SPY×AGITΩ   作:ぴりもに

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Chapter.2 また誰かが突然ドアを叩く

 

「うーん……考えても何も出てこないな……」

「食事にしませんか?食べながらだったら、何か思いつくかもしれません。」

 

ヨルの一言を聞き、皆は時計を見た。時間は夜の7時を回ろうとしていた。夕食をまだ取っていなかったことに気づき、ロイドはキッチンに向かおうとした。

その時、店のインターホンがピンポーン!と鳴り響いた。

 

「誰だ?こんな時間に……」

「私出ますね。」

 

ヨルはすぐさま店の入口に向かい、鍵を開けてドアを開けた。

するとそこには、高校生ぐらいの黒髪の少年と、10歳ぐらいの金髪の少年が立っていた。

 

「あっ!あの時のおねーさん!」

 

黒髪の少年はヨルを見るなり声を上げた。しかし、ヨルの方は少年に見覚えがなく、首を傾げた。それに対し、黒髪の少年は興奮気味に声を上げた。

 

「うお~!ガッチャ!!また会えるなんてすっごく嬉しい!」

「ガッチャ……もしかして、ガッチャードさんですか!?」

 

黒髪の少年はコクコクと何度も頷いた。

 

「お久しぶりですね!あれからどうしてたんですか!?」

「あの金色の龍を探してたんです!」

 

ヨルはすぐに黒髪の少年と親しげに会話を始めた。その時、地下からロイド達が上がってきた。

 

「ヨルさん、どうしたんですか?その子は……?」

「前にブラックサレナの件で助けてくれた……」

「仮面ライダーガッチャード!一ノ瀬宝太郎です!」

 

宝太郎という少年はニコニコ笑いながら挨拶をした。すると、宝太郎の後ろに隠れながら、金髪の少年はヒョコッと顔を出した。

 

「あっ、それとこの子はソラっていって、探してる人がいるみたいで……」

「っ!!」

 

その時、ソラという少年は目を見開き、突然走り出した。

 

「お姉ちゃん!!」

 

その一声とともに、ソラは目の前にいたアーニャを突然ぎゅっと抱きしめた。

 

「……へっ?」

『お……!お姉ちゃんッ!!?』

 

ソラの突然の行動と発言に、皆は驚いて声を上げた。

 

──────────────────────

 

「……落ち着いたかい?」

「は、はい……ごめんなさい……」

 

差し出されたジュースを飲み、落ち着きを取り戻し、自分の行動を恥じたソラ。

すると、グリムは突然笑い始めた。

 

「でも、『お姉ちゃん』は流石に笑ったぞ!そんなにお前の姉ちゃんに似てたのか?」

「は、はい……ほんと、そっくりで……」

 

苦笑いを浮かべるソラ。そんなソラを、ロイドは怪しんで見ていた。

 

(本当にそうなのか……?まさか、アーニャには生き別れた弟が……?いや、見たところソラという子は10歳ぐらい……それにもし生き別れた弟がいたら、アベルが話しているはずだ……)

 

ロイドの脳裏に浮かぶのは今は亡きアーニャの実の父、アベル……もしアーニャに生き別れた兄妹がいたのなら、アベルはそのことをロイド達や他の関係者に話しているはずだった。

 

(いきわかれ……)

 

その時、ロイドの心を読んだアーニャはふと思った。まさか、ひょっとしたら自分に血の繋がった兄妹がいるのではないかと。

そう思ったアーニャはソラの心を読んだ……だが、読むことができなかった。まるで、心に鍵がかかっているかのようだった。

 

(こころよめない……このかんじ……)

 

この感触に、アーニャは心当たりがあった。アギト……翔一の時と同じだった。しかし、何故ソラが心に鍵をかけているのか、アーニャには分からなかった。

その時、キッチンから宝太郎が飛び出してきた。

 

「みんなー!ご飯できたよー!」

 

宝太郎は料理が乗った皿を両手に持ち、テーブルに置いた。

出された料理を見て、皆は眉間にシワを寄せた。

 

「な、なんだコレ……?」

「特製甘辛チャーハンです!!」

 

出された料理はチャーハン……なのだが、唐辛子で味付けした真っ赤なチャーハンの上に、ホイップクリームとメープルシロップがかかっているという、なんとも珍妙な料理だった。

 

「ま、まぁ……食ってみるか……」

 

皆、恐る恐るそのチャーハンを一口食べた。その瞬間、皆一斉に顔をしかめ……

 

『すっごく……微妙……!』

 

と苦しそうな声で呟いた。

 

「食えないことはないけど……甘さと辛さが別々に主張してくる……」

「あ、あれ?おかしいな……」

「ホータローだっけか?お前、本当に飯屋の息子か?」

 

微妙な料理を作った宝太郎に、グリムは文句を言い始めた。すると、グリムは立ち上がって台所に立った。

 

「俺が手本を見せてやる。男のチャーハンの作り方をよ!」

「本当!?見たい見たい!」

「へへっ……吠え面かくなよ〜!」

 

グリムと宝太郎は和気藹々と会話をしている。歳が近いこともあってか2人はすぐに打ち解けていた。

それを見ていたフリッドは、何故か上機嫌になっていた。

 

「ふふふっ、子どもはやっぱりカワイイなぁ……」

「なんだ?ずいぶん上機嫌だな、フリッド。」

 

「よくぞ聞いてくれた」とばかりに、フリッドは嬉々として言葉を紡ぐ。

 

「実はな……今度フィオナと式を挙げることになったんだよ!」

「えっ!?本当ですか!?」

 

フリッドの一言に皆は驚くとともに歓喜の声を上げた。

フリッドとフィオナ……2人は恋人同士ではあり指輪もしているが、まだ結婚式を挙げていなかった。仲間内でいつ式を挙げるのか言われていた。

それがフリッドの口から「式を挙げる」と言ったのだから喜ばずにはいられない。

すると、フリッドはロイドとヨルに声をかけた。

 

「そういえば、2人は式を挙げたのか?」

「そういえば……」

「挙げてませんでしたね、結婚式……」

 

フリッドの一言で2人は自分達も結婚式を挙げていなかったことを思い出した。お互いの仕事が忙しいこと、アンノウンや仮面ライダーの出現でバタバタしていたため、そんなことを考える余裕もなかった。

すると、アーニャが声を上げた。

 

「ちちとははもけっこんしきするっ!」

『えっ?』

 

アーニャの一言にロイドとヨルは思わず声を上げた。すると続けてフリッドも声を上げた。

 

「おおっ、それがいい!一緒に式を挙げよう!」

「いやいや!俺とヨルはだいぶ前に結婚したって近所に言ってるんだぞ!?今さら結婚式挙げたらおかしいだろ!」

「でも……ウェディングドレスを着たヨルさん……見たいんじゃないのか?」

「うっ……」

 

ロイドは思わず想像してしまった。真っ白なウェディングドレスに身を包み、こちらに向けて微笑むヨルの姿を……

頭に浮かんだ瞬間、ロイドは顔を赤く染めてしまっていた。チラリと横を見ると、同じことを考えていたのかヨルも顔が赤くなっていた。

 

「ヨ、ヨルさん……?」

「ロ…ロイドさん……私……着てみたいです……ウェディング……」

 

ヨルは何か言おうとしたその時、ユーリが声を上げた。

 

「僕も見たいィィィィィ!!姉さんの花嫁姿ァァァ!!」

 

突然のユーリの大声に2人は驚いてビクッと体を震わせた。

 

「う、ううっ……姉さんの花嫁姿……嬉しいやら悲しいやら……!」

「何も泣かんでも……」

 

何故かユーリは号泣していた。恐らく姉の花嫁姿が見られるかもしれない嬉しさと、改めてロイドに姉を取られたことに対する悔しさが混ざったのだろう。

 

「そうだ!せっかくだからさ、タクミとかも呼ぼうぜ!世話になったし!」

「なら神さんも呼ぼう!」

「あと、エースのやつも……」

 

もう式を挙げることが確定したかのように話を進める3人。それを呆れたような顔で見ているロイドは、ヨルの方に顔を向けた。

 

「ヨルさん。」

「は、はい!」

「ヨルさんさえよければ……式を挙げましょう。」

「……!」

 

ロイドは自身も、ヨルとちゃんとした結婚式を挙げたいと思っていた。それになにより、それで家族が喜ぶのなら……と思っていた。

すると、ヨルは一瞬泣きそうになりながらも笑顔を見せ、返事を返した。

 

「はい!喜んで!」

 

返事を返したヨルは笑ってロイドの手を握った。ロイドも笑い、その手を優しく握り返した。

 

「おぉ〜〜っ!ガッチャ!みんなスッゴいキラキラしてる!最高にガッチャだ!!」

 

和気藹々と話すロイドを見て、宝太郎は目をキラキラさせて叫んだ。

 

「よーし!俺、結婚式に特別料理作る!!」

「お前の微妙な料理なんて出せるかよ!」

「えー!?」

 

その瞬間、ロイド達は声を上げて笑った。絵に書いたような、幸せそうな光景だった……が、1人だけ不安気な顔をしている者がいた。金髪の少年……ソラだった。

 

(言わなきゃ……言わなきゃダメなのに……!)

 

食事を終えた後、ユーリ達3人は喫茶シオンを出て自分達の家に帰っていった。宝太郎とソラはフォージャー家に泊まることになった。

 

「こちらの部屋を使ってください。あいにくベッドは一つしかないですけど……」

「大丈夫です!ありがとうございます!」

 

部屋を案内してくれたヨルに対し、宝太郎はにこやかに礼を言った。対し、ソラは不安気な顔をしていた。

 

「ソラくん……でしたっけ。大丈夫ですか?」

「ソラくん、探してる人がいるらしいんです。でも、それが誰なのか教えてくれなくて……」

 

宝太郎の説明を聞くと、ヨルはかがんでソラと視線を合わせた。

 

「ソラくん、誰を探しているんですか?」

 

ヨルは優しい口調でソラに尋ねるが、ソラは首を横に振った。

 

「ごめんなさい……言えないんです……」

 

探している人物が誰なのか、それが言えないとなると探しようもない。ため息をついてしまいそうになるが、ヨルは微笑むと優しくソラを抱きしめた。

 

「いいんですよ、無理に言わなくても……私達が協力してあげますから、ね?」

「う、うん……」

 

抱きしめられたソラは頬を赤く染めていた。年上の女性に抱かれて恥ずかしい……という様子ではなかった。母親と一緒にいる時の、安らぎを感じているような様子だった。

 

その後、宝太郎とソラは同じ部屋に寝ることになった。

 

「グオー……ムニャムニャ……」

 

宝太郎はソラに気を遣って、毛布にくるまって床に寝転がっている。固い床だが、宝太郎はぐっすり眠っている様子だった。対し、ソラは眠れず、ベッドに座って俯いていた。

 

「……おい、いつになったらアイツらに言うんだよ。」

 

その時、部屋のどこからか声が聞こえてきた。ソラはそれに動揺することなく、答え始める。

 

「……無茶言わないでよ……フータロス……」

 

ソラが名前を言うと、ソラの影から真っ白な砂を出しながら悪魔のような怪物が現れた。

フータロスと呼ばれた怪物は呆れたようにため息を吐きながらソラを指差した。

 

「何が『探してる人がいる』だよ。お前の探してる奴らにはもう会えたじゃねぇかよ。ならさっさと言えよな。」

「言えないよ……!まだ……!」

 

そう言ってソラは苦しそうな表情を浮かべ、毛布を握りしめた。

 

────────────────────

 

翌日の朝……

 

「ソラくん、朝だよー!」

 

ソラは宝太郎の声で目を覚ました。

 

「よく眠れた?ご飯食べよっか!」

 

ベッドから体を起こしたソラを宝太郎は抱き上げ、ベッドから降ろした。

そのまま一緒に下の階に降りた。と、その時……

 

「待ってください!どういうことですか!?」

 

一階からロイドの叫び声が聞こえてきた。2人は何があったのだろうと思い、物陰から様子を見た。

ロイドはヨル、アーニャと一緒に目の前にいる女性と何やら話していた。

その女性はWISEの長官シルヴィアだった。

 

「落ち着け……私もまだ飲み込めていないんだ。だが、これは事実だ。仮面ライダーX、ファイズ、ギーツ……お前達に協力した3人のライダーが……消息を絶った。」

 

それはロイド達が驚くには十分すぎる内容だった。そして、宝太郎もまた驚き、思わず飛び出していた。

 

「それ……本当なんですか!?」

「……君は……?」

「この子は一ノ瀬宝太郎……ブラックサレナの一件でヨルさんとフィオナを助けてくれた仮面ライダーです。」

「そうだったか……だが、自己紹介している場合じゃない。」

 

自己紹介する間もなく、シルヴィアは宝太郎の肩を掴んだ。

 

「宝太郎……今、私が言ったライダーの中で知り合いがいたか?」

「はい!ギーツ……英寿は、前に俺と一緒に戦ってくれた仲間です!」

「そうか……なら捜索に協力してもらうぞ。」

 

シルヴィアの一言に、宝太郎は力強く頷いた。すると、

 

「ぼ、ぼくにも手伝わせてください!」

 

突然ソラが名乗りを上げた。見知らぬ少年が現れ、シルヴィアは首をかしげた。

 

「この子は……?」

「この子は、ソラっていう子で……3日前から俺と出会って一緒にいるんです。」

「そうか……」

 

シルヴィアはその場でかがみ、ソラと視線を合わせた。

 

「君、仮面ライダーを見たい気持ちは分かるが、我々と行動を共にするのは危険だ。」

 

シルヴィアは優しい声色でソラに忠告した。ソラが仮面ライダー見たさについて行こうとしていると思ったのだ。しかし、ソラは首を横に振った。

 

「ぼく……人を探してるんです!もしかしたら、その3人の中に知ってる人がいるかもしれないんです!!」

「俺がソラくんの傍にいます!俺がソラくんを守るから大丈夫です!」

 

声を振り絞って叫ぶソラに、それに同調して傍らに立つ宝太郎。

ソラは嘘をついた。昨夜フータロスが言った通り、探し人にはもう会っている。にも関わらずシルヴィアに同行を願い出たのは、

大事なことを話す勇気を覚悟をするためだった。

 

「しかし、民間人を連れて行くわけには……」

「それを言ったら、俺達だって民間人ですよ。」

 

ロイドの皮肉めいた一言にシルヴィアは口をつぐむ。

そして、諦めがついたようにため息を吐いた。

 

「……わかった。宝太郎、ちゃんと守ってやれ。」

 

言われるまでもないとばかりに宝太郎はうんと頷いた。

 

「それで、探すアテはあるんですか?」

「ある。車の中で話そう。」

 

シルヴィアはそう言うと、外に停めてあった車にフォージャー家を案内した。

 

「あっ!」

「どうぞ……フォージャーさん。」

 

停めてあった車から、なんと法条が降りた。法条は車から降りると後部座席のドアを開けた。

フォージャー家は誘われるがまま車に乗り込んだ。

全員が乗り込むと、車は発進した。その後ろを宝太郎がソラを後ろに乗せてバイクで追った。

 

「……で、なんでお前もついて来たんだ!?」

「アーニャもみんなしんぱい!」

 

車にはアーニャも乗り込んでいた。ロイドに「学校にいけ」と言われていたが、それを振り切って乗り込んだのだ。

怒るロイドの耳に顔を近づけ、アーニャは耳打ちを始めた。

 

(アーニャ、ソラきになる。)

(なに?)

 

ロイドは思わず大声を上げそうになったが、なんとか小声にした。ソラが気になっているのはロイドも同じだった。

 

(ソラ、アーニャとぜったいかんけいある!)

 

ロイドはアーニャと同じ考えに達していた。ソラはアーニャに何かしら関係のある少年……彼が何者なのか解き明かすには、彼と行動することが一番かもしれない……

 

(……わかった。だが、危ないマネはするなよ!)

(ういっ!)

「話を始めてもいいか?」

 

内緒話をしている2人を見ながら、助手席に乗っているシルヴィアは口を開いた。

 

「あの3人が現れて以来、我々WISEは『ガーデン』と連携して、あの3人を監視していた。」

「監視?」

「街を守ってくれたとはいえ、何をするか分からないからな……監視するぐらい当然だ。だが……」

 

瞬間、シルヴィアの声色が低くなった。

 

「ある日を境に3人の消息が絶った。3人に共通していたのは、消息を絶つ前日に2人の人物に会っていたことだった。1人は首にカメラを下げた男……もう一人は高校生ぐらいの少年……その2人から我々WISEに連絡が来た。」

「……なんと言ってきたんですか?」

 

ロイドはシルヴィアに尋ねる。しばしの沈黙の後、シルヴィアは答え始める。

 

「所定のポイントに来い、そこで待つ……と言っていた。他のライダー達にも連絡はいっているらしい。」

 

ということはつまり、フリッド達も同じ場所に向かっているということだ。そこで落ち合うことになる。

 

────────────────────

 

車に乗って数時間後……ロイド達は指定されたポイントにたどり着いた。そこにはすでにフリッド達がたどり着いていた。

 

「ロイド君達も来たか……」

「ああ……だが、ここは……」

 

指定されたポイントは、東国と西国のちょうど境目にある焼け野原だった。昔建物があった場所なのか瓦礫や建物の残骸が残っていた。

 

「アーニャ……ここしってる……」

「ああ……俺も一回ここに来たことある……」

 

アーニャとグリムが呟いた。2人は以前、この場所に来たことがあった。グリムは一回だけ……対し、アーニャは何度もこの場所に来ていた……というより、この場所に”住んでいた”。

その時だった。

 

「ここが……タイムクラッシュの爆心地か……」

 

その声は焼け野原の奥から聞こえてきた。顔を向けると、そこにはカメラを首に下げた男と、高校生ぐらいの少年がいた。

フリッドとグリムは2人の姿を見た途端、目を見開いた。

 

『お前……!!』

 

2人はその2人と会ったことがある……その2人の正体は、ディケイドとジオウだ。

瓦礫に座っていたディケイドの男は立ち上がると、ニヤリと笑って言った。

 

「Xもファイズもギーツも、全て俺達2人が倒した。」

『!!?』

 

ディケイドの男……門矢士の一言に皆は驚いた。同時に、ユーリ、フリッド、グリムの3人は怒りを露わにした。

 

「おい……嘘ついてんじゃねぇぞコラッ!!」

「笑えない冗談だ……!!」

「エースがそう簡単に負けるわけないだろ!!」

 

怒りのままフリッドは両腕を交差させ、グリムはベルトを巻き、ユーリは一緒に同行していたG3トレーラーに乗り込んだ。

 

「フッ……捻り潰してやる!」

 

士とジオウの少年……常磐ソウゴは同じくベルトを腰に巻いた。

そして、皆は一斉に叫んだ。

 

『変身ッ!!』

 

 

 

 




おまけ「会いたい人」

「……会いたい人がいるんだ。」

突然、フリッドが呟いた。

「どうしたんだ?」

フリッドの一言にロイドは表情を崩さずに尋ねた。同時にロイドは思った。もしかしたら、フリッドは亡くなった母親にもう一度会いたいと思っているのではないか、と思っていた。

「ホロライブの白銀ノエルさん……彼女もショタ好きらしくてな……すっごく話が合いそうな気がするんだよ!!」
「そっかそっかー」
(心配して損した)

少しでもこのバカを心配した自分がバカだと思ったロイドだった。

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