SPY×AGITΩ   作:ぴりもに

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Chapter.10 鍵は開けられてしまった

 

4人の強敵を倒し、ロイド達はついに最上階で合流した。

そして、ロイド達は最上階の部屋の前に立っていた。

 

「恐らくここにシエルがいる……いくぞ!」

 

ロイドの一言とともに、カイザとユーリが先陣を切り、ドアを蹴破った。

 

「フフフッ……遅かったな、仮面ライダー諸君。」

 

部屋の中にいたのは大首領・ビッグマシン……そして、カプセルのような装置に入れられた2人のシエル。

 

『シエル!!』

「シエルちゃん!!」

「シエルくん!!」

 

皆は咄嗟にカプセルに向けて駆け出し、シエルを助けだそうとカプセルに触れた。しかし次の瞬間、カプセルから電流が流れ、ロイド達を痺れさせた。

 

「フハハ……その2人は生贄だ。迂闊に触れてもらっては困るなぁ……」

「ふざけんな……このクソ野郎!!」

 

次の瞬間、カイザは銃をビッグマシンに向けて乱射した。しかし、ビッグマシンは片手で銃弾を弾いた。

ロイド達はそれぞれ武器を構え、ビッグマシンに敵意を向ける。

 

「なんと凄まじい殺気だな……街に怪人をばら撒いた今の状態なら、この私を倒せると踏んだようだが……だが、私には隠し玉があるのだ!!変……身ッ!!」

 

その時、ビッグマシンの青いバイザーが光を放った。するとビッグマシンの姿が変わった。その変わった姿を見た瞬間、ロイド達は戦慄した。

 

「あ……あぁ……!!」

「こいつは……!」

「あぁ……忘れもしねぇ……!!」

 

1年前……アンノウンとの戦いにおいて、最後に出現したアンノウンの親玉……黒テオスが変身した、ミラージュアギト……

 

「フハハハハハ!!恐怖しているな……」

 

ビッグマシンの言う通り、ミラージュアギトの姿にロイド達は恐怖していた。それは、ミラージュアギトが圧倒的に強かったからだ。あの時、確かにアギトがミラージュアギトを倒してくれた……しかし、それでも僅差だった。もし、もしもアギトが敗れていたらと思うと、恐怖しかない……

 

「ハァ……ハァ……!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

その時、ユーリは恐怖に怯えながらも銃を乱射しながら突進した。

しかし、ミラージュアギトは片手で銃弾を弾き、近づいてきたユーリの首を掴み、持ち上げた。

 

「ユーリ!」

「クハハハハハハハッ!!恐怖を感じるぞ!この男から!貴様らから!!よほどこの姿がトラウマらしいな!!」

 

ユーリを助けようにも、身体が動かなかった。恐怖の方が勝っていた。銃で応戦しなければ、弟を助けなければ、疾走隊で攻撃しなければ、触手で結界を作らなければ……そう思っていても行動できなかった。

 

「やめろ!!」

 

しかし、ただ一人果敢に立ち向かう者がいた。ガッチャードだ。

ガッチャードはガッチャージガンでミラージュアギトを攻撃する。ミラージュアギトはユーリを投げ捨て、ガッチャードに応戦する。

 

「ホータロー君やめろ!君は知らないんだ、奴の恐ろしさを!!」

「でもシエルくんを助けなきゃ!!」

「シエルー!!」

 

すると、ガッチャードに続くようにフータロスが姿を現し、カプセルに掴みかかった。

 

「シエル、目ぇ覚ませ!!」

 

カプセルをこじ開けようとするが、そうさせまいと電流がフータロスの身体に流れる。しかし、フータロスは負けじとカプセルをこじ開けようとする。

 

「ぬあぁ……!!シエル、お前……仮面ライダーみたいになりたかったんだろ……!?俺と話してた時、言ってたじゃねぇか……!」

 

瞬間、フータロスの脳裏にシエルと二人きりで話していたときの記憶が蘇った。

シエルはフータロスに自分の夢を話していた。その時、シエルは「いつか仮面ライダーのような強い男になりたい」と語っていた。

 

「お前、自分の命捨てて未来変えるつもりだっただろ……お前がなりたい強い男ってのは、そんなもんなのかよ!!?別のやり方があんだろ!!」

「シエルくん!!」

 

さらに、フータロスの叫びに呼応するように、ガッチャードもミラージュアギトと戦いながら叫んだ。

 

「俺……君が大変な事情を抱えていたのに……それに気づいてあげられなかった!助けてあげられなかった!だから今度は助ける!!」

「ほざけ小童が!」

 

意気込みガッチャードだったが、逆にミラージュに腕のブレードに斬りつけられ、吹き飛ばされてしまう。

 

「まずは貴様だ、ガッチャード!」

「ホータロー!!」

 

その時、カイザがガッチャードの前に飛び出し、カイザブレイガンでブレードを防いだ。

 

「グリム!」

「いつまでもビビってるわけにはいかないんでな!」

 

さらに、ミラージュの背後からギルスが触手を伸ばし、ミラージュの身体を縛り付けた。

 

「このままトゲの弾丸を……!!」

 

ミラージュを縛ったまま、新技のトゲの弾丸を放とうとしたギルスだったが、突如紫色の炎が触手を燃やした。

 

「!!」

 

このままでは身体に燃え移る……と思ったその時、ヨルがスティレットで触手を切断した。同時に、ロイドはショットガンを撃った。

しかし、弾丸はミラージュに当たる一歩手前で止まり、そのまま破裂し、効果はなかった。

 

「クックックッ……戦うつもりか?さっきまで恐れていた貴様らがか!」

 

正直に言ってしまえば、ロイド達はまだミラージュを恐れていた……しかし、ガッチャードとフータロスが、シエルと過ごした歳月が少ないはずの2人が必死になっている。

それなのに自分達ばかり恐怖しているわけにはいかないと、ロイド達は思っていた。

次の瞬間、ギルスを除き、ロイド達は一斉にミラージュに襲いかかった。

 

(こう四方から攻撃すれば……!!)

 

あらゆる角度から攻撃すれば、ミラージュといえど対処しきれないと思っていたが、ミラージュは次の瞬間、紫色の炎を発生させた。その炎でロイド達を一気に吹き飛ばしてしまった。

 

「な、なんだと!?」

「このミラージュアギトとは、なかなかの力を持っていたようだな……新たな力がどんどん湧いてくる!」

 

ミラージュは高笑いを浮かべると、紫の炎を鎧のように纏い、さらに巨大な翼を形成した。

火力が強く、少し近づいただけでも溶けてしまいそうだった。

すると、カイザは叫んだ。

 

「だったら……俺がやる!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

獣のような雄叫びを上げながら、カイザはライオンオルフェノクへと変身し、さらに本物のライオンの様な姿の疾走態へと姿を変えた。

 

「グオルルルルルル!!」

 

グリムは雄叫びを上げ、目にも止まらぬ速さでミラージュの周囲を駆け回る。そしてすれ違い様に牙で攻撃する。

攻撃は防がれてしまうも、グリムは何度も同じ攻撃を続ける。

 

「ええい、しつこいぞ!!」

 

次の攻撃が繰り出された瞬間、ミラージュは尻尾を掴んで振り回し、床に叩きつけた。

 

「がはっ!!……じ、準備はできたか……!?オッサン!!」

「あぁ、もうできてるさ!!」

 

グリムが時間稼ぎをしている間に、ギルスはすでに部屋に触手の結界を作っていた。ミラージュはその結界に気づいたが、その瞬間触手からトゲの弾丸が発射された。

 

「無駄だ!」

 

ミラージュは紫の炎でトゲを燃やしてしまう。しかし、その動きに反応し、触手からさらにトゲの弾丸が発射された。

 

「むうっ!?」

 

不意をくらったミラージュは背中にトゲの弾丸をくらった。

 

「この結界はお前の動きを手に取るように探知できる!!そして今、トゲの弾丸をくらったな!そのままくらえ!!スティンガーワームを!!」

 

触手の一部であるトゲを寄生虫として操り、ミラージュの体内に侵入させる。

これでミラージュは自由に動けなくなる。

 

「いくぜ、ダメ押し!!」

 

グリムはカイザへと戻り、カイザブレイガンを向けた。同時にロイドもショットガンを、ユーリも銃を、ガッチャードもガッチャージガンを向け、一斉に乱射した。

全員による一斉射撃と、トゲの弾丸による連続攻撃をくらう……かと思ったその時、

 

「ムゥン……!ハッ!!」

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』

 

気合いを入れ、両手を横に突き出した。すると周囲に爆発が起き、攻撃を全て吹き飛ばし、さらにはロイド達も吹き飛ばしてしまった。

 

「な、なぜ……!?」

 

皆と倒れる中、ギルスは疑問に思った。なぜ、ミラージュはまだ動けるのか……ギルスの新技「スティンガーワーム」は敵の体内に入り、敵の養分を吸収し成長、身体を動けなくさせ、 体内を食い破る性質をもつ……だが、ミラージュには効いていない。

 

「何故効いていないのか分からない……という顔をしているな?冥土の土産に教えてやろう。今はミラージュアギトの姿をしているが……この、ビッグマシンの体は機械!100%高性能の機械でできている!その機械の中には、体内に侵入した微生物を殺す免疫システムを備えているのだ!」

 

元のビッグマシンの姿に戻って語るビッグマシン。その言葉を聞いて合点がいった。

スティンガーワームが効かなかったのは、ビッグマシンの免疫システムによるものだったと分かると同時に、ビッグマシンはあるものを取り出した。

 

「さぁ、お遊びは終わりだ!!」

 

ビッグマシンが取り出したのはギーツが使う「レイズバックル」だった。そのバックルは白と赤で彩られており、まるで狐の尻尾にも見えた。

 

「今こそ創世の女神の力でタイムクラッシュを起こす!!」

 

ビッグマシンの叫びに呼応し、レイズバックルが赤い光を放つ。同時にシエル達が入っているカプセルも青く光り始めた。

 

「マズイ……!!スイッチを押させるなぁーーー!!」

 

ロイドは叫び、皆一斉にビッグマシンに向かって走り出した。スイッチを押させてしまえば、全てが終わってしまう。ロイドだけでなく、その場にいた全員がそう思った。だが……

 

カチッ……

 

──────────────────────

 

「ぬあぁぁぁぁぁ!!」

「セイッ!!」

「燃えつきろぉ!!」

 

そのころ、イーデン校ではイグニス達が子ども達を守りながら戦っていた。

 

「チッ、まだまだ出やがる……キリがねぇ!」

「怯んではなりませんッ!!攻め込むのです!!」

 

ペルランとアイゼンは攻撃の手を緩めることなく攻め続けた。その時、イグニスは異変に気がついた。

 

「っ!?空が……!!?」

 

その時、空の様子が変わっていた。曇り空の暗い空が真っ赤に染まっていった。

他の皆もその変化に驚き、戸惑っている。そんな中でアポロガイストは笑った。

 

「フハハハハハ!!ついにタイムクラッシュが始まる!貴様らの負けだ!!」

「そんな……まさか彼らが……!?」

 

イグニスは遠くにあるショッカータワーに目をやった。あの中で戦っているであろうフリッド達が負けた……にわかには信じられないことだった。

 

「フリッド先生……!!」

 

場所は変わり、ニコルが戦っている西国でもその異変は観測された。

 

「空が赤い……!?」

「俺達の勝ちだなぁ、3号!!」

 

空が赤くなっていることに動揺していると、3号の前にかつてグリムが倒した4号が姿を現した。

 

「4号……!!」

「あの空こそ、我々ショッカーの勝利の旗印だ!!」

 

たじろいだ3号はそばにいたKに目をやった。Kは何も言わずに俯いていた。表情は分からないが、ただごとではないことは分かる。

 

「グリム……!!」

 

ショッカータワーのある方向に目を向けた。3号は願った。

せめて、せめてグリムだけでも……生きてほしい、と。

 

さらに場所は変わり、ウォルターは病院内でガオ、グインとともにグレアと戦っていた。

 

「チッ!しつけぇんだよ、この丸っころが!!」

「落ち着け、ガオ!グイン、ニンジャバックルの力で撹乱しろ!」

「はい!」

 

グレアが放つビットに悪戦苦闘しながらも、ウォルターの指揮の下、冷静に対応していく。その時、ウォルターは窓の外を見た。

 

「な、なんだ……?空が……?」

 

空が赤くなっていたことに気づき、戦闘中であるにも関わらず困惑してしまうウォルター。すると、グレアは笑い始めた。

 

「クックックッ……ショッカーの勝利だ……!まもなくタイムクラッシュが始まる……!!」

「タイムクラッシュ……?何を分けのわからないことを……!!」

 

分けのわからないことを言うグレアに怒鳴り声を上げるウォルターに対し、ダパーンとギンペンは互いに顔を見合わせ、うんと頷いたかと思うと、ダパーンはグレアに殴りかかり、ギンペンはウォルターの腕を掴んで物陰へ逃げ込んだ。

 

「なっ……!?グイン、なんのつもりだ!!?」

「とにかくこちらへ……!!」

 

グレアをダパーン一人に任せ、ギンペンはウォルターとともに少し離れたところに隠れた。

さらにギンペンはどこからか取り出したアタッシュケースをウォルターに差し出した。

中を開けてみると、入っていたのは仮面ライダーが使うドライバーだった。小さい刀のようなレバーがついており、真ん中には何かをセットするような穴があった。さらに、メロンのような錠前もついていた。

 

「これは……?」

「戦極ドライバー……ショッカーが開発した『レプリカドライバー』の1つ。これを持って、妹さんと逃げてください!」

「なんだと……!?」

 

ギンペンの言葉に、目を見開き驚愕するウォルター。

 

「もうこうなってしまっては、勝ち目はありません……ならせめて、あなたは妹さんと逃げてください!このベルトは自分の身と妹さんを守るための手段です!」

「バカな……それじゃお前達は……!!」

 

必死に止めようとしたが、逆にグインはウォルターの両肩を掴んだ。

 

「……私もガオさんも記憶から作られた人形にすぎません……消滅するだけです。でも貴方は生きてます!生きてください……!私はもう、若い人間が死ぬのを見たくないんです……!!」

 

マスクで見えなかったが、グインは泣き、嗚咽している。

グインの気持ちは嫌というほど伝わってくる。だが、ウォルターは逃げることなどできなかった。自分と一緒に戦ってくれたガオとグインを置き去りにはできないのと、自分はノエルの側にはいるには相応しくない……そう思っていた。

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

その時、ガオの叫び声が聞こえた。

 

「ガオさん……!」

 

叫び声を聞き、グインはすぐさま駆け出した。ウォルターはその場に取り残され、目の前にある戦極ドライバーをジッと見つめた。

 

「俺は……俺は……!」

 

どうするべきか迷った。2人を助けるべきか、ノエルの元に行くべきか……しかし、ウォルターは「あっち側には戻らない」と決めた。

ならば、このドライバーですることは1つ。

ウォルターはドライバーを手に、2人の元へ走った。

 

「!!」

 

目の前に映った光景を見て、またも目を見開いた。

 

「ガオ……」

 

ダパーンは首を折られ、180度回転し、

 

「グイン……」

 

ギンペンは胸にニンジャデュアラーの刃が突き刺さっていた。

2人は断末魔を上げることもなく、光の粒子になって消えてしまった。

 

「フハハ……お前がいると、周りの人間がみーんな死ぬな!」

「……!!貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ウォルターは怒りのままに叫び、そのまま戦極ドライバーを腰に巻こうとした。しかしその時、ウォルターは後ろから来ていたビットの存在に気づかなかった。

そして次の瞬間、ビットから光線が放たれ、ウォルターの腹を貫いた。

 

「かはっ……!!」

 

───────────────────────

 

「……どこだ、ここ……?」

 

ロイドは見知らぬ白い空間の中にいた。周りを見ても何も無い……ヨル達の姿もなかった。

 

「ヨルさん!アーニャ!ボンド!ユーリくん!フリッドー!グリムー!宝太郎君!」

 

皆の名を叫ぶも返事がない……その時だった。どこからか声が聞こえてきた。ヨル達のものではない。

 

「────」

 

その名は、もう捨てた名だった。WISEのスパイになった時に捨て去った名……それを知っているのは、

 

「母さん……」

 

目の前に現れたのは死んだはずのロイドの母親だった。さらにもう一人現れた。

 

「父さん……!!」

 

ずっと謝りたいと思っていた父親……もう会えないと思っていた2人が、目の前にいた。2人を見た瞬間、ロイドの目から涙が溢れた。

他の面々も、死んだはずの人間と再会していた……

 

「お父さん……!」

「お母さん……!」

 

ヨルとユーリは両親……

 

「母さん……!?本当に母さんなのか……!?」

 

フリッドは母親……

 

「母ちゃん……母ちゃん!!」

 

グリムも母親と再会していた。

しかし、それは現実ではなかった。

 

「みんな!みんなどうしたの!?」

「おい!しっかりしろよ!」

 

現実世界では、ガッチャードとフータロス以外の全員が虚ろな目をしながら倒れていた。

ロイド達が見ているのは、ロイド達が自身が夢見た未来……もしもがあった未来だった。

どれだけ身体を揺すっても起きない。ロイド達は完全に想像の未来に囚われてしまったのだ。

 

「これで仮面ライダーどもは終わり……この世界は私の物だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!フハハハハハハハハハッ!!」

 

 

 




おまけ「大食い」

「なに?大食い勝負がしたい?」
「おう!ちょうどいい相手が見つかってよ!で、その料理をロイドに作って欲しいんだよ。いくら作ってもいいから!俺も金出す!」

その申し出は突然だった。グリムが突然「大食い勝負をしたい」と言い出したのだ。ロイドは最初こそ困惑したが、グリムに食欲で勝てる者などいない……そう気負う必要もないと思ってロイドは軽く承諾した。

「まぁ、いいだろう。」
「そうこなくっちゃ!おーい、入ってきてくれ!!」

グリムが声を上げると、その対戦相手が入ってきた。

「オッス、オラ悟空!勝負がしてぇってヤツがいるから来たぞ!」

なんと、現れたのは「ドラゴンボール」の孫悟空だった!

「えっ……?」

ロイドは唖然とすると同時に絶望した。孫悟空の食欲と胃袋は超人レベル……グリムと同じかそれ以上……となるとどれだけ料理を作ればいいのか、食糧は足りるのか……

「ロイド〜、オラ腹減っちまった〜」
「んじゃ、早速頼むぜ!」
「……う、うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

それからロイドは馬車馬のように働き、料理を作り続けた。グリムも孫悟空も際限なしに料理を食べ続けた。

「ガツガツ……ズズズ……おめえ、よく食うなぁ!オラみたいにでっかくなれっぞ!」
「モグモグ……ゴキュゴキュ……本当か?サイヤ人になれるかな?」

テーブルには次々と皿が溜まっていき、ヨルとユーリは次々とそれを洗っていった。

「クソッ、覚えてろグリム……!」
「フ、フリッド、フィオナ……食材を買ってきてくれ……いくらあってもいい……!!」
「あ、ああ……死ぬなよ、ロイド君!」

フリッドとフィオナは食材の調達にでかけ、その食材でロイドはさらに料理を作っていった。
それから5時間後……

「ふーっ、食った食った!」
「引き分けになっちまったなぁ」

結局、大食い勝負は引き分けに終わり……

「じゃーな!呼んでくれてありがとな!」

孫悟空は満腹の状態でどこかへ飛んでいってしまった。

「勝てなかったけど……楽しかったなぁ!今日はありがとな、ロイ…ドォォォォォッ!??」

グリムは思わず声を上げた。何故なら、5時間ぶっ続けで料理を作り続けたロイドは真っ白になっていた。

「や、やり切ったぞ……ジャンプの大先輩に、おもてなしできた……燃え、つき、た……」
「ロイドォォォォォォォォォォ!!!」

その後、喫茶シオンはロイドが回復するまで、しばらく休業になった。
その詫びとして、グリムは多額の礼金を払ったのだった。

──────────────────

最近、YouTubeでドラゴンボールが流行ってる気がしたので、孫悟空をゲストに呼びました!
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