更新遅くなりましたが、ようやく投稿できました!
今回はサブタイ通り、仮面ライダーG-3が登場します。コメント欄で「G3ダメならクウガでもいいんじゃない?」と言っていただいたのですが、やはりアギト、ギルス、G3が登場してこそ、だと思ったので、登場させました。
「え?じゃあ、二人とも昨日はダミアン君を送って帰ったんですか?」
「はい。結局何があったのかは話してくれませんでしたけど。」
翌日の朝、食事をしながらヨルとロイドは昨日のデートの最中、ダミアンと会った時のことを話していた。
すると、翔一は顎に手を当て、唸るような声を出した。
「あれ?でも・・・ダミアン君、叔父さんと一緒じゃなかったかなぁ・・・」
「叔父さん?」
「はい。確か・・・フリッポ?いや、フリードさん?いや……金剛寺さんだったかなぁ……」
「フリッド。」
「そうそう、そんな名前!アーニャちゃんさすが!」
ロイドはフリッドという名前に聞き覚えがあった。以前、デズモンド家について調べていたことがあった。
フリッドとドノバンの父親は、自身の後を継ぐのに相応しい男を作るため、何人もの女性と関係を作っていた。結果として同じ父親を持つ子供が何人も生まれた。フリッドもその一人だった。
(フリッド・リードか……そいつがドノバンの息子と会っていたのか。だが、それなら何故ダミアンはあそこに一人でいたんだ?)
ロイドは知らなかった。フリッドが怪物に変身し、それを見たダミアンは逃げ出したことを。
いくら考えても答えは出ない。出ない答えにやきもきしながら、ロイドは新聞を見た。
「ん?これは……!」
「どうしました?」
「これを見てくれ。」
ロイドはみんなに新聞を見せた。そこにはデカデカと怪人とアギトが戦っている写真が掲載されていた。
「こ、これ・・・」
「アギト!?」
ヨルは思わず声を上げた。
「ヨルさん、アギトを知っているんですか?」
「え!?え、えーと……し、仕事の帰りに見たことがあるんです!」
ロイドに問われ、ヨルは慌てていった。本当は殺し屋としての仕事の最中に見た、などと言えるはずもなく、「アギトを見た」という真実だけを話した。
「ロイドさんこそ、アギトを知ってるんですか?」
「え、えーと……お、俺も仕事の最中に……」
ロイドもまた嘘をついた。本当は暗殺任務の最中に見たと言えず、「アギトを見た」という真実だけを話した。
(しかし、誰がこんな記事を・・・)
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「誰がこんな記事を・・・」
その頃、保安局未確認生命体対策班では、ユーリが同じ記事を読んでいた。
「いいんじゃない?誰でも。これでみんな化け物を認知して、警戒するってモンでしょ。」
ユーリの上司、アイネはコーヒーを飲みながら呟いた。
「そういうモンですか・・・」
「おーい、今帰ったぞ!」
その時、男が対策班の部署に入ってきた。
「リョーマさん。」
「おかえり。どう?G3用の銃火器は?」
アイネが尋ねると、リョーマという男は親指と人差し指で丸を作った。
「バッチリだ!今すぐにでも出動できるぜ!」
「了解!その時はユーリくん、頼むわよ!」
アイネはそう言うと、ユーリの背中をバン!と強く叩いた。
「イッテ・・・!」
(好戦的だな、この二人・・・)
ユーリは叩かれた背中を撫でながら思った。
「あ、そうだ。さっき捜査班の奴から借りてきたんだけど……」
その時、リョーマがポケットから一枚の写真を取り出した。
その写真には眼鏡をかけた男が山を背後に撮られている写真だった。
「この人、確か異質殺人事件の最初の被害者ですよね?」
「この写真がどうかしたの?」
「日付見てくれよ。」
ユーリは写真の右下に記された日付を見た。日付は5年前になっていた。
「これがどうしたんですか?」
「その写真、カラーだろ?でも、カラー写真が撮れるになったのは少なくとも3年前だ。」
「えっ?」
リョーマの言葉に、ユーリは写真を再度見た。
何度見ても日付は変わらない。5年前になっている。年月日は機械で記されたものなので、後から書き足すことはできない。
「どういう手品なのかしら。」
「さぁな。んで、俺の見立てでは・・・実は被害者は超能力者だった!」
『・・・は?』
リョーマの一言に、ユーリとアイネは声を上げた。
「そんなことあるわけないでしょ!」
「ハハハッ、だよな!」
リョーマとアイネは互いに笑いあった。しかし、ユーリは興味ありげに写真を見ていた。
(この山、どっかで見たことあるんだよな……)
「すいません、この写真借りてもいいですか?」
「いいけど、どうすんだ?」
「ちょっと気になることが……」
ユーリは写真を持って外へとでかけた。
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ユーリが出向いた先は、昔、自分と姉のヨルが暮らしていた故郷だった。
その近くに写真の山があった。しかし、その山はもう6年も前に切り拓かれ、小さい街が出来ていた。
(やっぱり、あの山はもう……だったら、この写真は一体……)
写真に写っている山は明らかに切り拓かれてしまう前のものだった。しかし、写真に記された年月日は5年前。謎だけが膨らんでいく。
「無駄足だったか……」
ユーリはフッとため息をつき、保安局に戻ろうと車に乗った。
その時だった。車の後ろからドサッ!という何かが落ちる音が聞こえた。
「えっ?」
ユーリはすぐさま車を降り、後方を確認した。
そこには、落下死したと思われる女の死体が白目を向いて横たわっていた。
「こ、これは……!!一体どこから!?」
ユーリは上を見上げた。そこに、翼を広げて大空を飛んでいる、カラスのような怪人がいた。
(未確認生命体!!)
ユーリはすぐさま車に戻り、備え付けの無線機を手に取った。
「アイネさん!こちらユーリ!未確認生命体確認!G-3ユニットの出動を要請します!!」
『了解!早速初出動ね!ユーリくん、気合い入れなさい!』
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その後、1時間もしない内にG3ユニットを積んだトラック、「G-3トレーラー」が到着した。
ユーリはすぐさま乗り込み、黒のスーツを身に纏う。それに続いて、アイネとリョーマはG3のアーマーを足から順番に装着させていく。
「このG-3ユニットは、全世界の最先端技術を総動員して作った物よ。簡単に負けないでよ。」
「はい!」
アイネの言葉を聞きながら、ユーリは頭部ユニットを頭に装着した。
全身に青いアーマーを纏った戦士、G3が誕生した。
ユーリは同じくトレーラーに搭載されている専用バイク「ガードチェイサー」に跨った。
「G3、出動!!」
トレーラーの背面が開き、そこからガードチェイサーが降りる。
『ユーリくん、未確認・・・ああ、もう!長い!もう「アンノウン」って呼ぶわ!アンノウンは確認できる?』
「はい、熱源探知機は正常に動いてます!」
頭部ユニットに搭載されている無線を通じ、アイネと連絡を取り合う。
さらに熱源を探知できる機能もあり、それを使って先程のカラスのアンノウンを追尾していた。
すると、アンノウンの動きが止まった。
「動きが止まった?急行します!」
ユーリはそう言ってバイクの速度を上げた。
たどり着いたのはすっかり寂れて廃墟になった工場だった。
『ユーリくん、上層部からの命令よ。「アンノウンの肉片及び血液を採取しろ」だそうよ。』
「研究のため・・・ってことですか。分かりました。」
ユーリはため息交じりに言うと、ガードチェイサーの後部を開いた。中にはG3用の武器が収納されており、その中でユーリは1丁の銃を手に取った。
『GM-01スコーピオン、アクティブ!』
リョーマの一言とともにユーリは銃を構え、辺りを徘徊した。
(異常無し、と・・・)
辺りを確認しながら熱源に近づいていく。徐々に近づいていき、壁越しに残り2m弱のところまで近づいた。
と、その時だった。急に目の前から熱源が、アンノウンが消えた。
『た、対象ロスト!』
「そんな……うわっ!?」
その時、横からユーリは吹き飛ばされ、地面に倒れた。
『背部ユニット、軽度の損傷!まだいけるぞ!』
「グルルル・・・」
ユーリの目の前にカラスのアンノウンが現れた。アンノウンはユーリを睨みながらにじり寄ってくる、
「ク、クソッ!」
ユーリは銃をアンノウンに向かって撃った。弾丸はアンノウンに
命中した。しかし、アンノウンには通じず、あざ笑うかのように体についた埃を払う。
「き、効いてない!?」
アンノウンはユーリの首根っこを掴みあげ、胸部を何度も殴った。
「がっ!ああっ!!」
『胸部ユニット、損傷!』
さらにアンノウンは凄まじい力でユーリを投げ飛ばした。工場の壁を突き破り、またも地面に倒れ左腕を強打した。
『左腕部ユニット損傷!出力ダウン!動かなくなっちまう!』
(クソ、左腕が重い!)
ユーリは引きずるように体を起こした。
『ユーリくん、撤退して!逃げなさい!』
「逃げる・・・」
アイネの言葉を聞き、ユーリはそこから逃げようとした。だが、同時に思った。このまま逃げて、こいつが街に出て暴れたら、姉はどうなってしまうのか、と。
「ダメだ……こいつを野放しにしたら、姉さんが……!!」
『ユーリくん?』
「僕が、僕が姉さんを守るんだァァァァァァ!!」
ユーリは叫びながら銃を乱射し、アンノウンに向かって突っ込んだ。
「ダアァァァ!!ハッ!デヤァッ!!」
間近まで近づき、ユーリはパンチや蹴りを何度もアンノウンに浴びせた。しかし、アンノウンは動じず、ユーリの行動を無駄だとでも言うように何度もユーリを殴った。
「かはっ!!」
『システムダウン・・・もうまともに動けねえぞ!』
G3ユニットのシステムがダウンし、今のG3はただの重りに変わってしまった。しかし、ユーリはそれでも立ち上がろうとした。
しかし、立ち上がろうとするユーリを、アンノウンは踏んづけ、地面に這いつくばらせた。
「クソ、クソォォォ……!!」
ユーリは悔しそうに唇を噛み、仮面の下には涙を浮かべた。
その時、
「変身ッ!!」
その叫びとともに一人の戦士が現れた。アンノウンの天敵にして、人間を助ける金色の戦士、「アギト」・・・
暗闇の中から現れ、アンノウンを睨みつけた。
「アギト・・・」
「あれは……?アイネさん、リョーマさん、見えますか?」
『ああ、見えてる……』
『あれは、一体・・・』
頭部ユニットに搭載されたカメラを通じ、全員にその姿が写った。
突然現れた金色の戦士・・・1つだけ確かなのは、アンノウンと同一のものではないということだった。
「ハッ!」
アギトはアンノウンに向かって飛び蹴りを繰り出した。
蹴られたアンノウンは遠くまで吹き飛ばされた。
すると、アギトはユーリに向けて手を差し出した。
「あ・・・」
ユーリは何も言えず、困惑したままアギトに手を引かれて立ち上がった。
「あ、あなたは一体……?」
ユーリの問いに答えることなく、アンノウンの方に顔を向き直した。
「グルルル・・・キシャアッ!!」
アンノウンは唸ると同時に口から何かを発射した、
アギトは拳でそれを弾きながらアンノウンに近づき、拳を浴びせた。
「これは!」
ユーリは地面に落ちたものを見た。アンノウンが発射したのは、先ほど着弾した銃弾だった。
体内に残った銃弾を口から発射したということだ。
「ハッ!デヤァッ!!」
アギトは拳の連撃を叩き込み、さらに回し蹴りを繰り出す。しかし、アンノウンはかがんでよけた。
そこにアギトはエルボーを首にめり込ませる。
「グアッ!!」
「ハァァァァ!!」
さらにアギトはアンノウンを掴み、投げ飛ばした。
そして、アギトは構えをとった。必殺の技を繰り出すための構えだ。
「ハァァァ……!!」
地面に紋章が浮かび上がり、その紋章が右足に吸い込まれていく。
だが、その時だった。
「ウガァァァ!!」
アンノウンは突然翼を広げ、ユーリに向かって飛翔した。
「ッ!?」
『ユーリ!』
『ユーリくん逃げて!!』
ユーリに向かってアンノウンの爪が襲いかかろうとした。だが、それと同時にアギトがユーリを突き飛ばした。
ユーリに代わり、アギトにアンノウンの爪が食い込んだ。
「ぐあああっ!」
アギトは叫び声を上げ、そのままアンノウンは大空へ舞い上がった。
「に、逃げて!」
「っ!」
「逃げてください!」
アギトはユーリに向かって叫んだ。
そのままアギトはアンノウンに連れられ、飛んでいってしまった。
それを見たユーリは何もできず、ただただ悔しそうに拳を握った。
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アギトはアンノウンに大空にさらわれ、必死に振り解こうとした。
しかし、いくら殴ってもアンノウンはびくともしない。その時、アギトはベルトの左側のスイッチを押した。
アギトは青色の形態「ストームフォーム」に変身し、ベルトから「ストームハルバード」を抜き、アンノウンの翼を切り落とした。
「ガァァァァ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
アギトは叫び声を上げながら街の上空から勢いよく落ちて行く。
このままではいくらアギトとはいえ落下死は必然だった。
「クッ!」
アギトは追突する寸前、ハルバードを回転させて風を起こし、落下の衝撃を緩和させた。
「ぐあっ!!」
しかし、それでも凄まじい衝撃が走り、アギトは建物の屋上に激突した。
同時にアギトの変身が解け、津上翔一の姿へ戻った。
「はぁっ、はぁっ……さっきの人、大丈夫かな……」
アンノウンは取り逃がしてしまったが、翔一はそれよりも先ほどの青い鎧の戦士、G3ことユーリの安否を気遣った。
今回登場したオリキャラのアイネ・スミスはアギト本編における小沢澄子に相当するキャラです。
名前の由来は「アイネ」は小沢さんを演じた藤田瞳子さんの「瞳」からとったもので、「スミス」は小沢澄子の「澄」をもじったものです。
作品内において、どのライダーの話が一番好きですか?期間は4月10日から4月17日まで。アンケート結果は後日作品内で発表します
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アギト編(翔一+フォージャー一家)
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G-3編(ユーリ+対策班、ノエル)
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ギルス編(フリッド+ダミアン、フィオナ)