今回、初っ端からロイヨル要素とちょいエロあり!後、今回グロイかも!
R-15ってどこまでOKなのかわからん!
『んっ……』
深夜、翔一とアーニャが寝静まったころ、ロイドとヨルは寝室で互いの唇にキスを交わしていた。
最初は軽く触れる程度だった。しかし、
「ん、ふぅ……はぁ……」
「んむ……ちゅっ……はふぅ……」
2人は互いに舌を入れ、互いに唾液を交換し合う濃厚なキスを交わす。
ヨルが病院から退院してからというもの、二人はキスの練習と称して毎日のように、夜にキスをしていた。
「ロイドさん、激しい……」
「ヨルさんこそ……」
2人は静かに呟きつつ息を整え、再度キスを交わした。その時だった。
「んうぅぅ!?」
キスしながら、ヨルはくぐもった声を上げた。キスの最中、ロイドがヨルの服の露出している部分……ニットワンピから見えている背中を指でなぞったのだ。
「ふあぁぁ……ロ、ロイドさん……なんで……!?」
急に背中をなぞられ、ヨルは困惑しながらロイドの唇から離れた。すると、ロイドはフッと笑った。
「すいません。でも、キスするとき相手の身体をちょっとなぞってやるといいんですよ。敏感な部分を刺激することで神経も刺激されて、欲求を高めてくれるんです。」
「そ、そうなんですか……ふわぁ……!」
嘘をついた。単なる悪戯心で弄っただけで、そんな話など存在しないが、ヨルは納得したように頷くと蕩けた顔をしながら蕩けた声を上げた。
そして、その顔でロイドの顔を見上げた。
「じゃあ……もっと、もっとキスしてください……」
「……ッ!!ヨルさん……!!」
色っぽく蕩けた顔で、甘えた声で言われ、ロイドは興奮し再度キスをした。
そのまま両手を服の中へ……入れることができなかった。否、したくなかった。
(これはただの練習だ……意識なんてしてない……!)
ロイドは自分に言い聞かせ、自分の欲求を抑え込んだ。
しかし本当は、ヨルのことをこのまま抱いてしまいたかった。すらっと伸びる魅力的な足を、丸く柔らかそうな尻を、手から零れ落ちてしまいそうなほど大きい胸を、自分の手で触ってしまいたいと思っていた。
(ダメだ、そんなことは……)
ロイドは、恐れていた。
もし、もし自分がヨルを抱いてしまったら、歯止めが利かなくなってしまうかもしれない。ヨルを傷つけてしまうかもしれないと。
それだけではない。ヨルを抱いてしまったら……自分のスパイとしての覚悟が、揺らいでしまうような気がしていた。
もっと一緒にいたい、スパイであることを捨てて、彼女のそばにいたいと思ってしまう。
そう考えてしまうと、ヨルを抱くことができなかった。
「……今日はここまでにして、もう寝ましょうか。」
「は、はい……」
2人は一つのベッドに横になり、毛布にくるまった。すると、ヨルは縋るようにロイドの方へ体を寄せた。
「ヨルさん・・・?」
「す、すいません……でも、いいですか?甘えても……」
「……フフッ、構いませんよ。」
ヨルは頬を赤らめながらロイドの目を見つめた。それを見て、ロイドはフッと笑いヨルを自分の方へ抱き寄せた。
(ロイドさんの胸、温かい……)
ロイドの胸に抱かれながら、ヨルはそっと目を閉じ、眠りについた。
────────────────────────
後日、
「すいません店長!長いことお休みしてしまいまして……」
「いえ、構いません。相手がアンノウンとなれば、あなたでも勝てないでしょう。」
ヨルはある男に頭を下げていた。褐色肌に麦わら帽子を被り、庭師の恰好をした細身の男……この男こそ暗殺組織「ガーデン」のリーダーである。
この日、ヨルは店長に呼ばれてガーデン本部に来ていた。
「今日はなんの用事ですか?お仕事ですか?」
「それもありますが……実はこの前、我が『ガーデン』に新入りが入りましてね。」
店長が言うのと同時に、庭の奥から一人の少年が歩いてやってきた。
褐色の肌に口から見える牙、鋭い釣り目に三白眼……どこか猛獣を思わせる少年だった。
「紹介しましょう。彼がガーデンの新入社員……」
「期待のニューホープ……グリムだ。よろしくな、セーンパイ♪」
軽く自己紹介をすると、グリムはニッと歯を見せて笑った。
するとヨルも笑顔を浮かべ、右手を差し出してきた。
「私はヨル・フォージャーです。よろしくお願いします、グリムくん。」
「……チッ」
その時、グリムは舌打ちを打った。
「このスカポンタヌキが……」
「ス、スカポン……?」
思わぬ妙な罵倒にヨルは首を傾げた。
すると、グリムはヨルに向かって指をさしてきた。
「あんた、仲間だからって簡単に利き手を差し出すバカがいるかよ?」
グリムの言葉にヨルはハッとした。
相手は会ったばかりの男・・・もし急に裏切って危害を加えようとしたら?利き手を切られるかもしれない。それに気づかずむやみに手を差し出したことをヨルは猛省した。
「ヒヒッ、まぁ安心しろや先輩。俺が来たからには……」
その時、隣にいた店長が持っていた枝切り鋏を笑うグリムの横顔目掛けて突き出してきた。
しかし、グリムはガシッと鋏を掴んだ・・・かと思うと、そのままグシャッ!と握りつぶし、グニャグニャに曲げてしまった。
「あんたには楽させてやるよ。」
(鉄製の鋏がこんな簡単に……)
目の前で起きた光景に、ヨルは目を見開いて驚いた。同時に確信した。グリムという少年は、自分よりも強い握力を持っていることを。
「彼はまだ16歳ですが、戦闘能力はあなたに勝るとも劣らない。次期エースになれるでしょうね。」
「ヒヒッ!当然だぜ。」
「それで、今日のお仕事ですが……いばら姫、あなたはこのグリム君と同行してもらいます。」
「え?」
店長の一言に、ヨルは声を上げた。
「グリム君の戦闘能力を間近で見てもらおうと思いましてね。ですので、今日はお仕事というより見学に近いですね。」
「はぁ……」
「場所は……」
────────────────────────
その夜、ロイヤルホテルにて……
「なんだお前達は……!?」
部屋の前にいるSPの顔面に拳が叩きつけられ、その勢いのままドアを突き破った。
「な、何事!?」
「おじゃましまーす、売国糞野郎ども。」
そこに現れたのは、グリム。その手に持つのは手斧の一種「トマホーク」。
中にいるSP達が銃を構える中、グリムは一番近くのSPに向けてトマホークを投げた。
「グッ!?」
「ヒヒッ、取ったァッ!!」
トマホークはSPの首元に突き刺さり、それをグリムは素早く駆け寄り、持ち手を掴んで一気に首を切り落とした。
「もうひとぉつ!!」
さらに、もう片方の手に持ったトマホークを勢いよく振るい、隣にいたSPの頭を割った。
(すごい……!まだ子どもなのに、あんな大胆に敵の中に入って……)
部屋の物陰で、同行していたヨルはごくりと唾を飲んだ。
グリムは恐れることなく敵陣の中へ乗り込み、斧を振るう。しかもトマホークは斧の中では軽い方とはいえ十分に重さはある。それを両手に持ち軽々と振り回して相手の頭を割っている。
その中でも、何よりヨルが戦慄したのは……グリムの表情だった。
「クハハハハハハハッ!!ヒーッハッハッハッハッハッハッ!!」
グリムは声を上げ、狂ったように笑いながら次々とSP達を殺している。
その表情は、なんとも言えないものだった。怒っているようにも、悲しんでいるようにも、怖がっているようにも、恨んでいるようにも見える。
ただ一つ確かなのは、全ての感情を敵にぶつけているということだ。
「さーてとぉ……最後はアンタだなぁ?」
体と斧が返り血まみれになりながら、グリムは歯を見せて笑いながら、斧を一人の男に向けた。
その男の名はイスギル。今回のターゲットである監査官だ。
「ひっ!ま、待ってくれ!助けてくれぇ!!」
「助ける?クハハハ……なんで俺がアンタを助けなきゃいけないんだよ?」
腰が抜けたのか、その場で腰を下ろして怯えるイスギルに、グリムは斧を差し向けた。
「いいから糞野郎は黙って……死んどけぇ!!」
雄たけびとともに斧を勢いよく振り下ろした。振り下ろされた斧はそのままイスギルの頭へ……ではなく、右足に直撃した。
「あああああああああああああっ!!」
「クハハハハハハハッ!!いい顔すんじゃねぇかよ!!やっぱクズの泣き顔は最ッ高だなぁ!!」
痛みのあまり泣き叫ぶイスギルに対し、グリムは面白おかしくゲラゲラと笑っていた。
その光景を見たヨルは咄嗟に飛び出していった。
「な、何をしてるんですか!?」
「あ?決まってんだろうが。こいつはいたぶってから……殺すんだよッ!!」
グリムはまた叫び、今度は左足に斧を振り下ろし、イスギルの両足を潰した。
「ぐああああああああああっ!!」
「ヒーッハッハッハッ!!これでもう歩けねぇなぁ!!」
また狂ったように笑うと、グリムはイスギルを見下ろしながら顔を踏みつけた。
「どうだよ?名前も知らない誰かからいたぶられる気持ちはよ……あ?」
「許して、許して……!」
イスギルは目から滝のような涙を流しながら懇願し、グリムの足をつかんできた。
それを見たグリムは目を見開き、眉間に皺を寄せ、逆上した。
「汚い手で……触るんじゃねぇ!!」
雄たけびを上げ、グリムはイスギルを蹴り飛ばした。
「今度はその汚ぇ手も潰してやるよ。」
今度は両手を潰そうと、グリムは斧を振り上げた。それを見たイスギルは急いで逃げようと床を這いつくばるが、構わずグリムは斧を振り下ろした。
しかし、その時ヨルはグリムの腕を掴んだ。
「あ?何しやがんだ先輩……」
「こんなの、やりすぎです!相手は人間です!せめて一撃で葬って安らかに……」
「このタコメンチ!!」
ヨルはグリムのやり方が間違っていると思っていた。少なくとも自分は相手を苦しませてから殺そうとしない。一撃で葬ってやることが大事だと思っていた。
しかし、グリムは違った。グリムは怒り、斧をヨルに差し向けた。
「アンタは何も分かってねぇ!こういうクズはなぁ……いたぶって生まれたこと後悔させてから殺してやるんだよ!!」
差し向けた斧を振りかざし、それを後ろを向くと同時に投げ、這いつくばるイスギルの背中に突き刺した。
「こんな風にな!」
「があああっ!!」
背中に突き刺さった斧を、足の裏に踏みさらに奥へと突き刺していく。
イスギルは悲痛な叫びを上げながら悶えるが、両足を潰されたせいでろくに動けなかった。
「俺のやり方に口を出すんじゃねぇ。黙って見てろや。」
「……ッ!!」
それからもグリムのイスギルに対する残酷な"処刑"は続いた。数十分経ったところで、イスギルはもはや何も言えなくなり、動かなくなった。それを見たグリムは脳天を斧で割り、完全に殺した。
「これで血は落ちたか……」
グリムは部屋にある洗面所で斧についた血を洗い流した。
その時、ヨルが歩み寄って来た。
「……なんだよ?」
「やっぱり……グリムくんのやり方は間違ってます!相手を苦しませてから殺すなんて……」
「……チッ、甘ちゃんだなアンタ。」
グリムは舌打ちするのと同時に、ヨルを嘲笑った。
「人間なんて所詮、何か殺して生きてんだ。豚とか鶏とか・・・それこそ戦争じゃ人間同士が殺し合ってる。戦争やってる奴らが、『せめて楽に死なせてやる』なんて考えると思うか?」
笑いながらヨルに指をさし、グリムは笑っていった。そのグリムのセリフに、ヨルは何も言えず黙り込んでしまった。
「そんなことも分かんないのかよ?結婚すると脳みそがバカになんのか?それとも、このデカい乳に頭への栄養吸い取られてんじゃねぇの?」
グリムはそう言うと、顔をさしていた指を下の方へ移動させ・・・ドレスから見える胸の谷間にスポッと指を入れた。
「なっ!?な、な、な、な……!!?」
そしてそのまま谷間のラインを指でなぞり始めた。
「な、何をするんですかぁー----っ!!?」
年下の男に勝手に胸を触られ、ヨルは顔を真っ赤に染めて手を振りかざし、グリムの頬にビンタをかました。
しかし、グリムは咄嗟に片腕を出してそのビンタを止めた。
「ヒヒッ、単なるジョークだろうが。怒んなよ。」
(腕めっちゃイテェ……)
防いだ腕にとてつもない痛みが走ったが、グリムはそれを顔に出さずにケラケラ笑っていた。
対し、胸を触られたヨルはグリムに対する敵対心を強め、キッと睨んでいた。
と、その時、グリムは突然目を見開いた。
「……ヒヒッ、来やがった。アンノウン……!」
「え・・・?」
グリムの一言に、ヨルは声を上げた。今、確かにグリムは「アンノウン」と口にした。さらに「来た」とも言っていた。それはつまり、
「グリムくん、あなたはまさか……!」
「面白いもん見せてやるよ、先輩。」
グリムはにやりと笑うと、腰の前で両腕を交差させた。
「変身……ッ!!」
低い声で呟くように叫んだ。するとグリムの身体は光に包まれ、その体は変化を始めた。
深緑色の身体に、背中からは羽のようにマフラーが伸び、全身は生物的で、まるでアギトとギルスを混ぜたような外観だった。
「アギト……!」
「そうだ。俺はアギト……
アナザーアギト・・・自分をそう言ったグリムは拳を握りしめ、そのままパンチを繰り出し窓を粉砕した。
「翔一とフリッドに伝えとけ。『アギトは俺一人でいい』ってな。まっ、
アナザーアギトは捨て台詞を吐くと、割った窓から外へ飛び出していった。
ヨルは慌てて落ちていくアナザーアギトを見た。アナザーアギトは何事もなかったように地面に着地し、同時にやって来たバイクに跨りその場から去っていった。
「もう一人の、アギト……翔一さんと、フリッドさんのことを知ってる……?何者なんですか、グリムくん・・・?」
その後、仕事が終わったことをガーデンに報告したヨルだったが、グリムが翔一とフリッドのことを知っていたという事実に、困惑が隠せなかった。
────────────────────────
そのころ……
「キシャアアアアア!!」
「チィッ!!」
夜の廃工場の中、ギルスはカマキリのアンノウン、マンティスロードと対峙していた。
マンティスロードは両手に持った鎌を振るうがギルスのクロウで防がれる。
「デヤァッ!!」
その時、横からアギトが殴りかかるが、マンティスロードは背後に飛んでよけた。
そこにすかさず、G-3X・・・ユーリが銃を放ち攻撃する。しかし、マンティスロードはこれもよけ暗闇の中に姿を消した。
「消えた!?」
声を上げ、3人は周りを見渡したが姿が見えない。その時、アギトの背後からマンティスロードが現れ、すれ違い様に鎌で切りつけた。
「があああっ!!」
「津上!うわあっ!!」
急に攻撃をされ、ユーリはアギトの方へ声を上げるが、今度は横からマンティスロードが突撃し、蹴り飛ばされた。
「二人とも!くっ・・・!スピードが速すぎる……ぐあっ!!」
マンティスロードは今度はギルスに一撃を与える。暗闇の中を飛び回り、死角から3人を攻撃する。
それにアギト達は対処できずにいる。
「来る方向さえ分かれば……後スピードもあれば……!」
この状況に対処できるのは、相手が来る方向を理解するか、こちらも同じスピードで動き回り対峙するぐらいしかない。
しかし悲しいことに3人とも高速で動き回れるわけではない。となれば後は来る方向を予測することだけだ。
そこで、ギルスは考えた。
「二人とも、背中合わせだ!」
ギルスの一言に従うようにアギトとユーリは背中を向けた。そこにギルスも背中を向け、3人は互いに背中をくっつけた。
「これならどこからでも対処できる!」
「よーし、いきましょう!」
3人は同時に構え、マンティスロードの襲撃を迎え撃つ。そして、マンティスロードが正面からアギトの方へ飛んできた。だがその時、工場の扉が突然吹き飛んだ。
『ッ!!?』
突然扉が吹き飛んだことに、アギト達はおろか、マンティスロードさえも驚き、その場で動きを止めた。
扉が吹き飛んだことでその場で埃が舞う中、カツン・・・カツン・・・と足音が静かに響いた。
そして、その足音とともに現れたのは……アナザーアギトだった。
「あれは・・・!?」
「アギト、なのか……?」
アギト達が動揺する中、アナザーアギトはマンティスロードの方を睨み、拳を握りながら構えた。
「フゥゥゥ……」
構えながら息を静かに吐き、アナザーアギトはマンティスロードへ向かって突進していった……
おまけ「移動中のグリム」
ヨルの元から去り、アナザーアギトに変身したグリムはアンノウンの元へ移動していた。
「……」
その時、運転しながらグリムはふと自分の右手、人差し指を見た。
(滅ッッッッ茶苦茶柔らかかった……!!!)
その指は先ほどヨルの胸の谷間をなぞった指だった。今になって、あの時の感触を思い出し、グリムは手を震わせた。
(マシュマロみたいだった……!!いやいやいや!こ、興奮なんてしてねぇしィィィィィ!!)
この後軽く事故りかけたが、なんとかアンノウンの元までたどり着いたグリムだった。
────────────────────────
今回ちょっとエログロ要素ありになりましたが、アナザーアギト初登場です。
・・・R-15ってどこまで大丈夫なんですかね?ベロチューは大丈夫かな?
グリムの名前の由来は「グリムリーパー」からとっています。性格やキャラ設定などは本家アギトの木野薫とは逆になるように描いていこうと思ってます。
後、当初は20歳の青年という設定でしたが、クソガキキャラを出したかったので、16歳という設定にしました。