうなってるのは3つ目の能力の解説をする上で好都合なんだけど。

 

 

いやー。

これは想定外ですね。

 

 

まさか上位悪魔と強制的に契約を交わされるなんて。

 

 

いくら『世界に破滅をもたらすもの』であっても、悪魔に体を乗っ取られることがないわけではない。

 

悪魔と契約を交わした場合には、自分の体が乗っ取られる可能性は十分にある。

 

 

一応、『世界に破滅をもたらすもの』であれば、自分と契約した悪魔を食い潰して自らの糧にすることだってできる。

 

ただ、それをしてしまった場合、主人公君に私が『世界に破滅をもたらすもの』であるとバレてしまう。

 

 

だからこそここで3つ目の特殊能力の出番なんだけど。

 

 

私が手に入れた3つ目の能力に関してだが、これは『耐性』の能力だ。

 

この能力があれば、私には毒が効かなくなるし、私が洗脳されてしまうこともない。

そして、この能力があれば、私が悪魔に体を完全に乗っ取られることはないのだ。

 

 

だからこそ、この能力を手に入れるために悪魔達をもぐもぐ食べてきたわけだ。

 

じゃあ何がやばいのか?

 

この能力があれば、私の体が悪魔に完全に乗っ取られることはない。

 

 

そう。()()()()、だ。

 

 

私のこの『耐性』の能力は、悪魔と契約を交わした際、仮に私が悪魔を食い潰さなかったとしても、完全に乗っ取られる直前で耐える、というものだ。

 

 

わかりやすく言うと、ミリ耐え、だ。

 

有名なRPGなんかだと、『毒状態』になった際、歩くたびに毒でHPがじわじわと削られることがあるだろう。

 

それでも、歩いていて毒で死ぬなんてことは起こり得ない。

毒を食い続けて、HPが1になった後、それ以上HPが減ることはないのだ。

 

 

それと同じように、私は悪魔に体を完全には乗っ取られることはない。

仮に私の体の主導権を悪魔に握られたとしても、私の意識は私の奥深い部分で残り続ける。

 

 

だから、私のこの『耐性』の能力はあくまで保険なのだ。

この『耐性』の能力があれば、私がわざわざ悪魔を食い潰す必要はない。

 

私が悪魔に強制的に契約された場合は、主人公君に私の救出を任せればいいのだ。

 

 

そう、本来ならそれでいい。

 

 

ただ、今回私の体を乗っ取ろうとしているのは上位悪魔だ。

別に私は上位悪魔でも食い潰せる。

 

だが、先程から述べているように、悪魔を食い潰せば主人公君達にバレてしまう。

本来ならば、私は特に何もせず、主人公君達による救出を待てばいいのだが、相手は上位悪魔だ。主人公君達が相手にするには強すぎる。

 

 

主人公君達が負けてしまった場合、私は体を完全に乗っ取られることはなくとも、ほぼ乗っ取られたも同然かのような状態に陥ってしまう。

 

 

別に私は、私自身が破滅することを恐れてはいない。

だが、私には私なりの目的がある。

 

 

主人公君の仲間の振りをし、絶大な信頼を得た後に裏切って、主人公君から向けられる最高級の憎悪(エクスタシー)を味わいたいのだ。

 

 

私が破滅するのはその後だ。

 

今、ここで破滅はしたくはない。

 

 

『ー!ーーー!!』

 

 

『ーー。今ーは避けーか。どーーー学習ー力ーあーーしい。』

 

 

どうやら私に取り憑いた上位悪魔は、私の体を使って主人公君と好き勝手に戦闘をしているらしい。

 

 

とりあえず私は、私の体に、『助けて。』と言葉を発するように信号を送る。普通の人間ならば、上位悪魔の意思に関係なく自分の体を動かすことなどできないだろうが、私ならば、かなり精神力は消耗するが、言葉を発するくらいなら問題なく行えるだろう。

 

 

しかし、なんとも。あれだな。

 

 

別に私の体を乗っ取ろうとするのは構わない。

その分主人公君の私への疑いは晴れるのだから。

 

 

だが、ムカつく。

 

 

本来なら、上位悪魔であろうと私が遅れを取ることなどないのだ。

 

お前なんかいつでも食い潰せた。

 

まるで我が物かのように私の体を使いやがって。

 

 

しかも、調子に乗って、主人公君相手に舐めプまでかましている始末だ。

 

その気になれば主人公君を殺すことだって可能なくせに、主人公君から攻めてくるのを呑気に待っている。

 

 

ふむ。思考を巡らせていると、段々と私の体を乗っ取ろうとする悪魔(バカ)に対する苛立ちがいよいよ頂点に達しそうだ。

 

 

いいだろう。

 

 

せっかくだ。『世界に破滅をもたらすもの』の意地というものを見せてやる。

 

 

私は全神経に意識を張り巡らせ、外の世界の現状を把握する。

 

 

 

『ふ。馬鹿が!そんなに全速力で走って仕舞えば!オレの攻撃は避けれまい!』

 

 

『上から来ます!!』

 

 

『っ!』

 

 

ふむ。どうやら悪魔(バカ)は主人公君の片腕、左の方か、を使い物にならないものにしてしまったようだ。

 

 

しかし、嬉しいものだね。

 

 

片腕が使えなくなっても、私を助けるために前へ進む主人公(かれ)の姿を見れるというのは。

 

 

主人公君は左腕で悪魔(バカ)の攻撃を防ぎながら、光り輝く剣(あまつかすくえ)悪魔(バカ)を浄化するための一撃を繰り出そうとしている。

 

 

さぁ。ここが私の腕の見せ所だ。

 

 

 

『そんな攻撃この手で……!な、何だ!?か、体が動かない!?』

 

 

 

ふっ。あは………。アハハハハハハハ!!!!!!!

 

 

バカが!!!!!!

 

 

お前如きが!!!私の体を完全に掌握できるわけがないだろうが!!!!

 

 

『ミナはそう簡単にお前に体を受け渡す気はないってよ!!!!』

 

 

『クソ!そんな馬鹿な!!』

 

 

馬鹿はお前だよ。

 

この私に手を出してしまったんだから。

 

 

このまま主人公君にとどめを刺させて、この悪魔(バカ)を浄化させるのも悪くはないが、終わらせるのは少々もったいない。

 

 

なので、少し手を加えようか。

 

 

 

 

^_^

 

 

 

 

「なんだ………ここは…………オレは確か……浄化されちまったはずじゃあ」

 

 

オレが目を覚ますと、そこには一面真っ白で、何もない世界が広がっていた。

周りを見渡しても、人っ子一人見当たりやしない。

 

 

「ここが、死後の世界ってことか?」

 

 

『私の思った通り、バカみたいだね。』

 

 

「誰だ!?」

 

 

突如この空間に響く声。オレは辺りを見渡すが、そこには先程と全く変わりのない、真っ白な世界が広がっており、声の主らしき存在はどこにも見当たらない。

 

 

『探しても無駄無駄。この空間は私の意識そのものなんだから。』

 

 

しかし、この声には聞き覚えがある。というか、さっきまでオレはこの声を出していた。ということはつまりーーー

 

 

『正解。私は貴方が乗っ取ろうとした人間。まあ、人間って定義に当てはまるのかは微妙かもしれないけど』

 

 

オレが特に口に出したりしてもいないのに、こいつはオレの考えていることが分かっているらしい。どうやって?

 

このオレは上位悪魔だ。ベリアル様なんだ。

こんな人間の小娘に、オレの心の内が知られてたまるか!

 

いや。こいつはさっき人間の定義に当てはまるのかは微妙と言っていた。つまり、純粋に人間だと呼べる存在ではない。ということは、こいつはまさか!

 

 

『心の中で会話するのも悪くはないけど、せっかくだから話してほしいものだね。』

 

 

なるほどな。オレの考えていることは全てお見通しってわけだ。

 

 

『で、この空間に関して話すんだけど、先にいっとくね。お前、もうここから出られないよ。』

 

 

「は?」

 

 

『ここは私の意識の中。お前は取り込まれたんだよ。私に食い潰されてね。じゃあなんで意識が残っているのかって?簡単だよ。私はお前の肉体や能力だけ食い潰したんだ。意識だけ残してね。というわけで、お前は私の意識の中で一生過ごすといい。何もできないし、ただの小娘に取り込まれたなんてお前にとってはこれ以上ない屈辱のはずでしょう?ハハッ!ざまあみろ。手を出した相手が悪かったな!!』

 

 

じゃあ、もうオレはこの空間から出られないっていうのか?

 

一生?

 

こんな小娘に、オレが?

 

 

そんな…………

 

 

「ふざ、けるなぁ!!オレは上位悪魔だぞ!!ベリアル様なんだぞ!!!!さっさとここから出せ小娘!!!!」

 

 

『行儀が悪いなぁ。これはお仕置きが必要だね。』

 

 

「う“わ“あ“あ”ぁ”あ“あ”ぁ”あ“あ”ぁ”あ“あ”ぁ”あ“あ”ぁ”あ“あ”ぁ”!!!!!!」

 

 

オレの体中(?)に、電撃のようなものが走る。

 

痛い。

 

やめてくれ。

 

痛い。

 

 

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

 

 

 

『これからは私に逆らわない。お前は上位悪魔ベリアルなんかじゃなくて、意識だけの雑草以下の小物。そう認めるなら、やめてあげてもいいけど?』

 

 

 

そんな………そんなくつじょく………いやだ…………

 

 

『ふーん。じゃあ一生このままだね。バイバイ。』

 

 

まっ、まってくれ!!!!認めます!!オレは上位悪魔でも、ベリアルでもありません!!雑草以下で、何の価値もない、意識だけの小物です!!!絶対に逆らいません!!!だから、だから!

 

 

『安いプライドだなぁ。ま、いいけど。ああそれと。やめてあげるっていうのは嘘ね。私のプライドを傷つけたんだから、お前は私の意識の中で一生苦しみ続けてもらうから。』

 

 

そんな、馬鹿な。

 

オレは………ちゃんと…………なんで、オレはじょういあく………いや、なんだっけ?

 

オレは……何者だ?

 

 

思い……出せない………

 

嘘だ嘘だ嘘だ!!!

 

存在も思い出せない。この痛みに一生耐え続けなきゃいけない。

 

そんなの無理だ。

 

 

誰か!誰か助けて!!

 

 

いやだいやだいやだいやだいやだあくぉうえおxjし→をえspっぃkzしskそzみwんx7んづえんぅえじゃお2ぉ、おwlskdkm↑wm→wもzm2msksk→あkzplいfjmぢsjぃsじwkswsくぉsっこzmskwsっmx「2z9skskwkzw9そxks「くぉwzwlsぞwkそsっkzwkそpwkjd「fjrjゔぃxsみdjfr8cみsjしfjfh*おどrlfkc「えい

 

 

『あーあ。完全に壊れちゃった。もう少し忍耐力のあるやつかなぁって思ってたんだけど。まあいいや。さようなら、雑草以下の小物君。』

 

 

 

^_^

 

 

 

流石に可哀想だったかな?

 

まあいいや。スッキリしたし、とりあえず目を覚まして主人公君達の協力者にでもなろうかな。

 

 

なんで記憶があるんだ!?とかって言われそうだけど、まあ適当言って誤魔化せばいいでしょ。

 

 

うん。あの上位悪魔に取り憑かれた時はめちゃくちゃムカついたけど、今思えば主人公君達からの『世界に破滅をもたらすもの』疑惑はとれたわけだし、結果オーライだったかも。

 

ごめんね上位悪魔君。

 

 

さ、そろそろ動こうか。

 

最高のエクスタシーのために。

 




ミナちゃんは悪魔より悪魔みたいな性格をしていますが、作者は蚊も殺せないほど善の心に溢れた存在なので、そこのところはご理解いただきたい。

決して裏切りで曇っている姿を見て悦に浸るような性格の悪い作者ではないので、はい()
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