ベージュ色の制服のリコリス達   作:mai#急行八甲田

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名古屋派遣 ⑤ ……administrative authority

 

東海支部(愛知県犬山市)

支部直轄(犬山)

 

愛知地方支部(名古屋)

名古屋地域支部、一宮地域支部、

春日井地域支部、豊田地域支部、

岡崎地域支部、豊橋地域支部、

知多分室

 

静岡地方支部(静岡)

静岡地域支部、浜松地域支部、

富士分室、沼津分室

 

岐阜地方支部(岐阜)

岐阜地域支部、

多治見分室、大垣分室、

中津川分室

 

 

甲信越支部(長野県松本市)

支部直轄(松本)

 

新潟地方支部(新潟)

新潟地域支部、長岡地域支部、

上越地域支部、

柏崎分室、糸魚川分室、

村上分室

 

長野地方支部(長野)

長野地域支部、松本地域支部、

上田地域支部、

飯田分室、茅乃分室 

 

山梨地方支部(甲府)

甲府地域支部

大月分室

 

 

北陸支部(石川県小松市)

支部直轄(小松)

 

富山地方支部(富山)

富山地域支部、高岡地域支部、

魚津分室

 

石川地方支部(金沢)

金沢地域支部、小松地域支部、

加賀分室、七尾分室

 

福井地方支部(福井)

福井地域支部、敦賀地域支部、

鯖江分室、越前分室

 

 

 

 

 

***

 

 彼女達が見えなくなったところで3人揃って立ち止まる。茉莉花がこちらを振り向いて言った。

 

 

「あいつらと関わらない方が良いわよ。それにここのセカンドの子達にはあまり関わるべきじゃないわ。」

「何かあったんすか?」

「簡単に言ってしまえば仲間割れよ。司令派のリコリスと副司令派のリコリスで分かれちゃってるわ。司令はここのところ失態続きで中部本部からも目を付けらてしまって実質、今は副司令の方が通常業務等に関して指揮を取ってるのよね。」

 

 

 そういえば司令室の机の上には書類が殆ど無かった。それに職員が司令に関わる気が無いのも感じることができた。汚名返上の為の最後のチャンスが今回の裏切り者の処刑か。

 副司令はどうなのだろうか。考えられるのは、副司令が裏切り者、副司令は裏切り者の協力者、副司令は裏切り者に利用されている、副司令は裏切り者について知らない、この4つか。

 

 

「元々ここの支部はセカンドに対しても厳しい支部だったのよ。けれども副司令が日常生活にあれこれ口を出せるようになってから急にセカンドに対する待遇が良くなってね。セカンドで司令派なのは私のようにファーストのタッグの子達と一部だけじゃないかしら。」

 

 

 3人揃って再び歩き始める。

 

 

「まっ、とりあえず今日は1日休みなんで楽しみましょうよ、ユリ先輩。!」

「あら、今日は休みになったのね。なら一緒に出かけないかしら?、あ、でも外出願いは前日までに出さないとだったかしら。」

「外出願いは必要無い筈だ。」

「どういうことなのかしら?」

「うちらは東京支部所属のままっすから、こっちにいる間でも外出願いを出すのは東京支部の方なんすよ。こうやって別地域で活動するときは司令にその期間の間、自由に外出が出来るようにお願いしといてるっす。」

 

 

 

 

**

 

 その頃の栗田司令は電話をしていた。

 

 

「まさかあの2人を寄越してくれるとはな、楠木。」

「なるべく優秀なサードリコリスを寄越せと言ったのはお前だ。感謝して欲しいな。」

「勿論しているさ。あの2人には初めに1週間、名古屋を満喫してもらう予定だからな。」

「はは、1ヶ月間そっちで自由に外出が出来るように許可証を送っておいた。一応、お前のハンコを押して渡していおいてくれないか。」

「今、手元にあるこれ、か、。中々思い切ったことをするじゃないか。そんなにあの2人を可愛がっているのか?」

「私が、か……。違うな、優秀なリコリスがその能力を最大限発揮出来るようにしているだけだ。」

「私も、、お前も、、、素直になれないな。」

「司令という立場では仕方のないことだ。」

「もしもの時は頼んだぞ、楠木………。」

「あの2人ならやってくれるさ、心配することは無い。」

「何があっても2人は無事にそちらへ帰す。」

  

 

 電話を切ると机の上のマグカップを手に取った。

 

 

 

**

 

 噴水広場に戻ると数名のサードリコリスが集まっていた。彼女達の視線の先には4つのスーツケースの隣に座る赤服のリコリスがいた。注目されるのも当たり前だ。彼女は名古屋支部に3人いるファーストリコリスの1人なのだから。

 

 

「大丈夫か、一葉。」

「あぁー、百合か。大丈夫だよ。ちょっと疲れてるだけだから。心配かけたね。」

「深夜に何があったんすか?」

「分かってて聞いてるよね……、なずなちゃん。」

「いや〜、何のことだかさっぱりっすよ。一葉さんの口から聞いてないっすから。」

「そうよね〜、深夜に何があったのか一葉ちゃんの口から2人に説明してあげたら??」

「いや、説明はいらない。」

「えー、聞きたくないんすか?」

 

 

 先程よりも広場のリコリスが増えている。名古屋支部で1位2位を争う実力のファースト、セカンドと見知らぬサード2人が話していたら皆気になるだろう。一旦、ここは移動した方が良さそうだ。

 

 

「とりあえず荷物の整理をしたい。部屋に案内してれくれないか。」

「いやいや、ユリ先輩、、もうちょっとここに居ましょうよ。部屋には他のリコリスが居るって言ってましたし。」

 

 

 そう言うとなずなは私を抱き上げてベンチに座らせ、膝の上に座ってきた。茉莉花も一葉の隣に座った。聞こえるのは噴水の音と、こちらを見て何やら喋っているリコリス達の声。

 

 

「他のリコリスが居るって、、2人部屋じゃないのかい?僕たちの隣の2人部屋空いてるよ。?」 「そうなんすか?」

「まあ、4人部屋を2人とかで使ってる部屋もいくつかあるからね。何号室なんだい?」

「221号室だ。」

「「えっ………………………。」」

「何すか、その反応は……。」

「に、にひゃく、、にじゅう、、、いち、、、、号室…………………。」

「なんでまたそんな部屋なのかしら………。」

 

 

 そんな反応をするほどのリコリスが居るのだろうか。それとも先程のセカンド達の様に関わらない方が良いということだろうか。

 

 

「えーっとね、、その、……、……。悪い子達では……無い………のよ…………。とても、、優秀で、多分この支部で、……、1番2番に強い、、、サードリコリス達…よ…………、。」

「でも…、ね……。うん……。その、……、別の意味で、、関わりたく…無い…というか……、。」

「優秀なのにセカンドに昇格しないんすか?うちらみたく断ってるとか。」

「いや……、色々、と……あれ………だから…、…。昇格は、しないのかな……。」

「リラさんみたいってことっすか?」

「はい??、……何か言ったかな??、……なずなちゃん、、。。」

「何でもないっす…。」

 

 

 いったいどういうことなのだろうか。そんなにも事情があるリコリスだと言うのだろうか。いや、我々4人も周りから見れば相当色々な事情を持っている気もするが……。

 とにかく、荷物の整理を行わなければ何もできない。ひとまず部屋に向かい、そのリコリス達と会ってみよう。

 

 

「取り敢えず部屋に案内してくれ。」

「うん、……、分かっ、たよ……。……、。」

「何かそういう反応されると逆に会いたくなるっすよね。」

 

 

 なずなが私の膝から下りる。4つあるスーツケースを1人1個ずつ持ち、広場を後にした。

 

 2階に上がって2番目の通路の1番奥の部屋が221号室だそうだ。名古屋支部のリコリス棟は全体的に東京支部と同じ造りだが何処か狭い様に感じる。

 なずなが手を差し出してくる。前を見ると既に一葉と茉莉花は恋人繋ぎだ。顔を見ることなくなずなの方にそっと手を差し出すと、私の右手を彼女の左手が握ってきた。

 

 

 

 

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