ベージュ色の制服のリコリス達   作:mai#急行八甲田

12 / 19
感想、評価等お待ちしております。
よろしくお願いします。


名古屋支部リコリス棟 ③ ……It's no sweat.

 

登場人物経歴紹介

()内は現在進行中のストーリー内での年齢。

隣の数字は錦木千束との年齢差。

 

 

・藤 なずな (16) ±0

 ……とう なずな

 サードリコリス

 

4歳頃に何らかの事情により別の組織からDAに移動してきた。6歳でサードリコリスとなり、翌年に1つ年上の椿黒 百合と出会い、以降行動を共にしている。辛い、悲しい、苦しい、怖いといった負の感情を持っていないと本人は言っているが先天性のものか後天性のものかは分かっていない。一人称はうち。

様々な分野に於いて超一流専門家並の知識を有しており、その頭脳は現役リコリスの中でトップと言われている。情報・コンピューター関連についてもDA情報部の職員が舌を巻く程の技術を持っている。

椿黒 百合に尽くし、共にあり続けることを1番の趣味、自らの使命としている。その他の多種多様な趣味に関しては見識を深める為の雑学的な位置付けである。

身体能力は現役リコリスの中でも1位2位を争う程であり、総合能力では歴代Top3に入るという見方もある。銃弾を躱すことができる。相手の射線や筋肉、服の動きを見て次の行動を予測し銃弾を躱すリコリスもいるが、彼女の場合は本人の経験と知識、観察に基づいた予測に加えて、常人の何倍もの動体視力と反応速度でもって銃弾を目視して躱すものである。(能力に関しての設定、理由、理論等は別の機会に解説する。)

また彼女と模擬戦を行ったリコリスは5m以上離れた正面から射撃をしようとすると、どんなに狙っても引き金を引いた瞬間何故かズレてしまい弾丸が当たらないと言う。

好きなものはユリ先輩。何よりも彼女のことが優先される。

 

????→DA本部特別養成機関→関東本部養成機関→関東本部・東京支部 直轄

 

 

 

 

・ Hazel (15) -1

 ……ヘーゼル

 セカンドリコリス

 

両親、親戚等は不明だが本人は母親がアイスランド人だと言っている。6歳頃に児童養護施設からDAに引き取られる。10歳でサードリコリスとなり、12歳でセカンドリコリスとなる。Lilja には Norn のあだ名で呼ばれている。一人称は私。

常に無口で表情の変化が無い。ここ数年彼女と会話をしたリコリスはいないが、 Lilja とコミュニケーションを取っている姿は目撃されている。よく謎の独り言を呟いていて、一般人には見えない何かが見えている。

近接戦闘能力はセカンドの中では下の方である。非常に優れた中距離スナイパーで、狙撃銃は Lee-Enfield Rifle No.4 MkⅠ(T) 〈リー・エンフィールド狙撃銃〉を使用する。

趣味は百合本を読むことで生粋の姫女子である。

 

東北本部養成機関→北東北支部 直轄→北海道本部・札幌支部 直轄→道央支部 直轄→中部本部・名古屋支部 直轄

 

 

 

 

***

 

 当初の作戦とは違い全員、単独での行動が良いだろう。開始まで後30秒だ。私は皆にそう告げる。

 

 

「予定は変更だ。私が真ん中を行く。なずなが右から、柳は左から、Lilja は左右好きな方からスナイパーを頼む。」

「了解っす。」

「了解だぜ。」

「了解。。。」

 

 

 Lilja がKP/-31の装填レバーを引き、柳がヒップホルスターからGlock17Cを抜く。我々2人も背中に背負ったサッチェルバッグの右側からベレッタを取り出す。

 

 

『双方、実戦だと思って望むように。では模擬戦を開始する。』

 

 

 司令のアナウンスが途切れる同時に時計の針が11時を指す。なずなが一番手前の右側の、柳が左側の細い通路に飛び込む。Lilja は右にあった建物の扉を開けて中へと入る。それを見届けた私は真ん中の大通りを走り始めた。

 

 

 どうやら相手は3組とスナイパーに分かれたようだ。サードリコリス4人組がそれぞれ右と左からこちらに回り込もうとしているのを感じる。正面からは今回の模擬戦の元凶である青服4人組が、こちらに向かってくるのが遠くからでも見えた。彼女達の両手には先程には持っていなかったクリス・ヴェクターが握られている。距離は50mを切った。カービンタイプのクリス・ヴェクターを持った後ろ2人が膝立ちの状態で射撃姿勢をとった。前2人は通常の5.5-inchバレルのSMGを構えながら更に距離を詰めてくる。

 

 この4丁の射撃を躱すことは出来るのだろうか。東京にいる赤色の制服を着たあのリコリスなら天性の才能で全てを躱すだろう。

 

 私はどうする?。人間1人の能力はたかが知れている。では2人なら、3人なら、4人なら……。

 

 次の瞬間、私には世界の全てがスローモーションに見えた。先ずはスナイパーの位置を確認する。開始線の位置で銃も構えず体育座りになっているのが分かった。

 

 

 4人とは少し距離が縮まっている。4丁の銃がほぼ同時に火を噴いたのが見えた。弾は当たらない。今の私の世界では自転車と同じぐらいのスピードで向かって来る様に感じる。

 

 

 お互いの距離は30mになった。銃弾を躱すリコリスがいるというのは殆どのリコリスが耳にしたことがある。自分達の射撃を全て躱すのを見て、本当にそんなリコリスがいるのかと驚いた表情をしていた。しかし、流石はセカンドリコリスである。後ろ2人は少し前進してから再び援護射撃を行い、前2人はクリス・ヴェクターを捨ててサッチェルバッグからGlock19を抜き更に距離を詰めてくる。

 

 

 距離は20mになった。味方への誤射を恐れた後ろ2人が拳銃に持ち替えてこちらに近付いて来る。前2人は近接拳銃格闘を挑もうとしている。持っているベレッタ・カメリアの右側面に改造で取り付けたセレクターを人差し指でダブルバーストに切り替えた。そして親指でハンマーを起こす。

 

 

 距離はいよいよ10mになろうかというところだった。本来、脳の処理速度が上がっても身体が付いていかない。だが数えきれない程の実戦と訓練で、私の身体は決められた動きであればこの状況下でも付いて来てくれる。

 

 

 丁度お互いの距離が10mになったとき、前2人の内私から見て左側の、髪型をショートカットにしているリーダー格のリコリスに、八歩螳螂拳の箭疾歩の応用で残りの距離を僅か一歩で詰めて左後背部で体当たりを喰らわせた。彼女は大きく後ろへ吹っ飛び、そのまま動かなくなる。

 一瞬にして距離を詰めて来た私を捉えられずにいた副リーダー格のポニーテールのリコリスに、ベレッタ・カメリアを向けて引き金を2回引いた。少し早くなり始めた世界に愛銃の銃声が4回奏でられる。頭と心臓の位置がピンク色で彩られた。

 直ぐ様その場で膝射の姿勢を取り、前から仲間が飛んで来た所為で隙を作ってしまった後ろ2人のリコリスに4回引き金を引く。また少し早くなった世界に8回銃声が響き渡る。2人とも同じ様にして頭と心臓の位置にピンク色の花を咲かせた。

 

 私は元の早さに戻った世界でゆっくりと立ち上がると、未だ立てずにいる制服が青色のままのリコリスのところへと向かった。躊躇無く引き金を2度引くと、4回銃声が響き渡る。先の3人と同様に彼女は頭と胸をピンク色に染めていた。

 

 

 右手に握っているベレッタ・カメリアは、薬室と弾倉に1発ずつ残っているが新しいものと交換する。落とした弾倉を拾い中に1発残った模擬弾を取り出してポケットに入れた。空になった弾倉をサッチェルバッグに仕舞うと、反対側の開始線の位置で先程と同様に体育座りをしている青服のリコリスの元へと歩き始めた。

 

 

 

 

 




アンケートに回答をして下さった方、本当にありがとうございます。これからの創作の参考にさせて頂きます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。