メリトクラシーの渦 作:高槻泉   作:水に浮くほたる

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思いついただけです。

続くかは知らん


プロローグ1

 

 

ある種族の王がいた。

 

強大な力を持った王がいた。

少女のその強大な力に多くの人間が恐慄いた。

 

しかし、その種全てが彼女のように強いわけではなかった。

ひとり、またひとりと彼女の仲間は殺されて行った。

 

何故殺されなければならないのか

何故生きては行けないのか

 

彼女は世界を呪った。

彼女は世界を憎んだ。

 

故に革命を起こした。

歪な世界を破壊する革命を。

 

英雄と手を携え、

跡を継ぐものに椅子を用意し、

運命に抗った。

 

そんな少女はとある青年に自身の全てを託し、その命に終止符を打った。

 

─────はずだった。

 

 

 

 

 

 ───眩しい。

 

 彼女が意識を取り戻した時にまず彼女に刺激を与えたのは光だった。少女の身体はそんな光に刺激され徐々に活動を再開し始める。

 休止していた脳に血が巡り、思考が加速する。

 

 ───眩しい...?

 

 意識を失ったであろう瞬間からは考えられない不可解な感覚に違和感を覚えた少女は瞼を開く。

 開いた瞳の先に広がる光景は覚えのない天井だった。未だハッキリしない意識を無理矢理動かし、目の前に広がる異質な光景を整理する。

 ゆっくり体を起こし周囲を見渡せば整理整頓の行き届いた部屋が広がっており、自身はファンシーなピンクのベッドに寝ていたということに気づく。その自身を取り巻く環境は見れば見るほど血生臭い世界で生きてきた自分には無縁の光景だった。

 

「...ここは...何処だ?」

 

 思考を巡らせる。

 

 例えば、金木ケン、あるいはその仲間が私を抱えて旧多を巻いた。

 例えば、旧多がとどめを刺す前に捜査官が来て自身の正体がバレた旧多が逃げた。そして残された私を捕虜として生かしておく。

 

「(...無いな。...喰種(グール)にしろ捜査官にしろ今の旧多以上の能力を持ってる存在を私は知らないし、仮に居たとしてこの状況に説明がつかない。)」

 

 なら、どうなっている?致命傷は消え、おかしな部屋に突っ込まれているこの状況をどう説明する?

 

 その瞬間、とある最悪な想像が頭に浮かぶ。

 

「(...嘉納...か?)」

 

 嘉納明博。ヤツならこの状況にある程度の説明がつく。死体を弄ぶマッドサイエンティストであり、人為的に人間と喰種の混成種を生み出した気狂い医師(クソ野郎)。旧多が私の死体で恩を打っていたとしたら...。

 

「(...とにかく武器が欲しい。...赫子(かぐね)は...出ないか...。)」

 

 Rc細胞が限界まで抑制されているのか自身の武器である赫子(かぐね)は出なかった。それどころか赫子(かぐね)を構成する器官である赫包(かくほう)がそもそも存在しないかのような違和感を感じた。

 幸い、今、自分が身にまとっているのは恐らくパジャマであろう動きやすい衣服。

 

 ...うん...体は動く。

 ...ペンでもあれば最悪、喉に突き立てれば命を狩れる。

 

 そんな考えを巡らせていた時...

 

「エトー?そろそろ起きなさい?もう10時過ぎてるわよ。」

 

 見覚えのある眼鏡をかけた妖艶な女性が見慣れないスーツ姿で部屋に入ってきた。




皆はエト好きだよな!?

な!?
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