SPY×AGITΩ   作:ぴりもに

96 / 159
PART.14 咲かせ、黄金魂

時間は少し遡り……バーリント総合病院のグリムがいる病室。

 

「……ハッ!」

 

病室に現れた木場が、ホースオルフェノクに変身し灰色の剣でグリムの胸を貫いた時……グリムの意識は……

 

「……なんだここ?」

 

グリムは見知らぬ場所にいた。一面花畑で、向こう側にどこまでも続く川が見えた。

見知らぬ場所に頭を掻いて首を傾げるグリム。気づけば、左腕の義手もなくなっていた。その時、後ろから声が聞こえてきた。

 

「グリム。」

「あ……」

 

声がする方を向いて、グリムは声を上げた。そこにいたのは、グリムの育ての親、ニコルことニコラスだった。

ニコルの姿を見た瞬間、グリムはこの場所がなんなのか察した。

ここは、あの世だ。

それに気づいた途端、グリムはフッと笑った。

 

「どうしてこんなとこまで来たんだ?」

「……ごめん。俺、約束破った。でも……これでいいんだ。結局言いたいことは言えなかったけど……不思議と後悔はねぇんだ。だから後は……」

 

グリムはそう言うと、川の方目掛けて歩み始めた。その川を越えた先がなんなのかを分かっていながら。

 

「この川を渡れば終わりだ。」

 

グリムが川を渡ろうとしたその時、ニコルはさせまいと腕を掴んだ。

 

「親父……?」

「そんなことは許さない。俺は、お前に自分を犠牲にさせるつもりで、あのマスクを渡したワケじゃないぞ。お前のことだから、どうせよく調べてないんだろ?」

「いや、まぁ……」

 

図星を突かれたのか、グリムは頬を指で掻いた。

すると、ニコルは自身の後ろ側を指さした。

 

「見ろ。」

 

指が指された方向を見ると、そこにはわずかな光が差していた。

 

「あれは……?」

「お前のことを待つ人達がいる。」

 

その一言に、あの光の正体がなんなのか、朧気に理解できた。

 

「……戻って……いいのかな?」

「進みたい道は、自分で選ぶんだ。」

 

グリムは迷った。川を越えれば、永遠に戦いを忘れて父とともに天へと召される。対し、目の前の光に向かって進めば、大切な人の元に戻れる…だが、また戦いの日々に戻ることにもなる。

どちらか好きな道に進んでいい……ならば、答えはもう決まっていた。

 

「……俺、戻る。」

 

その返答に、ニコルはフッと笑い、コクリと頷いた。それを見て、グリムは何も言わずに光の方へ向かおうとした。

 

「グリム。」

 

その時、ニコルはグリムを呼び止めた。

 

「……まだ言ってなかった。お前の、名前の由来。」

「は?」

「俺には昔、愛した妻がいた。そのお腹の中には子どもがいた。だが……過去の戦争で妻も子も……」

 

ニコルは暗い顔で語ると、グリムの顔を見てフッと笑った。

 

「俺はグリム童話が好きでな……それで、子どもが生まれたらグリムって名前をつけようって、妻と一緒に決めたんだ。」

「……そうだったのか……」

 

グリムは胸が熱くなるのを感じていた。自分の子どもにつけようとしてくれた名前を、自分につけてくれた……涙が溢れ出そうになった。

 

「……ハッ!そんな大事な名前、俺なんかにつけんなよ。」

「……つけるさ。大事な息子だからな。」

 

強がってみせたが、ニコルは嬉しいことを言ってくれた。大事な息子だと、言ってくれた。グリムは涙こそ見せなかったが……その声は震えていた。

 

「……じゃあ、いってくる!!」

「ああ……いってこい!!」

 

これ以上交わす言葉は必要ない。グリムは目の前に伸びる光に向かって走り出した。

 

(俺は……戻るっ!みんなのところに……!!)

 

────────────────────────

 

「……っ!!」

 

グリムは病室で目を覚まし、飛び起きた。もう体に痛みはなくなっていた。少し前まで筋肉を動かすだけで激痛が来たのに、それがなくなっていた。

 

「目が覚めたかい?」

 

聞き慣れない声が聞こえ、グリムはその方を向いた。窓際に椅子を置いて、見慣れない男が座っていた。

 

「……誰だ、お前。」

「僕は、木場勇治。乾君の友達……いや、敵だったと言うべきかな。」

「つまりは知り合いってことか?……まさか、アンタが俺を?」

 

グリムからの質問に、木場はコクリと頷いた……かと思いきや、半透明の模様が浮かび上がってきた。

そして、体が光ると同時に木場は馬の怪人、ホースオルフェノクへと変貌を遂げた。

 

「!!」

「……君を、僕と同じ存在にした。君を助けるためには、この方法しかなかった。」

 

木場はそう言うと、人間の姿に戻った。

 

「つまり……俺も、アンタと同じ化け物に……?」

「うん……ごめん。」

 

木場は申し訳なさそうに言うと、椅子から立ち上がって窓の外を見た。

 

「……あれ、君の知り合いかな?」

 

木場の言葉に、グリムは窓の外を見た。そこには、見覚えのある男が立っていた。

 

「て、店長……?」

 

そこにいたのは「ガーデン」の店長だった。その姿を見た途端、グリムは窓を開け、勢いよく外に飛び出した。ちなみにグリムの病室は5階である。

 

「……〜〜〜〜〜っっっっ!!!」

 

いきなり5階から飛び出し、グリムは着地と同時に両足に痛みと痺れが走り、涙目になった。

足が痺れながらも、グリムは店長に駆け寄った。

 

「アンタ、何してんだよ!不用意に出てくんな!」

「失礼……しかし、あなたに伝えなければならないことがありまして。」

 

店長のその言葉に首を傾げたが、すぐに驚くような顔に変わることになる。

 

「いば…ヨル君があなたの仇討ちに行ってしまいました。」

「えっ……!?」

「乾 巧という男も一緒でした。」

「乾君も……」

 

後ろから声が聞こえ、振り向くとそこにはいつの間にか降りていた木場がいた。

 

「恐らく場所は、君が戦ったあの場所……」

「あそこか……行かねぇと!」

「待ちなさい。」

 

すぐさま行こうとしたグリムを、店長は止めた。

 

「今のあなたに何ができるのですか?」

「でも!早く助けに行かねぇと……!!」

 

焦るグリムに、店長はあるものを取り出した。それはアタッシュケースだった。店長はケースを開け、中身を見せた。

 

「こ、これ……!」

 

アタッシュケースの中に入っていたのは、カイザのベルトだった。グリムはまたも驚いた。なぜならこのベルトは自分がこの手で破壊したはずだからだ。

 

「な、なんで……!?」

「それから、これを……」

 

店長は続けてあるものをグリムに手渡した。それは、ニコルが遺した3号のマスクだった。

 

「これ……」

「被ってみてください。」

 

店長に言われ、グリムは恐る恐るマスクを頭に被った。

その時、目の前に映像が流れ始めた。それはあの兄妹にとって弱点となるものだった。

 

「これ、アイツラのデータ……!?」

 

目の前に流れた映像は、ニコルが今まで記録したカトル達3人の記録だった。その映像には全てが記録されていた。3人の戦闘データ、手癖などが事細かに記録されていたのだ。

 

「お父様はこれを切り札として、あなたに託したのです。」

 

店長のその言葉に、グリムは自分の行いを恥じた。ロクに調べもせず、ただ闇雲に敵に突っ込んでいった自分に……そんな時、店長は続けて言った。

 

「それからベルトですが……彼が直してくれたのです。」

 

店長はそう言うと物陰の方に顔を向けた。そこから一人の、否、一体のロボットが現れた。

 

「な、なんだコイツ……?」

「私は”K”と申します。ショッカーの一員です。」

 

”K”の言葉を聞いて、グリムは眉をひそめた。

間を取り持つように、店長が口を開いた。

 

「彼がこのベルトを直してくれたのです。」

「ショッカーの一員なんだろ?信用できんのかよ……?」

「……賭けてみたくなったのです。」

 

その時、”K”が静かに喋り始めた。

 

「私は以前、人間が見せた奇跡を目の当たりにしました。グレン様の心を、Mr.フリッドが取り戻すのを見ました。それよりも前……私は仮面ライダーが起こした奇跡をこの目で見ました。だからこそ……見たくなったのです。あなた方仮面ライダーが……いえ、この世界の人間達が、この先に続く世界の未来をどこへ導いていくのかを。」

「未来、か……」

 

グリムはチラリとアタッシュケースの方に目を向けた。それに気づいたのか、店長はニコッと笑いながらアタッシュケースを差し出した。

 

「あなたがこれから歩む道は、光でも闇でもない狭間の道……ですが、その道は黄金に輝いているはずです。」

「黄金に輝く、俺の道……」

 

グリムは拳を握りしめると、スッと深い深呼吸を始めた。そして、差し出されたアタッシュケースを受け取った。

 

「……しゃーねぇ。進んでやるよ。俺の道……だが、一つ訂正させてくれ。」

「?」

「狭間の道じゃない……これは、夜明けの道だ。」

 

グリムはニヤリと笑い、言ってのけた。そして店長に礼を言うように頭を下げると、その場を去って目的の場所に行こうとした。しかし、

 

「待って!」

 

木場はグリムを呼び止めると、オルフェノクの姿に変わった。さらに、木場は下半身を本物の馬の姿に変え、ケンタウロスの様になった。

 

「僕の背中に乗って!こっちの方が速い!!」

「いいのか……?すまねぇ!!」

 

グリムはケンタウロス状態の木場の背中に飛び乗った。

 

「ハイヤッ!!」

 

グリムが乗ったのを確認すると、木場は足を馬の如く動かして走り出した。

ケンタウロス状態の木場は速く、車すら軽々と追いつくほどの速度を出していた。

そんな木場にしがみつきながら、グリムの中にはある思いが巡っていた。

 

(津上先輩は……大事なもの守るために、自分を犠牲にして俺達の前から姿を消した……)

 

頭に仮面ライダーアギト、津上翔一の姿が思い浮かぶ。そして翔一は自分達の前から姿を消す……

次に思い浮かんだのは、ニコルだった。

 

(ニコルは……俺の未来のために、その命を……!)

 

ニコルはグリムの未来のために、仮面ライダーとして戦い……そして死んだ。

そして今度は……

 

(ヨル先輩……!!)

 

次はヨルが自分のために犠牲になろうとしている。

 

(させるかよ……!!もうこれ以上……誰も消させねぇ!!)

「ヨル先輩……!待っててくれ……!!」

 

グリムは拳をギリギリと音が出そうなほど強く握りしめた。それと同時に、グリムの顔に半透明の模様が浮かび始めた。

 

「今、俺が行くから……!!死ぬなよ……ヨル先輩っ……!!ヨルさん……!!……ッ!!ヨルーーーーーーーッ!!!」

 

グリムは叫び、義手の左腕を突き出した。その時、不思議なことが起こった。

突き出した左腕の義手が突然ヒビが入り、粉々に砕けた。そして、灰がなくなった左腕に集まり始め、新たな左腕が形成されていく。さらに、グリムの全身が変化を始め、ライオンの姿をしたオルフェノクへと、姿を変えた……

 

───────────────────────

 

そして今、グリムは愛する人の元にいる。

 

「ハァッ!!」

 

カイザは左拳でパンチを繰り出し、4号を殴りつけた。さらに左拳のみで連続ジャブを繰り出しながらカイザフォンからメモリを抜き取り、腰に下げたカイザブレイガンにセットした。

 

《Ready.》

 

音声とともにカイザブレイガンから黄色い刀身が伸びる。

 

「こ、の……!!落ちこぼれの分際で!!」

 

4号は激昂し、カイザに殴りかかった。

 

(今だッ!!)

 

しかしその瞬間、カイザは居合い切りのようにカイザブレイガンを抜き、殴りかかった4号を一閃した。

 

「がっ……!!ぎぃっ!!」

 

ダメージを喰らうも、4号は負けじと再度攻撃した。カイザはそれをカイザブレイガンで防いだ。その瞬間にトリガーを引き、銃弾を4号の顔面目掛けて乱射した。

 

「ぬあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

顔面に銃弾を食らい、後ろに後ずさる4号。さらに銃弾を間近で食らったことで、マスクが半壊して顔半分が露出していた。

 

「何故……!何故だ……!?」

「言っただろ……てめぇの動きは全部、あのマスクを通じて見たってな!!俺にはてめぇの動きが手に取るように分かる!!」

 

カイザはそう言うと武器を構え、銃口を向けた。対し、4号は咄嗟に身構えた。

そのころ、少し離れたところでファイズとオーガはサイガと対峙していた。

 

「死ねっ!死ねぇぇぇぇ!!」

 

サイガはオーガに向かってフライングアタッカーの銃を乱射した。しかし、オーガはまるで物ともせず、ゆっくりとサイガに近づいてくる。

 

(効いてない……!?なんで……!!)

「ハッ!!」

 

オーガは勢いよく拳を突き出し、その拳はサイガの胸に直撃し、勢いよく吹き飛ばした。

 

「キャアァァァァァァッ!!!」

 

たった一発のパンチだったが、その威力は筆舌に尽くし難いものだった。サイガを殴り飛ばし、オーガはふと地面を見た。そこには、ファイズが落としたファイズエッジがあった。

 

「この……!!」

「木場っ!!」

 

オーガがよそ見をしたのを見て、サイガは銃撃しようとしたが、そこにファイズがサイガに殴りかかった。

それと同時にオーガはファイズエッジを拾い上げた。

 

「乾君っ!!」

 

オーガは拾ったファイズエッジを投げ、ファイズに手渡した。それを受け取ったと同時にファイズはメモリを装填した。

 

《Ready.》

「ダァッ!!」

 

刀身が赤く発光すると同時にサイガに攻撃するファイズ。サイガはトンファーエッジを展開し咄嗟に攻撃を防いだ。しかし、そこにオーガが腰に下げた剣オーガストランザーを抜いた。

 

《Ready.》

 

そして同じくメモリを装填した。すると剣の刀身が伸び、オーガはそれを使って斬り掛かった。

 

「くっ……!!」

 

サイガはなんとかその攻撃を防いだが、二人のライダーの前には力が及ばなかった。

次の瞬間、二人はサイガのトンファーエッジを弾き、両腕を上げさせた。

 

「ハッ!!」

「ヤァッ!!」

 

そこに隙ありとばかりに剣での連撃を叩き込んだ。

 

「あぐっ!!うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

連撃を食らい、堪らず仰け反り吹き飛んだサイガ。そしてサイガはその視線の先に兄、4号の姿を見た。

 

「お、お兄ちゃん……!」

 

4号はカイザと対峙し、自分と同じく苦戦しているようだった。

その時、サイガは4号に駆け寄った。

 

「お兄ちゃん!!」

「フラン……?」

「力を合わせよう!?向こうはコンビネーションで来てるんだから、私達も……!!」

 

サイガは子どものように兄にすがりついた。そんな妹を見て、4号はニヤリと笑い……

 

「ああ……そうだな。」

 

そう呟いた瞬間、4号は手刀でサイガの腹を貫いた。

 

『ッ!!?』

「えっ……!?な、なんで……!?ごふっ……!!」

 

あまりに突然のことにサイガだけでなくカイザ達も呆然としていた。そんな皆をよそに、カトルはマスクを脱ぎ捨てた。

 

「悪いなぁ、フラン。こうなった以上、お前はもう邪魔なんだよ。」

「じ、邪魔って……?私、今までお兄ちゃんのために……!ザカ兄ちゃんだって……!!」

「……鬱陶しかったんだよなぁ……お前ら二人。この金魚の糞がっ!!」

 

カトルは乱暴に吐き捨てると同時にまるでボールを蹴るようにサイガを蹴り飛ばした。

 

「お前ら二人は昔から、俺についてくるだけだった……まぁ、おかげで利用しやすかったがな……クハハハッ!!」

「そんな……!!」

 

信じられないものを見る目で、サイガはぶんぶんと首を横に振った。兄はこんなこと言わない。これは夢だと自分に言い聞かせようとした。しかし、これは現実だった。

 

「私……お兄ちゃんのためになんだってしたのに!!私の”はじめて”だってお兄ちゃんにあげたのに!!」

「ああ、そういう意味では都合がよかったなぁ……」

 

地面に転がるサイガのフライングアタッカーをカトルは掴むと、それを一気に引き剥がした。

 

「お前ら二人は、俺の道具として役に立ってくれたぞ……クハハハハハハハハッ!!!」

 

カトルは高笑いを上げると、剥がしたフライングアタッカーを背中に背負い装備した。そして、無慈悲にも銃口を妹へ……

 

「嫌っ……!嫌ぁっ!!」

 

サイガは殺されると思い、フラフラと立ち上がり逃げ出した。しかし腹に受けた傷のせいで上手く走ることができず、フラフラとしている。

 

「じゃあな、フラン。デズモンド家の跡取りは……俺だけだ!!」

《Exceed Charge.》

「嫌ぁぁぁぁぁぁっ!!ザカ兄ちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

次の瞬間、銃口から青い光弾が放たれサイガの腹を貫き、大穴を開けた。

 

「あ……!あ……!!」

 

大穴を開けられたフランは変身が解かれ元の姿に戻り、その場で膝をついた。同時に、フランの体は灰になり崩れ落ち、粉々になった……

 

「クハハハ……!!こいつは頂いたぞ、フラン。最後に俺の役に立ってくれて、ありがとうな。」

「ふざけんな……!!」

 

カトルの鬼畜とも言える所業を見て、カイザは怒りに震えた。カイザだけではない。その場にいた全員がカイザと同じ気持ちだった。

 

「てめぇはどんだけ腐ってやがんだ!!」

「あなたに……仮面ライダーを名乗る資格はありませんッ!!」

「お前だけは……俺達で倒すっ!!」

「君の……罪は重い!!」

 

もう許すわけにはいかない。この男を、このゲスを「仮面ライダー」と呼ばせるわけにはいかない。今、この場で、この男を倒さなければならない……!!

 

 




おまけ「裏設定&没設定」

三兄妹の過去
ドノバンに捨てられた三兄妹は、オルゴー家という有数の資産家に拾われ、オルゴーの性をもらった。当主ギル・オルゴーは跡取りとして3人を育てていたが、そんなギルの思いを踏みにじるように3人は、「自分達は金持ちの子どもなのだから贅沢ワガママは当然」という歪んだ考えを持ち、贅沢の限りを尽くした。
その結果、3人はオルゴー家の財源を搾り尽くしてしまった。三兄妹はさらなる行動に出た。なんと里親であるギルを事故に見せかけて殺し、その保険金を手に入れたのだ。さらに自分達に反感を持つ使用人達を次々と殺害し、オルゴー家を思いのままにした。
しかし、ある時使用人の一人が警察に密告し、三兄妹は警察に追われることになる……が、その後ショッカーに拾われ、三兄妹はショッカーの処刑部隊となった。
いつか出そう、いつか出そうと思っていた結果、出すきっかけが無く、裏設定としてこの場に公開する。

グリムとニコルの血縁関係
当初、グリムとニコルは実の親子という設定だった。
ニコルの妻、ヘレンは東西戦争勃発後、ニコルが死んだと聞かされて途方に暮れていた。そこに優秀な跡継ぎを望んでいたドノバンが現れ、お腹の子どもとともにヘレンを拾った。その後に生まれたのがグリムことグラハムとなる。
しかしその後、メリンダと結婚したドノバンはヘレンとグラハムを捨てた。
ドノバンに捨てられた絶望感と、ニコルを裏切って別の男に寝返った罪悪感に苛まれ、ヘレンはグラハムを残して自殺してしまった。
グリムとニコルはそのことを知らずに出会った……ということになるが、あまりに残酷であることと、安易に「実の親子でしたー!!」と言っていいのか、と考えた結果、この設定は無くなった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。