SPY×AGITΩ   作:ぴりもに

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今回、残酷なシーンがあります。ご注意ください。



PART.5 謀略Ⅰ:黒百合の復讐

その夜、喫茶シオンに3人が集まった……

 

「何?黒いG3が現れた?」

「ああ……」

「まさかオッサンとユーリのとこにも現れるとはな……」

 

3人はそれぞれ出くわした出来事と、黒いG3……G4と出会ったことをロイド達に話した。

 

「アレは、通称G4といわれるG3と同じライダーシステムよ。」

 

その時、3人と一緒に来ていたアイネが口を開いた。

 

「G4……ってことは、番号的にはG3の次ってことだよな?それもアンタが作ったのか?」

 

グリムの言葉にアイネはコクリと頷いたが、どこか浮かない顔だった。

 

「……アレは封印された禁忌のシステムよ。」

「禁忌?」

「G4システムはG3の後継機として設計されたんだけど……」

 

アイネはG4に関することをゆっくりと話し始めた。

 

「G4はG3-Xと同じくコンピュータによる機体制御を可能にしてるの。戦闘時に理想的な動きを装着者に伝えて促すことができる……でも、G4のコンピュータは行き過ぎてる……」

「行き過ぎてる……?」

 

アイネの言葉に皆が首を傾げた。今の話だけ聞けば、G4はG3-Xとそう変わらないようにも聞こえた。だが、違うようだった。

 

「G4のコンピュータは完璧……でも、G4は装着員の意思や肉体的限界等などお構いなしに「戦闘において最善とされる動作」を取らせ続ける……言ってしまえば、システムにとって装着員は、スーツを動かすためのパーツに過ぎない。」

「じ、じゃあ……そのスーツを着たら、どうなるんですか……?」

「……長時間使い続ければ、装着員に想像を絶する苦痛と負担を与えて……最終的に死に至らしめる……」

 

続くアイネの言葉に、全員ゴクリと唾を飲み、全身に寒気を感じていた。

すると、グリムはアイネに尋ねた。

 

「なぁ、俺……そのG4と戦った時、首折ってやったんだよ。でも……アイツ、首折れてても動き続けて……戦うのをやめなかった……」

「……システムのせいね。装着員が死んでも、数分間コンピュータがスーツを動かすのよ。」

「マジかよ……」

 

アイネの解説を聞いて、グリムは体を震わせた。寒いワケではなく、恐怖を感じていたのだ。

 

「戦って怖いって思ったのは……生まれて初めてだ……!」

「大丈夫だよダーリン〜〜〜♡」

「ぬあっ!?」

 

珍しく震えるグリムを見て愛らしさを感じたのか、ロゼッタはグリムを抱きしめ、顔面を胸に押し付け始めた。

 

「私がいるからぁ、心配ないよぉ♡よしよし♡」

「シリアスな空気をぶち壊すな……このバカ女……!!」

「……でも変ね……」

 

グリムとロゼッタのやり取りを横目に、アイネは疑問の声を上げた。

 

「確かに装着員が死んだ後も、コンピュータが勝手にスーツを動かすわ。でも、動かすと言っても多少動くだけで、戦闘自体はできないはずよ。」

「それは、どういう……?」

「人間って、死んだら死後硬直を起こすでしょ?そのせいでコンピュータはスーツを上手く動かせないの。だから、とてもじゃないけど戦闘なんかできない。」

 

アイネは対策班班長かつG3とG4の開発責任者。言っていることは間違いないはずだ。となれば謎が残る。あの時グリムが見たものはなんだったのか……死んだ状態でも普通に戦おうとした、あのG4はなんだったのか……

新たな謎に、アイネは唸り声を上げた。

 

「うーん……何らかの外的要因かしら。特殊なエネルギーを使ってるとか……」

「エネルギーといえば……」

 

その時、フリッドが口を開いた。

 

「これはG4と関係あるか分からないんだが……クレマチス社のことで、法条が気になることを言っていたんだ。」

 

フリッドはバスの中で法条と話したことをロイド達にも話し始めた。

 

「……確かに、クレマチス社は最近になって急成長を遂げた企業だ。その要因が件の”ネオプラーナ”だ。」

「いくらなんでも、タイミングが良すぎねぇか?倒産の話が出た途端、そのネオプラーナが出てきたんだろ?」

 

グリムの言う通り、ネオプラーナはクレマチス社に倒産の話が出た途端、新社長のクリスから突然発表されたものだった。

 

「それはそうだけど……それがどうG4と繋がるんだ?」

「うーん……分からないな。情報が少なすぎる……それに、アーニャちゃんが変なことを言ってたんだ。」

 

腕を組みながら、フリッドはアーニャがネオプラーナの”声”を聞いたことを話した。

 

「変なこと?」

「ああ……ネオプラーナから声が聞こえたらしい。多分、超能力を使ったんだ。」

 

フリッドはチラリとアーニャの方を見た。アーニャは昼間のことを気にしていないのか、それとも気にしないようにしているか定かではないが、テレビに齧りつき、大好きなアニメを見ていた。

 

「……だいぶ怖がっていたし、無理に聞かない方がいい。ロイド君、ヨルさん、もし聞くようだったら……それとなく。」

「わかった。」

「わかりました。」

 

フリッドの言い分にロイドとヨルはコクリと頷いた。すると、

 

「あっ!!」

 

アーニャが声を上げ、ロイドの方に顔を向けた。

 

「ちちーっ!!テレビうつんないっ!!ボンドマンみれないー!!」

 

アーニャの言う通り、テレビが突然砂嵐を起こしており、まともに映らなくなっていた。

 

「おかしいな……新しくしたばかりなんだが……」

 

配線がおかしいのかと思い、ロイドはテレビをひっくり返そうと手を伸ばした。だがその時、砂嵐は収まり映像が映った。

しかし、そこに映ったのはアーニャの好きなボンドマンではなかった。

画面に映っているのは黒い軍服を着た3人の男だった。その男達を見た瞬間、フリッド、グリム、ユーリの3人は目を見開いて驚いた。

 

「この人、あの時の……!」

「ガオ……!」

「せ、先輩……!」

 

そこに映っているのは3人にとって見覚えのある人物だった。クレマチス社の駐車場でフリッドと対峙した、気弱そうな眼鏡の男……グリムの昔馴染み、ガオ……そしてその二人の間にある玉座に腰掛ける青髪の男……その男はユーリのよく知る男だった。

 

『……俺の名は、ウォルター・クロフォード。元秘密警察の人間だ。』

 

その時、玉座に腰掛ける青髪の男、ウォルターが静かに呟いた。

 

『この放送は両国全域に電波ジャックして放映されている。それを明かした上で問う。お前達は、この世界についてどう思っている?』

 

開口一番、ウォルターという男は意味深なことを口走った。テレビを見ている視聴者の反応は分からないはずだが、ウォルターは続けて言った。

 

『憤りを感じているはずだ。かつて、東と西の両国で戦争が起きた。その戦争で多くの被害者が出た……だが、一番の被害者は誰だと思う?国の政治家か?戦場で戦った兵士か?違う……お前達国民だ!!』

 

ウォルターは叫び、持っていた刀の先で地面を強く叩いた。さらに続けて”演説”が始まった。

 

『お前達国民は、戦争を望んでいない。だが、無能な政治家のせいで戦争が始まり、お前達は巻き込まれた!住んでいた家を追われ、防空壕でいつ戦火に巻き込まれるか不安に駆られ、出たくもない戦争に駆り出され……家族を失い、悲しみに暮れた!だが……こいつらを見ろっ!!』

 

ウォルターが叫ぶと、背後に大きなスクリーンが現れ、そこに映像が映し出された。

映像に映っていたのは、チャリティーイベントに来ていたあの女集団……愛国婦人会の主婦達だった。

 

「これ……あの時の……!?」

 

グリムは声を上げた。それもそのはず、ウォルターが出した映像は昼間、愛国婦人会の主婦がカミラを殴った時の映像だったからだ。

 

『見ろ!愛国婦人会の連中は、相手が妊婦にも関わらず殴った!それだけでなく、こいつらは普段から「命を懸けた兵隊が」と毎度の如く能書きを垂れて偉ぶっている!!こんなことが許されていいのか!?命を懸けた兵隊達が!お前達がっ!!妊婦の命よりも、腹の中にいる子どもの命よりも偉いのか!!?そんなはずはないっ!!』

 

その時、ウォルターは目にも止まらぬ速さで刀を抜き、背後のスクリーンを真っ二つに切り裂いた。

 

『……この国は、この世界は腐り果てている……!この愛国婦人会だけではない……俺が所属していた秘密警察も腐っていた……』

 

一旦落ち着くように、息を整えながら刀を鞘に納めると、ウォルターはもう一度カメラの方を向いた。

 

『あれは2年前……俺はとあるテロリストどもの殲滅に向かっていた。そのアジトで俺は……妹と会った。』

「!!」

 

ウォルターの言葉に、ユーリは目を見開いた。

 

『俺には妹がいた。両親が死んだ俺にとって、たった一人の家族だった。だが、妹はテロリストに加担していた……俺はそれに気づかず……妹を殺した。それだけなら……まだよかった。俺は妹のことを上に報告した。その結果……俺は左遷され、妹の死は事故死として処理された!!』

「えっ……!?」

『これがどういうことか分かるか……?奴らは責任を逃れるために事実を隠蔽した!!こんなことが許されていいはずがない!真実こそ、人間に平等に与えられた権利だ!!その権利をもって……』

 

ウォルターは叫び、指をパチンと鳴らした。すると、ウォルター達がいる場所の脇からガラガラと車輪の音が聞こえ……現れたのは両手両足を縛られ、体中にアザと血がつけられた初老の男だった。

 

『真実の名において、東西戦争の首謀者、チャップマン総裁を処刑する!!』

 

なんと、今連れてこられたのは戦争の首謀者であるチャップマンだという。チャップマンは処刑されると聞いて暴れだした。

 

『や、やめろ!こんなことしてただで済むと思っているのか!?私が何をしたというんだ!?私は国のために……!!』

《SET》

 

チャップマンがみっともなく暴れるのを横目に、気弱そうな眼鏡の男がベルトの右側にハサミのバックルを装填した。

 

『……変身。』

《ARMED SCISSORS》

 

フリッドの時と同様、男はペンギンのライダーに変身し、右肩と右胸に装甲を、右腕にハサミを装備した。

 

『……私のことを、覚えていますか?総裁。』

 

ペンギンのライダーは変身してすぐ、縛られているチャップマンに顔を向けた。

 

『私は、グイン・バーナード。あなたの軍で兵卒でしたよ。』

 

ペンギンのライダー……グインは喋りながらチャップマンの背後に立った。

 

『私の息子、敵国の爆撃で亡くなったんですよ。私はそのことを手紙で知らされました。……その時、泣いていた私に、あなたはなんて言ったか覚えてますか?』

『ひっ!!』

 

笑い声混じりに話しながら、ハサミの刃をギラリと光らせ、チャップマンに見せつけた。

次の瞬間、グインの声色が変わった。

 

『……「国のためだ。ガキの一人や二人我慢しろ」……!!お前はそう言ったんだ!!』

 

怒気が入った低い声色に変わり、グインはチャップマンの髪を無理矢理掴んで上に引っ張った。

そして、喉元にハサミの刃を突きつけた。

 

『や、やめてくれ!!謝る!!一生謝罪し続ける!!助けてくれぇ!!やめて、やめてやめやめやめ……!!!』

『うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

次の瞬間、ハサミがチャップマンの首に食い込み、そのまま……

 

ジャキンッ……

 

チャップマンの首は胴体と別れ、床に転がった。

その光景に、誰もが息を飲んだ。ロイド達だけでなく、その映像を見た国民全員が静まり返っていた。「WISE」の構成員達も、「ガーデン」の殺し屋達も……

 

『はぁ……はぁ……!』

 

グインはマスクと体に返り血が付着し、腕は震え、息は荒くなっていた。

そんなグインを見ながら、ウォルターは拍手を始めた。続いてガオも。

 

『よくやったなぁ、オッサン!』

『素晴らしいぞ、グイン。』

『はぁ……はぁ……ありがとうございます……』

 

二人からの賞賛を受けて、グインは息を切らしながらも深々と頭を下げた。そして、ウォルターは正面を向き直した。

 

『この映像を見ている諸君……我々の行動を見てどう思った?英雄的行動だと思うか?それとも残酷なことをしていると思うか?どう解釈してもらっても構わない。だが、これだけは言っておこう……もし、俺達の考えに共感し、悪しき者を罰したいと願うなら……俺達は力を貸そう。』

 

ウォルターの発言とともに、今度は黒いタキシードを着た仮面で顔を隠した謎の男が現れた。

その男の手には、ベルトのバックルが握られていた。

その一つ、奇怪なモンスターが描かれたバックルをガオに、もう一つ、手裏剣が造形された黄緑色のバックルをグインに手渡した。

 

《SET》

 

グインは右側のバックルを手裏剣のものに取り替え、同じくガオもベルトの右側にモンスターが描かれたバックルを装填した。

 

『……変身……!』

《NINJA》

『変身!』

《MONSTER》

 

グインはバックルの取っ手を引いて手裏剣を回転させ、ガオはバックルの頭を叩いた。ベルトから音声が流れ、グインは忍者装束のような鎧を身にまとった。さらにガオはパンダのライダーに変身し、スーツの上に青と黄色で彩られた派手な鎧を身に纏った。

 

『紹介しよう。ガオ・グウェイ……仮面ライダーダパーン。もう一人はグイン・バーナード……仮面ライダーギンペンだ。この二人は生まれつき仮面ライダーだったわけではない。G3システムの装着者として訓練されたわけでもない……ベルトのおかげだ。”デザイアドライバー”……このドライバーは一般市民でも使える変身アイテムだ。これは何を意味するか分かるか……?』

 

ウォルターの発言に続くように、グインは一歩前に出て、一声を上げた。

 

『皆さん……一緒に戦いましょう!今こそ、私達が変身して未来のために戦う時です!』

 

さらに、今度はガオが一歩前に出て、一声を上げる。

 

『寝ている奴は起きろ!俺達が英雄だ!!悪党ども倒して、歴史に名を刻もうぜ!!』

 

この映像を見ている人間を囃し立てるようなことを言う二人。そして、ウォルターはこの演説を締めくくるように、スッと立ち上がり、またもや指を鳴らした。

すると、ウォルターの背後からせり上がりで黒いG3……G4が現れた。

 

『国民よ……お前達はもっと怒っていい。』

 

ウォルターはそう言いながら、軍服を脱ぎ捨てた。その下には、G3-Xを着用する際、ユーリも着ている黒いアンダースーツをウォルターも身につけていた。

 

『理不尽に耐える必要はない。むしろ抗え。俺達はその気持ちを後押しする。』

 

そのアンダースーツの上から、G4を装着していくウォルター。そして、

 

『我々はブラックサレナ……共に戦おう。』

 

最後にマスクを装着し、その青い瞳をカッと輝かせた。

 

『俺達こそ、真の仮面ライダーだ。』

 

ウォルターが演説を締めくくると、画面に砂嵐が流れ、放送が元に戻った。

放送が戻っても、皆一様に呆然としていた。アーニャも、もうボンドマンどころではなかった。

放送ジャックに加え、眼の前で起きた凄惨な処刑、そして仮面ライダーに変身した3人……意味が分からず、頭を抱えてしまう。

しばらくは誰も何も言えなかった。すると、その静寂な空気を切り裂くように、ヨルが声を上げた。

 

「……今の、宣戦布告でしょうか……?」

「……そう捉えても差し支えない内容でしたね。」

 

ヨルに続いてロイドが口を開いた。さらに続けてフィオナとフリッドが口を開く。

 

黒百合(ブラックサレナ)……花言葉で『復讐』……」

「彼らの行動目的は『復讐』、ということなのか……?」

「ガオの野郎……いつの間にあんな映像を……」

 

続けて口を開いたグリムは、イベント会場でガオが言っていたことを思い出していた。「撮るべきものは撮った」…最初は理解できなかったが、先ほどの放送でようやく理解できた。

ガオは、ブラックサレナの連中はカミラが殴られた不幸を利用したということだ。

 

「ふざけすぎだろ……!」

「それにしても、相手があのウォルター・クロフォードとはね……」

「知ってるんですか?アイネさん。」

 

ため息混じりに呟くアイネに、ロイドは尋ねた。

 

「ウォルター君は秘密警察の中では伝説的な人でね……たった一人、刀一本で50人近くのテロリスト集団を壊滅させたことがあるわ。そこからウォルター君は『秘密警察最強の男』って云われていたわ。」

「50人のテロリストを、刀だけで……!?」

 

ウォルターの逸話に皆はゴクリと唾を飲んだ。アイネはさらに続けて言った。

 

「その圧倒的強さに加えて、間違ってると思ってれば上官だろうと噛みつく度胸もあって、後輩達からの人望も厚かった。でも……2年前に任務の途中で行方不明になったって聞かされて、みんな行方を追ったんだけど見つからなくて……まさか、左遷させられたとはね……」

「今の話聞いてると、上司からは恨まれてそうだな。」

 

フランキーの言葉に、皆は「確かに」と言わんばかりに頷いた。

ウォルターは強く、人望があり、上官だろうと噛みつく度胸がある……上官から厄介者扱いされていてもおかしくない。

 

「……ごめん、ぼく……先帰る……」

 

その時、ユーリは立ち上がりフラフラと階段を上がってその場から去っていった。その顔は暗く、信じられないものを見たような表情だった。

 

「どうしたんだ?ユーリ君は……」

「……実は、ウォルター君はユーリ君の世話係だったの。」

『えっ?』

 

アイネの一言に皆は声を上げた。さらにアイネは話を続けた。

 

「ユーリ君がまだ秘密警察に入ったばかりの頃、世話係に任命されたのがウォルター君だった。まぁ、2人は反りが合わなくて、喧嘩が絶えなかったけど……でも、互いに互いのことを信頼してた。私からはそう見えたわ。」

「……思うところがあるってことか。そりゃあ頭も心もグチャグチャになるか。」

「でもまぁ、俺達もこれ以上は動きようもねぇし、後は明日にしようぜ。」

 

グリムのその一言に皆はコクリと頷き、その場は解散という流れになった。

 

───────────────────

 

そのころ、昼間に一騒動起きたクレマチス社では……

 

「君、今日はもう帰りなさい。」

「えっ……?よろしいのですか、社長……」

 

社長室でクリスは秘書に帰宅を促していた。秘書の方は急に帰宅を勧められて困惑していた。するとクリスはニコッと笑って答えた。

 

「最近、何かと物騒だからね。さっきの電波ジャックをしてきたブラックサレナとかいう集団のこともあるし……早めに帰りなさい。」

「そうですね……わかりました。では、お先に失礼します。」

「うん、気をつけるんだよ。」

 

秘書は社長にペコリと一礼すると、社長室を出ていった。秘書が出ていったのを見て、クリスは社長室の椅子に腰掛けた。

すると、まるで秘書と入れ替わるようにドアが開き、男が一人入ってきた。

 

「……アポは取ってるのかな?浮世 英寿……いや、元”デザ神”……」

「俺のことは当然知ってるワケか。」

 

社長室に入ってきたのは仮面ライダーギーツ……浮世 英寿だった。しかし、クリスは取り乱すことなく、フッと笑っていた。

 

「知っているとも。デザイアグランプリ及びデザイアロワイヤルを終焉に導いた男……君の”悪評”は有名だよ。」

「”未来人”の間でだけ、だろ?」

「フッ……ところで、元”デザ神”の君が何の用かな?」

 

フッと笑うクリスに、英寿も同じく笑って答えた。

 

「アンタと取り引きがしたい。悪い様にはならないさ。」

「ほぉ……」

 

 

 




おまけ「お前らがおかしい」

アイネ「ウォルター君はたった一人で、刀一本で50人のテロリスト集団を壊滅させて、『秘密警察最強の男』と呼ばれたの……」
ロイド「刀一本で50人だと!?」
グリム「……えっ、普通じゃね?俺だってEpisode:Gで殺し屋100人相手に大立ち回りしたし。途中変身したけど……」
ヨル「普通ですよね?私も豪華客船編でそれくらい倒した気がしますし、映画でも飛行船で大暴れしましたし……」
フィオナ「いや、アンタら2人が異常なだけだからね?」

─────────────────

さらっとウォルターの強さを端的に書いちゃったけど……1人で50人……しかも刀だけで……本当に人間か?
でも、ヨルさんの男バージョンだと思えば……アリか?

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