1つ目と2つ目では時系列が全く違うのでよろしくお願いします。
神格/巫女位
神格
正一等、従一等
正二等、従二等
正三等、従三等
正四等上、正四等下、従四等上、従四等下
正五等上、正五等下、従五等上、従五等下
正六等上、正六等下、従六等上、従六等下
初等上、初等下
巫女位
大一位、一位、
大二位、二位、
大三位、三位、
大四位、四位、小四位
大五位、五位、小五位
大六位、六位、小六位
大七位、七位、小七位
八位
初位
***
藤(ふじ)家と藤(とう)家
其の昔、君影草に仕える藤(ふじ)の一族を率いる藤(ふじ)家の当主は後継ぎを力が強く成る半神半妖の者にしたいと思って居ました。其処で自分の息子を半神半人の葵の一族の者と結婚させる事にしました。
暫くして結婚の話が纏まり、2人の間には無事に半神半妖の男子が産まれます。此れを喜んだ藤(ふじ)家の当主は其の座を孫で或る彼に渡そうとしました。更に葵家の当主も此の産まれた子を次期当主にしたいと同じ様に考えました。
所が此の産まれた子は、何方の家の当主に成るのか争いが始まろうとしていた最中に亡くなってしまいます。
此れを聞いた両家の現当主は、2人に早く次の子供を産む様に強要しました。
程なくして産まれたのは半神半人の女子です。迚も神様の血が濃い子した。其の為、以降2人の間には子供が出来無く為りました。
そして両家は男子が産まれ無くなった2人を一族の恥晒しだと思う様に為り、3人纏めて殺そうと考えました。
一方、此の話を聞いた鴉は今後も争いの種に為るであろう此の家族を君影草の元から離す事にします。暫くして子供が半神半人で或る事から梅の一族に加わる事に為りました。
此の3人が梅の一族になる日、鴉は家名を何の様にするのか3人に訊ねました。
すると子供がこう答えます。
「私は藤(ふじ)の字を父親から、葵の字を母親から譲り受けて藤(とう)葵(あおい)と名乗り、梅の一族に属する藤(とう)家の初代当主になりたいと思います。」
鴉は此れを認めました。
こうして梅の一族の元には藤(とう)家が誕生し、神様の血が濃く出る事から予備之器と為る半神半人の者が多く産まれる家系と成ったのでした。
***
~名古屋港~
名古屋港のとある倉庫の床は一面が赤色に染められていた。血の海に横たわる死体は全員が10代ぐらいの少女達である。
その赤い海原の中央には、今も陸地を飲み込むように広がり続ける血の色と同じ服を着た少女が1人で佇んでいた。だがその制服は血で赤くなったのではない。服に返り血は飛んでおらず、クリーニング店から先程引き取ってきたかのように皺すら無かった。
一見すると普通の高校生に見える彼女の腰には装飾が施された刀があった。
そんな彼女の元にゆっくりと歩いて来る少女がいた。着ている服は同じだが色が違っている。深海を彷彿とさせる暗めの青色は、床の血と対象的で正しい海の色を見ている者に教えているようである。
そして彼女の腰にはやはり刀があった。ただ、こちらは飾りもなくてシンプルである。
彼女は東海支部直轄のセカンドリコリスであり彼岸ノ巫女だ。上官である赤色の制服を着た彼女に手短に報告をする。
「こちらの処分は終わりです。死体は片付けて全ての証拠も消しました。」
死体となったリコリスは2人の元同僚だった。
東海支部内の一部のリコリスが裏切りを企んでいた。判明しているだけでも12人である。そこへ3日前に増援という名目で甲信越支部と北陸支部からそれぞれ10人のリコリスが送られてきていたのだ。
彼女達を使って何か事を起こそうとしていた彼岸花の一部の上層部は、今頃文字通りに消されている頃である。
だから同じタイミングでそんな奴らに手を貸していた裏切り者のリコリス32人を2人で処分しているのだった。
「名古屋支部のリコリスは偽の情報通りに別の場所に向かったそうです。下っ端の纏め役と思われる名古屋支部副司令の苧環に関しては協力者を全員処分するために次回の作戦まで放置するように熱田の者から言われました。」
「そう…。柳から連絡はあったの?」
「いいえ、まだです。」
2人の足元にはもう血も死体も何も無かった。
東海支部直轄に2人いるファーストリコリス、彼女は中部管区内にいるリコリスノ巫女の長を務めている。青服の人物は彼女のパートナーである。
テロリストによって殺された32人のリコリス、彼女達の死に様を見たのはこの2人だけであった。