SPY×AGITΩ   作:ぴりもに

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今回、描くの大変だった&楽しかった


Chapter.12 どんなミラクルも起き放題

 

別の世界から現れたライダー達は、東国西国の各地に飛び、それぞれ自身の能力を駆使して怪人どもと戦った。

例えば、仮面ライダー2号……

 

「ライダーパワー全開だ!うおぉぉぉぉぉ!!」

 

「力の2号」の異名を持ち、その名の通り怪力が自慢の彼は、近くにあるトラックを軽々持ち上げ、ハンマーのように怪人達に叩きつけていく。

 

「ライダーパァァァンチッ!!」

 

さらに得意のライダーパンチで怪人達を蹴散らした。

次に、仮面ライダーV3……「力と技のV3」と呼ばれる彼はいくつもの技を持つ。それこそ「V3・26の秘密」と呼ばれるものだ。

 

「プロペラチョップ!」

 

腕をプロペラのように高速回転させてから繰り出すチョップは、怪人の身体をたやすく切り裂く。

 

「ムッ、逃さん!レッドボーンリング!!」

 

身体をタイヤ状に変形させ、逃げる怪人に体当たりする。そして、そのまま空中に飛び上がり、

 

「V3スクリューキック!!」

 

空中で高速回転しながら飛び蹴りを繰り出し、怪人を貫いた。

 

「ロープアーム!」

 

V3の相棒、ライダーマンの武器は「カセットアーム」と呼ばれる右腕の義手。肘の辺りに専用のカセットをセットすることで右腕を細胞レベルまで変化させ、カセットに対応したアタッチメントに変わるのだ。

ライダーマンは右腕を鉤爪のついた機械腕に変え、そこから伸びるロープで周囲の敵を薙ぎ払う。

 

「パワーアーム!」

 

さらにカセットを切り替え、鉤爪から万力のような爪に変え、目の前の怪人を凄まじい力で殴り飛ばした。

 

「ケケケーッ!!」

 

仮面ライダーアマゾンは野生育ちの獣のような戦闘スタイルが特徴。奇怪な叫び声とともに爪で怪人どもの肉を引き裂き、

 

「ジャガーショック!」

 

むき出しの牙で首元に噛みつき、そのまま噛みちぎる。

そして、得意技は手首の刃で敵を正面から真っ二つに切り裂く大技、その名も……

 

「大切断ッ!!」

 

手刀によって真っ二つに切り裂かれた怪人は断末魔を上げることもなく、大量の血を流して倒れていった。

 

「デヤァ!!」

 

仮面ライダーストロンガーはまるでラガーマンのような見た目でパワフルな攻撃を繰り出す。

 

「おぉっと!」

 

ストロンガーは攻撃を交わし、狭い路地裏へ。すぐに戦闘員達が押し寄せてくるが、ストロンガーは逃げたわけではない。

 

「へへっ……これでまとめて倒しやすくなったぜ!」

 

次の瞬間、ストロンガーの右腕にバチバチと電流が走った。

 

「エレクトロファイヤー!!」

 

ストロンガーは電気人間である。その電気を使って変身する他、攻撃もできる。

ストロンガーが地面を殴ると、高圧電流が敵に向かって走り、あっという間に戦闘員達を丸焦げにしてしまった。

 

「俺に触ると火傷しちまうぜ!」

 

仮面ライダーの力はこんなものではない。

明るい緑色のライダー、その名はスカイライダー。

 

「ハッ!トアァッ!」

 

スカイライダーは他のライダー同様、徒手空拳を得意としている他、「99の技」という多くの技を持つ。

 

「いくぞ!99の技の一つ、竹トンボシュート!!」

 

スカイライダーは怪人を掴んだまま高速回転し、怪人を空中へ放り投げた。

 

「セイリングジャーンプッ!」

 

そのままスカイライダーはベルトの横にあるレバーを下げた。

すると、スカイライダーにかかる重力が軽減し、身体が空へ舞い上がった。

ベルトの横にあるレバーは重力低減装置であり、これを操作することでスカイライダーは大空を飛べるのだ。

 

「くらえ!」

 

スカイライダーは放り投げた怪人を掴み、手と足を同時に押さえ込んだ状態で体を反転させ、敵の背中に足をかけてそのまま地面に向かって高速落下する。その技の名は、

 

「3点ドローーーップ!!」

 

怪人は地面に激突し、そのまま爆散した。

 

「ハァァァァ……螳螂拳・稲妻落とし!!」

 

両手をカマキリの鎌の如く構え、鋭い連続攻撃を繰り出すのは仮面ライダースーパー1。

スーパー1は「赤心少林拳」という拳法を身に着けた武闘派ライダーだ。

しかし、スーパー1の武器はこれだけではない。「ファイブハンド」という5つの腕を付け替えて戦うことができる。

現在つけているのは「スーパーハンド」という格闘戦に特化した銀色の腕だ。

 

「チェーンジ!エレキハンド!」

 

スーパー1は青色の腕に変えた。

 

「エレキ光線、発射!」

 

敵に狙いを定め、青い稲妻の光線を発射し、戦闘員達を貫いた。

 

「やれーっ!奴は隙だらけだ!」

 

怪人の命令に従い、戦闘員達はZX(ゼクロス)に銃口を向け、一斉に発砲した。

銃弾はZXに命中した…が、ふとZXの姿が消えてしまった。

 

「なにっ!?」

「それは俺の分身だ!」

 

ZXは「忍者ライダー」の異名を持ち、様々な武器を使う。

 

「マイクロチェーン!」

 

手の甲に収納された約20mの鎖を発射し、怪人と5、6人の戦闘員に巻きつけ拘束した。

 

「衝撃集中爆弾ッ!!」

 

膝についている丸い装飾を手に取り、そのまま拘束した怪人達に向かって投げ爆破させた。

 

「ハァァァァ……!!」

 

全身黒尽くめのライダー、仮面ライダーBlackは拳をギリギリと握りしめ、全身に力を込める。

Blackは特別な武器を持たない代わりに、強力なパンチやキックを持っている。さらに全身に力を込めることで、その技は格段に強化される。

 

「貴様ら……許さんっ!!ライダーパンチ!!」

 

Blackは右腕に太陽のような赤いオーラを纏い、拳を突き出した。拳は目の前の怪人に当たっただけでなく、凄まじい風圧によって怪人を遥か彼方まで吹き飛ばしてしまった。

 

「リボルケインッ!!」

 

Blackの進化系といえる仮面ライダーBlack RXはベルトから飛び出した持ち手を引き抜き、所謂ビームサーベルのような武器「リボルケイン」を取り出した。

 

「セイッ!」

 

リボルケインは絶対無敵。リボルケインを抜いたRXに勝てる者などいない。

 

「トアァッ!!」

 

次々と怪人を切り裂いていく中、遠くから別の怪人がRXを狙い撃とうとしていた。

 

「ムッ!させんっ!!」

 

RXはリボルケインを地面に突き刺し、片膝をつきながら片手で地面を叩いた。そのまま空中へ跳び上がり、空中できりもみ回転する。

 

「RXキック!!」

 

回転しながらの両足キックを繰り出し、狙ってきた怪人を蹴り飛ばした。

 

「グオアァァァァァァァァァ!!」

 

他のライダーよりもより怪人の姿をしている仮面ライダーシンは、雄叫びを上げながら敵の身体を引き裂く。

長く伸びた爪「ハイバイブネイル」と腕や足に生えた鋭い刃「スパインカッター」でアマゾンのように荒々しい獣の如き戦い方を得意とする。

そして、極めつけの技はこれだ。

 

「グルルルルルルッ!!」

「ぐ、ぐあぁぁぁ……!!」

 

相手の首筋に腕の刃を押し付けながら首を切り裂き、そのまま脊髄ごと相手の首を引っこ抜き、そのまま地面に投げ捨てた。

 

「ハアッ!」

 

深緑色の身体をしたライダー、仮面ライダーZO。ZOはバッタの脚力を利用したワイルドな戦い方を得意とする。

勢いのある跳躍で跳び上がり、力強いパンチとキックで敵を蹴散らす。

 

「ZOパンチ!」

 

空手のような構えをとり、通常よりも強力で鋭いパンチを繰り出し、怪人の顔面を破壊した。

 

「超変身!」

 

超古代の力を持つ仮面ライダークウガは、赤い身体を青色に変化させ、近くにあった木から枝を1本折り、手に取った。

すると、その枝は一瞬で青き長い棒「ドラゴンロッド」に変化した。

クウガは状況によって形態を使い分け、そのフォームに応じた武器を使う。

 

「ドリャアァァァ!!」

 

中国拳法の棒術の如くロッドを振り回し、怪人を圧倒するクウガ。

さらにクウガは元の赤色に戻り、拳の連打を浴びせていく。

 

「ダァッ!!」

 

クウガは足に力を込めて怪人を蹴り飛ばした。すると、蹴ったところに紋章が浮かび上がり、そのまま怪人は爆発した。

 

「オリャアッ!!」

 

龍と騎士を合わせたようなライダー、仮面ライダー龍騎はラリアットをかまして怪人を殴り飛ばす。

さらに龍騎はベルトからカードを抜き、それを左腕のバイザーに装填し読み込んだ。

 

《ソードベント》

「っしゃ!」

 

バイザーから音声が響くとともに空から龍の尾をモチーフにした青龍刀が飛来し、龍騎はそれを手に取って怪人達を切りつけていく。

龍騎のベルトはカードデッキになっており、そこからカードを抜き、専用のバイザーに読み取らせることで武器を装備したり、特殊な能力を得ることができる。

 

《ストライクベント》

「ハァァァァ……ハアッ!!」

 

右腕に龍の頭を象ったクローを装備し、その口から巨大な火球を放ち、怪人を爆散させた。

 

「デヤァァァッ!ウェイッ!!」

 

カブト虫とトランプのスペードをモチーフにした、仮面ライダー(ブレイド)はその名の通り、ソードを使って攻撃する。

さらに手持ちの武器はカードデッキにもなっており、そこからカードを一枚抜き、武器のよこにあるスリットにカードを通す。

 

《タックル》

「ハァァァァ……ウェアァァァ!!」

 

カードの力を身体に宿し、強力な突進とともに武器による突きを繰り出した。突進で怪人達を吹き飛ばし、さらにそのまま武器を横に一閃し吹き飛んだ怪人達を切り裂いた。

 

「ハァァァァ……ハッ!」

 

鬼のライダー、響鬼は太鼓を叩くのに使うバチのような武器「音撃棒・烈火」に炎を纏い、それを怪人達に次々と叩きつけていく。

 

「爆裂強打の型ァ!!」

 

さらに、響鬼は助走をつけた強力なバチの一撃を叩き込み怪人を倒す。

 

「クロックアップ……」

《CLOCK UP》

 

カブト虫をモチーフにした赤いライダー、カブトはベルトの横にあるスイッチを叩いた。

すると、自分以外の動きがまるでスローモーションのように遅くなった。

 

「ハッ!」

 

その隙にカブトは専用のナイフを振るい、怪人達を切りつけ、さらにナイフを専用のトリガーと合体させて銃に変化させ、目の前にいる怪人達に銃弾を浴びせる。

 

《CLOCK OVER》

「おばあちゃんが言っていた……料理は手際。戦闘も同じ……」

 

その瞬間、空間の動きが元に戻り、知らないうちに攻撃を受けた怪人達は一斉に爆散した。

 

「いくぜいくぜいくぜぇぇぇぇ!!」

 

荒々しい叫びとともに剣を振り回すのは、仮面ライダー電王。

 

「言っとくが俺は、最初っから最後までクライマックスだぜぇ!!」

 

知らない者が聞けば分けのわからないことを叫ぶ電王は、その剣で次々と怪人を斬っていく。すると、電王は電車のパスのような物を取り出すと、それをベルトの真ん中に通した。

 

《FULL CHARGE》

「いくぜ……俺の必殺技パート2!」

 

剣から赤い線のようなエネルギーが走ると同時に刃が分離し、空中に浮いた。

 

「タァッ!!」

 

分離した刃を使って少し離れた敵を横一閃で切り裂く。

 

「デェリャアァァァァァァッ!!」

 

さらにそのまま縦に振るい、怪人を真っ二つに切り裂いた。

 

「フッ……かっこよすぎるぜ、俺!」

 

場所は代わり、ビルの中ではコウモリのようなライダー、仮面ライダーキバが戦っていた。

 

「ハッ!セイッ!」

 

華麗な脚技と拳による連撃を繰り出す他、コウモリのように天井にぶら下がり、その状態のまま攻撃を繰り出す。

 

「ハァァァァ……デヤッ!!」

 

キバは天井から床に着地すると同時に床を強く殴った。すると床から無数の鎖が飛び出し、大勢の敵を串刺しにしてしまった。

 

「ハッ!ウォリャア!!」

 

緑色の右半身に黒い左半身を持つ仮面ライダーW(ダブル)は銀色のマフラーを翻しながら、徒手空拳で敵を攻撃していく。

 

「チッ、数が多くてキリがねぇな。」

『僕の側、変えようか。翔太郎。』

 

声とともに右側の赤い目が光った。仮面ライダーWは二人で一人のライダー。一つの身体に二人分の意識が入っているのだ。

Wはベルトに黄色いUSBメモリのようなものを装着する。

 

《ルナ!》《ジョーカー!》

 

ベルトから温度が響くとともに緑色だった右半身が金色に変わった。

 

「オラッ!」

 

Wが右拳を繰り出すと、腕がまるで触手のように伸び、それを鞭のように振るって広範囲の敵を殴り飛ばした。さらに回し蹴りを繰り出すと、同じく長く伸び、鞭のよう攻撃した。

 

「セイヤーッ!」

 

頭部が赤、胴体と腕が黄色、下半身が緑色の3色の身体を持つ仮面ライダーオーズは両腕から伸びる「トラクロー」で敵を切り裂く。

 

「よし……こいつだ!」

 

オーズは緑色のメダルを取り出し、それをベルトの真ん中に装填し、横にあるスキャナーでメダルを読み込む。

 

《タカ!カマキリ!バッタ!》

 

オーズはメダルを使って変身するライダー。ベルトに3枚のメダルを入れ、スキャナーで読み込むことで様々な形態に変身する。

黄色だった胴体を緑色に変え、腕から伸びるカマキリの刃で敵を切り裂く。

 

「まとめてタイマン貼らしてもらうぜ!!」

 

ロケットのような頭部を持つ白いライダー、仮面ライダーフォーゼはまるでヤンキーのような喧嘩スタイルの戦い方を得意とする他、

 

《ROCKET ON》

 

ベルトの一番右側に刺さっているオレンジのスイッチを押すと、フォーゼの右腕に巨大なオレンジ色のロケットが装備された。

フォーゼは様々なスイッチを使って変幻自在な攻撃ができる。

 

「ライダーロケットパーーンチ!!」

 

ロケットの推進力を使った突進とパンチで敵を蹴散らす。

 

「ハッ!」

 

黒いローブを身に纏い、赤い宝石のような頭の仮面ライダーウィザードはエクストリームマーシャルアーツで、軽やかな舞を踊るように動き回りながら蹴りを繰り出し、相手を翻弄する。

 

《ルパックマジックタッチゴー》

 

手のひらを象ったベルトを操作すると、変な呪文のような音声が流れる。

そこに、ウィザードは指にはめた指輪を読み込んだ。

 

《バインド プリーズ》

「魔法の力、見せてやるよ。」

 

その瞬間、地面に魔法陣が現れ、さらにそこから炎の鎖が飛び出し敵を拘束した。

ウィザードは魔法を自在に操る魔法使いライダー。指輪をベルトに読み込ませることで魔法を発動できる。

 

「オラオラオラッ!」

 

鎧武者の姿をしたアーマードライダー、鎧武は銃と刀が一体化した武器「無双セイバー」と半月に切ったオレンジのような形の刃を持つ「大橙丸」の二刀流で戦う。

 

「これでどうだぁ!!」

 

さらに無双セイバーと大橙丸を連結させてナギナタモードに。リーチを伸ばして、さらに広範囲を攻撃する。

 

《オレンジスカッシュ!》

「セイハァァァァァァ!!」

 

ベルトについている刀の形をしたレバーを動かし、鎧武は大きく空中へジャンプし、オレンジ色のエネルギーを纏った飛び蹴りを繰り出し、怪人を倒した。

 

《SpeedSpeedSpeed!!》

「怪物ども……ひとっ走り付き合えよ!!」

 

車をモチーフにした仮面ライダードライブは左腕についたブレスのレバーを操作した。するとドライブ自身のスピードが向上し、目の前にいる怪人達の周囲を高速移動しながら攻撃を加える。

 

「ハンドル剣!」

 

高速移動したまま、ドライブは剣にハンドルがついたような見た目の「ハンドル剣」を取り出し、回転しながら剣を振るい怪人達を切り裂いた。

 

「グガァッ!」

「俺はこっちだ!」

 

怪人が繰り出してくる攻撃をふわりふわりとかわしていくのは仮面ライダーゴースト。ゴーストの名の通り、幽霊のような動きで空中を浮かびながら回避や攻撃を繰り出していく。

 

「ドリャァァァァァァ!!」

 

ゴーストは回転しながらオレンジ色の竜巻を起こし、怪人達を吹き飛ばした。

 

《鋼鉄化!》

「エナジーアイテムゲット!」

 

メダル状の強化アイテムを取り、身体を鋼鉄化させて敵からの攻撃を防ぐのは、仮面ライダーの中でも一番コミカルな見た目をした、仮面ライダーエグゼイド。

 

《ガシャコンブレイカー!》

「オラッ!」

 

側面に「A」、「B」のボタンがついているこれまたコミカルな見た目をしたハンマーで向かってくる敵を次々と叩いていく。

 

《ジャ・キーン!》

 

さらにハンマーを剣へと変形させて目の前の敵を薙ぎ払った。

 

「よっ!ほいっと!」

 

軽やかな跳躍で相手を翻弄するのは、青と赤色の体を持つ仮面ライダービルド。

 

「敵が多い時は……やっぱこれでしょ!」

 

ビルドが取り出したのは二本の小さいボトル。それをベルトに装填した。

 

《タカ!》《ガトリング!》

《ベストマッチ!》

 

音声が鳴り響き、そのままベルトについている回転レバーを回転させる。

 

「ビルドアップ!」

《天空の暴れん坊!ホークガトリング!》

《イエーイッ!》

 

ビルドの姿は一変し、オレンジと銀色のボディに変わった他、背中に鳥のような翼が生えた。

そのままビルドは翼で大空へ舞い上がり、小型のガトリング砲を使って上空から怪人達を殲滅していく。

 

「せやっ!とぉっ!」

 

黒いボディに黄色いバッタのようなアーマーを身に着けて戦う仮面ライダーゼロワン。

スマートなボディに合わせて戦い方もスマートに決めている。

 

「久々の異世界だし……スマートに決めないと!異世界はホントに”いい世界”!!はいっ!アルトじゃ〜〜〜ないとっ!!」

『………………』

 

ゼロワンの唐突にかましてきたギャグに怪人達はおろか、その戦いを見守っていた民間人も何も言えずただただ静まり返っていた。

 

「……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「グオォォォォォ!!」

 

凍りつく空気に耐えられなかったのか、ゼロワンはアタッシュケースから変形した剣を使って目の前の敵を斬った。

 

「くっ……くだらんギャグで油断させるとは……なんて策士だ!」

「違うと思うなぁ……」

 

ゼロワンのギャグが作戦だと勘違いされるなか、少し離れたところで、赤いローブとドラゴンのような鎧を纏って剣を振るって戦うライダーがいた。仮面ライダーセイバーだ。

 

「ハッ!ハァッ!トアァッ!!」

 

剣に炎を纏って敵を切り裂く様は、まるで演舞のようだった。

すると、セイバーは一冊の本のようなアイテムを取り出した。

 

「新しいライドブックを使う!」

《スパイファミリー!》

《これは…偽物の家族が本物の家族に変わる、家族の絆の物語!》

 

小さい本からあらすじのような物が流れると、セイバーはその本を剣の先に通した。

 

《スパイファミリー!》

《フムフム…習得一閃!!》

 

すると、セイバーの周りにヨルが持つスティレットによく似た針状のエネルギーが展開し、敵に向かって飛んでいった。

 

「ハァッ!!」

 

さらにその後すぐにセイバーが敵を切り裂いた。

 

「イエーイッ!みんな楽しんでるー!?Twitterにこの小説のリンク貼っとくからみんな見てネー♪……えっ?『今はTwitterじゃなくてX?』……細かいことはいいの!」

「おい、何してんだバイス!さっさといくぞ!」

 

”こちらに”話しかけてきたのは仮面ライダーバイス、それを止めさせて戦闘に参加させたのは相棒の仮面ライダーリバイ。二人合わせて仮面ライダーリバイスだ。

 

「バイスはそっちだ!」

「あいよーっ!はい、尻尾ドーンッ!!」

 

二人は左右に分かれて敵を攻撃する。リバイが敵の懐に入り込んでの肉弾戦に持ち込み、バイスの方は尻尾や予測不能な動きを使ったトリッキーな戦い方をしている。

 

「ダァッ!ドリャッ!!」

 

リバイは斧と銃が合わさった武器「オーインバスター50」を取り出し、斧モードの刃で敵を切り裂く。

 

「バイスッ!」

「ほいっ!ナイスキャッチ&ドガーンッ!!」

 

リバイは武器を投げ、バイスはそれを受け取ると同時に銃とモードで敵を撃ち抜いた。

 

───────────────────────

 

仮面ライダー達が各地で戦っているその頃、イーデン校では……

 

「ハァ……!ハァ……!」

「こんなところで……!」

 

アポロガイスト達と戦っていたイグニス達はボロボロにされ、地面に倒れていた。

それをアポロガイストとマードックは笑いながら見つめていた。

 

「クハハハ……この日を待っていた!イグニス……やっとお前をこの手で殺せる日が来たぁ!!」

 

マードックが変身するゴキブリ男は、剣を片手に振り上げた。

 

「や、やめろォォォォォ!!」

 

それを見たヘンダーソンは大声で叫んだが、それで攻撃が止まるわけがない。もうダメだと思ったその時、目の前に銀色のオーロラが出現し、ゴキブリ男を吹き飛ばした。

 

「な、なんだ!?」

 

そのオーロラの中から現れたのは、執事風の男と、豪華な服に宝石を身に着けた見るからに「ゴージャス」そうな金髪の男だった。

 

「貴様何者だ!」

 

アポロガイストからの質問に、男は答えず後ろにあるイーデン校を見上げた。

 

「……なかなかゴージャスな建物だな。だが……貴様らはゴージャスではない。特にそこのお前!」

 

男はゴキブリ男に向かって指を差した。

 

「貴様が一番ゴージャスではない。よりにもよって、『汚らしい』の頂点に立つ、名前を言うことすら憚られる生物の怪人とは……ゴージャスの対義語のような存在だ。このカグヤ様の前から消え失せろ。」

「な、なんだとぉ……!!気にしていることを……!!貴様何者だ!!」

 

カグヤという男は恐れることなくゴキブリ男に対して悪態をついた。

怒ったゴキブリ男の怒号に、カグヤはフッと笑って答えた。

 

「……鳳桜・カグヤ・クォーツ。この世で一番……ゴージャスな男だ。」

「そして私は、マイロード……カグヤ様の執事でありますバトラーと申します。」

 

カグヤが自己紹介をした後に続いてバトラーという男も自己紹介をした。同時にバトラーは白い布に包まれたベルトのバックルを膝をつきながらカグヤに手渡した。

 

「そのベルト……まさか!?」

「光栄に思うがいい。伝説の輝きを見せてやる。」

 

カグヤはベルトを巻き、一枚のカードを取り出して装填した。

 

《ケミーライド》

「変身」

 

静かに呟きながら、カグヤはバックルの両側にあるハンドルを引いた。

 

《レ・レ・レ・レジェンド》

 

カグヤは灰色の光に包まれたかと思いきや、すぐに金色に、豪華絢爛に輝くスーツに身を包み、同じく金色に輝くマスクを装着し、カグヤは変身を完了した。

 

「き、金ピカの仮面ライダー!?」

「な、なんとエレガント……いや、なんとゴージャスな!!」

「キ、キレイ……カグヤ様……♡」

 

皆が変身したカグヤに見とれていると、バトラーはまるで紹介するようにカグヤに向けて腕を広げた。

 

「ご覧ください!その名も仮面ライダーレジェンド!広くあまねく世界を照らす、まさに生ける伝説……!」

「さあ、ゴージャスタイムだ。」

 

レジェンドはまるで挑発するように指を鳴らしてみせた。

 

「くっ……ええい、やれ!!」

 

怒ったアポロガイストは命令を出して戦闘員達を突っ込ませた。

しかし、次の瞬間レジェンドはバイクを模した銃「レジェンドライドマグナム」を抜き、光線を放って戦闘員達を撃ち抜いた。

 

「お、おのれ……!マードック、二人同時にいくぞ!」

「は、はい!」

 

アポロガイストとゴキブリ男は同時にレジェンドに向かって突進した。しかし、レジェンドはその突進を交わし、片手でアポロガイストを地面に伏せさせ、自身はその上に座り、座る動作を利用してゴキブリ男を蹴り飛ばした。

さらにレジェンドはそのままアポロガイストを椅子代わりにしながら銃弾をゴキブリ男に浴びせる。

 

「貴様、私を椅子代わりに……!」

「ゴキ……ゴージャスでないものを椅子にするつもりなど毛頭ない。奴の相手はこいつらに任せる。」

 

レジェンドは2枚のカードを取り出すと、それを銃にセットした。

 

《ナイト ライダー》

《バロン ライダー》

《レジェンドライド!》

 

カードを読み込ませてトリガーを引くと、銃口から光が発射され、虹色の光とともに二人のライダーが召喚された。

 

「ライダーを召喚しただと!?」

「右手から、バナナのアーマードライダー・バロン、カードを扱うコウモリのライダー・ナイトでございます。」

 

バトラーからの紹介が終わると、召喚されたバロンとナイトはゴキブリ男に向かって突っ込み、手持ちの槍を振るった。

さすがに二人がかりでは対抗できず、ゴキブリ男はだんだんと追い込まれていく。

 

「や、やだ……!なんで私がこんな目に……!あいつらのせいだ……ロイド・フォージャーにイグニス……!!奴らさえ現れなければ……!!」

「他人のせいにして自分の失態を省みない時点で、貴様の敗北は決定している。」

『ハッ!!』

 

レジェンドの冷静な一声とともに、バロンとナイトは同時に槍をゴキブリ男の胸に突き刺した。

 

「そ……そんなぁぁぁぁぁ!!」

 

情けない断末魔とともに、マードックは消滅していった。

 

「おのれぇぇぇぇ!!」

 

その時、アポロガイストは力を込めて飛び起きた。吹き飛ばされたレジェンドだったが、クルリと回転してキレイに着地した。

 

「いきなり現れて偉そうな男だ……!!」

「いきなりではない。人が…世界が、カグヤ様を求めている限り、カグヤ様はどこにでも現れる。」

 

レジェンドは呟きながらベルトのハンドルを操作する。

 

《ゴージャスアタックライド!レ・レ・レ・レジェンド!》

「ゴージャスに……散れ!!」

 

ベルトから音声が響き、同時に空中にレジェンドを模したであろう紋章が現れ、レジェンドはそれ目掛けて飛び蹴りを繰り出した。紋章のエネルギーが足に吸収され、アポロガイストに命中した。

 

「バ、バカな……!こ、こんな分けのわからない奴にィィィィ!」

 

アポロガイストは断末魔を上げながら爆散していった。

レジェンドはキレイに着地し、生徒達とイグニス達の方を向いた。

 

「見たか……これが、ゴージャスだ。」

『キャーーーー♡カグヤ様ーーーー♡』

『すっげーーー!!』

 

女生徒達はカグヤの美しさと強さにメロメロになり、男子生徒は単純にレジェンドの強さの虜になっていた。

対し、イグニス達はいきなり現れて全てをかっ攫っていったカグヤに、ただただ困惑するだけだった。

 

「……後は任せたぞ、宝太郎。」

 

────────────────────────

 

場所は変わり、西国では……

 

「ハァ……ハァ……」

「もう限界らしいなぁ、3号。」

 

仮面ライダー3号は仮面ライダー4号に苦戦を強いられていた。

以前戦った時は勝っていたが、今回は度重なる怪人との戦いで3号は消耗していた。一緒に戦ってくれたショッカーライダーも全てやられてしまい、Kも半壊してしまっている。

 

「これは困りましたね、Mr.ニコラス。」

「機械は冷静だな……」

「裏切り者は二人とも始末しないとなぁ……死ねぇ!!」

 

地面に膝をつく3号とKに対し、4号はトドメを刺すために拳を振り上げた。

しかし次の瞬間、4号は何者かに蹴り飛ばされ吹き飛んだ。

 

「ぬぅ!?」

「!!」

そこに現れたのは、黒いコートを身にまとった茶髪の男だった。そして、その男の手には……

 

「なっ……!?」

「そ、そのマスクは……!?」

「お久しぶりです、一文字様。」

 

驚く3号と4号とは逆に、Kは彼を知っているのか、冷静な口調で対応した。

すると、彼もKのことを知っているのか、フッと笑った。

 

「どうやらピンチみたいだな、K。」

「お恥ずかしい限りです。」

「お、お前ぇ!何故そのマスクを持っている!?お前は何者だ!?」

「俺か?俺はショッカーの敵、人類の味方……」

 

その瞬間、一陣の風が吹いた。風でコートがバサバサとはためき、コートの下に着ているものが見えた。黒いスーツに、真っ赤なマフラー、真ん中に風車がついたベルト……さらに、男の顔に手術痕のようなものが浮かび上がった。そして、そのままマスクを被った。

男がマスクを被ると、顎と口を隠すようにクラッシャーが閉じた。

 

「仮面ライダー、一文字隼人だ。」

「か、仮面ライダーだと……!?」

『一文字……』

 

その時、一文字の頭に声が響いてきた。

 

『あの4号というライダー……結構強敵だ。でも、3号との戦いで少しは消耗してる。それでも油断は……』

「本郷。」

 

頭から聞こえてくる声に、一文字は「本郷」と名前を呼んで答えた。

 

「細かい計算は後だ。今はやるべきことをやるだけ……だろ?」

『……そうだな。やろう、一文字!』

「ああ、いこう。本郷!」

「だ、誰と話しているんだ、お前……!?」

 

端から見れば独り言を言っているようにしか見えない一文字に、困惑する4号。しかし、一文字は4号を無視し、膝をつく3号に歩み寄った。

 

「大丈夫かい?」

 

一文字から差し出された手を取り、3号は立ち上がった。

 

「ホラ、行きな。」

「えっ?」

「アンタ、大切な人のところに行きたいんだろ?マスクしてたって分かる。『早くアイツのところに行きたい』……そんな感じに見える……いいねぇ。」

 

一文字はそう言うと両手の親指を立てて見せた。

その仕草に3号は首を傾げたが、一文字は3号に後ろを向かせて背中を押した。

 

「オラッ、行けって。」

「……すまない!トライサイクロン!!」

 

3号の掛け声とともに、どこからとまなく専用マシン「トライサイクロン」が現れ、3号は乗り込んですぐさま走らせた。

 

「さて、と……後はアンタを倒すだけだな。」

「いきなり現れて勝手なマネを……!」

「そう怒りなさんな。牛じゃないんだから……それに、イキった挙げ句に負けちまったら、恥ずかしすぎるだろ?」

 

煽るような一文字の一言に、4号は拳を握りしめた。

 

「こ、の……!!舐めるなぁぁぁぁ!!」

 

怒った4号は怒りのままに一文字に殴りかかった。しかし次の瞬間、4号は一文字の目にも止まらぬ正拳に殴り飛ばされた。

 

「ぐはっ!?」

 

殴り飛ばされた4号は3mほど吹き飛び、後ろにあったトラックの荷台に激突した。

 

「こんなもんか?本気出せよ……」

 

途端に一文字の声は低くなり、さらにコートを脱ぎ捨て臨戦態勢に入った。

そして間髪入れずに4号へ追撃していく……

 

──────────────────────

 

さらに場所は変わり、ウォルターとグレアが戦っている病院では……

 

「何故だ……!?何故倒れないっ!?」

 

ウォルターはグレアが放ったビットによる光線で腹を貫かれた……だが、それにも関わらずウォルターは倒れなかった。むしろ、グレアに敵意を向けて近づこうとしている。

 

「ひっ……!?」

 

グレアは恐怖のあまりさらにビットの光線をウォルターに放った。光線はさらにウォルターの腹を貫いた。

 

「がふっ……!!」

 

ウォルターはたまらず血を吐いた……だが、ウォルターは倒れなかった。

 

「何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ!!!?腹を貫かれたのに、内蔵はもうグチャグチャのはずなのにィィィィィ!!」

「許さん……許さんぞ、クリス……!!」

 

ウォルターの目はまだ光を失っていない。ウォルターはグインから託された戦極ドライバーを巻き、さらにメロンのような錠前の鍵を開けた。

 

《メロン》

 

錠前から音声が鳴ると、ウォルターの頭の上にジッパーが現れ、そこが開いて中からメロンのような球体が出現した。

ウォルターはさらに錠前をベルトのバックルに装着した。

 

《ロックオン!》

「……変……身……!!」

《ソイヤ!》

 

ウォルターは呟き、ベルトについている刀のようなレバーを下ろし、錠前を開いた。

 

《メロンアームズ!天・下・御・免》

 

音声とともにウォルターの身体に白いスーツが装着され、その上にメロンの球体が被さり、球体は4つに開き、そのまま鎧となって装着された。

 

「これが、仮面ライダー……か。」

 

ウォルターは仮面ライダーの力を手に入れた。「レプリカドライバー」という模造品ではあるが、仲間の仇を討てるなら、大切な人を守れるなら……模造品だろうと利用してみせる。

変身した今のウォルターは、仮面ライダー斬月となった。

 

「覚悟しろ、クリス……」

 

斬月は腰に下げた無双セイバーを抜き、切っ先をグレアに向けた。

グレアは恐怖で後ずさった。しかし、それが隙となった。その瞬間に斬月は懐に入り込んだ。

 

「ハァァァァァァァッ!!」

 

懐に入った瞬間、斬月は本気の斬撃を連発する。しかし、攻撃を黙って喰らうグレアではない。次の攻撃を両腕を防いだ。

だが、斬月はこれを狙っていた。刀の後ろにあるレバーを引いた。すると、剣身に光が溜まっていき、その状態で持ち手のトリガーを引いた。

銃口から弾丸が発射され、近距離から食らったグレアは後ろに下がってしまう。

 

「こいつは……なかなか便利だな。」

「くっ……やれ!」

 

グレアは負けじとビットに指示を出し、斬月を囲った。そして一斉に光線を発射した。

 

《メロンディフェンダー!》

 

すると、どこからともなくメロンのような柄が入った大型の盾が出現し、斬月はそれで光線を防いだ。

 

「なにっ!?」

「フンッ!!」

 

斬月は体を捻り、回転しながら盾を投げた。投げられた盾は斬月の周囲を飛んでビットを全て破壊した。

 

「なんだと……!?」

「トドメだ……!!」

 

斬月はベルトの錠前を外し、無双セイバーに装着した。

 

《壱!拾!百!!》

「おぉぉぉぉぉ……!!」

《メロンチャージ!!》

「デェヤァァァァァァァァァァッ!!!」

 

無双セイバーにメロンのような緑色のオーラを纏っていき、斬月はそれでグレアを十字に切り裂いた。

 

「ぐおぉぉぉぉぉ!!」

 

グレアはダメージで変身解除され、クリスに戻った。

さらに斬月はもう一撃食らわせようと刀を振り上げた。

 

「ま、待て!お前にチャンスをやる!どうせ今の状態じゃお前は死ぬ……だが、今ショッカーに下れば、改造手術で助かる!力も手に入るぞ!お前が望んでいた力だ!!」

「力、か……」

「そ、そうだ……!お前は力を望んでいただろう!?望むままを行えるぞ!!」

 

すでに息も絶え絶えだったクリスは、悪あがきで斬月と交渉しようとした。

それを聞いて、斬月は刀を降ろした……しかし、すぐに力強く刀を握った。

 

「……俺の望みは決まっている……一つは、貴様に悲鳴を上げさせること。」

「えっ……?」

 

次の瞬間、斬月はお返しとばかりに腹に刀を突き刺した。

 

「がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

「もう一つは……貴様の体を好き放題切り刻むこと。」

 

刀を引き抜き、斬月はさらに生身のクリスを切り刻んでいく。

 

「ま、て……た、たすけ…て……!!」

「最後の望みは、お前の言うことを何一つ聞かないこと。」

 

そして、斬月は最後の一撃に、クリスを真っ二つに切り裂いた。

クリスに利用された人々、殺されてしまったガオとグインに代わって、クリスにトドメを刺したのだった。

 

(これで……全部終わったな……俺も……)

 

ウォルターは変身を解除するとともに、その場に座り込み、背中を壁に預けた。

そして、自分の腹に空いた穴をじっと見つめ……フッと笑った。

 

(……これでは助からんな。でも、まぁいいか……)

 

このままでは死ぬのを待つのみ……しかし、ウォルターは不思議と後悔はなかった。

自分の命を犠牲にしてでも、大切なものを守る……仮面ライダーが仮面ライダーであることの意味を、ウォルターは見つけたのだ。

 

(仮面ライダー……もっと早く、お前の存在を知ることができれば……俺は……)

 

幼い頃に仮面ライダーの背中を、自分のヒーローがいればウォルターは変わっていたかもしれない……そう思うのと同時に、脳裏にユーリとノエルの顔がよぎった。

 

(ユーリ……ノエル……生まれ変わったら、俺もそっちにいられるかな……)

 

だんだんと意識が薄れていく。それが、自分はもうすぐ死ぬのだと理解できた。

薄れゆく意識の中で、ウォルターが最後に見たものは……黒い渦。目の前に黒い渦が現れているが、気にしてる余裕などなかった。

 

(なんだアレは……?いや、もう……なんでもいいか。もうすぐ死ぬ奴が……知る必要はない……)

《……ジャーク……ソー……》

 

 

 

 

 

 

───ウォルター・クロフォード、刑務所から脱獄した後、病院での目撃情報を最後に消息を絶つ───

 

 

 

 

 

 




おまけ「ここぞとばかりに」

「グオルルルルル!!グオアァァァァァァッ!!」
「なんかシンの奴、今日メッチャクチャ気合い入ってるな。」

やる気満々に戦うシンを見て、ストロンガーは近くにいたクウガに尋ねた。

「あー、なんか『スーパーヒーロー戦記で活躍できなかったから、ここで活躍する!』って言ってましたよ。」
「あー、全員集合シーンの時、アイツだけ棒立ちだったし、何故かボロボロだったもんなー。活躍シーンなかったし。」
「ところで……ZOさんはどうしたんですか?アレ……」

クウガが指差した場所には、隅っこで蹲っているZOの姿があった。

「あー、アイツはなんか『俺の戦闘描写、なんか地味じゃね!?』ってブーたれてたぞ。」
「……気にしてたんですね……」
「まぁ、生物感バリバリのシンと、巨大化できるJに比べたらなぁ……」

──────────────────────

レジェンド達の戦闘シーン全員分描くのめっちゃ大変でした……でも楽しかった。
一番大変だったのはZOの戦闘シーンでした。昭和ライダーは色々技があるので描きやすかったのですが、ZOはそういうのなかったので大変でした。ライダーキックはとっておきに取っておきたいので……

ここまで言いましたけど、僕はZO大好きです!それはホントです!!



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