ベージュ色の制服のリコリス達   作:mai#急行八甲田

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登場人物が多いので主役となる人物が分かりやすいよう、1/5(木)に第1話の前に挿入させていただきました。
リコリス・リコイルの成分を抜けば一次創作になるくらいに独自設定が多いので読む際は注意をして下さい。
感想や評価もどうぞよろしくお願いします。



プロローグ ……prologue

 

 ビルの窓からとあるセカンドリコリスが銃を乱射し、テロリストを皆殺しにしている姿が見えた。仲間を救うために自らで判断し行動した彼女を現場指揮官であったファーストリコリスが殴る。

 

 

「うちらが舞台から降りてる間に演じられるのは彼女達の物語なんすね。」

 

 

 その光景を隣のビルから見ていたベージュ色の制服を着たリコリスが独り言を呟いた。近くに誰もいない筈だが彼女の言葉に反応するように声が聞こえる。

 

 

「そうだ。再び舞台に登るのは1年後。そこまで跳ぶか?」

「いや、観客として見てるっすよ。時間が来たらお願いっす。」

「そうか、好きにすると良い。」

 

 

 その場をゆっくりと立ち去り、彼女は1人で街の中へと消えていく。久しぶりに訪れた観客としての立場である。

 

 

「ちょっと寄り道してくるっすよ。ユリ先輩、………、。少しっすけど待たせちゃうっすね。」

 

 

 彼女はどこにでもいる女子高校生として人混みへと紛れていった。

 

 

 

 

 

「かえでちゃん、。まっててね!!つぎにせつかがね、あえるのは、、いちねんご?なんだって、。!むかししたやくそく、、せつか、わすれてないもんね!!」

 

 

 東京支部リコリス棟の噴水広場で独り言を話すファーストリコリスがいた。朝の早い時間のためか彼女以外に誰もいない。だが不思議なことに彼女と会話をする声が聞こえる。

 

 

「お主には舞台から降りても助役の仕事が残っておる。始まりの時まで跳ばすことは出来ぬよ。」

「うぅーー、そんなー、…。せつか、、はやくかえでちゃんにあいたいのに……、。」

 

 

 しょんぼりとした表情で彼女は自室へと戻っていく。広場には噴水の音しか聞こえなかった。

 

 

 

 

 

 とあるマンションの一室で、2人並んでソファに座るセカンドリコリスがいた。

 

 

「1年後で待ってる。」

「分かってるわよ、………。いなかったら許さないからね、。……!」

 

 

 2人はお互いに手を握りながら窓から外を眺めていた。気が付けば室内にいるのは1人だけである。残された彼女の目からは涙がゆっくりと溢れていった。

 

 

 

 

 

 リコリス棟のとある一室で2人のサードリコリスが会話をしていた。

 

 

「次の物語がもう始まってるみたいだよ、。」

「あの2人が主役なのね。」

 

 

 2人は全ての物語を見届けなければならなかった。それが始まりを創ってしまった者の使命であり、呪いなのだから。

 

 

「よし、。じゃあ今日もいつも通りに仕事だね。藍(あい)、。!」

「分かってるわ、葵(あおい)、!」

 

 

 サッチェルバッグを背負った彼女達は部屋を出て東京の街へと向かった。

 

 

 

  




*** は話が時間と場所が大きく変わるとき、
** は時間と場所が少し変わるとき、
* はちょっとした場面転換のときです。
よろしくお願いします。

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