SPY×AGITΩ   作:ぴりもに

156 / 159
おまけ1「助っ人」

「フハハハハハハハハハ!!どうあがこうと貴様らの負けだ!」
「ふんっ、こっちは助っ人呼んでんだぜ!てめぇなんかイチコロだぜ!」

グリムが啖呵を切ると、どこからかキーン!という飛行音が聞こえてきた。そして、その場に現れたのは……ウィングガンダムゼロ、ストライクフリーダム、ターンエーガンダムの3機だった。

『さぁ、かかってこい!!』
「ちょっとまてーーーい!!」

あまりの意味不明さにギアンは声を荒げた。

「なんで仮面ライダーが出てくる作品にガンダムが出てくんだよ!?」
「あ?知らねーの?仮面ライダーは昔、ウルトラマンやガンダムと一緒にゲームに出たりしてたんだぞ。ニワカ野郎め。」
「だからってメンツがおかしいだろ!殺す気満々じゃねーか!!そう思うよね!?あんたらも!」

声を荒げるギアンはガンダムの方を指差して尋ねた。

「…………お前を殺す。」
「よーし、お前それしか言わないつもりだな!?」
「討ちたいんだ!速く討たせて!」
「おぉい!!セリフちげぇ!!」
「月光蝶を使います!みなさん下がって!!」
「この地球そのものが滅ぶわ!!」

その様子を見ていたロイド達は……

「……よし、みんな帰ろう。」
『ですよねー!』

その後、なんやかんやあってギアンは塵芥と化したらしい。
SPY×AGITΩ外伝 完

──────────────────────

前回おまけを入れ忘れたので前書きに前回分入れました。






Part.16 最後の審判(後編)

 

「どうだ?見えるか?」

「ちょっと待って……」

 

ベッキーが手配した船に退避したロイド達。ユーリは船に備え付けられた双眼鏡を覗き、グリムとショウマの様子を確認し始める。

 

「見えた!……ダメージは与えてるみたいだけど……すぐに再生してる……いたちごっこだ……」

「そんな……いったいどうしたら……」

 

厄介なのはギアンの能力。ダメージを受けても自己再生して傷を治し、その再生能力の応用で分身を作り、物質と同化して強化することもできる……

ファイズとガヴがいかに強力な攻撃を繰り出しても、ギアンはすぐに再生してしまう。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そのころ、ファイズとガヴの方は必死になって戦っていた。ファイズは空中からファイズブラスターと背中のキャノン砲でギアンの身体を撃ち抜く……だが、どれだけ撃ってもギアンの身体は再生してしまう。

 

「くそっ!コアは……コアはどこなんだ……!?」

「ハァァァァ……ハァッ!!」

 

ガヴはマスターモードの高速移動で動き回って撹乱しつつ、オーバーモードに変わって破壊力のある一撃を繰り出し、ギアンの身体に穴を開けるも、無駄に終わってしまう。

 

「無駄だ!私はコアの場所を自由自在に動かせる……お前たちがどれだけ私の身体を撃ち抜こうと、無駄なのだ!!」

 

ギアンは二人の必死の攻撃を嘲笑い、叫びながら両手を前に突き出した。手からギアンが生成したトゲがミサイルの様に発射され、空中にいるファイズに襲いかかる。

ファイズは背中のキャノン砲を乱射し、トゲの弾丸を撃ち落としていく。しかし、ひとつだけ弾幕をかいくぐったトゲのミサイルがファイズに向かっていった。

 

「!!」

 

ファイズはとっさによけようとしたが間に合わず、トゲのミサイルが直撃した。

 

「うわあぁぁぁぁぁ!!」

「グリム!」

 

直撃を食らったファイズは甲板の上に不時着した。不時着と同時にベルトが外れ、変身が解除されてしまう。

そこにギアンは巨大な拳を振るい、グリムを押しつぶそうと拳を振り下ろした。

 

「やらせるかっ!」

《オーバースマッシュ!!》

 

とっさにガヴがグリムの前に立ち、ベルトのゴチポッドについているシンボルを押した。拳に全エネルギーを集中させ、

 

「ハァッ!!!」

 

拳を突き出して一気に解き放ち、必殺の一撃を繰り出した。

ガヴの一撃は振り下ろされるギアンの拳に命中し、拳が消し飛んだ。

 

「チッ、悪あがきを……」

 

ギアンは舌打ちを打ちながら消し飛んだ拳を再生させた。同時に、素敵な笑みを浮かべながら二人を見下ろしてもいた。

 

「だが、もう限界のようだな……」

 

ギアンの言う通り、グリムは疲弊し、ショウマはゴチポッドの力を使い切って変身が解除されてしまった。絶体絶命なのははたから見ても分かった。

 

「このままじゃグリムくんは……!」

 

双眼鏡で向こうの様子を見ていた仲間達は心配そうに、自分達が行ったとしても役に立てないことを歯がゆく感じていた。

 

「うーん……首領(ボス)が買い被っていただけだったようですね……」

「まぁ、あんな化け物じゃ無理ねぇよ。」

 

一方、後ろの方でブリッツファミリーのトルエーノとグロームはボソボソと呟いていた。そして……

 

(お願いします……!神様……!!どうか、どうかダーリンとショウマくんを助けてください!!)

 

ロゼッタはもはや祈ることしかできず、その場に膝をついていた。だが……

 

「大丈夫だよ、母ちゃん。」

「……へ?」

 

どこからか声が聞こえ、ロゼッタは辺りを見回した。しかし、声の主はどこにもいない……それもそのはず、

 

「い、今、『母ちゃん』って……」

「ロ、ロゼッタさん!お腹が……!?」

 

フリッドはロゼッタの方を見て声を上げた。フリッドの言葉にロゼッタは自分の腹を見下ろし、他の皆も一様にロゼッタの方を見た。

 

「な、なにこれ!?」

 

なんと、ロゼッタの腹が光を放っていたのだ。さらにその光は球体となってロゼッタの腹から飛び出し、グリムのいる船へと飛んでいった。

 

「さっきの声……もしかしてあの光から聞こえたの……?じゃあ、アレってもしかして……!?」

 

ロゼッタはあの光の正体に察しがついていた。

そして、グリムとショウマは……

 

「ショウマ……まだやれるよな……?」

「うん……!もちろん……!」

 

グリムは立ち上がり、ショウマはポケットからグミを取り出した。そのグミにはミゲルが亡くなった時にできた灰が付着していた。

 

「ふん、まだやるというのか?どこまで諦めが悪い奴らだ……死ねぇ!!」

 

ギアンは間髪入れずに再度拳を振り下ろした……だが、その拳が2人に届くことはなかった。

 

「なっ……!?」

「えっ……?」

「な、なんだ貴様はーー!!?」

 

その拳は突如現れた存在に止められたのだ。2人とギアンの前に現れた、巨大となった仮面ライダーアギトによって……

 

「ア、アギト……!?津上先輩……いや、違う……あいつはいったい……」

「父ちゃんを……父ちゃんをいじめるなぁっ!!」

 

巨大なアギトは叫び、思い切り拳を振るってギアンを殴り飛ばした。

 

「ぐおおおおっ!!?」

 

殴られたギアンは怯み、後ろに項垂れた。すると巨大なアギトの身体が小さくなり、人型のサイズまで小さくなった。

 

「父ちゃん!」

 

人型サイズになったアギトはグリムの元に駆け寄った。

 

「と、父ちゃん!?ち、ちょっと待て!お前ってまさか……」

「父ちゃん、オイラの力を貸すよ!そうすれば……父ちゃんは限界を越えられる!!」

 

グリムのことを「父ちゃん」と呼ぶ謎のアギト……その正体に察しがついたグリムだったが、アギトは再び光の球に変わり、グリムの身体に入っていった。

その瞬間、グリムは自分の身体に底知れぬ力が湧き上がってくるのを感じた。

 

「くっ……いったいなんだったんだ、あの巨人は……!?」

「へっ、お前には分かんねぇよ。とりあえず…俺、いい息子持ったみたいだわ……娘の可能性もあるけど。」

 

アギトとグリムとのやり取りの間に、ショウマの方は灰のついたグミを食べ、ゴチゾウを作り出した。現れたのはグミのゴチゾウ……だが、それは形が他の物と違っていた。

 

「ミゲル……俺に、力を!」

《EATグミ!EATグミ!》

 

ショウマは出てきたそのゴチゾウを自分の赤ガヴにセットし、ハンドルを回し始める。すると、ショウマの足元から蒼炎が現れ、ショウマの周囲を回転する。

 

「変身!!」

 

掛け声とともにスイッチをタップした。すると蒼炎がショウマの身体を包み、蒼く輝く鎧と黄色く輝く瞳を形成した。

 

《ライジングミ〜!ジューシー!》

 

一方、グリムの方も……

 

「変身!」

 

まずファイズに変身し、ファイズアクセルのメモリをファイズフォンに装填してアクセルフォームへとチェンジ。そして……

 

「よーく見とけ!灰色の獅子の覚悟をな!」

《Awakening.》

 

ファイズフォンを取り外し、それをファイズブラスターへと装填

。すると、ファイズの身体が黒から真っ白な身体へと変わっていく。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ファイズの目が真っ赤に染まる。同時にドクン、ドクンと心臓が脈打つ。ファイズアクセルとファイズブラスターの同時使用は通常考慮されていない。使用者にどんな負荷がかかるか分からないからだ。だが、今のグリムはアギトの力を借りたことで底知れぬ力を解放させた。それで負荷にも耐えることができるのだ。

ファイズの身体が宙に浮かび、灰色のメカのような、獅子のタテガミを模した翼が背中に浮かんだ。

 

「俺に色を染めてみろッ!!」

 

今、この場に降り立った白いファイズと蒼のガヴ。本来ならば想定されていない力、偶然現れた特別な力……その力を持って、今こそ悪しき物を祓う時。

 

「どんな姿になろうと、無駄なことだ!」

 

ギアンは動じることなく両腕を振るい、トゲのミサイルを放った。ファイズは背中の翼を前面に展開し、盾としてミサイルを防いだ。するとファイズの後ろからガヴが飛び出した。

 

「ウォォォォォォ!!」

 

ガヴは右手を蒼く光らせ、手のひらから蒼炎を放った。ギアンはその炎を片手で防いだ…だが、防いだはずのその手が燃え、灰になって床に落ちていった。

 

「な、なに!?」

 

蒼炎によって相手を灰にする……それが蒼いガヴの能力。

しかし、やはり再生能力の方が強いのか、ギアンの灰がギアンの身体に戻ろうとした。だがその時、その灰が突然ファイズの元に集まり始めた。

 

「は、灰が……!?」

「どうやら、今の俺とショウマの相性は抜群みてぇだな!!」

 

灰はファイズの手の平に集まり、それは巨大な剣の形へと姿を変えギアンに向かって投げ、身体に突き刺した。

 

「ぬあぁぁぁぁ!?」

 

二人の戦いの様子はロイド達の目からも確認できた。

 

「すごい……!あれならギアンの再生能力にも対応できるぞ!」

 

ロイドの言う通り、蒼炎によって灰に変えることができるガヴ、灰を武器に変えて攻撃できるファイズ……これならばいくらギアンの再生能力に対応できる。

 

「バ、バカな……元は私の身体の一部のはずなのに……!」

「悪いな、灰にしちまえば……全部俺のモンなんだよ。」

 

それはまるで、ギアンが今まで奪った物が、奪い返されるような光景だった。

 

「ハァァァァッ!!」

 

ガヴの口や手から放たれる蒼炎はギアンの攻撃と身体を灰にし、

 

「トォァァァァァ!!」

 

その灰をファイズは自分の元に集め、剣や斧などの武器に変えてギアンの身体を切り刻む。

 

「バカな……バカなァァァァァァァァァァ!!!?」

 

船と一体化したギアンの身体が切り刻まれ、みるみると剥がれ小さくなっていき、元のサイズに戻っていった。

 

「ギアン・ストマック!覚悟決めな!!」

 

右手にファイズブラスター、左手に灰の斧を持ち、同時に振るってギアンを空へ打ち上げる。

そこから、ファイズは両手の武器でギアンを切り刻み、さらに灰で作った10本にも及ぶ剣をギアンに向かって飛ばし、身体に突き刺した。

 

「今までお前が傷つけてきた人達の怒りだ!!」

 

ファイズは叫び、ファイズブラスターを銃モードに変えてエネルギーをチャージ。

 

《Exceed charge.》

 

銃口から巨大な光線を放ち、ギアンを船の甲板に突き落とした。

 

「かはっ!!」

 

ギアンは不時着したが、なんとか立ちあがった……しかし、その時ガヴが深く腰を落として必殺技の態勢に入っていることに気がついた。

 

「っ!!」

「どうする……?もう二度と人間には関わらないと誓うか、それともここで俺達に倒されるか!」

「だ……誰がお前らなどにぃぃぃ……!!」

「……わかった。」

 

最後の審判は下された。

 

「ショウマ!決めるぞ!!」

《Exceed charge.》

「うん!」

《チャージミー!チャージミー!》

 

ファイズは甲板に着陸し、ギアンに向かって走り出す。同時にガヴも駆け出す。

 

「トアァァァァァ!!」

「ハァァァァァァ!!」

《ライジングミバースト!!》

 

間合いに入った瞬間、2人はギアンを挟み込むように同時に回し蹴りを繰り出した。白と蒼の閃光が轟き、繰り出された必殺の一撃はギアンの胸と背中に炸裂し、そこから心臓まで届いた。

 

「ウソ、だ……!この……私がァァァァァァァァァァ!!!」

 

断末魔とともに身体にヒビが入り、ギアンは粉々に砕け散った。その時、ギアンの身体から何やら小さいものが飛び出した。ファイズはすかさず飛び上がってそれを掴み取った。

 

「まさか……これがコア……つーか、お前の本体かよ、ギアン……」

「は、離せ!離せぇ!!」

 

ファイズが捕まえたのは、豆粒サイズのギアン……もといギアンの本体だった。

 

「これがギアンの本体……」

「俺も信じらんないけど、こいつの能力考えたら……テキトーな身体に入って、再生能力で自分の身体を作った……って考えたら辻褄は合うんじゃねーの?まぁ、どのみちこいつは終わりだ……!」

 

ファイズは両手でギアンを握りしめ、そのまま潰そうとした。

 

「ま、待て!私を殺す気か!?わ、私はショウマの叔父であり、ロージーの育ての親だぞ!?」

 

その言葉にファイズは一瞬手を止めた……だが、再度力を入れた。

 

「……ランゴ、だっけ?ショウマの兄貴達がなんでアンタを舐めてたのか分かったわ。アンタはランゴ達から見たら、人間以下のちっぽけな存在だからだ。」

「なっ……」

「それとよ……あいつはロージーじゃない。ロゼッタだ。」

 

ファイズはキリッとした声でそう言って、ギアンを握り潰そうと

力を込める。

 

「がっ……!や、やめ……!!た、す、け……!!」

 

プチッ……

 

戦いの決着は、実に静かに、呆気なく終わった……

残ったのは、ギアンが取り憑いていた船の残骸と、2人の変身を解除した音だけだった。

 

「……終わったね……」

「ああ……ミゲル、見ててくれたか……?」

 

ショウマとグリムは、亡きミゲルを偲び、静かに空を見上げた。その時、グリムの腹から先ほどの光の球が飛び出してきた。

 

「やったね、父ちゃん!」

「おう……さすがは俺とロゼッタのガキだ!」

「えへへ!生まれてくるの、待ってるからね!」

 

光の球は元気よく別れを告げ、自身のあるべき場所へ向かって飛んでいった。その後ろ姿を見ながら、グリムはフッとため息を吐いた。

 

「……助けられてばっかだな、俺は……」

 

その時、船の警笛が鳴った。音の聞こえた方へ顔を向けると皆がいる船が近づいてくるのが見える。

 

「みんなだ!」

「よーし、戻るか!みんなのとこ……」

 

元気よく皆のところへ戻ろうとしたその瞬間、足場がガクンッ!と海の方に下がり始めた。

 

「えっ!?」

「だーっ!?いきなり沈み始めたぞこの船!?」

「さっきの戦いで残骸にしちゃったから!?」

「だとしたらやべぇ!俺らもそうだけど……ファイズのベルトにブラスター!これ精密機器だろ絶対!タクミに殺される!!」

 

徐々に沈んでいく船に、2人は慌てふためいた。その様子を見て、船にいるロイド達からは笑い声が漏れた。

 

「しまらないなぁ……」

「まぁ、らしいといえばらしいんじゃないか?」

 

その後、2人はロイド達の乗る船に救助され、船は街へと戻った。グリムとロゼッタの過去の因縁は、ここに終結した。ライドとミゲルの犠牲を糧にして……

 

 

 

 




おまけ2「終わった後に」

「お〜、よしよし♪グラハム〜、いい子だね〜♪」
「ちょっとドミニク!グラハムをそろそろ寝かせてあげて!」
「はいはーい。」

夜中のカミラとドミニクの家……もうすぐ寝る時間だったが、インターホンが鳴り響いた。

「誰よ、こんな時間に……」

ブツブツと文句を言いながらもカミラは玄関へ向かってドアを開けた。

「グリム?」
「おじゃましまーす……」

カミラの家を尋ねてきたのはグリムだった。グリムは入っていいと言われる前に家の中にずかずかと入っていった。

「ち、ちょっと!」
「あれ、グリムくん!どうしたの、今日は?」
「別に……近くまで来たから……」

グリムは俯きながらチラリと2人の息子、グラハムの方を見て、ソファに座り込んだ。

「……どうしたの?元気ないみたいだけど……」

ドミニクの言葉にグリムは何も答えず、フードを深々と被って俯くだけだった。
その様子を見てカミラはドミニクに言った。

「……ドミニク、グラハムと一緒に外に出ててくれない?」
「えっ?わ、わかった……」

訳が分からなかったが、ドミニクは言われた通り息子を抱いて外へと出た。カミラはグリムの隣に座り込んだ。

「……嫌なことあったの?」
「……ちょっとな。」

グリムは静かに呟いた。その声は何かを抑え込むような声色だった。

「泣き出したい?」
「泣くかよ……!」

強がるグリムだったが、今にも泣いてしまいそうな声をしていた。それを聞いたカミラは静かに両腕を広げた。

「おいで、グリム。」
「……!」

カミラの母親のような優しさに、グリムは堪えていた涙を一気に流出させ、カミラにしがみついて子どものように泣きじゃくった。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

戦いを終えたグリムがここに来た理由は、弟のミゲルを失ったことを悲しみたかったからだ。だが、仲間達の前で泣きじゃくるのは自身のプライドが許さず、かといって初恋の人……ヨルのところに行くのも迷惑がかかる。ならば愛する妻、ロゼッタのところにと考えたが、自分は父親になる身……お腹の中の子どもに自分の情けないところを聞かせるわけにはいかないと思ったからだ。

「よしよし……みんなには内緒にしてあげるから……」
「ヒック……!グズッ……うん……!」

最終的にグリムが選んだ場所、それは……死んだ母親に一番似ていたカミラの所だった。情けないと思われるかもしれない……だが、母が死んだグリムにとって、カミラは母親に一番近い存在だった。だからこそ、“母親“に抱かれながら“最後の涙“を流したかったのだ。
これ以上何も失わないために、愛する人を守るために、強い父親でいるために……

─────────────────────────

今回登場したファイズアクセルブラスターフォームとライジングミフォームですが、アクセルブラスターの方はネットで出回っているファンが作った白いファイズを元に設定を作りました。
ライジングミの方は見た目はアメイジングミフォームと全く同じで、色が赤から青に変わっただけです。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。